本場にも負けない。日本発の腕時計ブランド12選

本場にも負けない。日本発の腕時計ブランド12選

腕時計の本場がスイスというのは、否定できない事実。しかし、実用性においては日本が世界一といっても過言ではありません。その理由と、日本のブランドを語り尽くします。

TASCLAP編集部

2019.03.29

腕時計
MADE IN JAPAN・国産

時計のメッカ・スイスと日本。その実力の差は

現存する世界最古の時計ブランドとしては1735年の『ブランパン』、メーカーとしては1755年の『ヴァシュロン・コンスタンタン』が挙げられます。ともにスイスのブランドで、前者は一旦休眠の憂き目を見ながらも、今なお技術的に優れた一流ブランドとして君臨しています。世界的に見ても、スイスが時計のメッカというのは揺るぎない事実でしょう。

1700年代と言えば、日本はまだ江戸時代。日本において初めて時計が作られたのは、1800年代と言われています。そう考えると、「日本の時計産業は遅れている……」と感じてしまうかもしれません。しかし、それは大きな間違い。日本はクォーツ腕時計の歴史を切り開いたパイオニアであり、あらゆる分野でジャパンメイドの品質は高く評価されています。その評価は国内だけではなく、海外からも賞賛を受けるほど。日本の腕時計の品質は、世界中で認められており、本場スイスにだって引けをとらないのです。

時計産業の中心地、スイスが誇る高級腕時計ブランド10選

時計産業の中心地、スイスが誇る高級腕時計ブランド10選

高級腕時計と言えばスイス。その時計産業の成り立ちと強さの秘密に迫りながら、押さえておきたい10ブランドを解説していきます。

夏目 文寛

日本発の腕時計ブランド。世界と渡り合えるその技術とは

日本の時計製造がスタートしたのは1892年。腕時計に関しては1915年からで、スイスの腕時計製造時期からそれほど遅れをとっていないのです。その古き歴史の過程で築かれた、日本の腕時計の魅力を解説します。

魅力1古くから蓄積された時計製造技術が自慢です

20世紀前半から続く時計製造技術は、精度においてスイス製を凌駕しています。機械式時計においても、スイスの天文台が執り行うクロノメーターコンクールにおいて1968年には『セイコー』が優勝するなど輝かしい功績を残しています。また、世界の時計ブランドの勢力図を塗り替えたクォーツショックも日本発。高精度を極めたハイエンドでも、コスパを追求したローエンドでも、日本の腕時計には技術の極みであるムーブメントが組み込まれているのです。

魅力2世界をリードするハイテククォーツ

世界初のクォーツ腕時計は、1969年に『セイコー』が開発。以降、国産メーカー同士の切磋琢磨により超高精度クォーツはもちろん、電波時計や光発電、クォーツと機械式の融合、そしてGPS時計へと発展。これらの先端的分野へのチャレンジは、日本だからこそ成しえたことであり、その実績は世界を大きくリードしているのです。

魅力3独自性が高い外装技術とデザイン

日本の高級時計には、日本の企業文化を象徴するかのような生真面目さが滲み出ているクラシカルなモデルが多く存在します。そのほとんどは、“日本発”の表情を持ち、国内での支持は絶大です。その一方で『Gショック』のように、その見た目と機能から世界中で絶大な支持を得たモデルも存在します。『Gショック』のようなストリートカルチャーを牽引するデザインもあれば、和の伝統工芸を導入した文字盤を展開する『プレザージュ』のようなブランドもあるなど、その外装へのこだわりは周知のとおりではないでしょうか。

どれを取っても一流ばかり。日本が誇る腕時計ブランド12選

国産の腕時計ブランドといえば、技術力と層の厚さで『セイコー』や『シチズン』、『カシオ』が傑出していますが、そのほかにも独自の強みを持って追随するメーカーやブランドも多数存在しています。流行や周囲の評価は抜きにして、これらのブランドと向き合ってみてはいかがでしょう。

