
チャンピオンはスウェットパーカーの王者だ! その着こなしとおすすめを網羅
“キング・オブ・スウェット”の王座を揺るぎないものにしている『チャンピオン』。いつでも着こなしに正解をもたらしてくれる鉄板の名作と、コーデの要諦を再確認します。
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外さないパーカーが欲しいなら。『チャンピオン』のそれが、鉄板だ
スウェットパーカーにおける絶対王者として、トレンドとは異なるステージに君臨する『チャンピオン』。アメカジの王道を体現できる普遍の面構え、そして目の肥えた大人を納得させる実用服としてのクオリティの高さは、“キング・オブ・スウェット”の称号を与えられるにふさわしい完成度を誇っています。いつ何時も大人カジュアルに正解をもたらしてくれるその安定感は、実に頼り甲斐あり。トレンドに流されやすいアウターやパンツの中に投下することで、一本筋の通った装いを印象付けてくれるに違いありません。
いつ着ても間違いない。『チャンピオン』のパーカーが選ばれる理由とは
『チャンピオン』が選ばれている理由を知る手がかりとして、まずは同社のターニングポイントとなった出来事を読み解いてみましょう。1919年にNYで創業した同社の名が全米で広く知られるようになったのは、1924年のとある出来事がきっかけ。それまで米軍学校用のニットウェアを製造していた同社は、培った技術を生かして作ったスウェットウェアをミシガン大学のスポーツチームに提供。高品質かつ安価なスウェットは、同大学のコーチからの高評価を獲得しました。そのうわさは瞬く間に他大学に伝わり、全米各地の大学にシェアを拡大。それと並行して生協を通じ、学生たちの普段着としても親しまれるようになり、アメカジの主役を担うアイテムとして定着していきます。それらのスウェットウェアにはパーカーも含まれていたわけですが、驚くべきは分岐点となった出来事から90年以上経った現在も変わらない評価を得続けていること。それはひとえに、後述する「リバースウィーブ」に象徴される確かなモノ作りを、グローバルブランドへと成長した今も頑なに守り続けているからに他なりません。
理由1
100年を超える歴史に裏打ちされた“キング・オブ・スウェット”としての格
“キング・オブ・スウェットシャツ”として王座を守り続けている『チャンピオン』。ですが、その揺るぎない評価は歴史に裏打ちされた確かなモノ作りに支えられています。その好例が、アメカジをかじったことのある方なら一度は耳にしたことあるであろう「リバースウィーブ」。同社がこの製法を採用したのは1934年のことですが、それ以前のスウェットシャツはタテ織りの生地で作られていたため、洗濯によって着丈が激しく縮んでしまっていました。同社はこの問題を、生地を横向きに織ることで解消。さらに横縮み対策として両脇にエクスパンションガゼットと呼ばれるリブ編みを施したのですが、これが激しい動きにも追従する効果ももたらしてくれることに。加えて、同社のスウェットは肌触りの良いコットンと耐久性に優れた化学繊維を適材適所で用いるなど、タフさの面でも妥協のない作りを行っています。丈夫で縦縮みなしで長く着られて、激しい動きにも柔軟に対応してくれるという三拍子揃ったスウェットは、こうした実直なモノ作りによって今も変わらず継承されています。
理由2
今なお“アメリカ製”であることを大事にしつつ、人にやさしいモノ作りを敢行
グローバルブランドへ成長を遂げた『チャンピオン』は、アジア各国や中南米で製造するラインを手がける一方、主軸となるラインに関しては MADEIN USAにこだわり続けています。この米国製ラインを特徴付ける製法のひとつが、ユニオンスペシャル社のミシンを用いた平縫い=フラットシーム。これは1962年に製造中止となったフラットシーマと呼ばれるミシンを用いたもので、リバースウィーブの持ち味である滑らかで肌あたりのやさしい縫い目を生み出すためには欠かせないものになっています。また、縫製に2本針ステッチを用いるなど、長く使うことを想定したタフなモノ作りも全ラインに共通して貫かれています。
肉厚さを楽しみたいなら米国製、ファッション感覚で着たいならそれ以外を
