Uチップの革靴は、ビジネスにもカジュアルにもマッチする万能選手だ

プレーントゥに比べ表情に変化があり、ウィングチップよりは落ち着いた印象を残すUチップ。かしこまらず、ハズし過ぎない、普段使いにもうってつけな革靴の魅力をご紹介。

菊地 亮

菊地 亮

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2019.12.10

オン・オフ問わず活躍するUチップシューズとは

オン・オフ問わず活躍するUチップシューズとは

CRISPIN(クリスピン)

CRISPIN(クリスピン)

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U字型になった革片を甲部に用いて切り替えたトゥデザインで、1936年にゴルフ用として登場。原型はノルウェーの漁師靴といわれていることもあり、ノルウェーフロントと呼ばれることも。なお、プレーントゥに比べてトゥの空間に広がりがあるため、各国で用途は異なるもののアクティブな場で用いられることが多い。例えば、イギリスではカントリーシューズ、フランスでは狩猟用靴、アメリカではゴルフ靴として使われ、独自に発展を遂げながら今に至る。

革靴なのに、タフ。Uチップシューズの魅力とは

革靴なのに、タフ。Uチップシューズの魅力とは

ZOZOTOWN

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狩猟靴やゴルフ靴として用いられてきた背景から、全天候型で堅牢な作りのモノが多いのが特徴。脱ぎ履きしやすい外羽根式が多いのもそのためで、ソールにリッジウェイソールやコマンドソールなどタフなラバーソールを採用しているモノも散見される。革靴でありながら、気にすることなくガシガシ履くことが可能なのだ。

Uチップをオン・オフではきこなす、ファッショニスタのスタイルサンプル

Uチップをオン・オフではきこなす、ファッショニスタのスタイルサンプル

フェブインターナショナル

フェブインターナショナル

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Uチップシューズが日本で登場したのは、1980年代後半。実はその時から、日本ではカントリーシューズというよりはビジネス靴として広く受け入れられてきた。そのため、ビジネスの場では一般的に使用しても概ね問題はない。しかし、欧米諸国における起源を考えれば、かしこまった場所よりカジュアルシーンとも好相性。Uチップシューズ独自のアッパーデザインにより、シンプルな着こなしでも足元がのっぺりと見えず格式とアクセントを添えてくれる。ここでは、そんなUチップシューズの特性を巧みに生かしたファッショニスタ達を紹介していこう。

着こなしサンプル1

シンプルな合わせを、足元の存在感で格上げする

シンプルな合わせを、足元の存在感で格上げする

WEAR

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アウターを脱いでしまう暖かな屋内では、オーバーサイズのシャツを軽く羽織ったような今年らしくもゆるい着こなしでリラックスしたいもの。そんな時こそ、万能の合わせやすさを持ちながらスタイリングに説得力を与えてくれるUチップシューズの出番となる。プレーントゥほどにかしこまらず、ウイングチップほどカントリーさも強くない。この塩梅こそが、Uチップシューズが選ばれる所以だ。

着こなしサンプル2

カジュアルなブラックコーデに格式を加味

カジュアルなブラックコーデに格式を加味

WEAR

WEAR

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フーデッドコート、インナー、パンツに小物と全てをブラック一色でまとめたワントーンスタイル。ともすればストリート色が強く出てしまうカラーコーデだが、その足元にキルトタッセル付きの『ジェイエムウエストン』の「ゴルフ」を合わせることでグッと大人っぽいムードに昇華した。カーフレザーの輝きも、年相応の品格を漂わせる。

着こなしサンプル3

意表を突くセットアップにネイビーの絶妙な挿し色

意表を突くセットアップにネイビーの絶妙な挿し色

WEAR

WEAR

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『パラブーツ』のようなボリュームのあるUチップシューズは特に、ミリタリー色の強いパンツとの相性は最高。インナーにGジャンを合わせたアメカジ色の強い着こなしにおいても、その男らしさを保ったまま品の良い雰囲気にまとめてくれる。こちらのスタイリングでは、コートの色とマッチさせることでより一体感を生み出すことに成功している。

着こなしサンプル4

リラックスムードのジャケットコーデに、Uチップのカジュアルさが似合う

リラックスムードのジャケットコーデに、Uチップのカジュアルさが似合う

WEAR

WEAR

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ダブルブレストのジャケットにタックの入ったウールスラックスという、緩急ある上級者のジャケットスタイル。ソフトな印象のウールカーデでさらに力を抜いている分、ポッテリとしたフロントビューの「シャンボード」がシルエットにハマってくる。あくまでカジュアルに寄せるべく、足元のソックスで白をしっかりと見せているところは高ポイント。

着こなしサンプル5

Uチップが叶える、余裕ある大人のスーチング

Uチップが叶える、余裕ある大人のスーチング

WEAR

WEAR

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Uチップの中でもシャープなシルエットでビジネス向きな『エドワードグリーン』の「ドーヴァー」のような1足なら、スーツスタイルとも抜群にマッチ。ソックスとタイで色を合わせるなどの遊び心も、Uチップシューズならではのさりげないカジュアルさと融和して上級者の空気を醸成してくれる。もちろん、ビズシーンに見合うよう磨き上げることも忘れずに。

