
コーデに“華”を与える!ビットローファーをおさらい
ビットローファーは甲部分に馬具を模した装飾が施されたデザインが特徴。どんな長所があり、いかにコーデに組み込むかというノウハウからおすすめの1足までを解説する。
ビットローファーとは?
甲の飾りベルト部分に、ホースビットと呼ばれる馬具を模した金属飾りがデザインされたローファーの一種。エレガンスな印象を与えてくれるドレス度の高いデザインだ。大人の男性が履いても、子供っぽく見えないカジュアルスリッポンとして、1953年にイタリアを代表するラグジュアリーブランドの『グッチ』が発明した。
“気楽に履けて、気品を纏える”のが、ビットローファーならではの魅力
ビットローファーの魅力といえばなんといってもドレスシューズの中でも一二を争う、そのエレガンスな見た目。特徴的なデザインでコーディネートに取り入れるだけで周りとの差別化にも一役買ってくれる。さらに、歩くたびに金具が揺れる音が見た目だけでなく音からもエレガンスさを演出。このような品を持ちつつも、あくまでもカジュアルなローファーであることには変わりがない。だからこそ、気楽に履けて気品を纏える、という無二の魅力を内包する。エレンガントに偏ることなく、“程良く、品良く”という塩梅だからこそ日常でも活用しやすいはずだ。
ビットローファーがマッチするシーンとは?
カジュアルなアイテムなのでビジネスの場ではどうしてもやりすぎ感がでてしまう。そのため、エレガンスな見た目を生かしたパーティールックや、カジュアルスタイルの格上げなどにおすすめしたい。使い始めは抵抗があるかもしれないが使ってみると幅広いスタイルに活用でき、周りとの差別化を図りやすいアイテムだ。
ビットローファーのコーデサンプルに見る、“程良く、品良く”のさじ加減
かしこまったスタイリングに偏らないローファーならではの魅力と、装飾が施されることによる品の良さの両立。これがビットローファー最大の長所である。そんな旨みを巧みに活用している3コーデからも、その魅力は明かだ。
コーデ1
品格を保ちつつ、軽やかに。クールビズに重宝するビットローファーの旨み
春夏秋冬いずれのシーズンでも気負いすることなく履ける懐の深さは、ビットローファーの魅力の1つ。とはいえ、その良さを最大限に活用できるのはクールビズだろう。シンプルなコインローファーだけでも品の良さと軽快さは叶うが、金具による上質感はやはりビットローファーならでは。ブルーベースのスタイリングともなれば、清涼感も加えられる。
コーデ2
ビットローファーだからこそ叶う、きれいめとカジュアルの差の“橋渡し”
クリーンな白シャツと柄モノのショーツ。きれいめとカジュアルという異なる要素を、足元でつないだ好例がこちらのコーディネート。小物使いの巧みさもあるが、スニーカーでもドレスシューズでも表現しきれないちょうどいい塩梅を、ビットローファーが支えている。
コーデ3
夏の定番着を、ビットローファーで格上げ
Tシャツにイージーパンツという夏のカジュアルコーデの定番にも、ビットローファーは難なくマッチ。足元で品の良さを演出しつつ、さりげないアクセント効果もフォローできる。
これを押さえれば間違いない! おすすめのビットローファーシューズ5選
最後に、おすすめのビットローファーをご紹介。いずれもデザインも品質も高い逸品を厳選した。
アイテム1
『グッチ』ホースビットローファー
ビットローファーの生みの親である『グッチ』の一足。確かな存在感を放つホースビットの装飾が華やかな足元を演出してくれる。厚みを抑えたレザーソールを採用し、全体の重心を低くすることでより洗練された都会的な印象に仕上げた。
アイテム2
『イルモカシーノ』カーフレザー ビット ローファー
イタリア・トスカーナにある老舗シューズメーカーと同国のセレクトショップのタッグにより、2018年からスタートした『イルモカシーノ』。新鋭ながらもデザイン性と品質を兼ねる実力派として知られている。ラインアップの中から紹介するのは、ビズコーデにマッチする洗練されたデザインの1足。カーフレザーによる上品な艶感も大人らしい。
アイテム3
『ジャラン スリウァヤ』デュプイカーフ ビット ローファー
優れたコストパフォーマンスで人気の『ジャラン スリウァヤ』からもピックアップ。なめらかな光沢感が特徴のカーフを採用し、品の良さを演出。シルエットはシャープ過ぎず、程良く丸みを残しているので夏場はショーツと合わせても馴染むだろう。
アイテム4
『ヒロシツボウチ』×『エディフィス』別注クロッグビットローファー
『エディフィス』で好評の別注シリーズから紹介するのは、定番のスエードではなく表革仕様のモノ。エレガントさを醸成するルックスは、スーツは言わずもがな、カジュアルコーデの格上げにもうってつけ。
アイテム5
『パラブーツ』×『ユナイテッドアローズ』別注 UASP BIT SUEDE LOAFER
『パラブーツ』のローファーといえば「ランス」が人気。しかし今作は『ユナイテッドアローズ』別注ゆえに、大人が良く知るローファーとは雰囲気が異なる。ブラックスエードとシルバービットという素材によるシックなムードは、装いによりカジュアルにもエレガントにも転ばせられる守備範囲の広さが魅力。季節も不問のため、ぜひチェックしておきたい1足だ。
コーデ6
『ダニエル レポリ』ライトソール ビットローファー
イタリア生まれの老舗シューズメーカー『ダニエル レポリ』が手掛けるビットローファーは、ボリュームのあるソールが特徴的。重そうに見えますが、ライトな素材を使用しているので、履き心地は実に軽やかです。
アイテム7
『ルイス』ヒールビットローファー
メンズでは珍しいヒールタイプのビットローファー。品行方正な佇まいは、コーディネートをよりドッレシーに仕上げてくれます。ジェンダーレスの機運が高まっている今、まずは足元から取り入れてみてはいかがでしょうか。
アイテム8
『リーガル』13VRBF
日本が誇る革靴ブランドといえば『リーガル』。ソールはグッドイヤーウェルト製法を採用しているので、長く愛用できる1品に仕上がっています。また、アッパーには汚れにくく、撥水性に優れるスコッチガードを施してあるので、デイリーユースにもうってつけといえるでしょう。
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『グッチ』 ホースビットローファー
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『イルモカシーノ』 カーフレザー ビット ローファー
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『ジャラン スリウァヤ』 デュプイカーフ ビット ローファー
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『パラブーツ』×『ユナイテッドアローズ』 別注 UASP BIT SUEDE LOAFER
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『ルイス』 ヒールビットローファー
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