『チャンピオン』のスウェットパーカーは、米国製とそれ以外の国で製造されたラインに大別できます。米国製のモノは、タグの文字色が赤いことから通称「赤タグ」と呼ばれ、大学や米軍、ナショナルチームに供給してきたスウェットの伝統製法とクオリティを“チャンピオン・クオリティ”として現在に受け継ぐラインです。前述の肌に当たる部分を平坦に仕上げたフラットシーマの快適さに加え、ヘタりにくくて長持ちする作りを求めるならこちらのラインに軍配が上がります。
一方、米国以外のアジア各国や中南米で製造されるラインはタグの配色が青いことから「青タグ」と呼ばれています。厳密にいうとその中にも米国流通モデルと日本流通モデルが存在しますが、地厚でコシのある米国製と比べると、おろしたてから若干柔らかな仕上がり。セレクトショップやブランドによる別注の多くはこちらの「青タグ」から生み出されるため、トレンドを味方につけたいときはこちらのラインが強い味方になってくれます。
しゃれた大人は『チャンピオン』のパーカーをこう着こなす。5つの好サンプルコーデ
『チャンピオン』のパーカー自体の品質や存在感は普遍ですが、いつまでも代わり映えのしないアメカジコーデのままでいるのは考えもの。おしゃれの楽しさを倍増させるためのヒントを、5つのスタイルサンプルでご紹介しましょう。
着こなし1
コートを羽織って、パーカーのセットアップをあくまで都会的に
装いの軸になっているのは、『チャンピオン』のパーカーをスウェットパンツとセットアップ使いしたご近所コーデ。ですが、すまし顔かつコントラストを効かせたステンカラーコートをラフに羽織ることで、よそいきコーデへの昇格に成功しています。コートの黒とスウェットのグレー、スニーカーの白によって構成されたモノトーンカラーも、ワンマイル感の緩和に一役買っています。
着こなし2
アメカジのど真ん中、デニムとの合わせをこなすならシルエットに鍵が!
リジッド感のあるデニムの上下にスウェットパーカーを挿し込んだ、直球勝負のアメカジ。……と思いきや、カバーオールもデニムパンツもゆったりとしたサイジングに落とし込むことで旬を感じさせるスタイルに着地させています。そこに合わせるスニーカーも『コンバース』の「オールスター」という王道の合わせですが、デニムの裾にワイドパンツっぽいたるみを持たせているので、逆にこれがありきたりなアメカジに見せないためのポイントとして威力を発揮しているんです。
着こなし3
ミリタリーアウター特有の武骨さ中和に、ふっくらフードが威力を発揮
ひょうたんキルトのミリタリージャケットにジーンズというラギッドな装いも、パーカーのフードをひょっこり見せてあげればイカつさ一切なしの休日コーデに着地します。アウターもジーンズもサイズアップし、ゆるさを味方につけているのも成功の要因! 『チャンピオン』のパーカーのフードは肉厚で雰囲気良く立ち上がることにも定評があり、こうした顔周りの演出においても頼れる存在であることを物語ります。
着こなし4
スポーティなスウェットのイメージを覆す渋色使いで、新鮮さを演出
こちらの装いのように、スウェットパーカー=グレーや黒の定番色というイメージを逆手に取るのもひとつの手です。パーカーではベーシックとはいえないブラウンを選択し、上下ワントーンでコーデ。配色自体が新鮮なうえ、セットアップ見えするので旬を感じさせる装いに落とし込めています。「ランチャードレスパンツ」のやりすぎないフレアさも、旬感の演出に貢献。
着こなし5
シャツのチラ見せで、パーカーコーデのゆるさを払拭
パーカーのカジュアル感を和らげたい気分のときは、インナーにひと工夫。こちらの装いのように、あえて白シャツを挿して襟と裾をチラ見せ。これだけで街っぽさが簡単に加味でき、シャツ自体がクリース入りのきれいめなパンツとのつなぎ役になってくれます。『チャンピオン』のパーカーが爽やかな別注色というのも、好印象の一因に。
選んで損なし。ド定番から変わり種まで、『チャンピオン』のおすすめパーカー10選
ひとくちに『チャンピオン』のパーカーといっても、その顔ぶれは多彩。アメカジ好きに永久定番として認知されている定番モデルに加え、ショップの別注モデルも存在し、そのシーズンにしか展開されていない配色もあります。その中からどれを選んでも間違いなしの10着をご紹介します!
