
ハミルトンといえば、ベンチュラ。進化を続ける定番人気モデルの魅力を読み解く
『ハミルトン』の定番かつ人気モデルといえば「ベンチュラ」。2017年には誕生から60周年を迎えてバリエーションの拡充も進んでおり、勢いはとどまるところを知りません。
本コンテンツはTASCLAPが制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。
アメリカ腕時計の真髄。『ハミルトン』が誇るブランド力とは?
19世紀後半から20世紀前半にかけては、アメリカの腕時計こそが世界の腕時計のトップでした。精度と耐久性に優れる鉄道時計と軍需産業の歴史が、同国の腕時計の技術を高い次元に押し上げたのです。1892年創業の『ハミルトン』は、そんな歴史のなかでも特に代表として挙げられるほど力のあるブランドです。
今回紹介する「ベンチュラ」は、世界初の電動腕時計として『ハミルトン』が開発した金字塔ともいえるモデル。クォーツショックの際に経営難に陥り、スイスに製造拠点を移しましたが、今もなおアメリカ時計の精神を継承する腕時計として腕時計初心者から玄人まで幅広い層に高い人気を誇っています。
『ハミルトン』の傑作。「ベンチュラ」の魅力を再確認
1957年、モーターを動力として動く世界初の腕時計として登場したのが「ベンチュラ」です。盾状の画期的なデザインは、左右アシンメトリーな形状とも相まって腕時計史に名を刻みました。エルヴィス・プレスリー氏などのロック歌手やハリウッドの映画俳優に愛用されたことでも有名なモデルです。その後『セイコー』が巻き起こすクォーツ時計との市場競争には敗れましたが根強い人気があり、現在はムーブメントをクォーツや機械式に乗せ換えてインパクトある姿を残し続けています。
「ベンチュラ」が半世紀以上にわたり我々を魅了する理由とは?
「ベンチュラ」の最大の魅力は、視線をひきつける強烈なデザイン性にあります。左右非対称の個性的な盾型フォルムは、まさに唯一無二。どんな着こなしにも埋もれず、抜群の存在感を持って腕元を飾ります。そんな「ベンチュラ」の魅力について、深く掘り下げていきましょう。
魅力1
追随ブランドが振り切られた、独創的なアシンメトリーケース
1960~70年代のアンティークウォッチにもごくごく希にトライアングルケースは見られますが、名のあるメーカーで、この左右アシンメトリーなスタイルが生き残ったのはオリジナルの「ベンチュラ」だけ。
同モデルだけが生き残ったという事実からも、この形状が斬新というだけでなく多くの人の心に残るデザインだったということがわかります。「ベンチュラ」に魅入られた1人にエルヴィス・プレスリー氏がおり、彼は公私にわたってフレックス(蛇腹)ベルトに換装した「ベンチュラ」を着用。彼の親しい人物にも、同モデルをプレゼントしたりおすすめしたりしていたんだとか。
魅力2
文字盤デザインに見る、時計史における位置づけ
1940年代頃から軍用時計に名作を残し、50年代からは名作「カーキ」をラインアップしている『ハミルトン』。そして、世界初の電動腕時計を「ベンチュラ」で開発するなど、同ブランドは時計史に名前を刻み続けてきました。
この特異なスタイルの文字盤に記されたオシロスコープのモチーフや、電子をイメージしたドットインデックスも、当時革新的な電動式だったということを象徴しています。そんな事実を知るたびに、奥深い『ハミルトン』と腕時計の歴史に魅入られることでしょう。
魅力3
コストパフォーマンスも魅力の1つ
現在の『ハミルトン』は生産はスイス、スピリットやデザインはアメリカというユニークなブランドカラーを持ち、コストパフォーマンスに優れる腕時計作りに取り組んでいます。「ベンチュラ」もいまやクォーツから機械式までラインアップするほど幅広く、数多くのモデルを展開。
価格帯に関しては、クォーツならば税込み10万円程。自動巻きで最も手頃なものではアンダー15万円、作りに凝った高いモノでも20万円程度という、スイス製ムーブメントを搭載した時計ブランドのなかでも優れたコスパで知られています。名作時計ながらちょっと背伸びをすれば手に入れられる、特異な立ち位置も愛される理由です。
機械式、クォーツ、クロノグラフとよりどりみどりな「ベンチュラ」
現在、メンズの「ベンチュラ」は、機械式とクォーツ、そしてクォーツクロノグラフの3タイプをラインアップ。それぞれ微妙にスタイルを異にしており、いずれも負けず劣らずの個性を発揮しています。
アイテム1
すべての基本。シンプルなクォーツ
もっともスタンダードな「ベンチュラ」。当時のオリジナルと寸分違わず、と表現したくなるほどの再現度です。エキゾチックレザーを模したカーフストラップもドレッシーですが、エルビス・プレスリー氏のスタイルに経緯を評してフレックスベルトに付け替える人も多く見られます。デザインは斬新ですが腕にはめてみると見た目以上に収まりが良く、着こなしにもスッと馴染んでくれます。