ブランド1世界最高峰の高精度『グランドセイコー』

1960年にスイスの公認クロノメーターを超える精度を目指して創設され、現在は年差クォーツや超高精度の機械式、またクォーツと機械式を融合させたスプリングドライブをラインアップする『グランドセイコー』。スプリングドライブとは、ゼンマイ式の自己発電機能で電力を生み出し、クォーツで調速するという類を見ない画期的な仕組みです。精度と男のロマンを合致させた、『セイコー』らしいテクノロジーといえるでしょう。2017年からは文字盤から“SEIKO”の文字が消えて“GS”と力強い文字が躍るように。『セイコー』の、『グランドセイコー』への絶対の自信が感じられます。

グランドセイコー20傑。男が持つべき名作を厳選

グランドセイコー20傑。男が持つべき名作を厳選

国産時計の雄『セイコー』が1960年に生み出したハイエンドコレクションが『グランドセイコー』です。スイス時計を超越する高精度のジャパンブランドに迫ります。

黒野 一刻

ブランド2あらゆる時計をラインアップする『セイコー』

『グランドセイコー』だけが『セイコー』ではありません。『セイコー』は、1903年創業の服部時計店を前身とし、廉価なクォーツからハイエンドの機械式まであらゆる腕時計を世の中に提案してきました。その功績は広く知られているとおり、世界初のクォーツ腕時計を生んだ時計メーカーとして歴史に名を刻んでいます。近年はこの『プレザージュ』漆ダイヤルモデルのように、伝統工芸の美と優れたコスパを兼備するものまでラインアップするなど、技術とデザインの両面から業界をけん引しています。

日本の至宝、セイコー。その歴史と人気ブランドを読み解く

日本の至宝、セイコー。その歴史と人気ブランドを読み解く

腕時計について知れば知るほど、その奥深さがわかるのがセイコーというメーカー。ここではそんな“国産時計の雄”の歴史とおすすめをたっぷりご紹介します。

夏目 文寛

ブランド3美しい時計。機械式も豊富にラインアップする『カンパノラ』

『カンパノラ』は『シチズン』の最高峰クォーツブランドとして誕生。“宙空の美”を標榜する、芸術的な文字盤が魅力です。そこに2014年から機械式時計も加わりました。『シチズン』の傘下に入ったスイスのムーブメントメーカー、ラ・ジュウ・ペレ社のセミコンプリケーションを搭載するこのメカニカルコレクションのクオリティは、並み居るスイスのメーカーにももちろん引けを取りません。独創的なインデックス表記やビッグデイトも、腕元で特別感を高めてくれます。

ブランド4名前に偽りなし。真に親しまれる時計ブランド『シチズン』

『シチズン』は、1918年から懐中時計を作り始めた尚工舎を前身とし、その名称には市民に親しまれるようにとの願いがこめられています。電波腕時計や光発電のパイオニアとして知られ、人工衛星の電波による時刻補正でも先鞭をつけた「アテッサ サテライトウェーブ」は、GPS電波による世界最短の補正時間を誇る名作。独自の加工によるチタンケース表面の仕上げも見事です。

腕時計の技術革新を担う、シチズンの実力と人気モデルをおさらい

腕時計の技術革新を担う、シチズンの実力と人気モデルをおさらい

2018年、「シチズン」は創業100周年を迎えた。GPSなどの先進技術を生み出す一方、近年は海外ブランドの買収や機械式の生産にも力を入れて多角的かつ精力的な活動が続く。

ワダ ソウシ

日本が生んだ、実用腕時計の極地。アテッサを知る

日本が生んだ、実用腕時計の極地。アテッサを知る

腕時計の素材として広く認知されているチタン。それを初めて腕時計に搭載したのはシチズンだった。同メーカーが放つチタン鍛造技術の粋、『アテッサ』を読み解く。

編集ムタガミ

ブランド5独自路線とコストパフォーマンスを追求する『オリエント』

『オリエント』は1920年から時計を製造する吉田時計店が前身。戦後は、1950年代に輸出で成功を収めました。機械式の自社ムーブメントも擁するマニュファクチュールで、性能に対して優れたコストパフォーマンスを誇ります。回転ディスクで時刻を表示するこの腕時計のように、独創的な機能やデザインに挑戦する姿勢も大きな支持を得ている理由です。

