
テーラードジャケットをコーデの主役に。おしゃれな着こなし20スタイル
メンズのマストハブであるテーラードジャケットは、定番だからこそ着こなしで差別化を。ビジネスからカジュアルまでシーン別にジャケットコーデ20スタイルをご紹介します。
大人の装いにマストハブ。テーラードジャケットの選び方
大人なら1着は持っておきたいテーラードジャケット。「テーラード」には”仕立ての”という意味があることから、仕立てのきちんとしたジャケットのことを指します。スーツとは違ってジャケット単体で販売されており、ウールからジャージーまでさまざまな素材が使用されているのも特徴。しかもオン・オフともに活躍する着回し力も備えていることから、仕事着と休日着の境界線が曖昧になっている今の時代にこそマッチするアイテムともいえます。まずは、大人にもふさわしくて汎用性も高いテーラードジャケットの選び方をチェックしていきましょう。
ポイント1
色の選び方はスーツと同じ。定番色がもっとも使える
スーツと同様に、テーラードジャケットもネイビーやグレー、ブラックといった定番色をセレクトするのがベストです。馴染みのある色なので取り入れやすく、どんな色のボトムスとも相性が良くて汎用性も抜群。大人っぽいムードを高めたいなら、ブラウンやベージュ、キャメルもおすすめです。どの色を選ぶにせよ、チェックやストライプなどの柄モノより無地のほうが使いやすいですよ。
ポイント2
素材は上品さに加えて機能性も重視
スーツのジャケットといえばウーステッド(梳毛)が基本ですが、テーラードジャケットの場合は素材のバリエーションが豊富。上質なウールはもちろん、伸縮性に優れたジャージーなどの機能性に富んだ素材も数多く展開されています。基本的に素材は好みで選ぶべば問題ないですが、今のワークスタイルやライフスタイルを考慮すると、ストレッチ性やイージーケアといった機能を備えていると、より出番が多く重宝するはず。
ポイント3
襟の形はノッチドラペルがベーシック
ジャケットの顔であり、印象も左右する襟。さまざまなデザインがありますが、おすすめはノッチドラペルです。シングルジャケットでもっとも多用されており、カラー(上襟)とラペル(下襟)の合わせにV字型の切り込みが刻まれているのが特徴。ラペルが尖ったピークドラペルはフォーマル度が高いので、基本のノッチドを押さえてからトライするのが賢明です。
ポイント4
前合わせは取り入れやすいシングルを
最近は大人の貫禄とファッション上級者感を醸し出せるダブルブレストも人気ですが、着回し力を重視するならシングルをセレクトするのが正解。また、オン・オフで活用するならジャストサイズが好ましく、着丈はヒップにかかる程度のミドル丈を。そうすればシングルならではのスマートな雰囲気をアピールできますよ。
ポイント5
ボタンの数は見た目もスマートな2つボタンを
シングルタイプのテーラードジャケットは、2つボタンか3つボタンが基本。とはいえ、最近は2つボタンが主流になっており、3つボタンはほとんど見かけないのが現状です。また、着用する際に注意したいのがボタンの留め方。カジュアルスタイルではさほど気にしなくても良いですが、ビジネススタイルでは飾りである1番下のボタンは外し、1番上のボタンのみを留めるようにしましょう。
オンもオフも頼り切り。テーラードジャケットで作るおしゃれな着こなし
ベーシックなテーラードジャケットは、オンにもオフにも活躍する万能選手。ここではビジネスシーンでの取り入れ方から今っぽく着こなすコツまで、4つのシーン別にコーデ例をご紹介します。
▼シーン1:取引先との打ち合わせではきちんと感あるジャケパンに
テーラードジャケットをビジネスシーンで活用するなら、やっぱりジャケパンですよね。ボトムスとの相性はもちろん、Vゾーンによっても与える印象は大きく変わります。取引先との打ち合わせにはタイドアップが好ましいですが、気心知れた仲ならタートルネックニットとの合わせもおすすめ。
コーデ1
カジュアルなジャケパンコーデをタイドアップでビジネス顔に
