
カジュアルコーデに似合う革靴とは。選び方と着こなし方の最適解
ビジネスシーンはもとより、着こなしの格上げに役立つことからカジュアルな場面でも人気を博す革靴。その正解コーデと押さえるべき逸品を徹底ナビゲートしていきます!
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“仕事だけ”なんてもったいない。カジュアルスタイルに革靴を合わせよう
長らく続いたスニーカー人気がひと段落した一方、革靴の支持率がここ最近メンズシーンで増加中! トラッドスタイルの人気再燃であったり、ビジネス・カジュアルのボーダーレス化だったりと背景にある理由はさまざまですが、これを機にスニーカー派も革靴に挑戦してみるのはどうでしょうか? きっとこれまでとは一味違ったコーディネートを楽しめるはずです。
言わずもがな、革靴は本来ビジネスシーンにおいて着用されるアイテム。それだけに上品さは折り紙付きで、普段の休日スタイルに取り入れれば装いをグッと大人っぽい印象へと導けます。きれいめコーデに馴染ませるもよし、カジュアルな着こなしのグレードアップに使うもよしと取り回しも良好なので、押さえておいて損はないでしょう。
履くならこんな1足を。カジュアルシーンにハマる革靴選びのヒント
オンからオフまで大人の良きパートナーとなってくれる革靴ですが、何をどう履いても良い……というワケではないのでその点はご注意を。シーンを横断できる“ハズさない”1足と出会いたいのであれば、まずは下記のポイントを見ておきましょう!
ポイント1
まず選びたいのは「外羽根式」か「ヒモなし」デザイン
革靴の中でも鉄板チョイスとなるのが「外羽根式」のモデルです。これは靴ひもを通すハトメ部分が甲に被さるデザインになった革靴のこと。ちなみに、ハトメ部分がアッパーとひと続きとなり、その下に舌革が潜り込むようなデザインになったモノは「内羽根式」と呼ばれます。基本的には「外羽根式」のほうがカジュアル向きとされ、オン・オフ両用にはぴったり。その他、ローファーやモンクストラップを始めとしたほんのりと抜け感ある「ヒモなし」タイプもおすすめです。「内羽根式」も絶対にNGというわけではありませんが、ややフォーマル度が高いので上級者向きといえるでしょう。
ポイント2
太め? 細め? 愛用パンツとの相性を考慮する
そして、ボトムスとの相性も気にしておくべきファクターの1つ。考えなしに合わせてしまうと、チグハグな印象を生み出してしまう恐れがあります。基本的には、パンツと革靴はボリューム感を合わせるのがベター。細身のパンツにはすらっとシャープな革靴が似合いやすいですし、反対にワイドめなボトムスにはぽってり顔のレザーシューズがハマります。もちろんアイテムによってはその限りではありませんが、基本的なテクニックとして覚えておいたほうがベターです。
ポイント3
スエード、シボ革etc.……素材で変化をつけるのも有効
革靴素材における基本の「き」といえば滑らかなタッチのスムースレザー。ただし、カジュアル使いを想定するのであれば他のレザー素材で足元に変化を出してみるのも良いでしょう。例えば、ニュアンス豊かなスエードレザーであったり、奥深い表情のシボレザーであったり。これらの素材は、コーディネートの絶妙なアクセントとして作用してくれます。
シューズの種類別に見る。革靴をおしゃれに履いたカジュアルコーデのサンプル集
続いては、レザーシューズのタイプ別にスタイルサンプルをCHECK! 同じ革靴といえどもタイプが違うと印象が変わってくるので、その点を踏まえつつコーデメイクできればベストです。こなれて見せるためのテクニックを、洒落者たちから盗み取ってください。
▼種類1:プレーントゥシューズ
数多くある革靴の中でも、もっともベーシックなタイプといえるプレーントゥ。狩猟靴、郵便局員の靴、そしてビジネスシューズとさまざまな分野に広がってきた背景からも、その汎用性の高さが窺えます。品良いスラックスからリブパンツのようなラフなボトムスまで、合わせるボトムスは自由自在!
コーデ1
素材感&シルエットで洒脱さを演出!
ざっくりとした表情のボーダーニットにスエード製のプレーントゥという組み合わせ。ニュアンス豊かなこれらのアイテムによって、シンプルながらも洒脱感ある着こなしへと導いています。ジャストサイズなニットにゆるめのスラックスを合わせた、絶妙なAラインシルエットもあか抜けた印象に拍車掛け!
