
世界屈指の岡山デニムに着目。あのブランドもこのブランドもジーンズの生産地は一緒!?
デニムの一大産地として世界から注目を浴びている岡山。意外なブランドも実は岡山産のデニムを使っています。そんな岡山デニムの背景から関連ブランドまで一気に解説!
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岡山で生産されたデニム生地やジーンズがハイクオリティな理由
日本産のデニム生地は品質が高いことで世界的に知られていますが、その中でも特に名産地として知られているのが岡山。岡山デニムがグローバルな評価を得ている証拠として、これまでに『グッチ』『プラダ』『ルイ・ヴィトン』『シャネル』といった名だたるラグジュアリーブランドにも採用されてきた背景があります。
岡山デニムの中心地は、倉敷市の児島。綿花の栽培が盛んに行われてきたエリアです。それを利用した木綿織業が発展し、世界でも有数の繊維産業の街になりました。1960年代からは綿花を原料とするデニム生地の生産をスタート。それに伴い、デニムの縫製工場や加工工場も増えていったのです。
また、同じ岡山県内の井原市では藍染めが活発で、特に優れているのが芯白の糸を生み出す技術。外側だけ染まっても芯の部分が白のままで残った糸は、デニム生地ならではの味わい深い色落ちを生み出すのに重要なのです。
岡山は紡績・染色・縫製・加工という製造工程のほとんどが地域内でまかなえ、しかも専門の工場同士が連携し、高品質なデニム生地やジーンズが安定的に生み出せるようになっています。それぞれの技術が発達すると生産工程の一部だけを請け負う専門工場も増え、技術や品質は一層向上。有名ブランドなどからの依頼が増え、さらに妥協は許されなくなりました。そんな環境こそが唯一無二ともいえる今日の岡山デニムにつながっているのです。
実はあのブランドも! 岡山デニムを活用している20ブランドをご紹介
歴史的、地理的な背景がわかったところで岡山デニムを活用しているブランドを独断と偏見で20銘柄に絞ってご紹介します。2つのカテゴリに分けて解説するので、気になるブランドがあったらジーンズの出来栄えをしっかりチェックしてみてください!
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岡山デニムの人気ランキング
これから紹介する商品を、ひと足お先に人気順で披露。アイテム名をクリックすると記事内の掲載箇所に移動します。
▼クオリティはお墨付き。岡山デニムを象徴する10ブランド
▼生産過程で岡山がかかわったジーンズを展開している10ブランド
▼クオリティはお墨付き。岡山デニムを象徴する10ブランド
岡山はデニム生地の生産やジーンズの加工などを請け負ってきただけではありません。高品質なデニムが生み出せる生産背景を活用した実力派ブランドも数多く生まれてきました。そこで最初は岡山を拠点とするデニムブランドの中から、今おすすめしたいブランドを選りすぐってご紹介します!