オリエントのおすすめ20選。日本発マニュファクチュールをその手に

オリエントのおすすめ20選。日本発マニュファクチュールをその手に

品質の高さと、それを良い意味で裏切る価格設定が魅力の国産時計ブランド『オリエント』。ブランドの魅力から代表モデルまでを網羅した、永久保存版としてお送りしよう。

菊地 亮

ブランド6クォーツに高級路線を打ち出した『トゥルーム』

現在『オリエント』が属する「セイコーエプソン」。同社は『セイコー』が世界に誇るGPSソーラーウォッチ「セイコー アストロン」の開発・製造を行っていることでも知られています。

そんな同社が満を持して発表した『トゥルーム』は、GPSのみならず各種センサーをふんだんに盛り込んだ大人好きするボリューミーでメカニカルな風貌が特徴的。ケースも軽量で腐食に強いチタンや加工にこだわり抜き、腕時計を知る大人の男性にこそ刺さるデザインへと仕上がっています。

ハイテクノロジーとアナログ顔の融合。大人はトゥルームを知っている

ハイテクノロジーとアナログ顔の融合。大人はトゥルームを知っている

セイコーエプソンが時計市場に投入した『トゥルーム』は、次世代アナログウォッチの理想形。今もっとも注目すべきといっても過言ではない国産時計の魅力を解き明かす。

ワダ ソウシ

ブランド7圧倒的信頼性を誇る『カシオ』の『Gショック』

電子機器製造のトップメーカー『カシオ』が、1983年に耐衝撃ウォッチ、『Gショック』を発売。この壊れない時計はアメリカで大ブレイクし、その人気が日本へ逆輸入されました。以来、国産腕時計のトップクラス銘柄として定着。先端的な腕時計の開発で右に出るものはなく、海外から逆輸入されたこの『Gショック』からもわかるように、世界中から愛される人気者なのです。

ブランド8ザラツ研磨が生み出す、芸術的なケース構造の『ミナセ』

切削工具や特殊工具を製造する協和精工が時計作りに挑み、誕生したのが『ミナセ』。工房が所在する秋田県の知名に由来しています。1つの時計加工用ドリルからスタートしたブランドらしく、可能な限り薄く、かつ立体的という矛盾を成立させるケースの加工技術は他ブランドと比べても段違い。表面張力で張り詰めた水面のように大きく弧を描くサファイアガラスも、『ミナセ』の時計の存在感に一役買っています。

ブランド9陸海空のいずれにも傑作をラインアップ『ケンテックス』

『ケンテックス』は、1989年に委託製作を手がけるメーカーとして発足し、1998年からオリジナルモデルを手がけています。驚くほど廉価なトゥールビヨンや、自衛隊とのコラボモデルで時計ファンにはお馴染みのブランドで、陸海空のシーン別でプロ仕様のモデルもラインアップしています。この「スカイマンパイロット」も視認性に優れたクラシカルな1本として人気です。

ブランド10時計ショップの現場から生まれた『ジーエスエックス』

国内で最大の取り扱いブランド数を誇る時計ショップ、BEST販売が1995年に創立した『ジーエスエックス』は、MADE IN JAPANをテーマにコレクションを提案し続けています。この「GSX221SWH-5 SMART no.106TOKYO III」は、スマートで都会的な洗練さにあふれ、国産ウォッチのよさを伝える一本です。

ブランド11誰もが納得するデザインをコスパ良く提供する『ノット』

2015年3月にスタートし、腕時計好きはもちろん、おしゃれな大人に人気を集めている『ノット』。クラシカルかつミニマルな見た目と、“ベルト別売り”という販売方式で注目されています。また、ほかのメーカーでは10万円を超えるスペックが、アンダー5万円で購入できるコスパも魅力。2016年7月に登場したブランド初の機械式モデルは即完売。ほかのモデルも品薄状態が続いているので、好みのデザインに出会えたら即購入するのがベストです。

