
大人にこそ響く靴。スペルガのスニーカーの、おすすめを網羅
イタリア発のスニーカーブランド『スペルガ』。日本ではファッション好きに刺さる存在ですが、ヨーロッパをはじめとして海外では定番の1つとして認知されています。
履けば気持ちも軽くなる。『スペルガ』のスニーカーを大人のワードローブに
ダッドシューズをはじめとしたボリューム感のあるスニーカーや、90年代リバイバルのハイテクスニーカーに視線が集まる昨今。しかし、そんな中でも時代を問わず選ばれ続けるブランドが存在します。それの1つがズバリ、『スペルガ』。イタリア発のシューズブランドで、コットンアッパーのスニーカーをメインに展開し、シンプルで洗練されたプロダクトが多く揃います。同じキャンバススニーカーとしては『コンバース』や『ヴァンズ』などが有名ですが、それらを一通り履いてきた大人が最終的にたどり着くツウな1足として知られています。
1911年に元々はタイヤをメインに取り扱っていた『ウォルター・マーティニー社』を前身とする『スペルガ』。そのブランド名はイタリア語で“スーパーゴム”を意味していて、タイヤを取り扱っていた出自から、ソールの性能に対する強いこだわりを受け継いでいます。そのコンセプトは「ミニマリズムとシンプル」。余分な装飾をそぎ落したシンプルなルックスを特徴としていて、イタリアを中心にヨーロッパのリゾートなどでも多くのファッションピープルたちから絶大な支持を獲得しています。
『スペルガ』といえば。定番中の定番「2750」に見る、ブランドの美学
『スペルガ』を代表するアイコニックモデルが「2750」。まさに、ミニマリズムとシンプルというブランドの掲げるコンセプトを体現した1足で、飽きのこないベーシックなルックスが特徴です。1929年リリースの初代から続くキャンバスアッパーモデルをメインにしながら、さまざまな素材やカラーリングでアレンジされています。スムースレザーやスエードなど高級感溢れるモノから、シルバーカラーのキャッチーなモノまで、ラインアップは多種多様。『スペルガ』を語るうえで、絶対に外せないモデルとなっています。以下では、そんな『スペルガ』の代表作に見るブランドのこだわりを読み解いていきましょう。
ポイント1
肉厚なキャンバス地が叶える、モノとしての圧倒的耐久性と味
『コンバース』の「オールスター」や『ヴァンズ』の「エラ」など、他ブランドのキャンバスアッパーのスニーカーは、いずれもスポーティでカジュアルな印象。しかし『スペルガ』のスニーカーは特に肉厚で目の粗いキャンバス生地を使用しているので、重厚で大人っぽい雰囲気を備えています。さらに、1枚仕立てながらも型崩れしにくい優れた耐久性を備えているので、長く履き込めば履き込むほど深いエイジングが刻まれるのも特徴。味わい深く、唯一無二の表情へと変化してくれるのです。
ポイント2
シンプルだからこそ、見た目に妥協なし。サイズによって変化するシューホールの数
「2750」の特徴の中でもユニークなのが、シューホールの数。35~38(22.5~25cm)のレディースサイズは5個、39~44(25~29cm)のメンズサイズだと6個と、シューホールの数がサイズによって変化します。それはサイズ選びの違いから生じる、見た目の違いを解消するため。同じようなローカットシューズでこのようにシューホール数を変えているものは、非常に稀です。加えて、どのようなサイズを選んでも同じ履き心地を実現させるという、機能性へのこだわりでもあります。『スペルガ』らしい、妥協のないストイックなモノ作りの姿勢が見て取れますね。
ポイント3
タイヤメーカーの傘下ブランドだからこそ。高性能なゴムソールにも注目
1951年に、イタリアを代表するタイヤメーカー「ピレリ」の傘下に入った『スペルガ』。もちろん同ブランドのスニーカーも専門メーカーの恩恵にあずかっており、アウトソールの性能の高さは注目に値します。クラシックなルックスのローテクスニーカーらしいヴァルカナイズ製法にてアッパーに圧着されたクレープソールは、独自のフラットなトレッドパターンによりコートで高いグリップ力を生み出し、テニスをはじめとした多くの一流アスリートの足下をサポートしてきました。
