
高級ボールペン15選。値段別に見る、大人が持ちたいおすすめの逸品たち
商談をする際も、メモをとる際も必要不可欠なボールペンは、ビジネスを支える相棒のようなもの。転職や昇進などの転機に、自身の相棒もアップデートしてみてはどうだろう。
価格がハイなだけじゃない。高級ボールペンの“高級”が指すもとは
”文字を書く”というシーンは激減しているかもしれない。しかし、ときにはボールペンで文字を書くことがあるだろう。そんなときに備えて持っておきたいのが高級ボールペンである。まずは、そもそも論として高級が“高級”たる所以を解説する。
魅力1
技術とセンスを蓄積した長い歴史がある
例えば、高級ボールペンの代表格である『ペリカン』の起源は1838年まで遡る。その始まりは、ドイツのハノーバーでカール・ホーネマン氏が製造した絵具とインクの工場だったそう。インクメーカーとして成長を続け、同ブランドが万年筆をリリースしたのが1929年。その後、高級ラインの製造、児童用万年筆の発表、総合筆記具メーカーへの舵切りと試行錯誤を続け、2度の大戦後にはボールペンの勢いに押されて万年筆の製造を中止……、と波乱万丈の歴史を背負っている(同社の万年筆は1980年代に復活)。高級、と呼ばれるブランドの多くは、そんな浮き沈みを経験しながら生き残るための技術を編み出してきた。その信頼こそが、ゆるぎない魅力となる。
魅力2
無駄を省いたスタイリッシュなボディ
高級ボールペンには華美な装飾がなくとも、確かな存在感が漂う。安易な装飾を省きシンプルなデザインを極めることで、孤高ともいうべき美しさが宿るのである。もちろん、その素材使いにも支払った価格相応のメリットが備わっている。プラチナが持つ高級性はもちろん、ステンレススチールのスタイリッシュさ、真鍮や樹脂の有機的な空気など、その顔立ちもさまざまだ。無駄がないからこそ、それらの特性も十二分に生きてくるのだ。
魅力3
太さ、長さ、重さのバランスが圧巻
指に馴染む適度な太さ、握ることにストレスを感じさせない絶妙な長さ、そして筆圧をサポートしてくれる程良い重さ。この三拍子が揃うことで、ストレスを感じさせないどころか、高揚感すら覚えるであろう書き心地を生み出すのだ。もしかしたら、毎日手にしているうちに、その恩恵に慣れてしまい、忘れてしまうこともあるかもしれない。しかしある日、違うペンを手にしたときに、なぜ“高級”と呼ばれているのかを理解するはずだ。
1万円以下で買える。高級ボールペンブランドのおすすめ5本
ここまで“高級”、“高級”とうたってきたが、腕時計のようにおいそれと手が出ない……、というものでもない(もちろん、上を見れば青天井であるのは同じことだが)。1万円も出せば、著名ブランドのオーナーとなれるのだ。
アイテム1
『セーラー』プロフィットボールペン
日本で初めてボールペンを発売したのは『セーラー』。1948年、日本橋三越では500本が即日完売したそう。ボールペンブームの礎を作った『セーラー』の製品は、押さえておいて間違いなし。
アイテム2
『クロス』センチュリーボールペン
『クロス』のセンチュリーボールペンは繰り出し式のメカニズムを採用した世界初のボールペン。発売から半世紀以上経った今でも、エレガントで普遍的なスタイルが支持されている。
アイテム3
『ラミー』サファリボールペン
1980年の発売以上、世界中で愛されている『ラミー』のサファリボールペン。軽くて丈夫な樹脂製のボディグリップは、人間工学に基づいた握りやすい形状。大型のワイヤー製クリップは厚手のものをホールドするのにも便利。
アイテム4
『ファーバーカステル』エモーション ウッド&クローム 梨の木
ドイツの人気ブランド『ファーバーカステル』の逸品。太めのゆるやかな曲線を描いたボディは、人間工学に基づいたもの。筆圧をかけずにスルスルと書けるので、長く使っても疲れない。
アイテム5
『カランダッシュ』849 ブリュットロゼ
『カランダッシュ』のアイコンともいえる849コレクションのニューフェイス。ロゼシャンパンのように美しい色合いが秀逸。スーツの胸ポケットに差せば、ファッションの一部としても活躍しそう。
ディテールに宿る高級感。1~3万円で手に入る高級ボールペン
1万円以上出せば、当然ながら素材やデザインにその違いが表れてくる。書き味の良さは言うまでもなく、デスクにただ置いてあるだけでその存在感を発揮してくれるはずだ。少し背伸びしてでも投資する価値は、十分にある。
アイテム1
『カランダッシュ』エクリドール タイプ55
角度によって数字の“5”にも見えるパターンが名前の由来となっている、『カランダッシュ』のタイプ55 。繊細で美しい彫刻は高級感があり、大事に使いたいと思わせてくれる逸品だ。
アイテム2
『オロビアンコ・ルニーク』コンパーニョ
『オロビアンコ・ルニーク』とイタリア高級筆記ブランド『デルタ』がコラボしたコレクションとして展開されているのが、こちらのコンパーニョ。イタリアの伝統職人が手作業により、レジンのボディやキャップを切削した味わい深い顔立ちが特徴だ。『オロビアンコ』らしいトリコロールカラーのリングが、繊細かつカジュアル。
アイテム3
『ナプキン』フォーエバー ピニンファリーナ カンビアーノ インクレスペン
『フェラーリ』のデザインで有名なピニンファリーナ社が、イタリアの文具メーカーと提携して製造したインク不要の不思議なペン。正確にはボールペンと異なるのだろうが、合金製のペン先が紙との間に生じる摩擦で酸化してその跡が文字として記されるユニークさは一見の価値がある。
