
スペックに惹かれる男心。ダイバーズウォッチの選び方と人気モデル22本
機能美に溢れ力強く、背景のあるダイバーズウォッチ。いつの世も、スペックにこだわる男を虜にしてきた。数ある名作の中から、我々が選ぶべきモデルを解説しよう。
メンズウォッチの定番、その一角。ダイバーズウォッチに惹かれる
空のプロである飛行士に支給されたパイロットウォッチに対し、海のプロである潜水士に愛用されてきたダイバーズウォッチ。腕時計にとって、高い水圧は大敵とされるもの。その水圧との真っ向勝負となる深海への挑戦を続けてきただけあり、ダイバーズウォッチの耐水性能は生身の人間にとって無用ともいえる深海数百メーターに達するモノも少なくない。文字通り都市生活者においてはオーバースペックなのだが、そんな腕時計に惹かれるのもまた男心だろう。かような背景もあり、ダイバーズウォッチは長らくメンズ腕時計の主力カテゴリとして鎮座してきた。
スペックと同時に、そのルックスも時代を問わず支持され続けている理由である。潔く視認性の高いインデックスに、ソリッドな回転ベゼル、そしてケース自体にも厚みがあり、着用していると金属の塊ともいうべきその存在感に圧倒される。昨今はスーツの腕元に合わせることも珍しくなくなったが、その重厚感から信頼と誠実さの象徴として良い働きをしてくれる。もちろん、カジュアルスタイルのアクセントとしても申し分ない。この懐の深さはデジタルウォッチやドレスウォッチには真似できない、ダイバーズウォッチならではの利点だろう。特にビジネスとカジュアルの境目が曖昧になってきている昨今においては、その需要もより高まっている印象を受ける。
ダイバーズウォッチを選ぶときにチェックしておきたい4つのポイント
ダイバーズウォッチを、ドレスウォッチやパイロットウォッチなど他の腕時計と差別化するディテールや機能がいくつか存在する。これからダイバーズウォッチを検討する、という方は以下の4つのポイントに気を配ってみると良いだろう。
ポイント1
どれぐらいの水圧に耐えられるかを示す“防水性能”
プロダイバーの装備品として位置づけられるダイバーズウォッチなのだから、やはり防水性能は必須条件。一般的に、実用に足ると判断されるのが200m防水からと言われている。しかしこの数字は、あくまで静止状態でどれぐらいの深さまで耐えられるかというもの。泳ぐ、潜水するなど動きを伴う際は、その数値の限りではない。以下に、具体的な数字を挙げてみよう。
・200m防水…サーフィン、水泳などのマリンスポーツに対応可能だが、潜水することは難しい
・300m防水…本格的にダイビングに使用できるのはここから。飽和潜水と呼ばれる、体組織にヘリウムを飽和状態になるまで浸透させてから行う深海での作業には対応していない
・500m防水~…飽和潜水士、職業潜水士が海底でサルベージ作業などを行う際に、ようやく必要になるレベル
つまり、実際は200~300m(20気圧~30気圧)もの防水性があれば十分ということ。昨今では1,000m超えの防水性能を謳うモデルもあるが、スポーツカーが最高時速何キロ出せるかという話同様に、男のロマンとでもいうべき世界だ。
ポイント2
腕時計への磁気による影響をシャットアウトする“耐磁性”
防水性能ばかりに目が行って、見落とされがちなのが耐磁性能。目に見えない磁力まで考えて腕時計を買わないよ、という方が多数だろうが、デジモノに囲まれている現代においては機械式腕時計の寿命を延ばす大切な要因だったりする。大手メーカーによる、ひげぜんまいをシリコンや特殊合金に切り替えるなどの動きもその一環だ。そして、この耐磁性能もダイバーズウォッチをダイバーズウォッチとして位置づけるスペックの1つである。
ISOまたはJIS規格における第一種の耐磁性を有していることが、ダイバーズウォッチの条件とされている。この第一種とは、磁気を帯びた製品から5cmまでの距離であれば機能に支障が出ないことを保証するもので、数字で表すと4,800A/mとなる。それでも5cm以内には近づけてはいけないのかと驚かれるだろうが、一般的な腕時計は1,600A/m。テレビや携帯電話のスピーカー部ですら影響があるのだから、いかに腕時計が磁気に弱い製品かお判りいただけることだろう。ぜひ耐磁性能も、購入時の判断基準としてほしい。