ポイント4
イタリアブランドならでは。選ぶのも楽しくなるカラーバリエーション
「2750」の魅力的なポイントの1つといえるのが、豊富なカラーバリエーション。王道のホワイトやブラックをはじめ、グリーンやレッド、ネイビー、イエロー、ブラウン、グレーなど、実にさまざまに揃います。セットアップなど大人っぽい着こなしにはシックなカラーを合わせたり、スポーツMIXやストリートなどカジュアルな着こなしにはポップなカラーでアクセントにしたりするなど、合わせられる着こなしも豊富。しかもプライスもリーズナブルなので、着こなしによって使い分けられるよう複数買いできてしまうのもうれしいポイントです。
ポイント5
シンプルかつ上質。そんな1足だから、大人のコーデにもぴったりハマる
素材感、シルエットともに洗練されたベーシックを追求しているからこそ、セットアップも難なく攻略可能。適当なローテクスニーカーを合わせてしまうと抜け感が出過ぎてしまう恐れがありますが、『スペルガ』の「2750」ならその恐れも皆無です。細身の「ビデイルSL」とも隙のないマッチングを見せてくれます。
▼ミッドカット&ハイカットも。細身パンツがお好きならこちらもチェック
『スペルガ』の代表的モデル「2750」をベースに、ミッドカットバージョンへとアレンジされた「2754」。キャンバスアッパーやヴァルカナイズ製法といったオリジナルの特徴やディテールはそのままに、ミッドカットへとアレンジしてフィッティングを向上させ、アクティブユースにも対応する1足へと仕上げられています。
こちらは「2750」をベースにハイカットへとアレンジされた「2795」。シンプルでミニマルなルックスはそのままに、ハイカットにすることで、履き口からつま先までスムースなラインを描き、スマートなシルエットを構築。クロップド丈のスキニーパンツを合わせて、その流れるような美しいフォルムをアピールするのもありですね。
「2750」以外にも。『スペルガ』らしい洗練を宿す6足のスニーカー
代表作「2750」をはじめ、20世紀初頭から多くの名作を次々に生み出してきた『スペルガ』。今やダッドシューズブームの反動からシンプルなローテクにも熱い視線が集まっています。ぜひとも注目を!
1足目
2843
オールホワイトのアッパーでシンプルで清潔感溢れるコートモデル「2843」。サイドには2ラインのベンチレーションが設けられているので、オールレザーながらも通気性はしっかりと確保されています。アウトソールはコートモデルらしくヘリンボーンタイプのトレッドパターンを採用し、さらにピボットポイントを備えることでさらにグリップ力を向上。ヒールトップのみパステルグリーンに切り替えることで、さりげなくもアクセントを落とし込んでいます。
2足目
4832
1980年代に活躍した名テニスプレーヤー、イワン・レンドル氏を称えて2017年に登場したシグネチャーモデル。それをベースに、タウンユース仕様へとアレンジされたのが本モデルです。弾力性に富むフォームを内蔵したレザーアッパーは、シンプルなルックスとは裏腹に高いフィッティングを提供してくれるのが特徴です。インソールにはカップインソールを使用しているので、足とシューズとの一体感も抜群。さらにヒールにはシグネチャーモデルの証しともいえる、イワン・レンドル氏のサインを模したプリントが飾られています。
3足目
2490
コンフォートでクラシックな素材感のキャンバスアッパーを使用したローカットモデル「2490」。アッパーとソールを圧着させるヴァルカナイズ製法で仕上げられた1足で、素朴な印象とは裏腹にシャープでスマートなシルエットを持ち、大人のカジュアルスタイルにマッチします。アウトソールには弾力性に優れたガムソールを採用していて、グリップ性は良好。ソフトなので屈曲性が高くて疲れにくく、長時間の歩行も快適にサポートしてくれます。
4足目
2294 コットンマイクロラメ
『スペルガ』らしいシンプル&シックなルックスながら、サイドにアクセントとして配されたビビッドなコットンマイクロラメが目を引くこちら。アッパーは生成りのキャンバスを使用し、トゥにはラバーの補強を施すことで耐久性を高めています。ミッドソールのサイドにも同様にラバーの補強が配されていますが、前足部と後足部にセパレートして設けることで優れた屈曲性を確保。しなやかで軽やかな履き心地を提供してくれます。