1着目
S101
本作は中南米製(エルサルバドル、ホンジュラス)の「青タグ」ですが、アメリカ流通モデル。アメリカでしか販売されていない「S101」という定番の品番で、12オンスというへビーウェイトながら、コットン82%、ポリエステル18%という混率で軽やかさに加えて乾きやすさも確保しています。洗濯による縦方向の縮みを防ぐリバースウィーブ、そして動きやすさを担保するサイドリブといった王道の意匠も、もちろん健在。
2着目
C5-S102
本作は、糸から縫製まですべての面でMADE IN USAにこだわり抜いた定番モデル。生地は12.5オンスのヘビーウェイトで、米綿特有のざっくりとしたドライな風合いを十分に味わえます。レトロ感漂うハーバード大学のロゴは、生地にインクをしっかり染み込ませてプリントしているのが特徴。1970年代のものを再現した「赤単タグ」が、本物志向のアメカジ好きの物欲を刺激します。こちらもボディはリバースウィーブ仕様のサイドリブ付き。
3着目
C3-W103
本作は、70年代モデルを再現していることを物語る「青単タグ」付きのジップパーカー。ポリエステルを10%混紡した11オンスの裏毛スウェットを、リバースウィーブで採用しています。フロントファスナーはヤワな樹脂系ではなく、エレメントとスライダーに頑強なユニバーサル社のものを再現した“オールドアメリカン”を使用。生地や縫製のみならず、部材からもタフさに対するこだわりを感じます。
4着目
C5-U101
本作もMADE IN USAシリーズの「赤単タグ」採用モデル。ですが、日本流通モデルなのでサイジングは日本企画サイズで展開しています。アメリカ企画サイズは身幅、肩幅、着丈が全体的に大きめゆえ、サイズ感がわかりにくいという人はこちらから選んだほうが安心感があるでしょう。また、カラーバリエーションが豊富に用意されており、バイオレットやモスグリーン、マルーンを含む全7色から選べるのも魅力です。
5着目
キャンパス C3-U102
こちらは、綿とコーデュラナイロンの混紡糸を用いた生地と、ドローストリングの配色でテック感を加味したモデル。銀の力でバクテリアを不活性化し、汗によるにおいの発生を抑制する独自の抗菌・防臭加工「シーオドレス by ポリジン」が施され、スポーツシーンにおける快適さを高めた作りになっています。今どきのリラックスフィットに仕上げる一方で、カンガルーポケットの代わりにサイドシームに沿わせた脇ポケットを採用しているためすっきりとした印象で着こなせます。
6着目
C5-Q101
こちらのジップパーカーも、日本企画サイズで展開されている米国製モデル。生地自体は3シーズン対応を想定し、同社のパーカーとしては中厚となる9オンスの裏起毛スウェットを採用しています。ニュアンスカラーのペールグリーンならコーデの鮮度アップが可能です。
7着目
C3-U109
周囲と被らない変化球が欲しいときは、高密度な編みで張りとコシを持たせた「スーパーフリース」で仕立てた本作を。肉厚で型崩れしにくい生地にはキルティングで中綿が施されており、裏毛との相乗効果で高保温力を発揮してくれます。シルエットはストリートスタイルを意識し、身幅と肩幅にゆとりを持たせたルーズフィットを採用。
8着目
S-CD450
10オンスの中厚ボディにガーメントダイ(後染め)を施した本作は、Mサイズで身幅66cmというビッグシルエットも特徴。ドローコードもボディと同色の平ひもを採用し、スポーティな丸ひもとはまた違うリラックス感を味方につけられる1着に落とし込んでいます。写真のコンクリート(淡グレージュ)のほか、ソルトウォーター(淡青)、カクタス(淡ブルーグリーン)、クリムゾン(淡ピンク)といった、多彩な淡色はいずれも味わい深い仕上がり。
9着目
C3-Q102
コットン100%の裏毛生地で柔らかな肌触りに仕上げられた本作は、ボディを横切るロゴプリントが見どころ。前開きアウターからのチラ見せにもうってつけです。レッドやイエローといった鮮やかなカラバリも揃っており、色違いを気軽に楽しめるお手頃なプライス設定もうれしい要素です。
10着目
『アーバンリサーチドアーズ』別注 RW HOODEDSNAPSWEAT
『アーバンリサーチドアーズ』が別注した本作は、スナップボタン付きのデザインが印象的なヘビーウェイトパーカー。スナップボタンは上まで留めればネックウォーマーとしても機能する優れモノです。Cマークは左袖に、胸にはchampion刺繍があしらわれ、胸元の刺繍はボディと同色というのもポイント。ライトブルーやグリーンといった鮮やかなカラーバリエーションにも注目です。
この記事の掲載アイテム一覧(全10商品)
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『チャンピオン』 S101
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『チャンピオン』 C5-S102
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『チャンピオン』 C3-W103
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『チャンピオン』 C5-U101
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『チャンピオン』 キャンパス C3-U102
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『チャンピオン』 C5-Q101
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『チャンピオン』 C3-U109
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『チャンピオン』 S-CD450
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『チャンピオン』 C3-Q102
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『チャンピオン』 『アーバンリサーチドアーズ』別注 RW HOODEDSNAPSWEAT
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