ポイント3
潜水時間を計るための“回転ベゼル(もしくはインナーベゼル)”
ダイバーズウォッチにおいてルックスの大きな比重を占めているのが、この回転ベゼル。もとは潜水時に、自分が何分潜っているのかを計測するための機能として誕生したものだ。12時位置にあるポイントを潜水開始時の時刻に合わせておくだけなので、ウェットスーツを着用した指先でも容易に操作が可能。現在では潜水時にベゼルが逆行してしまい命に係わる事故が起こることを防止すべく、一方向へのみ回転する「逆回転防止ベゼル」が主流になっている。
とはいえ、陸にいる我々にとってはあくまでデザインの1つ。いわゆるペプシカラーと呼ばれるレトロな赤青のアルミニウムから、光沢の美しいセラミック、経年変化を存分に楽しめるブロンズとその素材の種類も今では多岐にわたっている。ビジネスシーンにも使うのか、カジュアルスタイルのアクセントとして取り入れるのかなど、目的に沿って選ぶと良いだろう。
ポイント4
深海でも高い視認性を誇る骨太の“インデックス”
薄暗い水中を想定して作られるダイバーズウォッチ。ならば、その視認性もまた命を守るためのツールとしては不可欠なディテールだ。インデックスと時分針には夜光塗料が塗布されているだけでなく、そのインデックスも大きく数字をあしらったり視認性重視のドットを採用していたり、針も同様にどこを指示しているのかがひと目でわかる幅広のモノを載せている場合が多い。それらの要素が結果として、ダイバーズウォッチの武骨で男らしいルックスを作り上げているのである。機能がデザインに昇華された、良い例だろう。
ダイバーズウォッチといえど、スペックを過信するのは注意が必要
200m防水を備えているモデルでも、積極的に水にさらして良いわけではない。身近なNG例としては、温泉や浴場への持ち込み。シャワーの水圧は我々が思っているより高く、かつ熱湯による防水パッキンの変質・変形は重大な問題を引き起こしかねない。また、時刻や日付を修正した際にねじ込み式リューズをねじ込み忘れる……、なんてミスをした日には目も当てられないことになる。
上記のスペックは、日常生活において「あると安心」ぐらいに捉えておいたほうが良いだろう。
ハズさない名門機ばかり。ダイバーズウォッチといえば、の22モデル
ダイバーズウォッチに一家言あるブランドから人気モデルをピックアップ。古き良きテイストの復刻から、現代的で武骨な1本までより取り見取りに取り揃えた。
アイテム1
『ロレックス』サブマリーナー デイト
高級腕時計の王者、『ロレックス』の「サブマリーナ」は1953年初出のモデル。それまでの『ロレックス』にもオイスターケースを採用した腕時計が散見されていたが、“いわゆる”なダイバーズウォッチとしては「サブマリーナ」が有名だろう。今作は2020年に発表された1本で、当時すでに完成されていたデザインは大きく変えずに41mmへのサイズアップを敢行。搭載されたCal.3235は約70時間のロングパワーリザーブを叶えていることに加え、セラミック製のベゼルには目盛りの部分にプラチナコーティングが施されている。“実”を備えた腕時計である以上に、細部に確かな主張を秘めた1本となっている。
アイテム2
『チューダー』ヘリテージ ブラックベイ フィフティエイト 925
「ブラックベイ」の台頭により、ますます独自路線を取る『チューダー』。たかが2mm、されど2mmの絶妙なサイズ感から生み出される「フィフティエイト」は、アレンジモデルと見逃すには惜しい魅力に満ちている。当時の顔立ち、及びサイズ感にも配慮。40mm径の壁が思っているより厚いことを、実感させてくれるはずです。ムーブメントは自社製。今をときめくケニッシ社の恩恵にあずかるべし。
アイテム3
『オーデマ・ピゲ』ロイヤルオーク オフショアダイバー