アイテム2
ファッション感度を高める、オールブラックの「ベンチュラ」
近年、満を持して登場したのがPVDコーディングによりフルブラックケースを手に入れた「ベンチュラ」。ケースはもちろん、メタルインデックスや文字盤上のオシロスコープなどの要素まですべて黒で統一されています。ファッションへの馴染みも良く、主張も控えめになったぶん、「ベンチュラ」初心者にもおすすめしやすい1本となっています。
アイテム3
ラグジュアリーな顔立ちに仕上がった黒×金モデルも見逃せない
上記モデルがオールブラックでクールな雰囲気を表現していましたが、ケースを金に変え、バンドをクロコ柄のレザー製に置き換わるだけでラグジュアリーな表情に。写真のようにレザーアウターに合わせても、着こなしに負けない存在感を放ってくれます。なお、秒針の先が赤いのはアーカイブモデルへのオマージュ。当時は針全体が赤かったそうですが、今作では先端だけにすることで主張も程良くなっています。
アイテム4
小ぶりながらインパクトを感じさせるカプセルコレクション
「ベンチュラ」のスタンダードなモデルである「QUARTZ(クォーツ)」には、まだまだアレンジバージョンが存在します。こちらは「S QUARTZ」がベースで、ケースサイズが少し小ぶり。ただし存在感は強く、ジェットブラックをベースにしながら鮮やかなゴールドをアクセントとして利かせた色使いがリュクスなインパクトを放っています。実は、長年にわたるハリウッドとのつながりを讃えてリリースされた「ブラック&ゴールド コレクション」の逸品。
アイテム5
クロノグラフとは思えないほどモダンで独創的な面構え
スポーティでモダンなクロノグラフもラインアップ。アシンメトリーなケースと、その中で等間隔に並ぶインダイヤルとのギャップがなんともユニークです。また、センターのクロノグラフ針が読み取りやすいように配置したレイルウェイサークルも特徴的。デイト表示も備え、実用性はハイレベルです。なお、上記の3針モデルは映画『メン・イン・ブラック』(1997年公開)で、こちらのクロノグラフは『メン・イン・ブラック2』(2002年公開)で”J”ことウィル・スミス氏が着用していたのも有名なエピソードとなっています。
アイテム6
ラフな装いにも馴染むシンプルなオートマチックモデル
世界初の電動腕時計として誕生した「ベンチュラ」ですが、現在では自動巻きのモデルも多数ラインアップしています。こちらは少しシンプルな面持ちにアレンジしたタイプ。アシンメトリーな三角形は踏襲しつつ、モダナイズしたケースデザインが独創的。文字盤とラバーストラップの色をライトブラウンで統一し、ミニマルにまとめたカラーリングもスタイリッシュです。カジュアルな着こなしに難なく溶け込み、ラフなコーディネートもクラスアップしてくれます。
アイテム7
オリジナルの形状により近い機械式モデルも存在
「ベンチュラ」の機械式には、写真のようにオリジナルのルックスを踏襲したシックな顔立ちのモノも存在しています。文字盤の上下をくりぬいてムーブメントで主張しつつ、カラーリングはいたって大人。白文字盤のモデルもありますが、どちらもクロコ型押しのカーフレザーストラップを装着しています。11.5mm厚とクォーツモデルに比べて一回り大きいため、腕元での存在感もひとしおです。
アイテム8
さりげないオープンハートが、機械式の喜びを程良く主張
上記2本と同じ機械式モデルですが、スーツスタイルに似合うシックな顔立ちへと昇華しているのがこのオープンハートモデル。サイズ、針、インデックスのあしらいもスケルトンモデルと変わりませんが、窓を小ぶりに設定することで落ち着きを与えています。おとなしめな顔立ちでありながら、個性もしっかりアピールしているバランスが絶妙で、オンからオフまで使える腕時計として有力な選択肢です。
アイテム9
ロックスターの名を冠したボリュームある注目作
歴史を刻んできた名品「ベンチュラ」の熱狂的なファンとして知られていたのが、エルヴィス・プレスリー氏。そんなロックスターへのトリビュートとして生まれたのが「ELVIS80」という名前がついているモデルで、ボリュームのあるケースデザインが特徴的です。プレスリーの生誕80周年を記念し、パワーリザーブを80時間に設定するなど、細部までこだわった作りが圧巻。さまざまなバリエーションが登場していますが、こちら比較的シンプルな自動巻きモデルです。
アイテム10
ひねりの効いたビッグサイズの機械式
このモデルはも、エンジングリルを模したメッシュ調に仕上げることで機構を強調。グループ企業のETA社が手掛ける、世界基準のムーブメントを鑑賞することができます。インダストリアルで近未来的なデザインは、『ハミルトン』の真骨頂です。ケース形状も通常よりワイド&ダイナミックに仕立てられており、インパクトは抜群!