Uチップシューズの名品を厳選。ハズさない6足をレコメンド

シーンを問わず活躍する万能靴であるからこそ、長い付き合いが見込まれるUチップシューズ。となれば、2年、3年とヘヴィに履ける良ブランドの靴から選ぶのが定石だろう。ここでは、上のコーデサンプルでも登場した名作を筆頭に自信を持っておすすめできる6足をピックアップした。

アイテム1

『クロケット&ジョーンズ』モールトン

『クロケット&ジョーンズ』モールトン

AIMSGALLERY

AIMSGALLERY

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『クロケット&ジョーンズ』のUチップの名作といえばこのモデル。泣く子も黙るハイブランド『ジョンロブ』の依頼で生産を行っていた「バロス」が原型ということもあり、近しい雰囲気を持っている。こちらは292のラストを使用しているため、幅広の足型が特徴の日本人にもフィット。アッパーにはバーニッシュドカーフを採用し、きめ細やかな光沢が楽しめる大人の1足となっている。

アイテム2

『パラブーツ』シャンボード

『パラブーツ』シャンボード

DERADERA

DERADERA

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日本における『パラブーツ』の地位を確固たるものとした代表作。山靴でよく目にするノルヴェイジャン製法を採用し、縫い上げやステッチ幅などの細かい工夫により堅牢性も加味。アッパーに油分を多く含むリスレザーを使用しているため、悪天候下でも変わらぬパフォーマンスを発揮してくれる数少ないUチップシューズだ。オンとオフを横断する革靴としては、非常に優秀な存在である。

信頼できる名門ブランド。パラブーツの名作&人気モデル15選

スニーカー・シューズ

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山崎 サトシ

2019.09.27

汎用性満点。パラブーツのシャンボードが大人のコーデを後押しする

スニーカー・シューズ

汎用性満点。パラブーツのシャンボードが大人のコーデを後押しする

『パラブーツ』の定番として知られる「シャンボード」。質実剛健なデザインや、革靴ながらスニーカー以上に疲れないとも形容される履き心地の1足を徹底的に分析しよう。

牟田神 佑介

2019.09.24

アイテム3

『オールデン』ノルウェージャンフロントブルッチャーオックスフォード

『オールデン』ノルウェージャンフロントブルッチャーオックスフォード

ブーツとスニーカー Face to Face

ブーツとスニーカー Face to Face

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アメリカ靴の最高峰『オールデン』からは、細身のアバディーンラストがエレガントな印象を与える名品を。アッパーのUチップは革の中に針を通すスキンステッチと呼ばれる飾り脱いで表現されており、同ブランドの高い職人技術がうかがえる。素材には『オールデン』お得意のホーウィン社製シェルコードバンを使用しており、履き込むうちに深く刻まれていくシワもまた魅力的な1足となっている。ビジネスの場に合わせるなら、こんなUチップがおすすめだ。

アイテム4

『三陽山長』勘三郎

『三陽山長』勘三郎

Rakuten Fashion Men

Rakuten Fashion Men

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ドレススタイルに合わせるUチップシューズなら、『三陽山長』を忘れてはいけない。革の断面を縫い合わせることでエレガンスをにおわせるフロントビューに仕上げる職人技術は、日本製造ならではの利点だろう。小ぶりなヒールカップは日本人の足にも抜群に馴染み、レザーソールながらトゥに化粧釘を施すことですり減りにも考慮。海外の靴はどうも足に合わない、という方はぜひ挑戦を。

アイテム5

『ジャラン スリウァヤ』Uチップ シューズ

『ジャラン スリウァヤ』Uチップ シューズ

Legare

Legare

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スプリットトゥ仕様でないだけでどこかカジュアルな雰囲気に仕上がるのがUチップシューズ。こちらはガラスレザーを使用した、『ジャラン スリウァヤ』の1足。シューレースを通すはと目にも金具を見せつつ、ダイナイトソールを採用するなど、カジュアルスタイルの格上げにはもってこいのルックスを有している。

アイテム6

『リーガル』JU15 AG

『リーガル』JU15 AG

ZOZOTOWN

ZOZOTOWN

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日本人の足に合う靴を探しているなら、ジャパンブランド以上のモノはない。こと足幅広めのラストに定評のある『リーガル』のそれなら、まず間違いないだろう。さらに、オイルを含ませたガラスレザーはこまめなお手入れをせずとも高い耐久性をキープしてくれるし、一方で登山靴などに見られるステッチダウン製法は自然な足運びを約束してくれる。アウトソールにはクッション性抜群のラバースポンジソールを採用しているので、立ち仕事でも楽々だ。ヘヴィロテを求めるなら、こんな靴が良い。

注目編集者
菊地 亮

無類のスポーツ好き。得意ジャンルは革靴

菊地 亮
地方の出版社にて編集を経験した後、独立。フリーのエディター・ライターとしてメンズファッションを中心に、スポーツ、グルメ、音楽など幅広い分野で活動。現在は、生まれ故郷である岩手県、そして東北の魅力を発信すべく東奔西走中。
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