ベーシックなテーラードジャケットとクリース入りのきれいめベージュチノで構成したジャケパンスタイル。カジュアルな素材使い&アイテムながら、タイドアップにすることできちんとした印象を高めています。足元はレザー製のスニーカーという今っぽいチョイスにも注目を。
コーデ2
色数を抑えたスタイリングで清潔感と知的な雰囲気をアピール
ジャケパンスタイルの王道といえば、ネイビージャケット×グレースラックスの組み合わせ。きちんと感や清潔感が漂うスタイリングは、老若男女に好印象を与えることができます。ジャケットとシャツの色を拾ったストライプタイで、統一感あるVゾーンに仕上げているのもお見事。
コーデ3
王道ジャケパンをタートルネックニットでモダンに格上げ
こちらも王道のジャケパンスタイルですが、インナーをタートルネックニットにすることでモダンに昇華させているのがポイント。ブラックという色選びもさすがで、モダンな印象を高めつつ着こなしをピリッと引き締めています。胸ポケットに挿したペンが洒脱なアクセントに。
コーデ4
洒落感を高めるさりげない色リンクが成功のカギ
メランジ感あるネイビーの色味が印象的なテーラードジャケットをセレクト。シャツからポケットチーフまでもブルー系で揃えつつ、ネクタイにスラックスのグレーを取り込むことでトータルバランスの良い仕上がりに。ブラックのタッセルローファーはコーデの引き締め役にもなっています。
コーデ5
周りと差がつく上品で洒脱なジャケパンスタイル
ブラウンがかったグレージャケットとモノトーンで構成されたチェックパンツで、ワンランク上のジャケパンスタイルが完成。インナーにハイゲージのタートルネックニットを選択しているのもポイントで、タイドアップとはひと味違う洒脱なムードを醸し出しています。
▼シーン2:デートや同窓会にはきれいめカジュアルが最適
普段よりもおしゃれして臨みたいデートや同窓会。そんなときにも頼りになるのがテーラードジャケットです。着こなしはインナーにTシャツをセレクトしたり、ボトムスをジーンズにしたり、きれいめカジュアルを意識するのがベスト。そうすればドレスコードのあるホテルのレストランにもある程度対応できますよ。
コーデ6
光沢感ある素材のリンクがシンプルコーデを華やかに
ネイビージャケットとベージュパンツの着こなしで注目すべきは生地感。どちらも光沢ある生地を選んでいるので統一感が生まれ、さらには華やかな場にもふさわしいドレッシーさを醸し出しています。それでいてインナーはTシャツで適度にカジュアルダウンさせているのも見どころ。
コーデ7
ネイビーとベージュの品のあるバイカラーが目を引く着こなし
インナーもテーラードジャケットと同トーンのネイビーで揃えているのが新鮮。同色でまとめることで、カジュアルなTシャツとの合わせでもどこか上品な印象を与えます。ベージュのスラックスでさらに上品さを味付けし、シンプルな中にも大人っぽさも感じられる仕上がりに。
コーデ8
ジャケット×ジーンズはトーンを揃えるのが今っぽく見せるコツ
ともすると古臭く見えてしまうテーラードジャケットとジーンズの組み合わせ。こちらの着こなしはあえてトーン差をつけないことで、今っぽい雰囲気を漂わせることに成功しています。ミドルゲージのタートルネックニットで、こなれ感を程良くプラスしたところも技アリ。
コーデ9
シンプルながらもこなれ感を醸し出すトップスに注目
やや褪せたネイビージャケットをチョイスすることで、ジャケパン王道の色合わせながらこなれた印象。インナーの白Tシャツはカジュアルダウンするだけでなく、クリーンで洗練されたスタイリングに導く効果もあります。足元は程良く上品さが漂うスエードのスリッポンスニーカーを。
コーデ10
上品なレイヤードが際立つボトムスのチョイスが秀逸
ライトベージュのコーデュロイジャケットとホワイトのタートルネックニットで、大人っぽくエレガンスも薫るコーディネートに。ボトムスはあえてブラックを選んでコントラストをつけることで、トップスの上品な組み合わせがより引き立っています。
▼シーン3:寒い日は+αのインナーで防寒性とおしゃれを両立
今の時期はジャケットのインナーに、ニットベストやインナーダウンをレイヤードするのもおすすめ。なぜなら洒落度や防寒性がアップし、メリハリあるスタイリングに仕上がるからです。このテクニックはオン・オフともに活用できるので、ぜひチャレンジしてみてください。
