やっぱりいい靴。パラブーツのシャンボードが大人の足元を体現してくれる

やっぱりいい靴。パラブーツのシャンボードが大人の足元を体現してくれる

『パラブーツ』の定番として知られるシャンボード。質実剛健なデザインや、革靴ながらスニーカー以上に疲れないとも形容される履き心地の1足を、徹底的に分析しよう。

宮嶋 将良

2017.12.26

パラブーツ(Paraboot)
革靴
冬の着こなし・コーディネート
11度以下の服装
休日

大人の足元を体現する『パラブーツ』とは

フランスを代表するシューズブランド『パラブーツ』は、靴職人のレミー・リシャールポンヴェール氏によって創業された。ノルウェイジャン製法やグッドイヤー製法など、伝統的な手作業による工程を行い、丈夫で履き心地のよい靴作りを続けている。また世界で唯一、自社でラバーソールを製造しているブランドとしても有名。

耐久性にすぐれているのはもちろん、ベーシックで汎用性の高いデザインのものが多く、大人たちから絶大な支持を得ている。

『パラブーツ』を代表するシャンボードってどんなモデル?

パラブーツの中でも最も人気があるのがシャンボード。ベーシックな外羽根のUチップデザインで、カジュアルな着こなしにはもちろん、ジャケパンスタイルにも合わられる使い勝手の良さが人気の秘訣だ。それにくわえて、登山靴で採用される伝統的のノルヴェイジャン製法で作られているため、堅牢性と防水性にすぐれている点も多くの人々から支持を得ている理由である。

アッパーには上質なカーフレザーを使用。長い年月を経るとともに味わい深くエイジングしていく、もっとも楽しみの深い部位だ。また、撥水性が高く、多少の汚れならふき取るだけで落とすことができる点もうれしいところ。

ソールには自社製の素材「パラテックス」を使用。こちらは、ゴムを原料にしているため適度な弾力で歩行中の足を守ってくれるのが特徴だ。また、アッパーとソールはニ重ステッチで縫いつけられており、防水性も高い。

『パラブーツ』シャンボード。初心者が押さえるべき定番&別注モデル

シャンボードにはブラックとブラウンのベーシックなカラーが用意されている。さらに、今シーズンならではの別注モデルもチェックしておこう。

定番1履き回しの利くブラック

パラブーツでは『ノワール』と呼ばれるブラック。ドレスシューズの基本中の基本のカラーなので、最初の1足に最適だ。ジーンズやチノパンはもちろん、クラシックなスーツスタイルとも合わせられ、最強のバリューを誇る。

定番2上品さを醸すブラウン

さっぱりした上品さをアピールするならブラウンがおすすめ。ビジカジからワーク系スタイル、アウトドアやシンプルなカジュアルコーデ……、どんなスタイルでも履くだけでおしゃれに格上げしてくれる魔法のカラーだ。

別注異素材MIXで鮮度アップ

周りと差をつけたいときに頼りになるのが別注アイテム。『ビューティー&ユース ユナイテッドアローズ』は、グレイン・スムース・ガラス・スウェードの4種のレザーを組み合わせたクレイジーパターンを別注。巧みな異素材使いがこなれ感を演出してくれる1足だ。

革靴=重たいイメージを払拭! シャンボードなら冬から春まで愛用できる

ボテッとした丸みを帯びたシューズフォルムが、足元に独特な存在感をもたらしてくれるシャンボード。トップスが重くなりがちな冬のコーディネートでは、ボリューミーなシューズデザインが好バランスを生み出し、薄着になる春には洗練されたアクセントをつけてくれる。1年中コーディネートのキーアイテムとして活躍する。

真冬の鉄板アウターといえば、ダウンジャケット。モコッと上半身にボリュームが出てしまうから、ロールアップしたストレートジーンズとシャンボードで足元にポイントを置くことで、ほどよいバランスを作っている。

爽やかなホワイトボトム×ボーダーがマリンなムードを醸す着こなし。真冬にはダウンとシャンボードで上下にボリュームを出し、春先にダウンを脱げばシャンボードをアクセントにしたマリンファッションを楽しめそうだ。

『バブアー』のフィールドジャケットに『ハリスツード』のジレ、さらにウールパンツを合わせた英国調のカントリースタイル。足元のシャンボードが単なるカントリースタイルに終わらない、今っぽさに貢献している。

上下スウェットを合わせたリラックススタイルながら、ライトネイビーのツイルジャケットを羽織ることで、大人っぽさをアピール。足元にはスニーカーを合わせずブラウンのシャンボードをセレクトしたことで、カジュアル感もかっちり感も両得した。

ホワイトのプルオーバーとベーシックなチノパンに、デザイン性の高いデニムショップコートを合わせることで、ワンランク上の着こなしに。そんなこなれたスタイリングにもシャンボードはすんなりマッチ。