コーデ2
アクティブ感あるスタイルを革靴で引き締め
ワークブルゾン×クロップド丈リブパンツから成るアクティブなコーデ。それでいて大人っぽい仕上がりなのは、革靴やストライプシャツといったトラッド風味なアイテムで適度に引き締めているためです。ベルト&シャツでの挿し色の見せ方も実にハイセンス。
▼種類2:ウイングチップシューズ
鳥の羽根を思わせるW型の切り替えトゥを特徴とするウイングチップ。また、多くのモデルはアッパーにメダリオン(穴飾り)が施されていて、華やかなイメージを振りまきます。程良く主張のあるデザインなので、着こなしのアイキャッチとして取り入れるのにはぴったりです!
コーデ3
さっぱり系コーデに華やかなウイングチップが効く
バスクシャツにキャスケット、そしてボトムスにはワイドパンツを持ってきたフレンチカジュアル風のスタイリング。着こなしをさっぱりめに仕上げているこそ、華やかな顔立ちのウイングチップシューズが良いスパイスとして機能してくれます。チラッと肌見せして軽快さを落とし込んでいるのも技アリ。
コーデ4
品とカジュアルさを好バランスで融合
ハリスツイードのジャケット&ベストやウイングチップシューズでトラディショナルな趣を好演しながら、ヴィンテージ加工のデニムでアメカジテイストにも訴求。今っぽさの香り立つ、小粋なテイストMIXスタイルを打ち出しています。
▼種類3:Uチップシューズ
U字型に切り替えられた甲部が特徴のシューズ。イギリスではカントリーシューズ、フランスでは狩猟用靴、アメリカではゴルフ靴として愛用され、革靴の中でもカジュアルな部類に入ります。その出自もあってスポーティな印象が色濃く、男らしい着こなしとマッチング良好。なお、基本的にボリューミーなモデルが多く、コーデスパイスとしても効果テキメンです。
コーデ5
Uチップならオーバーサイズな装いと好バランス
ダブルブレステッドのジャケットもチノパンもトレンド感あるオーバーサイズ仕様。程良くぽってりとしたUチップシューズなら、全体のシルエットに違和感なくマッチしてくれます。さらに、インナーにリバティプリントのシャツを差し込むことで、メリハリ感アップに成功!
コーデ6
カントリーな着こなしには文句なしでマッチ
グレンチェック柄ジャケットとウールコットンのフーデッドコートによるレイヤリング。英国カントリーな面持ちのこんなコーデには、Uチップシューズがよく似合います。加えて、全体的に色数を抑えチェック柄の存在感を引き立てているのも印象的な要素。これぞ上級者ならではといったところです。
▼種類4:モンクストラップシューズ
モンクストラップの出自に関しては諸説ありますが、モンク(=修道士)の履きモノという説が有力。甲部をバックルで留めるデザインとなっていて、1本ベルトのシングルモンク、2本ベルトのダブルモンクが存在します。いずれにせよ存在感あるデザインですので、クロップドなどの短丈系ボトムスで主張を際立たせるのがセオリー。
コーデ7
骨太なスタイルに小物で品良さを注入
『バブアー』の名作ハンティングアウター「ビューフォート」を主役にしたスタイリング。武骨なムード感を持ち味とするこの1着を、モンクストラップシューズやタイ、ハンチングなどのきれいめな小物で大人顔に料理しています。シャツ&タイでのアクセントカラーもお見事。
コーデ8
正統派アメカジを足元でクラスアップ!
デニムシャツにカーゴパンツ、ベースボールキャップと、使っているアイテムはどれもアメカジの王道。となると足元にはローテクなスニーカーを合わせたくなりますが、この着こなしではあえてモンクストラップを選択。端正な1足によって、ラフ過ぎないこなれたアメカジスタイルを完成させています。
▼種類5:ローファー
その名は“怠け者”を意味し、もとは宮廷の室内履き用として作られたシューズ。いわゆるスリッポンタイプのデザインなので、革靴とはいえほんのりと抜け感のある印象です。それゆえに、トレンドのリラックス系カジュアルコーデとは文句なしでフィット!
コーデ9
軽快ショーツコーデには楽ちんローファーが◎
脱ぎ履きイージーで見た目にも軽やかなローファーは、ショーツコーデの盟友として適役。とはいってもスニーカーほどゆる過ぎないので、大人っぽさを損なうこともありません。トップスにはルーズフィットのシャツを持ってきて、リラクシングなテイストを加速!