腕時計の新星。ノット(Knot)を知らなきゃ損をする

腕時計の新星。ノット(Knot)を知らなきゃ損をする

『ノット』は2015年にスタートしたばかりの新しい時計ブランド。ジャパンメイドらしいクオリティの高さと独自のカスタムメイドシステムが新鮮な、注目の新星です。

黒野 一刻

ブランド12構築的なケース構造が、独特の美を生み出す『マスターワークス』

2018年誕生の新鋭ブランドながら、仕上げを変えた4ピース構造のケース、自動巻モデルは「セイコー エプソン」社の貴重かつ高精度なムーブメントを採用、そして圧倒的なコストパフォーマンスにより早くも注目度が高まっているジャパンブランドです。セットスルータイプのレザーストラップもイタリアはボローニャ地方の時計革バンド専門の工房でハンドメイド生産されているというこだわりぶり。まさに、匠の作品”というブランド名に恥じない作りといえるでしょう。

この価格でここまでするか。新鋭マスターワークスの腕時計に脱帽

この価格でここまでするか。新鋭マスターワークスの腕時計に脱帽

2018年6月のデビューより、4万円アンダーとは到底思えない驚異の作りこみにより人気を博している『マスターワークス』。注目されているその理由を、細かく解説していこう。

編集ムタガミ

高級腕時計ブランド45選。ステータス性を備えた一生モノ勢揃い

高級腕時計ブランド45選。ステータス性を備えた一生モノ勢揃い

生涯をともにできるアイテムは意外と少ないもの。そのなかでも腕時計は、最も身近な存在ではないでしょうか。一生モノにふさわしい逸品の選び方と傑作をご紹介しましょう。

夏目 文寛

    KEYWORD関連キーワード
    RECOMMENDEDあなたにおすすめの記事
    スペックに惹かれる男心。ダイバーズウォッチの選び方と人気モデル

    スペックに惹かれる男心。ダイバーズウォッチの選び方と人気モデル

    機能美にあふれ力強く、背景のあるダイバーズウォッチ。いつの世も、スペックにこだわる男を虜にしてきた。数ある名作の中から、我々が選ぶべきモデルを解説しよう。

    編集ムタガミ

    それいいね! おしゃれに見られる腕時計20選

    それいいね! おしゃれに見られる腕時計20選

    おしゃれは自己満足で終わることなく、他人に認められてこそ。“洒落者”として認められるには腕元でおおいに目立ち、「いいね」と言ってもらえる腕時計こそが必要です。

    黒野 一刻

    ボーナスで手に入れたい、憧れの名作腕時計30選

    ボーナスで手に入れたい、憧れの名作腕時計30選

    今年こそ、ボーナスで腕時計を。そう考える大人にプッシュしたい間違いない逸品を、大ボリュームで厳選。3つのカテゴリから、自分のスタイルに見合う1本を探してほしい。

    編集ムタガミ

    グランドセイコー20傑。男が持つべき名作を厳選

    グランドセイコー20傑。男が持つべき名作を厳選

    国産時計の雄『セイコー』が1960年に生み出したハイエンドコレクションが『グランドセイコー』です。スイス時計を超越する高精度のジャパンブランドに迫ります。

    黒野 一刻

    ソーラー電波時計9選。日本が誇る3ブランドからレコメンド

    ソーラー電波時計9選。日本が誇る3ブランドからレコメンド

    忙しいビジネスマンにとって、常に正確な時間を教えてくれるソーラー電波時計は心強い味方です。世界的にも品質の高い日本の3大腕時計ブランドから、名品を厳選しました。

    TASCLAP編集部

    高級腕時計ブランド45選。ステータス性を備えた一生モノ勢揃い

    高級腕時計ブランド45選。ステータス性を備えた一生モノ勢揃い

    生涯をともにできるアイテムは意外と少ないもの。そのなかでも腕時計は、最も身近な存在ではないでしょうか。一生モノにふさわしい逸品の選び方と傑作をご紹介しましょう。

    夏目 文寛

    BACK