
パーカーは重ね着スタイルで差をつけよう。おしゃれなレイヤード術を完全網羅
カジュアルコーデに欠かすことのできない定番アイテムであるパーカーは、重ね着することでおしゃれ度合いが格段に上がります。その攻略法を徹底解説していきましょう。
いつものパーカーコーデが見違える。重ね着テクをマスターしよう
着心地が良く、1枚でもサマになるパーカーはカジュアルスタイルに必須の万能アイテムです。しかし、使いやすいアイテムだけに他人と着こなしが被ってしまったり、新鮮味のない印象になってしまったりすることが多いのも事実。そこでおすすめしたいのが、レイヤードスタイル、いわゆる重ね着です。インナーやアウターとの組み合わせ方を工夫することで、着こなしに奥行きが生まれ、見違えるほど洗練された印象を演出できます。ここでは、そんな重ね着のコーデ例と重ね着に最適なアイテムをピックアップ。ぜひ参考に!
プルオーバーとジップアップ。重ね着をするならどっちのパーカーを選ぶ?
パーカーは大きく分けて2種類。すっぽり被って着るタイプのプルオーバーパーカーとフロントのジッパーを開閉して着用するジップアップパーカーです。どちらも重ね着に使うことができますが、プルオーバーパーカーの場合は、基本的に襟元か裾からインナーを覗かせるしかないため、色柄にメリハリをつけたほうが効果的です。また、インナーの丈感にも注意。あまりに長すぎるとだらしない印象に見えてしまうため、パーカーの裾から少しはみ出るくらいの適度な丈のアイテムを選びましょう。
プルオーバーパーカーに比べるとジップアップパーカーでレイヤードスタイルを構築するのは容易です。フロントジップを大きく開けることでインナーの柄やデザインをしっかり見せることができるからです。また、ジッパーの開き具合を調節することでインナーの見え方を変えることも可能。上下から開閉できるダブルジッパーを採用したモデルであれば、さらに着こなしに変化をつけることができます。プルオーバーとジップアップ、それぞれに持ち味があるので、その日の気分や好みのスタイルに応じて自由に使い分けましょう。
まずはインナー選び。合わせるアイテム別に見る、パーカーの重ね着三大スタイル
ここからはパーカーを使った重ね着スタイルの実例をご紹介していきましょう。インナーに投入するアイテムとしておすすめなのは、シャツ、ハイネック、Tシャツの3つ。それぞれ異なる持ち味があり、きれいめな印象からラフな印象までが振り幅の広い着こなしを実現してくれます。
▼その1:お手軽にきちんと感が演出できる「シャツ」との重ね着はマストで押さえる
パーカーに合わせるインナーとしてまず押さえておきたいのはシャツです。手軽にきちんと感を演出できるうえ、色柄次第で品良く見せたり、遊び心を加えたりと自由自在です。また、プルオーバーパーカーの場合、首元から襟を覗かせることで見え方に変化をつけることもできます。パーカーを脱いだときにもきちんと見えるのもシャツをレイヤードするメリットとの1つといえるでしょう。
パーカー×シャツコーデ1
メリハリの効いたカラーコーデもポイント
ネイビーのプルオーバーパーカーの下に白シャツを合わせて上品さをプラスしたコーディネート。ネイビーとホワイトのカラーのメリハリが効いており、シャツの存在感が際立っています。シャツを1枚挟むことで、大人っぽい雰囲気のツイード調のテーラードジャケットとも自然に調和しています。
パーカー×シャツコーデ2
適度なカジュアル感を演出するチェック柄
カジュアルなチェック柄のボタンダウンシャツにビビッドなカラーリングのタイ、そして定番のグレースラックスというオンでも通用するきれいめコーデ。そこへグレーのジップアップパーカーをまるでテーラードジャケットのように合わせることで、巧みにドレスダウンしています。足元にチョイスしたローファーも正解。
パーカー×シャツコーデ3
デニムの色合いと風合いが秀逸
メランジ感が特徴的なグレーのジップアップパーカーに鮮やかなブルーのデニムボタンダウンシャツをコーディネート。デニムならではの味わい深い風合いが、カジュアルな雰囲気に拍車をかけています。ボトムスは太めのベイカーパンツを合わせることでミリタリーテイストを加え、全体的に男っぽい印象に仕上げています。
▼その2:首元でさりげなく主張する「ハイネック」アイテムとの重ね着
パーカーのインナーとして寒い季節に重宝するのが、タートルネックニットやモックネックカットソーといったハイネック系のアイテムです。首元を包み込んでくれるので寒さを防げるうえ、パーカーの襟元からしっかり露出するのでレイヤードに最適。パーカーとのコントラストの強い色合いのモノを選べばコーデにメリハリが出ますし、近い色合いのモノを選べば統一感のあるコーデを実現できます。
パーカー×ハイネックコーデ1
ブルー×ホワイトの組み合わせで爽やかに
オーバーサイズでドロップショルダーのプルオーバーパーカーはトレンド感たっぷり。ライトブルーのパーカーとホワイトのモックネックの組み合わせで、爽やかさと清潔感を演出しているのもポイント。一方パンツは暖かみのあるダークブラウンで秋冬にふさわしいシックな雰囲気に。太めのシルエットは、オーバーサイズのパーカーと絶妙なバランスを見せています。
パーカー×ハイネックコーデ2
タートルネックニットで大人っぽさをプラス
杢グレーのスウェットパーカーとスウェットパンツをセットアップでコーデ。ともするとスポーティすぎる着こなしですが、タートルネックニットを挟み、上品なロングブリムのハットを被ることで大人っぽい印象をキープしています。足元にはグレーのスニーカーを合わせて全体に統一感を出している点にも要注目。