ドレスにも使えるスポーツウォッチとしての地位を確立している「ロイヤルオーク」にも、実は本格派のダイバーズモデルが存在している。それが「ロイヤルオーク オフショアダイバー」。アイコニックな8角形のベゼルデザインはそのままに、10時位置のリューズで操作できるインナーベゼルを搭載することでダイバーズウォッチとしての機能を踏襲している。防水性は、自社製ムーブメント・キャリバー3120を拝める裏蓋スケルトンながら堂々の300m防水。ストラップも腕馴染みの良いラバー製で、水濡れにも強い1本に仕上がっている。
アイテム4
『ブランパン』フィフティ・ファゾムズ
1953年に『ロレックス』の「サブマリーナ」とともに、現代に続くダイバーズウォッチの基礎を築いたとされるのが『ブランパン』の「フィフティ・ ファゾムズ」だ。もちろんそれ以前から『パネライ』などが軍用の潜水時計を製造していたが、回転ベゼルを持ち、防水性・視認性を兼ね備えた“いわゆる”とでもいうべきルックスに仕上げたのはこの2社だった。
ダイバーズウォッチの国際規格が制定されたのが1993年のこと。当時の「フィフティ・ファゾムズ」の性能はその規格をクリアするものだったといわれることから、レトロなルックスだけではない同モデルの高機能さがうかがい知れる。今モデルも300m防水を実現。
アイテム5
『パネライ』ルミノール 1950 サブマーシブル 3デイズ アッチャイオ
19世紀の設立当初より、イタリア海軍に蛍光物質・ラジオミールを使用した精密機器を納品していた『パネライ』もまた、ダイバーズウォッチのラインアップには欠かせないブランドの1つ。その中でも耐久性と視認性に特化した「サブマーシブル」シリーズには、まさにプロフェッショナルに向けた高スペックな腕時計が揃っている。
今モデルも、300m防水を誇るデカ厚ケースのに自社製造の自動巻きムーブメントであるキャリバーP.900を搭載。3日間のロングパワーリザーブを備えており、実用性も申し分ない。ベゼルの存在感も特筆ものだ。
アイテム6
『ロンジン』レジェンドダイバー
デカ厚揃いのダイバーズウォッチの中で異彩を放つのが、1960年代の伝説的モデルをベースとした『ロンジン』の「レジェンドダイバー」。回転ベゼルを文字盤の外円に配し、2時位置のリューズにより操作するインナーベゼルの採用により圧倒的にスマートな見た目を実現しているのである。ねじ込み式リューズやスクリューバックなど、ダイバーズウォッチとして必要なディテールはもちろん抑えており、防水性能は300m。ちなみにこちらは、昨今のダウンサイズ化の流れにマッチする36mm径モデルだ。腕馴染みの良さは、随一だろう。
アイテム7
『オリス』ダイバーズ65
1965年に誕生した『オリス』の人気モデルの復刻となる、ファン垂涎の「ダイバーズ65」。日に焼けたようなインデックスやドーム型風防などにヴィンテージウォッチの面影を見ることができるが、その風防もサファイアクリスタルを使用するなど現代的な技術が落とし込まれている。今作においてはゴールド使いも効いており、『オリス』らしいこなれた価格も相まって大人の男性の2本目としても間違いない1本に。防水性能は100mだが、現代においてデザインを重視するならこういった1本もアリだろう。
アイテム8
『ブライトリング』スーパーオーシャン ヘリテージ ’57
パイロットウォッチのイメージが強い『ブライトリング』だが、海のプロフェッショナルに向けたダイバーズウォッチの製造を行っている。それが、「スーパーオーシャン」シリーズ。1957年初出のシリーズとなるが、実は50周年を迎えた2007年に登場した「スーパーオーシャン ヘリテージ」の人気が昨今高まっている。ヘリテージ=遺産の名前の通り、当時のモデルを復刻する形でリリースされる製品群は“今”の空気にハマる傑作揃い。特にすり鉢状に傾斜するベゼルが特徴的な「スーパーオーシャン ヘリテージ ’57」は、ファッション的にも目を引く一品となっている。
アイテム9
『グランドセイコー』スポーツコレクション ダイバー
