機械式腕時計でカラー文字盤

機械式腕時計でカラー文字盤

高級時計の文字盤と言えば、シルバー(白)とブラックの2色。しかし、近年はブルーをはじめとする個性的に腕を演出するカラーの採用が増えています。

黒野 一刻

2015.03.20

タグ・ホイヤー(TAG HEUER)
マックスビル バイ ユンハンス(Max Bill by Junghans)
ボーム&メルシエ(BAUME&MERCIER)
マーヴィン(MARVIN)
ハミルトン(HAMILTON)
アナログ腕時計

文字盤のカラーは幅が狭い?

実際のところ、アンティークの時代から見ても、時計の文字盤のカラーリングは、そんなに種類が多かった訳ではありません。腕時計の出始めの頃は、シルバー一辺倒で、メタリックが強いか、ホワイトが強いかというくらい。まれにゴールドケースにピンクゴールド、シャンパンゴールドを合わせていた程度でした。

コンサバティブな状況が続く

20世紀半ばにミリタリーウォッチの需要が高まり、視認性の向上の観点から夜光塗料をコントラストで際立たせるブラック文字盤が登場。それがスポーツ系ウォッチに引き継がれ、文字盤カラーの主流となりました。原色系のカラーが一般的に使われ出すのは1970年代からですが、大衆的な時計で、文字通り「色物」扱いでした。

ブルーをはじめイロイロ試してみたくなる

そんな状況を破りつつあるのが、ブルー文字盤です。さわやかで、基本的にはスポーティーでカジュアルですが、スーツにも合わせられ、この2、3年人気がブレイクしています。シルバー&ブラックの寡占状態に確実に穴が開きつつあり、ほかにも、ここに紹介したカラーなら、スーツシーンでも許容できる範囲なのでおすすめです。

ブルーは海と空の色で、人の目にもなじみやすいカラーです。最近のダイバーズのスタイルは、スーツに合わせられるスマートなものも多く、実用的。紺や淡いカラーのスーツに合わせてみたいのが、『タグ・ホイヤー』の定番ダイバーズのブルーモデル。セラミックのベゼルは、耐傷性にも優れ、日常使いにも持って来いです。

2013〜14年の新流行色として注目されたのが、グレー文字盤です。“アンスサイト”“スレート”などの呼び名があり、最近の時計ではカラーバリエーション拡張に合わせて加わることが多くなっています。このバウハウスデザインを継承するモデルでは、アンティーク調のレトロな感じがよく出ています。

ブラウン文字盤は2000年代以降、ピンクゴールドケースに合わせて採用が増え始め、近年では新しい定番色の一角を占め、ステンレスケースでの使用例も多くなっています。色合いは肌なじみがよく、シックなことから、着用するTPOを選ばないのも強味です。このクロノグラフでも、時計の持つ優雅な側面を強く引き立てています。

グリーンはグリーンでも、原色とは異なるモスグリーンやカーキは落ち着きがあり、ミリタリー系のイメージが強くなります。この時計は屈強なクッションケースで、このブランドをチェ・ゲバラが愛用したという歴史的なエピソードからも、ミリタリーファッションっぽい枯れた印象にグリーンがとてもよく似合っています。

グリーン以外でミリタリー調のカラーとして注目なのは、ベージュなどのサンドカラーです。明るいイエローがくすんだような色合いは、文字盤やインデックスカラーとして使用すると、ホワイトの塗料が焼けたような味わいが出ます。この『ハミルトン』の文字盤も、アンティークウォッチ風の渋みが醸し出されています。

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