コーデ10
ストリートなコーデもローファーだとどこか新鮮
無地アイテムでクールにまとめたり、足元にはあえてローファーを持ってきたり。やんちゃさが前面に出がちなストリートスタイルですが、こちらの着こなしは一味違ったシックな雰囲気です。モノトーンをベースとした控えめな色使いからも大人らしさが漂います。
大人のカジュアルコーデに合わせたい革靴8選
革靴選びのセオリーと着こなしテクニックをしっかりと理解したところで、今買える上質モデルをレコメンド。シューズブランドの手掛けた逸品からセレクトショップの高品質オリジナルまで、幅広くピックしてご紹介しましょう。
アイテム1
『パラブーツ』シャンボード
Uチップシューズの代表格といえる名作「シャンボード」。本格的な山靴にも取り入れられるノルヴェイジャン製法を採用しており、その耐久性は折り紙付きです。しかも、アッパーに油分を多く含むリスレザーを使用しているため、悪天候下でも変わらぬパフォーマンスを発揮。空気を蓄える構造になったオリジナルソールのおかげでクッション性も高く、ボリューミーなルックスとは裏腹に履き心地は実に軽やかです。
アイテム2
『ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ』フレンチ Uチップ シューズ
アッパー&ソールともに適度に量感がある1足ですが、小ぶりサイズのハトメや繊細なステッチワークによってスマートさも注入。表地にはフランスの名門メーカー・デュプイ社の手掛けたフレンチカーフを使用しており、上品な風合いも堪能できます。同素材のバリエーションでローファー&プレーントゥシューズも展開。
アイテム3
『アルフレッド バニスター』プレーントゥシューズ
白パイピングによるメリハリ付けがピリッと効いた今作は、足馴染みの良いソフトタッチなスエード素材をアッパーに使用。低中反発材のクッションを中敷きに用いていることも相まって、驚くほどコンフォートな着用感です。なお、作りは一般的なスニーカーと比べやや大きめとなっているので、サイズは普段よりも+0.5~1cmで選ぶのがベター。
アイテム4
『ロンドンシューメイク』外羽根プレーントゥ 503
堅牢なうえにソール交換も可能なグッドイヤーウエルト製法のプレーントゥシューズ。表地はヨーロッパ産の上質レザーを使っており、履き込むほどに雰囲気がアップしていきます。アウトソールやライニングにもレザーを使うなど、細部へのこだわりっぷりもお見事! カラバリではシックなブラックもラインアップしています。
アイテム5
『リーガル』2589 ビジネスシューズ ウイングチップひも
100年以上の歴史を持つジャパンシューズブランドの雄。こちらの「2589」はブランド屈指の定番人気シリーズで、クラシカルなルックスと質実剛健なグッドイヤーウエルト製法が特徴となっています。ラストは日本人の足型に合わせたやや幅広な仕様となっていますので、普段よりもワンサイズダウンで選ぶと良いでしょう。
アイテム6
『ジョセフ・チーニー』エイボンC
英国きっての名門ブランドより。穴取りの大きいブローグにぽってりとしたラウンドトゥ、頑強なグッドイヤーウェルト製法など、カントリーテイストな仕立てが今作の持ち味となっています。さらに、表地には汚れや水濡れに強い高強度なシボレザーを使っていますから、タフな盟友となってくれることウケアイ! アウトソールにはグリップ力に長けたコマンドソールをチョイスしています。
アイテム7
『アルコレッタ パドローネ』ダブルモンクストラップレザーシューズ
ガラスのように磨き上げた艶やかなレザーをアッパー使いしており、足元からエレガンスな雰囲気を演出。機能性を考慮して、ラバーアウトソールを組み合わせているのもポイントです。フォルムはすっきりとシャープな仕様で、スキニーパンツやテーパードパンツなどといった細身のボトムスと好相性を発揮!
アイテム8
『シップス』イタリア製 スコッチガード スエード コイン ローファー
毎シーズン人気を集めているMADE IN ITALYのペニーローファー。キメ細かな牛スエードの表地にはスコッチガード加工が施されており、多少の雨であればシャットアウトしてくれます。加えて、滑りにくいオールラバーソール仕様となっているも◎。急な雨に見舞われても、この1足なら慌てる必要はありません。
この記事の掲載アイテム一覧(全8商品)
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『パラブーツ』 シャンボード
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『ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ』 フレンチ Uチップ シューズ
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『アルフレッド バニスター』 プレーントゥシューズ
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『ロンドンシューメイク』 外羽根プレーントゥ 503
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『リーガル』 2589 ビジネスシューズ ウイングチップひも
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『ジョセフ・チーニー』 エイボンC
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『アルコレッタ パドローネ』 ダブルモンクストラップレザーシューズ
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『シップス』 イタリア製 スコッチガード スエード コイン ローファー
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