パーカー×ハイネックコーデ3
モックネックをさりげなく主張するハーフジップ
襟元の開き具合を微調整できるハーフジップパーカーは、レイヤードスタイルに適したアイテム。インナーに合わせたモックネックをさりげなく主張するため、ジッパーを少し下げた技アリの着こなしです。モックネックとパンツをホワイトでまとめることで全体に統一感が生まれていますね。
▼その3:柄や丈感で着こなしにこなれ感を演出する「Tシャツ」との重ね着
パーカーを思い切りカジュアルに着こなすなら、やはりインナーに選びたいのはTシャツです。気軽に着られるうえ、無地、ボーダー、プリントものとバリエーション豊富で、変化のあるレイヤードスタイルが楽しめます。プルオーバーパーカーの場合は無地のTシャツでカラーアクセントを加え、ジップアップパーカーの場合はフロントを開けてプリントを主張するといった着こなしも可能。
パーカー×Tシャツコーデ1
裾からチラッと見える白Tがアクセントに
スタイリッシュなグラフィックがプリントされたブラックのプルオーバーパーカーが主役のコーディネート。グレーのボトムスを合わせたシンプルな着こなしは、そのままだと無難な印象になってしまいますが、裾からインナーの白Tシャツをさりげなく覗かせることで絶妙なアクセントにしています。
パーカー×Tシャツコーデ2
存在感のあるボーダー柄
フロントがスナップボタン仕様になったやや変化球なパーカーに、黒×白のメリハリの効いたボーダーTシャツをコーデ。存在感のあるボーダーで遊び心を加えながらも、ベージュのパンツにグレーのスニーカーとなるべく色数を減らしたコーデにすることで、大人っぽい雰囲気にまとめています。
パーカー×Tシャツコーデ3
プリントを主張できるのはジップアップならでは
雑誌「PLAYBOY」のグラフィックを大胆にプリントした『ヒステリックグラマー』らしいポップなTシャツがコーデの主役。ジップアップパーカーのフロントをフルオープンにすることで、プリントの存在感をさらに際立たせています。ラフなダメージデニムとの相性も抜群!
覚えておいて損ナシ。注目アウター+パーカーの重ね着テクも押さえておこう
パーカーは重ね着の主役となるだけでなく、さまざまなウェアのインナーとしても活躍してくれます。特にフードのないシンプルな襟元のアウターとは好相性で、変化のある着こなしを演出できます。ここでは、さまざまなアウターにパーカーを合わせたコーデの実例を見ていきましょう。
アウター1
「テーラードジャケット」×パーカー
ビジネスシーンでも通用するきちんと感のあるセットアップスタイルにパーカーを取り入れたコーディネート例。テーラードタイプのジャケットの首元からフードを出すことでカジュアルな雰囲気がグッと高まっています。それでいて、清潔感のあるホワイトなので崩しすぎた印象になっていないのもポイント。
アウター2
「Gジャン」×パーカー
ボアフリースのライニングがついたショート丈のデニムジャケットをプルオーバーパーカーにオン。パーカーのカレッジ調のプリントと相まって、武骨なアメカジテイストを醸し出しています。デニムジャケットと同系色のワイドパンツを合わせてモダンな印象を加えている点にも注目。
アウター3
「MA-1」×パーカー
トレンドが続いているMA-1もパーカーと相性の良いアイテム。オーバーサイズの現代的なシルエットが魅力のボルドーのMA-1に、シンプルなグレーのプルオーバーパーカーを合わせています。ミリタリーテイストとアスレチックテイストを巧みにMIXした点も見逃せません。
アウター4
「キルティングジャケット」×パーカー
ホワイトのプルオーバーパーカーに濃紺のジーンズ、そしてグレーの『ニューバランス』のスニーカーとベーシックなアイテムを軸にしていますが、ミリタリー調のステッチが施されたオーバーサイズのキルティングジャケットをコーディネートすることで、ひとヒネりある着こなしに仕上げています。
アウター5
「マウンテンパーカー」×パーカー
1枚羽織るだけでアウトドアMIXなスタイルが完成するマウンテンパーカー。インナーにシンプルなホワイトのプルオーバーパーカーを合わせて、マウンテンパーカーの機能的なデザインとのバランスを取っています。フードを重ねることで首回りに適度なボリューム感を持たせているのもポイント。
アウター6
「チェスターコート」×パーカー
エレガントな雰囲気を演出してくれるチェスターコートですが、すべてをきれいめに統一するとやや堅苦しい印象になってしまいがち。そんなときはプルオーバーパーカーを挟むだけで程良くドレスダウンすることができます。ジーンズやスニーカーもカジュアルさを演出するのに最適。
アウター7
「ステンカラーコート」×パーカー
トラッドなチェック柄があしらわれたロング丈のステンカラーコートが主役のコーデですが、コートの印象が強くなりすぎないようにビビッドなオレンジのハーフジップパーカーで中和しています。モックネックのTシャツをインナーに合わせてさらに奥行きのある着こなしに。
アウター8
「ダウンジャケット」×パーカー
ボリューム感満点のショート丈のダウンジャケットを上品に着こなした好例。ライトグレーのプルオーバーパーカーにベージュのスラックスを合わせ、モノトーンに近いカラーコーデにすることで、シックで清潔感のある印象を生み出しています。足元はローファーで品格も演出。

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