ジャケパンからカジュアルコーデまでハマるのも魅力

リラックスしたカジュアルスタイルにも、ビジネスでのきちっとしたジャケパンにもシャンボードは相性抜群。ラバーソールの履き心地とアッパーの上質なレザーが上品な抜け感を表現できるので、さまざまな着こなしに合わせやすい。

▼ジャケパンにシャンボードを取り入れたスタイリングサンプル

カジュアルとフォーマルの橋渡しをしてくれるシャンボード。ジャケパンスタイルを格上げしつつ、ひとしずくの遊び心を加えてくれるシャンボードの魔術を刮目せよ。

ジャケットにチノパン、そしてシャンボードを合わせてカッチリした印象にしつつも、全体的にさわやかな色を選んでいるおかげで重苦しくないバランスの良いコーデ。

上から下まで隙なく固めたコーディネート。ラフコーデにもハマるシャンボードが、こちらではしっかりと「上質な革靴」を演じている。足元に差した赤いソックスが遊び心を表現。

インパクトの強いストライプ柄のジャケットを主役に、ほかのアイテムは黒でまとめた上級者コーデ。オールブラックのシャンボードがさりげなく足元を引き締めている。

これぞ、ザ・オンスタイル。全身を隙なく固めるスーツにも、パラブーツのシャンボードは難なく寄り添ってくれる。明るめのブラウンを選んで、程良い抜け感を演出。

ジャケパンでかっちりと見せつつも、淡いカラーコーディネートと生成り中心の素材選びでカジュアルダウン。足元にブラウンのシャンボードを合わせたことで、きちんと感を出すのも忘れない。

▼カジュアルにシャンボードを取り入れたスタイリングサンプル

カジュアルといえど、大人のファッションではだらしなさはご法度。リラックスしながらも品の良さをキープするために、シャンボードが足元からサポートしてくれる。

ラグランの七分丈スウェットにアンクル丈のべーカーズパンツを組み合わせた、シンプルなカジュアルスタイル。シャンボードを素足感覚で履くことで、計算されたリラックス感を演出できる好サンプルだ。

ベストにタイドアップしたフレンチシックなコーディネート。テーパードされたデニムの絶妙な丈感とハンチングがおしゃれ上級者の雰囲気を醸し出している。ベストとシャンボードのブラウンの色合わせも効いている。

テーパードチノとシャンボードのスタイリングが鮮度満点。裾を太めにロールアップさせて、白ソックスを覗かせた小技にセンスの良さが見られる上級コーデ。

ウールメルトンのマウンテンパーカーにナチュラルカラーのアランセーターを合わせたプレッピーな着こなし。太めのチノパンとシャンボードで、ボリューム感のあるトップスとのバランスをうまくとっている。

季節感のある素材を取り入れたレイヤードスタイル。ボアやファーが暖かみを演出し、コーデを柔らかい表情に仕上げている。そんな着こなしに丸いフォルムのシャンボードが見事にマッチ。

シャンボードと「一生付き合う」ためのメンテナンス術

革靴といえば、長い年月を経て「一緒に歳をとっていく」楽しみ方も魅力のひとつ。当然シャンボードも、経年変化すら愛しつつ長く付き合っていってほしい。シャンボードをかっこよくエイジングしていくためのコツをいくつかまとめたので参考にしてほしい。

シャンボードメンテナンス術1こまめにクリームかオイルで拭いてあげること

レザーは革、つまり皮だ。人間の肌だって乾燥すればひび割れるように、レザーシューズも乾けばひび割れる。しかも生きている人間と違って皮脂を分泌することができないので、外から油分を補給してやらなくてはならない。状態をこまめに観察することが大事だが、そうでなくとも半年に1度くらいはクリームやオイルで拭いてあげよう。

シャンボードメンテナンス術2シューツリーで形を維持しよう

靴の保存で一番怖いのは型崩れだ。ぺしゃんこにつぶれ、そのまま固くなってしまったレザーシューズは悲しくて目も当てられない。大事に履いていきたいのなら、保管時にはシューツリーを入れて理想的な形を保ってあげよう。パラブーツは純正のシューツリーを販売しているので、それを購入するのが1番確実だ。

シャンボードメンテナンス術3「モカ割れ」は残念ながら不可避。受け入れよう

シャンボードに限らず、モカシンシューズが避けて通れない経年変化のひとつに「モカ割れ」がある。ソールの上面をぐるりと走る「モカ」の部分がぱっくりと割れてしまうのだ。割れたモカは、それはそれでワイルドな印象があってかっこいいのだが、上品に履きたい人にはあまり歓迎したくない変化かもしれない。しかし、こればかりは避けることができないので、それすらも受け入れて愛用してほしい。

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