永久定番。チノパンの実力派ブランドと季節別コーデ

永久定番。チノパンの実力派ブランドと季節別コーデ

オン・オフ問わず重宝するチノパンは、ワードローブに欠かせない。中でも汎用性が高い実力派ブランドや、季節別のおすすめコーデをご紹介。チノパン攻略の参考に、ぜひ。

TASCLAP編集部

2020.04.16

ボトムス
チノパン

そもそもチノパンとは。綿パンとの違いは?

チノパンはチノクロス素材を用いたトラウザーで、もともとはアメリカ陸軍の軍服として採用されていたユニフォームを指す。ただ、近年は当時のチノクロス素材だけでなく、ストレッチを配合したタイプもチノパンに含まれる。また、最近ではチノパンのほか「チノ」、もしくは「チノーズ」と呼ばれることも多く、カジュアルな着こなしはもちろん、きれいめコーデ派からも支持を集める定番アイテムに。なお、よく綿パンツ(コットンパンツ)と混在しているケースが多いが、これは綿(コットン)素材で仕立てられたパンツの総称を指すため、チノパンはコットンパンツに含まれる。

チノパンを選ぶ際に注意したい。押さえるべき重要な3つのポイント

素材はもちろん、チノパンはシルエットもさまざま。豊富なラインアップが魅力だが、大人がタウンユースとして取り入れるためのポイントは把握したいもの。いずれも難しいものではなく、簡単なことばかり。チノパンを新調しようと考えている方は、ぜひ参考に。

ポイント1スリムからワイドまで。シルエットは自身のテイストに馴染むセレクトを

どんなアイテムにも合わせやすく、テイストを問わずに着られるのは、ストンと落ちるストレートシルエットか細身に仕立てられたスリムな1本。ただし、あえてカジュアル度合いを強くしたり、野暮ったく着たりするならばワイドシルエットという選択肢もありだ。リラックス感を強調することで今っぽくはきこなす場合にも、ワイドシルエットは有効であると押さえておこう。

ポイント2丈の長さはジャストからやや短めを選択して

どんなシルエットを選ぶにしろ、裾がたるむ程の長めのレングスだともたついたイメージに。ジャストサイズからくるぶしが見える程度の短め丈を選ぶことで、洗練されたシルエットにまとまりやすい。どうしても長め丈が好みという場合は、ロールアップして調整するのもベター。ただしその場合も、1から2ロール程度でくるぶしが露出するような着こなしを。ロールアップのしすぎは裾の厚みが増して上品さに欠けてしまう。

ポイント31本目は着回し力の高いベージュ。2本目以降はネイビーやブラック、オリーブがおすすめ

最初に入手してほしいのがチノパンの定番カラーであるベージュ。大人の着こなしに欠かせないネイビージャケットや白シャツといったアイテムと相性が良く、合わせるアイテムを選ばない。2本目以降は、手持ちのアイテムに合う色をセレクトしよう。ネイビーやブラック、オリーブといったコーデの鉄板カラーがそれに当たるはずだ。

カジュアル派・きれいめ派別。質・シルエットともに定評のある人気ブランド

チノパンはもともと軍由来のアイテム。と同時に、アメトラベースのキーアイテムとしての一面も持ち合わせる。汎用性の高さがウリではあるけれど、カジュアルときれいめ、各々のスタイルで活用するブランドをわきまえれば、コーディネートに違いを生み出せる。

▼カジュアル派向けのチノパンなら、これ。人気ブランド5選

カジュアルなスタイリングに合わせるなら、ラフなアイテムが上手くまとまりやすい。とはいえ、大人が履くとなれば、相応の小綺麗さも欲しいところ。そこで、ヴィンテージライクな風合いながらもシルエットに気遣いが感じられる一本が理想的。

ブランド1『グロウン&ソーン』

元『ラルフローレン』メンズディレクターのロブ・マグネス氏が手掛けている『グロウン&ソーン』へ『シップス エニィ』が別注。代表作の“デュアン”をベースとしたこちらは、ストレッチ入りの心地いいフィット感とヴィンテージのような風合いがたまらない。

ブランド2『パーマートレーディングカンパニー』

このブランドは、世界的アメリカブランドの屋台骨を支えてきた業界の重要人物、ウィリー・チャバリア氏が『レリューム』のために特別監修したライン。同氏のテイストが乗り移った強撚カルゼ素材のチノは、伸縮性のあるスリムストレートながらどこか渋さも感じられる。

ブランド3『ディッキーズ』

言わずとしれたアメリカンワークウェアの雄であり、ストリートのマスターピース。同社のルーズチノへ別注をかけたこちらは、これまでにないカラーラインアップが新鮮。大人が履きたい『ディッキーズ』を念頭に、程良い渡り幅とテーパードシルエットで製作している。

ブランド4『グラミチ』

『グラミチ』のアイコンへ『アダム エ ロペ』がオーダー。お馴染みのウエビングベルとはそのままに注目のソロテックスで製作した。素材ならではのやわらかな感触、ストレッチ性、そして形態安定性も相まり、リラックスしながらはけてなお端正な容姿をキープできる。

ブランド5『イートウツ』

ベースはベーシックな2プリーツ入りのチノパンツ。ただ、素材に使ったハリのある生地が凛々しい佇まいを生み、ゆとりをもたせたシルエットがリラックス感とともにモダンな雰囲気を演出する。ミニマルなビジュアルだけに汎用性も高い。