国産時計において永遠のスタンダードといっても過言ではない、研ぎ澄まされた3針ウォッチのイメージが強い『グランドセイコー』。しかし近年では『セイコー プロスペックス』にて培ったノウハウを生かして、高性能なスポーツウォッチの製造にも取り組んでいる。4時位置のリューズや骨太の回転ベゼルなどダイバーズウォッチの文脈を汲み取りながら、1967年に確立して以来デザインの軸となっている“セイコースタイル”をどこか感じさせるバランスを実現している点にはただただ驚かされるばかり。200m防水でスペックが上がった分値段も上がったのでは……、と心配になるかもしれないが、9Fクォーツ搭載機を選べば十分ボーナスによる射程範囲内だろう。
アイテム10
『ラドー』キャプテン クック ハイテク セラミック
スイス腕時計業界には、“素材の革新者”と評されるブランドが存在する。それが、他ブランドに先駆けて、いちはやくハイテクセラミックを取り入れた『ラドー』だ。独自の射出成型技術により、加工の難しいハイテクセラミックを同ブランドらしいハイデザインに昇華。スクエア型ハイテクセラミックウォッチをラインアップする、世界で唯一のブランドである。
そんな先進性にばかり目が行くが、実は1900年代中盤のアーカイブにも名作が数多く存在する。その1つが、オーセンティックなダイバーズ顔を持つ「キャプテン クック」だ。今作は半世紀以上の歴史を有する“顔”ともいえるモデルをハイテクセラミックでメイクしたニューモデル。半透過の文字盤は、確かなモダンさを主張する。
アイテム11
『ベル&ロス』BR03-92
『ベル&ロス』といえば、航空機器にデザインのヒントを得た「BR」シリーズが有名だろう。ワンピース構造のスクエアケースを表から4本のビスで密閉した独自の構造は他に類を見ないもので、ブランドの名前は知らなくともその時計を見たことはある、という方も多いはずだ。ゆえに“空”のイメージが強い『ベル&ロス』だが、ブランドとしてアビエーションウォッチに絞っているわけではない。プロユースの高機能時計を目指すブランドのフィールドは、時に宇宙や深海に到達する。こちらは、まさに海の腕時計。300m防水を備えたスクエアフェイスは実に堅牢で、ダイバーズに範を取ったドットインデックスや逆回転防止ベゼルが「BR」シリーズの異なる魅力を見せてくれる。
アイテム12
『ジン』U2
腕時計大国ドイツからは『ジン』をレコメンド。「ジン特殊時計会社」という社名の通り、特殊環境下で活躍する腕時計が数多く展開される同ブランドだが、こと「Uシリーズ」はそのスペックの“変態性”でマニアからも一目置かれているモデルになる。
こちらの「U2」に使用されている素材は、ドイツの潜水艦にも使用されているUボートスチールに耐傷性を高めるテギメント加工を施したもの。防水性は圧巻の200気圧(2,000m)防水、さらに内部の水分を除去するドライカプセルの搭載、深海でも視認性を確保するアルゴンガスの充てんと、数え上げればきりがない。間違いなくプライス以上のスペックを有した、良い意味で“変態”な腕時計の筆頭である。
アイテム13
『ボールウォッチ』エンジニア ハイドロカーボン
時にスペック面において「やり過ぎじゃないか」と思ってしまうブランドが、各国に存在する。ドイツならば『ジン』、日本においては『セイコー』、そしてアメリカではこの『ボールウォッチ』が該当するだろう。こちらの「エンジニア ハイドロカーボン」は耐衝撃・耐磁・耐水の“3耐”を高クラスで備えた1本。特に耐磁性能に関しては『ボールウォッチ』の得意とするところで、ミューメタル製インナーケースの採用により80,000A/mを実現している。これは耐磁時計として特化した「ミルガウス」、「インヂュニア」と同等と聞けば、いかに優秀な数値かわかるはずだ。しかし何より純粋に40mm径に収められた“金属の塊”感がいとおしい。人と違うブランドを求めているなら、まず間違いない。
アイテム14
『ハミルトン』カーキ ネイビー オープンウォーター オート
陸・海・空。それぞれのフィールドにおいて必要とされる機能を搭載したミリタリーウォッチをリリースしている、『ハミルトン』の「カーキ」シリーズ。その中の“海”を担う「カーキ ネイビー」には、長らく同ブランドのダイバーズカテゴリの主軸を担う存在があった。それが、「カーキ ネイビー オープンウォーター」。今作は、同モデルの2022年の新作となる。