コーデ11
爽やか配色に効かせたカーキが印象的な大人の冬マリン
テーラードジャケットにホワイトパンツ&ボーダーカットソーを合わせた品の良いマリンスタイル。ベスト型のインナーダウンをプラスすることで、防寒性を高めつつ着こなしにメリハリも生まれます。ジャケットのボタンはあえて開けて、インナーダウンを強調しているのも◎。
コーデ12
+ニットベストで季節感を意識したジャケットコーデに
テーラードジャケット×バンドカラーシャツのスタイリングに、フェアアイルパターンのニットベストをイン。クラシックなペイズリー刺繍を施したパンツも相まって、アメトラ感の強いジャケットスタイルに仕上がっています。それでいてシルエットは全体的にゆるめなのが今どき。
コーデ13
チルデンニットが決め手の今どきトラッドスタイル
トラッドスタイルには欠かせないメタルボタンのジャケットとチルデンニットのコーディネート。どちらもゆったりシルエットを選んでいるので、今っぽいムードを醸し出すことにも成功しています。チノパンではなく、スウェットパンツをチョイスしているのも新鮮。
コーデ14
定番のジャケパンスタイルをインナーダウンでスポーティに昇華
テーラードジャケット×インナーダウンは、もちろんビジネススタイルにも最適な組み合わせ。インナーダウンによってVゾーンの面積が狭くなることで、ピンクシャツとボルドータイの甘さを中和する効果もあります。Vゾーン以外をシックなモノトーンで揃えているのも好印象。
コーデ15
着こなしの引き締め役となるニットベスト
ベージュのテーラードジャケットに、柄シャツ×柄ネクタイをスタリング。そこにブラウンのニットベストを挟むことで、柄同士の組み合わせが適度に引き締まり、さらには洒脱な雰囲気を醸し出すことに成功しています。
▼シーン4:休日はワイドパンツとの合わせで今どき感を意識
休日のジャケットスタイルは、どんなボトムスを選ぶかが重要。そこで頼りになるのが人気のワイドパンツです。絶妙にカジュアルダウンできるだけでなく、今っぽいジャケットスタイルが手に入れられますよ。
コーデ16
シルエットの対比を主役にしたシンプルなジャケットスタイル
ポケットのマチがないスマートなルックスのカーゴパンツで、今っぽく都会的なジャケットスタイルが完成。インナーのカットソーはホワイトカラーでコーデに抜け感を持たせつつ、足元はスエード製のローファーで品良く仕上げるのが大人の選択です。
コーデ17
シルエットのコントラストが際立つモノトーンコーデ
カジュアル度の高い太めのパンツを、テーラードジャケットとタートルネックニットで大人に昇華。ジャケット以外をストイックなまでにブラックで揃え、テイストの異なるアイテム合わせに統一感を持たせています。クリアブルーレンズのサングラスがおしゃれなアクセントに。
コーデ18
上品さと男っぽさが混在するMIXスタイル
タイドアップしたジャケットスタイルと武骨なカーゴパンツとの対比がポイント。レジメンタイを選択することで、ほんのりアメトラの雰囲気も盛り込んでいます。程良くボリュームのある『クラークス』の「ワラビー」で、ゆるめシルエットのカーゴパンツとバランスを図っている点も見逃せません。
コーデ19
シンプルな着こなしにクラス感を添える小物使いが巧み
コーデュロイ素材を使ったテーラードジャケットと大胆なシルエットのチノパンとのスタイリングが斬新。挿し色として効かせた落ち着いたパープルのハイゲージニットに加え、ブラックレザーとゴールドカラーの金具のコンビが印象的な小物で大人っぽく格上げしているのもお見事です。
コーデ20
冬に映える爽やか配色で今どき感と好印象を獲得
ベーシックなテーラードジャケットに、タック入りのルーズなパンツが目を引く着こなし。ネイビー×ホワイトの爽やかなカラーリングも魅力で、今どき感に加えて女性ウケも狙えます。インナーがギンガムチェックのバンドカラーシャツというのもしゃれていますよね。
大人の装いにふさわしい、おすすめテーラードジャケット10選
何かと頼りになるテーラードジャケットは、大人のワードローブに1着は備えておきたいところ。人気ブランドやセレクトショップからおすすめをピックアップしたので、早速チェックしていきましょう。