ブランド1
『ビッグジョン』
日本で初めての国産ジーンズを手掛けたブランドが『ビッグジョン』です。前身である『マルオ被服』が1973年に、「倉敷紡績(クラボウ)」とのコラボによって国産のデニム生地と純国産ジーンズを生み出しました。それこそ、児島がジーンズの聖地と呼ばれるようになった原点でもあります。もちろん、ジーンズ自体はアメリカで生まれたアイテム。『ビッグジョン』では誕生当時のヴィンテージなディテールを生かしたトラディショナルなライン「M1」もラインアップしています。その中でもこのモデル「バッカルー」は、現代的なリラックスシルエットを融合してトレンドライクに仕上げたおすすめ品です。
ブランド2
『ジョンブル』
1952年に児島を拠点として創業したブランドが『ジョンブル』。自社工場での高い縫製技術を大きな強みとしています。最近ではコレクションを拡大し、ワーク・ミリタリー・ドレスといった要素を再解釈したトータルなアイテムを展開していますが原点はやっぱりジーンズ。昔ながらのジーンズをイメージしたプロダクトはもちろん、ワイドなシルエットや控えめな色落ち感でモダンに昇華したジーンズも充実しています。
ブランド3
『ドゥニーム』
デザイナーの林 芳亨氏が1988年に創業した『ドゥニーム』は、デニムの語源であるセルジュ・ドゥ・ニームが名前の由来。1980年代前半に消滅した日本のセルビッジデニムを「倉敷紡績(クラボウ)」との共同開発で復活させ、1990年代のデニムブームをけん引していたブランドです。そして2023年、創業当時にリリースしていた「XXモデル」を、『ウェアハウス』がアップデートして復活させました。長く着ることで味感ある色落ちを生み出すオーセンティックなジーンズなので、時代やトレンドを超越して愛用できます。
ブランド4
『ジャパンブルージーンズ』
MADE IN JAPANのクオリティを海外で広めるために2011年にスタートしたのが『ジャパンブルージーンズ』。旧式力織機を使った生地感や日本の技術を駆使した染色にこだわりつつ、アメリカやヨーロッパで選ばれやすいシルエットを組み合わせてジーンズに仕上げています。特に海外から高い評価を得ているのが「サークル」シリーズ。深めの股上と太めのシルエットがクラシックなムードです。写真のモデルではこれまでのパターンを一新。カーブベルトを採用することで腰周りのフィット感も追求しています。
ブランド5
『桃太郎ジーンズ』
岡山といえば桃太郎ということで、ネーミングやアイコンに採用。レーベルの名称もユニークで白い二本線が映えている「出陣」、黄色いステッチがアクセントになっている「銅丹」などをラインアップしています。クラシックストレートからナローテーパードまでシルエットの種類も豊富。ジーンズカジュアルブランドという位置づけで、ジーンズにマッチするウェア類などのラインアップも拡充しています。
ブランド6
『児島ジーンズ』
児島の職人たちがデニム以上に紡いできたモノ作りへの情熱とこだわりを受け継ぎ、彼らへのリスペクトから生まれたのが『児島ジーンズ』。いわば職人たちの遺伝子と日本のモノ作り技術を凝縮したブランドです。質実剛健なプロダクトが特徴的で、23オンスの極厚堅牢なヘビーオンスジーンズに加え25オンスというモンスター級の厚さを実現したジーンズも展開。その一方、多くの人が使いやすい15オンスのオーセンティックなジーンズも抜群のコスパでリリースしています。
ブランド7
『ストライクゴールド』
時代を超えても美しい価値がある、映画のワンシーンのような最高の普通(さりげなさ)を提案しているブランド。1950年代アメリカのライフスタイルをベースにしながら岡山の経験と繊細な仕事を融合し、こだわり抜いたジーンズを製作しています。長く寄り添う相棒としてジーンズを育ててほしいという思いから、ダメージやクラッシュなどの加工を行っていないのも特徴的。イメージ通りのエイジングを生むためにあらゆるディテールを追求しています。象徴的なのが「シャワースラブセルビッジデニム」。着込むことで生まれるシャワーが流れ落ちるような縦落ちが圧巻です!