アイテム11
エレクトリックウォッチの祖にちなんだ意匠を、斬新なカッティングで表現
上記“XXL”モデルを思い起こさせるフォルムですが、そのデザインは実に刺激的。トレンドのゴールドを巧みに取り入れたデザインも目を見張りますが、文字盤中央から縦横無尽に走る稲妻模様のカッティングからはエレクトリックウォッチのオリジンたる「ベンチュラ」の矜持が感じられます。一方で、ムーブメントには緩急針をあえて取り除くことで正確性の向上を実現したH-10-Sを装備。80時間のロングパワーリザーブが便利であるのも言わずもがなですが、過去にオマージュしつつ最新形のテクノロジーを搭載している点は実にユニークです。
アイテム12
近未来ここに極まれり。今度の「ベンチュラ」は、なんと光る!
文字盤のセンターを走る、エレクトリックチャージシンボル。実は写真で赤く見えているのは、9時位置のリューズをプッシュすることで発光している状態なのです。ブラックPVD加工が施されたスタイリッシュなケースの中央で怪しく光る赤色の光は、夜の遊びにも効果的。もちろん、通常時はオールブラックのマッシブ顔の1本としてファッションにも馴染んでくれます。
強烈な個性ながらも服を選ばない。コーデから探る「ベンチュラ」の汎用性
腕時計単体で考えれば、『ハミルトン』の「ベンチュラ」は個性が強いデザインです。しかしその個性は決して“合わせるのが難しい”という、スタイリングの悩みには直結しません。むしろどんなコーデにも馴染みつつ、腕元を印象的に仕上げる最良のパートナーなのです。おしゃれな大人のコーディネートで、それを証明します。
コーデ1
大人の定番。アメカジにも難なくハマる
チェックシャツに濃紺ジーンズ、スニーカーとキャップという普遍のアメカジコーデ。個性が強い「ベンチュラ」ですが、ブラウンのレザーベルトにすることでカジュアルなイメージにも馴染んでいます。シャツの裾を少しだけ上げて、腕時計をチラ見せするのも◎。
コーデ2
カジュアルの代表。スウェットコーデを大人顔に
ストリートライクなコーディネートに品を加えるのも、「ベンチュラ」が得意とするところ。エッジのたったシルエットにより、着こなしがグッと大人仕様になるという好例です。東海岸風の柔らかなアイテムのなかで、エッジの立ったケースと黒文字盤がスタイリッシュに映ります。
コーデ3
ゴールドケースが、大人のアメカジに適任です
80年代の空気がぷんぷんにおい立つゴールドケースの「ベンチュラ」は、大人のカジュアルスタイルにおいて好適。サーフ感漂うアメカジコーデにおいて、高級感や大人っぽさをアプローチします。ラフな空気の中で、ギュッと引き締める役をになってくれています。
この記事の掲載アイテム一覧(全12商品)
画像をタップクリックするとアイテム詳細が表示されます
-
『ハミルトン』 ベンチュラ H24411732
-
『ハミルトン』 ベンチュラ フルブラック H24401731
-
『ハミルトン』 ベンチュラ H24301731
-
『ハミルトン』 ベンチュラ S H24201730
-
『ハミルトン』 ベンチュラ クロノ H24412732
-
『ハミルトン』 ベンチュラ S オート H24105370
-
『ハミルトン』 ベンチュラ H24515591
-
『ハミルトン』 ベンチュラ オープンハート H24515732
-
『ハミルトン』 ベンチュラ エルヴィス80 オート H24555331
-
『ハミルトン』 ベンチュラ XXL H24655331
-
『ハミルトン』 ベンチュラ エルヴィス80 H24525331
-
『ハミルトン』 ベンチュラ XXL ブライト H24604330
掲載アイテムをもっと見る(0商品)
KEYWORD関連キーワード