アイテム1
『マッキントッシュフィロソフィー』トロッター ジャケット#095 ドビーストレッチ
ポリエステル100%でありながら、梳毛ウールのような柔らかで品のある風合いや繊細なメランジ感を表現。クリーンな見た目でありながら防シワやストレッチ性、ウォッシャブルといった機能を備えているのもうれしい限り。ビジネス使いから出張、休日着としても活躍すること請け合いです。
アイテム2
『ユナイテッドアローズ』ドビー 2ボタン アンコンストラクション ジャケット
上品なベージュの発色が絶妙なテーラードジャケットは、肩パッドや芯地といった副資材を極力省いて軽い着心地を追求。ドビー織りのウール生地は表面に凹凸感があり、スタイリングに奥行きを持たせられます。タイドアップのジャケパンスタイルや休日のきれいめカジュアルで重宝する1着ですよ。
アイテム3
『エディフィス』TWジャージー ツイル 2Bジャケット
ジャージー生地というとカジュアルなイメージですが、こちらはスーパー120’sの繊細なウールをブレンドしているので上品な印象。ポリエステルと組み合わせているのでしっかりとしたハリとコシもあり、ビジネススタイルとの相性も抜群です。すっきりとした細身シルエットなのも◎。
アイテム4
『シップス』日本製 ジャージ リップル S2ボタン ジャケット
リップル編みで質感のある糸を編み立てたこだわりの日本製のジャージー生地を使用。特殊加工で光沢感を出しているので、表情豊かな質感ながらシャープな仕上がりになっています。日本縫製ならではの丁寧な作りに加え、上品さや高級感を醸す黒蝶貝ボタンにも注目を。
アイテム5
『アーバンリサーチ』丸井織物テーラードジャケット
オールシーズンで快適な着心地を提供するクールマックス製のテーラードジャケットは、洗濯機で丸洗いが可能。部屋干しでも3時間で乾く速乾性も併せ持ち、さらにはUVカットやストレッチ性、シワになりにくいなどのあるとうれしい機能も備えた優れモノです。
アイテム6
『ナノ・ユニバース』ウールライクジャケット
ウールのような品のある風合いながら、ストレッチ性があって扱いやすいところが魅力のテーラードジャケット。シワにもなりにくいので、いつでもきちんとした印象を与えられるのもポイントです。通勤時はもちろん、テレワークなどにも活躍すること間違いなし!
アイテム7
『グリーンレーベル リラクシング』カノニコ ミルド織無地 2B S/RV ジャケット
イタリアの名門生地メーカー、ヴィターレ バルベリス カノニコ社の上質なウール生地を採用した1着。メランジ感あるグレーも印象的で、どこかこなれた雰囲気を醸し出してくれます。タイドアップはもちろん、タートルネックニットでモダンに着こなすのもおすすめ。
アイテム8
『ビーミング by ビームス』ノマド リサイクルウールツイード ジャケット
オンにもオフにもフレキシブルに対応する新感覚ドレスライン「ノマド」の1着。ウールをベースに国産のリサイクルポリエステルなどを混紡したサステナブルな素材を、見た目も暖かなツイードに仕上げています。軽やかな着心地が味わえるアンコン仕立てやメッシュ素材の袋布、現代的なコンパクトなサイズ感も特筆すべき点。
アイテム9
『B.Cストック』ムリネジャージーヘリンジャケット
複数の色が混ざっている糸で編み上げた、ストレスフリーのジャージー生地を用いたテーラードジャケット。緻密な生地設計により、ツイードのような男っぽく武骨な見た目を実現しています。デザイン自体はベーシックなので、ビジネスからカジュアルまで幅広く活躍必至。
アイテム10
『アバハウスグレイ』ドライミックス イージー ジャケット
コットンのような風合いでありながら、UVカットや吸水速乾、撥水性、イージーケア性を装備した多機能素材を採用。自宅での洗濯も可能で、部屋干しでも3時間程度で乾いてしまうので常に清潔感をキープできます。すっきりスマートなシルエットでデイリー使いしやすいのも優秀。

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