古き良きダイバーズを匂わせるアルミニウムベゼルは、今作においてはマットな質感と立体的な目盛が目を引くモダンな顔に変更。リューズの誤作動を防ぐクラウンプロテクターも、都会に馴染むシャープなデザインとなっている。伸縮性が高い波形のラバーストラップも非常にスポーティな印象だ。そんなモダナイズが図られつつも、防水性能は300mを維持。パワーリザーブも安心の80時間を獲得している。46mmというビッグさを感じさせないシャープな出で立ちには、常に一歩先の提案を行ってきた『ハミルトン』の矜持が見て取れる。
アイテム15
『ティソ』シースター1000 パワーマティック80
腕時計大国スイスにおいて、圧倒シェアを誇っている時計ブランド『ティソ』。その数字を支えているのは、プライスに対する高いスペックにある。こちらの「シースター1000」は、モデル名の数字が示すとおり“1000”フィート(約300m)の防水性能を有するダイバーズウォッチ。グループにETA社を持つブランドの強みとして80時間のロングパワーリザーブを備えた最新ムーブメントを搭載しており、太めのペンシル針、視認性の高いドットインデックスと基本の機能もきっちり押さえている。これで10万円を切るあたりは、流石と唸らざるを得ない。
アイテム16
『セイコー プロスペックス』ダイバースキューバ
国産ダイバーズとして、『セイコー プロスペックス』を忘れてはいけない。同シリーズのダイバーズとしては外胴プロテクターを有した“ツナ缶”が有名だが、2020年、「セイコーダイバーズ」55周年に登場したこちらの「SBDC101」は『セイコー』を愛するファンの心を大いにかき立てた。
42mm以上の大ぶりケースが定石のダイバーズウォッチにおいて、記念すべきファーストダイバーズを踏襲した今モデルは40.5mmという程良いケース径を実現。わずか1、2mmと侮るなかれ、腕の上ではこの微妙な数字が印象を大きく左右する。ムーブメントには『セイコー プレザージュ』の上位ラインにも見られる「6R35」を採用しており、高い精度と約70時間の長時間駆動を実現。しかし何より魅力的なのは、オリジナルの空気をこの価格で再現している点だろう。素っ気ないペンシル針に厚いベゼルが、今新鮮に映る。
アイテム17
『シチズン』プロマスター マリンシリーズ
武骨なダイバーズ顔ながら、『シチズン』が世界に誇る光発電エコ・ドライブの搭載により、合理的なスペックを宿すのが「プロマスター」の「マリン」シリーズ。極太のアロー針と大きめのドットインデックスに見合う、マットで男らしいSSケースが面白い。なお、こちらは2022年の新作となる「The Moment of Adventure」の1本。トレンドのグリーンよりマイルドなカーキカラーが、メンズファッションによく馴染んでくれる。税込みでもアンダー4万円という、コストパフォーマンスの高さも見逃せない。
アイテム18
『オリエント』オリエントスター ダイバー 1964 2nd edition
国産機械式時計のカテゴリで、異彩を放つ存在である『オリエント』。実は同ブランドは、1964年という年に2本の傑作をリリースしている。そのうち1本が“ファーストダイバー”と称される「オリンピア カレンダー ダイバー」で、こちらは2021年に「ダイバー1964」として復刻。世界的な大ヒットとなったことは記憶に新しい。そして2本目となるのが、「カレンダー オート オリエント」。アロー針がエッジィな印象を放つ“ファーストダイバー”に対し、時針、秒針のロリポップ針とドットインデックスが古き良きダイバーズを思わせるこなれた一品だ。それが2022年、「ダイバー 1964 2nd edition」として世に放たれることになった。
ブラックアルマイト製のベゼルなどディテールはオリジナル踏襲するところもありつつ、ファセットカットを施したラグややや細めに微調整された針はモダンな空気を醸成。スペックも当然ながら大ハバナアップデートが図られており、ISO6425に準拠するものとなっている。世界から注目を浴びつつある「オリエントスター」。その一端に、今のうちに触れておきたい。
アイテム19
『ブローバ』デビルダイバー