▼ビジネス&きれいめのおすすめチノパン5選

ドレスライクなスタイルに添えるチノパンであれば、足並みを揃えるのがベター。軍由来の野暮ったさを感じさせない洗練されたシルエットは大前提だろう。さらに、生地にこだわった上質な風合いを備えていれば、もう言うことはない。

ブランド1『サイ』

2タックを入れふっくらと仕上げたヒップ周りとテーパードがかったレッグラインに見る美しいシルエットは『サイ』の真骨頂。ただ、こちらはそれだけではない。ソフトさとドライ感を併せ持つヴィンテージ生地を追求し、糸からこだわったチノクロスを使用している。

ブランド2『N.ハリウッド』

フォーマルを現代的解釈で作る「N.ハリウッド コンパイル」ライン。こちらは、昨今のビズシーンの流れを受け、フォーマルながら着心地も追求した一本だ。ハリのある美しい佇まいながら、シワになりにくく吸水速乾性にも優れる。大人にとってはまさに願ったり叶ったり。

ブランド3『ゼロチンクエ』

ドレスパンツの素養を持った5ポケットパンツ。相反する要素を持ち合わせ、クラシカルなスタイルから現代的着こなしまで的確にフォローする。その汎用性やスマートさだけでなく、ストレッチツイルにより履きやすさと丈夫さも加味した点も魅力的。

ブランド4『インコテックス』

1951年に設立されたイタリアを代表する老舗パンツ専業ブランドらしい、抜群の仕立て。それは、足を通すことで浮かび上がる美脚が何よりの証左である。生地選びからこだわり、裁断や縫製といった各工程における丁寧な仕事が、大人たちをさらに引き寄せる要因に。

ブランド5『カイコー』

徐々に注目を集める新進気鋭が放つチノパンは、くっきり入ったセンタープリーツとの相乗効果によるエレガントな仕上がり。その生地は、なめらかな肌触りと軽快な履き心地がうれしいポリエステルツイル。裾はダブル仕上げたクラシカルな佇まいも素晴らしい。

季節別にお届け。チノパンで作りたい、おすすめコーデサンプル集

チノパンは汎用性の高さがウリではあるが、季節によっては求めるところがやや異なる。春夏なら堅苦しさをいなしたリラックス感のある着こなしが良い。逆に秋冬ならスマートなスタイルが好ましいだろう。それらをわきまえた、格好のチノパンのコーデサンプルを。

▼春夏のチノパンコーデ集

ラフに合わせてもシュッと見えるのがチノパンの頼もしさ。春夏はその旨味を存分に活用したい。ワイドかつ短丈の一本ならば旬も意識させられ、ベージュ以外の色を取り込めば新鮮さもプラス。ならばトップスは、リラックス感のあるビッグシルエットを選ぶのも手だろう。

デニムジャケットはノーカラーで切りっぱなしのデザインという異色キャラだが濃紺の趣が落ち着いた印象。合わせたチノパンはワイドシルエットながらセンタークリースを入れた端正なルックスである。一見、ダブつきがちなアイテムを選びでカバーした好例。

中太ピッチのストライプがほのかに主張するシャツは、ドロップ気味のビックシルエット。センターラインをオープンにし、ふんわりとした特徴を存分に生かした。その引き締め役としてオリーブのチノパンは格好。ビットローファーとの相乗効果で大人っぽい印象に。

アウターとしてざっくり羽織ったアノラック。そのアウトドア感を清々しいホワイトパンツで軽やかにいなした点にセンスの良さがうかがえる。鮮烈なカラーパレットに、落ち着きを与えるブラウンをインナーと足元で採用したさりげないアシストも光る。

白Tに生成りのチノパン。アプローチしやすい取り合わせだが、淡白になりやすいのがタマにきず。それを、ベレー帽、腕時計、ベルト、シューズといった黒小物で引き締め&アクセントにしたところが良い。アート性の強いTシャツのデザインも効果的。

▼秋冬のチノパンコーデ集

チノパンが備えるエレガントな雰囲気は、大人っぽさをナチュラルに産む。ゆえに、ジャケットを選ぶのも良いし、スポーティなブルゾンを選ぶのも一興。その際には、色味やテイストなど、どこかにリンクする要素を備えたアイテムを合わせるのが望ましい。

コーチジャケットにスウェットと、取り入れたアイテムはスポーティだが、グレンチェックの採用や英国ブランド優先のチョイスによりどこかクラシカルな雰囲気。さらに、クリース入りのチノパンや革靴がカジュアルな空気にエレガントさをもたらしている。

コンブレにチノパンと、ベースはオーソドックスなアイビールックである。しかし、ボトムスの身幅をさりげなく太めにしたことで堅苦しさを程良く解き、今っぽさをプラスした。Vゾーンの色使いも“無難”になりがちなコーデの良い味付けに。

片や白シャツはタックインすればブラウジングが生まれるほどのゆとり。片や、チノパンは短丈。アウターはヒップを覆うほどのオーバー気味の一着を選び、革靴は足袋型の異色作。そんな細部にいたるちょっとしたこだわりで、しゃれた印象へと昇華させた。

ニットとボトムスを同系色で統一。のっぺりしそうな趣だが、織り柄やシワ感が程良いニュアンスを加えてくれる。その甘さを引き締めるアウターも出色。あえて相反する『バブアー』のインターナショナルを合わせたことで、がぜん引き締まった印象になる。

プロのライターと一緒に、等身大のおしゃれを日々発信。物欲を刺激する良品の数々、ビジネススタイルからカジュアルスタイルまで。今日から役立つメンズファッションの“いろは”を、わかりやすく紹介しています。
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