アイテム4
『ペリカン』スーべレーン
『ペリカン』を代表するシリーズであるスーべレーン。ドイツ語で“優れたもの”、“卓越したもの”という意味を持っており、カラーバリエーションも豊富だ。ストライプ模様は職人による手作りのため、1本ごとに独特の風合いがある。
アイテム5
『ウォーターマン』 カレン デラックス
ラグジュアリーさとアイコニックなシルエットを追求したカレンシリーズより。漕ぎ進む船の穂先をイメージした特徴的なペン先が、手元に優美な輝きを宿す。130年以上続く老舗の実力を体感してほしい。
生涯に1本は試してみたい。芸術品と呼ぶにふさわしい高級ボールペン
“高級”という言葉が文字通り、ステータス性を持ち始めるのがこのあたり。ずしりと来る手の中での存在感は、まさに唯一無二だ。
アイテム1
『デュポン』デフィ ファイアヘッド
『デュポン』のデフィシリーズより、アイコニックなファイアヘッドパターンを透かしで表現した1本。芸術品のようなボディはグリップにも貢献しており、手馴染みの良い流線型フォルムと相まって究極の書き心地をもたらす。
アイテム2
『モンブラン』マイスターシュテュック
『モンブラン』の最高級モデルであるマイスターシュテュック。ブラックボディにゴールドの装飾を施した定番のモデルをベースに、装飾をプラチナに変更することでより優美な装いを導き出した。シンプルさの中に宿る風格は、世界中の男たちの憧れと呼んで相違ない。
アイテム3
『パーカー』デュオフォード クラシック
『パーカー』らしい洗練されたルックスながら、アクリルライトをくりぬいて仕上げられたボディ、ニッケルパラジウム仕上げのパーツが確かな高級感を放つデュオフォールドの1本。透明感のあるブラックカラーが、価格以上の気品を約束する。
アイテム4
『ファーバーカステル』ローラーボール RB クラシックコレクション
『ファーバーカステル』と聞いて、鉛筆を思い出す人もいるかもしれない。同ブランドは、鉛筆の世界基準を生み出したことでも有名だ。もちろんそれも間違いじゃない。ボールペンにもその流れを汲んだものがあり、例えばこちらの1本は鉛筆同様に希少価値の高い木材をボディに使用している。
アイテム5
『ペン工房キリタ』無垢棒削り出しボールペン
職人がシルバー925と真鍮の無垢棒から削り出し、ボールペンに仕上げている。メッキや塗装、クリアなどの表面処理をしない金属素材の風合いが個性的だ。ずっしりとした重みは意外なほど心地良く、手に馴染む。無垢素材ならではの経年変化もまた、魅力の1つだろう。
この記事の掲載アイテム一覧(全15商品)
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『セーラー』 プロフィットボールペン
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『クロス』 センチュリーボールペン
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『ラミー』 サファリボールペン
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『ファーバーカステル』 ボールペン エモーション ウッド&クローム 梨の木
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『カランダッシュ』 ボールペン 849 ブリュットロゼ
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『カランダッシュ』 エクリドール タイプ 55
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『オロビアンコ・ルニーク』 コンパーニョ
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『ナプキン』 フォーエ バーピニンファリーナ カンビアーノ
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『ペリカン』 スーべレーン
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『ウォーターマン』 カレン デラックス
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『デュポン』 デフィ ファイアヘッド
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『モンブラン』 マイスターシュテュック
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『パーカー』 デュオフォールド クラシック
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『ファーバーカステル』 ローラーボール RB クラシックコレクション
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『ペン工房キリタ』 無垢棒削り出しボールペン
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