5足目
2953
キャンバスアッパーにラインが配され、シンプルでクリーンなルックスを体現する「2953」。サイドに入るラインは通称“スワローテール”と呼ばれるもの。ブランドを象徴するディテールを纏った、『スペルガ』のアイコン的モデルです。お馴染みのヴァルカナイズ製法を採用したスマートなシルエットを持ち、しなやかでグリップ性の高いガムアウトソールを採用するなど、デザイン性だけでなく機能性においても『スペルガ』らしさが詰まった1足となっています。
6足目
2311 COTU スリッポン
『スペルガ』では珍しいスリッポンスタイルの1足です。アッパーには目の粗いキャンバスを使用していてクラシカルかつヴィンテージっぽい雰囲気を醸成。さらにソールのエッジに沿ってシャープなラインが施され、スポーティで大人っぽいテイストも加えています。履き口にはフォームを内蔵したクッションが設けられているので、素足もしくはアンクルソックスで履いても足への当たりがやわらかく、快適に履きこなすことができます。
モノを知る大人に響く。「アーティファクト バイ スペルガ」とは
『スペルガ』のプレミアムラインとなるカプセルコレクション「アーティファクト バイ スペルガ」。100年以上の歴史を持つヴァルカナイズ製法によるシューズ作りへのオマージュを込めたコレクションで、通常展開のコレクションとは一線を画す新スタイルを発信しています。そのデザイナーには、これまでにイタリアの『ディーゼル』や『MYAR』でデザインを手掛けて来た菅谷鉄兵氏を起用。『スペルガ』の過去のアーカイブからインスパイアされた、 実用性と洗練されたデザインを兼ね備えたプロダクトを展開しています。
「アーティファクト バイ スペルガ」コレクションは“ミルスペック”、“ワークス”、“デッキ”の 3つのメインカテゴリを展開。それぞれにデザイナーがこだわり抜いた素材やデザイン、ディテールを注入することで、『スペルガ』ならではのミニマルな雰囲気はそのままに、ラグジュアリーな着こなしにも対応する上質な1足を提供しています。いつもの『スペルガ』に飽き足らないなら、お試しを。

スニーカー・シューズ
何が人気? 新作は?? 定番スニーカーブランドからおすすめ30モデルを厳選
スニーカー好きの大人におすすめしたいスニーカーをピックアップ。人気ブランドの定番はもちろん、新作や注目作も合わせてご紹介します。10ブランド、全30モデルは必見!
TASCLAP編集部
2022.04.25

スニーカー・シューズ
ビジネスに合わせたいスニーカー10選。スーツに似合うブランドを厳選
スーツやジャケパンにスニーカーを合わせるのもアリな時代。まだ実践できていない人のために、参考になるコーデサンプルとおすすめアイテムをまとめて紹介していきます。
近間 恭子
2021.07.12

スニーカー・シューズ
白スニーカー厳選24足。大定番&人気ブランドの新作をレコメンド
清々しさ満点な白スニーカーは、暖かな季節の軽快なコーデと好相性。安定の定番型から旬な人気モデルまで一挙にご紹介するので、お気に入りの1足を見つけてください!
本間 新
2022.02.09

スニーカー・シューズ
ローテクスニーカーの名作、今ならどう履く? ハズさない10足と旬コーデ
シューズ界の顔として、時代を超えて愛され続けるローテクスニーカー。衰えの知らない名作モデルは、今どきなファッションとも十二分に高い親和性を持ち合わせている。
小林 大甫
2021.09.30
この記事の掲載アイテム一覧(全6商品)
画像をタップクリックするとアイテム詳細が表示されます
-
『スペルガ』 2843
-
『スペルガ』 4832
-
『スペルガ』 2490
-
『スペルガ』 2294 コットンマイクロラメ
-
『スペルガ』 2953
-
『スペルガ』 2311 COTU スリッポン
掲載アイテムをもっと見る(-6商品)
KEYWORD関連キーワード
- スペルガ(SUPERGA)
- スニーカー