
フリースはこの中からどうぞ。人気の高い最注目ブランド10選
冬のメンズウェアの中でも特に注目度の高いフリース。温かさはもちろん、見た目も申し分ないブランドをピックアップしつつ、それぞれのレコメンドアイテムをご紹介。
そもそもフリースって、どんな素材?
フリースは肌触りの良さや抜群の保温性・軽量性などが特徴で、アウトドアブランド各社もこぞって採用している秋冬の重宝素材。そもそもフリースの原義は羊1頭から刈り取られたひとつながりの羊毛、または羊毛の織物のことを指していた。ただし、現在では、石油やペットボトルのリサイクル繊維から製造された“ポリエチレンテレフタラート(PET)”という化繊が素材として使用されている。ウールのアイテムに比べて価格も手頃なため、今ではさまざまなブランドからフリース素材の製品がリリースされている。
万能な機能性を誇るフリース。その弱点も確認
軽量で保温性も高く、冬の素材としては万能に近いスペックを誇るフリース。だが、静電気が起きやすかったり、毛玉ができやすかったりというデメリットがあるのも事実。もちろん近年では、コーネックスという燃えにくい素材やアンチピリング加工(毛玉防止)が施されたモノが開発されるなど、フリース素材自体が進化している。とはいえ、ウールに「自宅で洗濯しにくい」「ちくちくする」などの弱点があるように、フリースのそれもまた把握しておくに越したことはない。
アウトドア感の強いフリースを、都会的に着こなすためには
ここからは、同アイテムを以下に着こなしに落とし込んでいくかの実践的な話をしよう。その出自や素材感、独特のボリュームからアウトドアやスポーツMIXのイメージが強いフリース。タウンユースで扱うためには、少々コツが必要だ。それが、アイテムの掛け合わせや色味のセレクトによる清潔感漂う空気作り。以下ではその具体的な事例を挙げていく。
相性の良いアイテム1
タートルネックのトップス
清潔感とかっちりとした印象が同居するタートルネックトップスは、まさに好適。フリースのボリュームに負けない存在感を放ちながら、しっかり野暮ったさをいなしてくれる。ローゲージのニットなどで取り入れてしまうと重厚感が出てしまうので、カットソーやハイゲージのニットなどきれいめな素材を選ぶと良いだろう。
相性の良いアイテム2
スラックス
カジュアルなフリースジャケットに、ギャップの強いスラックスを合わせるのも今どきな手法。一見ミスマッチにも思えるが、色味の方向性を合わせることで自然と馴染んでくれる。その際は、アイテムのカラーも同調させるとモアベター。
相性の良いアイテム3
ダウンジャケット
フリースとダウンジャケット、どちらも過酷な環境を想定して生まれたアイテムだけに、その相性は抜群だ。もちろん、アウトドア色の強いビビッドなカラーリングを選んでしまうと元も子もないが、写真のようにトーンを抑えることで、あくまで街着としてクリーンに見せることが可能だ。
冬に向けて要チェック。人気ブランドのフリースアイテム一覧
アウトドアブランドを中心に、フリースウェアのおすすめブランドとアイテムをご紹介。いかにファッション的に落とし込むか、という各ブランドの創意工夫が垣間見えるアイテムばかりだ。
ブランド1
『パタゴニア』
1970年に創設者イヴォン・シュイナード氏が前身ブランド『グレートパシフィックアイアンワークス』をカリフォルニアでスタートし、3年後に衣料品ブランドとして南米の地名『パタゴニア』に由来して名前を変更。登山用品のほかに、サーフィンや軍用品などを取り扱う。こちらは厚さ6mmのポリエステル パイン フリース素材を使用したクラシックフリースジャケット。優れた防風性のナイロン素材を裏地に採用しているため、柔らかな肌触りだが保温性は抜群だ。
ブランド2
『パタゴニア』
「メンズ・クラシック・レトロX・ジャケット」だけではなく、『パタゴニア』のフリース製品はいずれも支持率が高い。なかでも、2018年にリリースされて以降、毎シーズン完売するほどの人気を誇るのが「ロス・ガトス・クルー」である。ハイパイルフリース生地を採用したクルーネック仕様のプルオーバー型で、セーターやスウェットに近い感覚で着回すことが可能。『パタゴニア』の他のフリース製品より比較的リーズナブルであることも大人の心を捉える理由の1つ。
ブランド3
『ザ・ノース・フェイス』
1966年にカリフォルニア州サンフランシスコで誕生した、世界的なアウトドアブランド『ザ・ノース・フェイス』。一切の妥協を許さないモノ作りとテクノロジーの限界に挑戦し続ける姿勢で、ギアのみならずタウンユースのアイテムにおいても絶大な信頼を得ている。こちらは、優れた保温性と軽さを兼ね備えた、マイクロフリースで仕上げられたマウンテンバーサマイクロジャケット。肩部分には高い耐摩耗性を誇るナイロン生地を採用しており、バッグを背負った際にショルダーベルトが強く当たっても生地が簡単にすり切れることはない。
ブランド4
『エルエルビーン』
厚手の300ウェイトシェルパフリースを採用した保温性抜群の1着。程良くゆとりはありつつも、着ぶくれしない絶妙なフィット感が特徴。ポリエステル100%製で、洗濯機で洗えるのもうれしい。
ブランド5
『チャムス』×『グリーンレーベルリラクシング』
同ブランドの定番であるボンディングフリースを採用。『グリーンレーベルリラクシング』別注仕様によりポケットの別布がボディと同系色となっているため、一層タウンユース向きのルックスに。
ブランド6
『チャンピオン』×『アダム エ ロペ』
肩の位置を落としたドロップショルダーパターンやビッグシルエットなど、トレンド感のあるデザインが特徴。また、裏面にメッシュ素材を張り合わせインナーとの摩擦軽減や軽量感のある着心地を実現しているのも魅力的。
ブランド7
『ナイキ ACG』
Polartecの柔らかいフリース素材を採用。軽量で通気性も高く、快適な着心地をキープしてくれる機能性の高さはさすがのスペックといえる。ワントーンで仕上げられたカラーリングも実に街向け。
ブランド8
『バーティゴデザイン』×『ジャーナルスタンダード』
ルームウェアやワンマイルウェアを探している方におすすめしたいのが、ボアフリーストップスとナイロンパンツがセットになったこちらのパッケージ。毛足の短いボアフリースによるモックネックプルオーバーと、テーパードシルエットのボトムスは単体使いでも重宝する。
ブランド9
『ディスカス』
ハーフジップ仕様によるスポーティな1品は、『ディスカス』ならでは。デザインはシンプルながらも、アクセントとして袖や裾にカラーパイピングが施されている。豊富なカラーバリエーションはぜひチェックいただきたい。
ブランド10
『ゴースローキャラバン』
旅行やフェス、キャンプなどのアウトドア好きが集まってスタートした『ゴースローキャラバン』。“年齢とか肩書きとか国籍とか……外で一緒に遊ぶとそんな小さな壁が無くなって、子供の頃のように裸の心ですぐにみんなと楽しくつながる”が同ブランドのスタイル。こちらは、そんな考え方を体現したような肌触り抜群なボアフリースパーカー。パッチポケットや裾部分の丸みがかったデザインがポップな印象で、フードから覗くビビッドカラーが程良いアクセントになっている。

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