ブランド8
『キャピタル』
デニムウェアをメインにさまざまなアメカジ系のアイテムを展開している児島発のブランドが『キャピタル』です。スタンダードで高品質なジーンズもラインアップしていますが、少しヒネりのあるジーンズが狙い目。アイコニックなアイテムのひとつがデニム製の「リンゴマンパンツ」で、アシンメトリーなバックポケットが独創性をアピール。股上を深く設定して腰周りに余裕を与えながら、裾に向かって適度に絞ったシルエットが今っぽいムードです。
ブランド9
『カミカゼアタック』
貨物用コンテナを使ったタトゥスタジオ兼クローズショップとしてスタートしたブランドです。その後に移転し、着たいジーンズがないから作る、という提案を児島の地場産業を生かしながら具現化。岡山デニムを象徴する存在のひとつにまで成長しています。ブランドが生まれた1995年当時にリリースしたジーンズが「カミカゼストレート」で、全体的にゆとりのあるヴィンテージスタイルが特徴。混じり気のなりピュアインディゴの色味にこだわり、旧式シャトル織機で絶妙なスラブ感を表現しています。
ブランド10
『ブルーサクラ』
児島の中でも独自の技術開発や品質の高さで有名な加工工場・WHOVAL(フーヴァル)が立ち上げたブランド。当然ながら加工感が圧巻で、職人の手作業による独自の表情を世界に発信しています。ウォッシュド加工にもダメージ感などの種類があり、縦落ちやシボ感なども絶妙。さらにクラッシュ、リペア、カットオフといった多様な加工を駆使したタイプも多彩に展開しています。
▼生産過程で岡山がかかわったジーンズを展開している10ブランド
企画・紡績・縫製・加工などジーンズを生み出す過程で岡山に頼っているブランドはかなりの数に上ります。その中からチェックしておくべきブランドを独断と偏見でセレクト。正統派のジーンズを展開しているブランドはもちろん、今っぽいシルエットにこだわっているブランドなどもご紹介します!
ブランド11
『レッドカード トーキョー』
『エドウイン』や『リーバイス』で経験を積み、デニムを知り尽くしたデザイナーの本澤裕冶氏が立ち上げたブランド。2021年に『レッドカード』から現在の名前にリニューアルしています。ライトオンスのデニム生地では難しかったリアルなヴィンテージ加工を実現したのがポイント。美麗なシルエットにもこだわったジーンズで人気を集めています。国内の生地でも特に品質が高い「倉敷紡績(クラボウ)」などの生地を起用。
ブランド12
『オーディナリーフィッツ』
“10年後も着ていたい服”をコンセプトに掲げ、児島で培ってきた経験をモノ作りに反映したコレクションを提案しているブランド。定番ジーンズはいくつかありますが、今っぽいリラックス感を湛えているのが「ファーマーズ」です。『リーバイス』の「701」を参考にリプロダクトしたモデルで、股上が深めのワイドなテーパードシルエットが特徴的。風合いもソフトでマイルドな着用感を実現しています。
ブランド13
『オムニゴッド』
着ることと真摯に向き合いながら素材にこだわって加工を駆使し、風合いが良く着心地も優れたアイテム作りを行っているのが『オムニゴッド』。名作生地のひとつが岡山の老舗生地屋で作った甘織りのデニムで、ストレスのない可動性と11オンスの軽さを兼ね備えています。そんな生地を使ったテーパードジーンズはトレンドライクな丸みのあるシルエットを採用。ウエスト周りも締め付け過ぎない設計でリラクシングな着用感です。アンクル丈にすることで見た目も軽やかでスタイリッシュ。
ブランド14
『スペルバウンド』
児島の加工工場でウォッシュ加工を施した肌馴染みの良いデニム生地を使っているのが『スペルバウンド』。縫製もクオリティコントロールを徹底した児島などの工場で行っています。ベーシックでありながら適度に時代感を取り入れたデイリーウェアに定評があり、このワイドジーンズ「USローカルパンツ」もまさに日常着。1980年代~90年代前半のフラットな表情を再現した生地を採用しています。繊維の間に空気を含ませた空紡デニムを使っているため、見た目以上に軽い仕上がり。
ブランド15
『シオタ』
岡山を本拠地とし、縫製工場や生地の製造販売も手掛ける株式会社「SHIOTA(シオタ)」が立ち上げたオリジナルブランドが『シオタ』。すべての工程を自社で行い、素材を生かしながら細部までこだわったベーシックなコレクションを提案しています。このジーンズでは希少超長綿のスビンコットンを起用。繊維が非常に細いため、滑らかでソフトな触感のデニム生地に仕上がっています。デザインはオーセンティックで時代を超越して愛用できる逸品です。
ブランド16
『アーバンリサーチ』
人気セレクトショップの『アーバンリサーチ』が株式会社「シオタ」とコラボレーションを行い、スペシャルプロダクトとしてハイクオリティなワイドジーンズをリリース。リジッド感のあるやや厚めな13.5オンスの生地を採用し、オールシーズン対応の1本に仕上げています。ド定番ともいえるややワイドなストレートシルエットに設定しているため、コーディネートを選ばずオールマイティに使用可能!
