ショート派?ロング派?春アウターの着丈を考えてみた

ショート派?ロング派?春アウターの着丈を考えてみた

春先は軽量なアウターが欲しくなるもの。そうともなれば、やっぱり気になるのはその着丈。毎シーズン巻き起こる着丈論争だが、ここではその結論とコーデ例を紹介する。

菊地 亮

2017.03.11

アウター
ブルゾン・ジャンパー
コート
夏の着こなし・コーデ

身長で考える、正しい着丈の選び方

アウターといっても、ジャケットをはじめとするショート丈と、コートなどのロング丈が存在する。トレンドはもちろん重要だが、自分に似合うかどうかがセレクトの第一条件だ。その要素のひとつが身長。そこで、まずは自分の身長に合わせてショート丈が適切か、ロング丈がマッチするのかを考えてみよう。

低身長の人はショート丈!

身長の低い人がロング丈を着用すると、ボトムス部分の面積が制限され脚が短く見えてしまう危険性がある。また、身体の大きさとアウターの長さのアンバランス感も気になるところ。そこで選ぶならショート丈。上下のシルエットに差をつければ脚長効果も期待できる。

高身長の人はロング丈!

高身長のメリットを生かすなら、ロング丈アウターを選んで。長めの着丈であれば、タテの意識が強調されよりスマートなイメージを与えることができる。ショート丈は脚を長く見せることはできるが、やや窮屈な印象を与える可能性があるので注意を。

買い増ししたいショート丈の春アウター5選

ショート丈アウターは、ジャケット感覚で着られる軽快さと手軽さが長所。それらをよく心得た、大人にもうれしいアウターをご紹介。春の武器としてぜひとも押さえておきたい。

アイテム1『バブアー』

ロイヤルワラントを3つも授かったイギリスの名門『バブアー』。こちらは、『ビームスプラス』による別注アイテムで、撥水、透湿、防風性を兼ね備えた機能的な1着となっている。ネイビーカラーとナイロン生地の程良いツヤ感により、クラシカルな佇まいがポイントだ。

アイテム2『アスペジ』

1969年、イタリアのミラノに誕生したシャツ生地メーカー『アスペジ』。70年代には街に馴染むアウトドアアウターを発表し、一世を風靡した。武骨な佇まいながらも、柔らかくハリのあるコットンナイロンの生地感。春の着こなしに頼もしい存在になるだろう。

アイテム3『タトラス』

イタリア発のブランドとして知られる『タトラス』。ダウン系アイテムは有名だが、こちらのミリタリーアウターも負けず劣らずの人気アイテム。縫い糸にこだわることで、表情感のあるパッカリングが魅力の1枚に。マット素材のベストも付属している。

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平 格彦

アイテム4『ジャーナルスタンダード』

『ジャーナルスタンダード』のブルゾンは、普段の着こなしに難なくはまるシンプルさが◎。独自の加工を施すことによって耐水性・耐久性も兼ね備えた、申し分なしのアウターだ。パッカブルタイプなので、折りたたんで持ち運びも可能。

アイテム5『アークテリクス』

活動的になる春には、アウトドアブランドのアウターもチェックしたい。『アークテリクス』のライトシェルは、素材に透湿と防水に優れたゴアテックス(R)を使用しているため、水にぬれてもへっちゃら。機能的なアウターは1枚持っておくと役に立つことまちがいなし。

どう着こなす? ショート丈のコーデ術

着丈の短さにより軽やかなスタイリングが可能になるショート丈アウター。着こなすならば、その利点を生かしつつ大人っぽく着こなすのがポイント。その好例をご覧あれ!

着こなし1

MA-1を中心に、ミニマルかつコンパクトにまとめたコーディネート。インナーに取り入れた白のカットソーの着丈と、MA-1の着丈のバランスも絶妙。

着こなし2

今季トレンドのコーチジャケットを使ったベーシックなスタイリングながらも、パーカーの色みをアクセントに。スポーティなイメージのアイテムで仕上げつつ、体に合わせたサイジングで大人らしく見せている点も見逃せない。

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菊地 亮

着こなし3

カジュアルなマウンテンパーカーも、シックなトーンを選べば大人らしい雰囲気も十分。加えて上下の色みを合わせれば、統一感のあるセットアップ調の仕上がりに。

着こなし4

短めの丈のパンツはショート丈のアウターとの相性が良好。ただし、ジャストサイズで着こなすというよりも、オーバーサイズなセレクトがセンスアップの鍵となる、落ち着いたトーンのアウターと色褪せたジーンズとの組み合わせも春らしい。

着こなし5

ショート丈のレザージャケットは春の肌寒い日には重宝する。ただし、その武骨さが季節感を損ねてしまう可能性も否定できない。そこで、取り入れたいのがボーダー柄のカットソー。レザージャケットの男らしさをいなしつつ、鮮度の高い着こなしへとアップデートしてくれる。

着こなし6

ショート丈アウターの裾からパーカーをのぞかせて、丈感で遊びを利かせている。また、ネイビー×ホワイトで色のメリハリもつけている点もお見事。ショート丈アウターをうまく生かしたバランス感のあるスタイリングだ。

着こなし7

流行のワイドパンツは、合わせるアイテムによっては重たくなりがち。それを解消するためには、トップスは短い丈感のアイテムをもってくると◎。アウトドアブランドの1枚をもってくれば、より軽やかさをプラスしてくれる。

着こなし8

すっきりしたスタイリングに仕上がるところがショート丈アウターの魅力だが、着こなしに物足りなさを感じてしまうなんてこともあるのでは。そんなときには、キャップや腕時計など小物を取り入れて調節するのもひとつの手。色みを合わせて統一感を忘れずに。

ライターが選ぶ今春のロング丈アウター5選

大人の空気を醸し出せるロング丈の春アウター。数々のアイテムを目にしてきたファッションライターにリサーチしてみたところ、今春選びたい一着は「上品で機能的なもの」とのこと。そんな見解から導き出された注目のロング丈アウターがこちら。

アイテム1『マッキントッシュ フィロソフィー』

同ブランドの代表的アイテムがこのコットンボンディングコート。表と裏で色違いのコットンポプリンを全面接着という技法で張り合わせた生地が特徴で、強力な張り感は、『マッキントッシュ』のラバライズドクロスを髣髴とさせる。取り外し可能なライナーもうれしい。

アイテム2『シーラップ』

1935年にイタリアのミラノで創業したコート専業メーカー。その実力は、各国のコート専業メーカーやハイブランドが同社を指定工場にするほどだ。こちらは、『ビームスメン』による別注品。『シーラップ』の定番モデルより着丈を長くしたことで、エレガントな1枚となっている。

アイテム3『ナナミカ』

ユーティリティとスポーツをキーに、快適でおしゃれなアイテムを提案し続ける『ナナミカ』。その“らしさ”が凝縮されたようなこちらは、生地に防水透湿性に優れたゴアテックスを採用。アウトドアの要素を加えつつすっきりとしたシルエットのためビジネスの場でも活躍必至。

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山崎 サトシ

アイテム4『フレッドペリー』

英国のテニスプレイヤー、フレデリック・ジョン・ペリー氏によるブランド『フレッドペリー』。そのアイテムは、機能性とファッション性を兼ね備えており、コート以外のアイテムも人気を誇る。撥水素材を採用したハイスペックのこのコートは、きれいめコーデにざっくりと羽織りたい。

アイテム5『オーシバル』

『オーシバル』は、フランス海軍御用達の古い歴史をもつブランド。リラックスな雰囲気を漂わせつつも、しっかりとした素材のアイテムが揃っている。程良いサイジングとパリっとした生地感の ステンカラーコート は、大人の余裕を感じさせる1枚だ。

春のロング丈アウター! 鉄板コーディネート集

アダルトな雰囲気を漂わせるロングコートだけに、ちょっとした遊びもしっかり許容してくれる。だからこそ、インナーや足元に適度なヌケ感を加えればグッとこなれた印象へ。

着こなし1

ロングコートのテイストに足並みをそろえ、ジャケットやきれいめなボトムスを使いながらドレッシーにスタイリング。その中にあって、ストライプ柄を取り入れる、ジャケットのインナーにシャツではなくカットソーを潜ませるといった技が光っている。

着こなし2

やや重たくなりそうなミリタリー出自のモッズコートも、鮮やかなカラーなら爽やかに着こなせる。インナーやボトムスには相性のいいホワイトをチョイスしマリンカラーを形成。ニットキャップやスニーカーといったトーン控えめのアイテムで締めている点も見逃せない。

着こなし3

トップスはペールトーンを基調にスタイリングしながら、ボトムスやシューズは落ち着いたカラーを選んだメリハリ上手。それにより、全体に季節感をもたらしながら程良い変化もつけることができる。内側からチラリとのぞくデザインも、効果的なエッセンスに。

着こなし4

ブルーとホワイトの巧みなカラーバランスが冴えた、初夏をも感じさせる着こなし。白パンにハードルの高さを感じても、こちらのようにジーンズを選び、濃紺コートと合わせれば問題なし。また、足元の効果的な挿し色や艶やかな革靴の投入により大人感が盛り上がる。

着こなし5

コートとジーンズのコントラストを効かせることで立体感を演出。それらの仲介役となるグレー地のカットソーの採用も有効だ。ゆったりめなコートの分、ボトムスは細身を選ぶことでスタイリッシュな雰囲気をメイキング。ロールアップにより軽やかさも取り入れた。

着こなし6

ショールカラーのロングコートは、シャツやスラックスできれいめコーデをつくるのもいいけれど、あえて着崩すしてみるのもアリ。スポーティなパンツを合わせてハズしつつも、モノトーンでまとめてシックさも忘れていない点がお見事。

着こなし7

ビックシルエットのロングアウターは、肩がけすると自然と軽くつくろえる。暖かくなっても、ロングアウターを取り入れたいときに真似したい好サンプルだ。春らしさを忘れないようアースカラーでまとめるとなお良し。

着こなし8

個性あふれるビタミンカラーのアウターは、すっきりとしたシルエットをチョイス。ロング丈のステンカラーコートなら、ポップな色でもきれいめカジュアルにキマる。インナーやボトムスはブラックで統一して、ビタミンカラーを存分に際立たせたい。

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平 格彦

地方の出版社にて編集を経験した後、独立。フリーのエディター・ライターとしてメンズファッションを中心に、スポーツ、グルメ、音楽など幅広い分野で活動。現在は、生まれ故郷である岩手県、そして東北の魅力を発信すべく東奔西走中。
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