ブランド17
『アニエスベー』
言わずと知れたフランスの人気ブランド『アニエスベー』は、クリエーションのルーツとなっているファクターのひとつがワークウェア。その王道アイテムであるジーンズにも注力していて、本格志向のアイテムに児島産のロウデニムを起用しています。自分の体に馴染んでいくエイジングを楽しみながら永く愛用できるジーンズとして提案。細身のテーパードシルエットに加え、ダークなセルビッジデニムとグレーステッチの組み合わせがクールな印象です。
ブランド18
『ランバン オン ブルー』
“CHIC et GAVROCHE(シックで生意気)”をコンセプトに掲げる『ランバン オン ブルー』は、クラシックなムードとモダンな遊び心をMIXして新しい価値観を創出。このジーンズも歴史のある岡山の縫製工場で生産していますが、シックなヒネりを感じさせるスキニーなシルエットを採用しています。そのフォルムを際立たせるため、シンプルなデザインにまとめているのもポイント。ストレッチ性が抜群ではき心地は快適です。
ブランド19
『ザ・ダファー・オブ・セントジョージ』
こちらもストレッチが利いたスキニージーンズです。高い支持を得ている岡山メイドのシリーズの中でも定番品としてリリースを続けているロングセラー。毎日のように使いたいジーンズだからこそ素材・縫製・加工まで徹底的にこだわっています。『ザ・ダファー・オブ・セントジョージ』も品の良いデザインの中に潜ませたヒネりや遊び心が特徴のブランドですが、この1本もまさにそんな出来栄え。上質なデニム生地とシンプルなデザインで大人っぽくまとめつつ、スキニーシルエットで伝統的なムードを打破しています。
ブランド20
『ディスカバード』
リアルクローズをベースにしながら独自の視点でモードやストリートのテイストをMIXしてジャンルレスなデザインを提案している『ディスカバード』。ビッグシルエットも得意としていて、こちらのジーンズでは曲線を描くバルーンシルエットを採用しています。上質な岡山デニムを起用することでチープな印象を排除し、ハイクオリティなデザインジーンズを実現。薄手の11オンス生地を使っているからこそのドレープ感も魅力です。
この記事の掲載アイテム一覧(全20商品)
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『ビッグジョン』 M1
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『ジョンブル』 13オンスワイドテーパードジーンズ
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『ドゥニーム』 XX モデル
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『ジャパンブルージーンズ』 J401 サークル 14.8オンス
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『桃太郎ジーンズ』 出陣 スリムストレート ジッパーフライ
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『児島ジーンズ』 15oz セルビッチストレート
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『ストライクゴールド』 シャワースラビーシリーズ
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『キャピタル』 14ozデニム リンゴマンパンツ
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『カミカゼアタック』 16オンス ワンウォッシュ 不沈空母
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『ブルーサクラ』 402XXA スティル ユーズド
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『レッドカード トーキョー』 リズム デニムパンツ
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『オーディナリーフィッツ』 ファーマーズ 5P デニム
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『オムニゴッド』 11.5oz甘織りデニム 5Pテーパードジーンズ
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『スペルバウンド』 12.5oz空紡デニム USローカルパンツ
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『シオタ』 スビンコットン13.5ストレートデニム
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『アーバンリサーチ』 スーピマ デニム パンツワイド #BOB by SHIOTA
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『アニエスベー』 KH91
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『ランバン オン ブルー』 11ozユーズドウォッシュ スキニーストレッチデニム
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『ザ・ダファー・オブ・セントジョージ』 ユーズドウォッシュ ストレッチスキニーデニム 5ポケットジーンズ
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『ディスカバード』 11ozワイドデニムパンツ
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