なんとも物騒な名前だが、この“デビル(悪魔)”の名前は1960年代としては革新的であった当機種の防水性能666フィート(約200m)にちなんで名づけられたもの。オリジナルの名前は「オーシャノグラファー」という。
1971年製造となるオリジナルに忠実なのは、オレンジダイヤルのもの。しかし、今選ぶなら次の定番色とうわさされるグリーンもありだろう。ケース径は程良く主張をしてくれる44mm。しかし、グリーンのやさしさも相まって、腕馴染みは上々だ。
アイテム20
『エドックス』スカイダイバー ネプチュニアン オートマティック
ダイバーはダイバーでも、“スカイダイバー”。スイスのパラシュート部隊のために極秘に開発されたというこちらの1本だが、300m防水にハイテクセラミックによる逆回転防止ベゼルの採用と、ダイバーズウォッチとしては文句なしのスペックを備えている。そんな本気のスペックに対して、端正なアワーマーカーや美しいグラデーションを見せる文字盤など、ビズシーンにも似合う品格も獲得。通常は時針がベンツ針になっているが、こちらのモデルではよりスタイリッシュなアロー針になっているなどの変更点も見逃せない。
アイテム21
『ビクトリノックス』イノックス プロフェッショナルダイバー タイタニウム
『ビクトリノックス』と聞くとお馴染みのマルチツールを想像する人もいるだろうが、実は近年腕時計業界においてもその存在感を増してきている。その旗振り役ともなっているのが、圧倒的耐久性からアウトドアマンからも高い支持を得ている「イノックス」。こちらはISO6425認定を受けた正統派ダイバーズウォッチとなっており、200m防水に加え耐磁性能も獲得している。チタニウムのケースにより見た目の重厚さに反する軽さを実現しているだけでなくだけでなく、金属アレルギーを持つ人でも安心して身に着けられる1本となっている。
アイテム22
『ゾディアック』スーパーシーウルフ53
ヴィンテージウォッチ界隈で、マニアから高い支持を受けていたブランド『ゾディアック』。同ブランドが2014年に復活するにあたり、当時画期的な20気圧防水を達成した時計として注目されていた今モデル「スーパーシーウルフ」も復刻することとなった。熱狂的なファンが多かったため、アーカイブに忠実に再現された結果、当時の空気を存分に堪能できる1本に仕上がっている。ミネラルクリスタルを使用した透明感のあるベゼルは、清涼感がありなんとも心地良い。もちろん、20気圧防水。

腕時計・ウォッチ
世界に通用する腕時計。セイコーダイバーズが、日本にはある
ダイビングに必要なスペックを満たしたプロ仕様でありながら、普段使いにもしっくりハマる『セイコー』のダイバーズウォッチ。男心をくすぐる要素を凝縮した本命時計です。
TASCLAP編集部
2021.06.16

腕時計・ウォッチ
アウトドアウォッチ14選。ハイスペック&グッドルッキングな外遊びの友と出会う
アウトドアの本格シーズンがやってきた。外遊びを安全に楽しむために重要になるのが正確な情報収集。そう、僕らの腕には優れたアウトドアウォッチが欠かせないのだ。
押条 良太
2022.04.05

腕時計・ウォッチ
パイロットウォッチを攻略しよう。人気ブランドと選び方の基本を総まとめ
ダイバーズと並び、腕時計の重要ジャンルのひとつに数えられるパイロットウォッチ。いったいどのような時計なのかを改めて解説しつつ、人気ブランドについてご紹介します。
夏目 文寛
2022.10.05
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『ロレックス』 サブマリーナー デイト
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『チューダー』 ヘリテージ ブラックベイ フィフティエイト 925
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『オーデマ・ピゲ』 ロイヤルオーク オフショアダイバー
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『ブランパン』 フィフティ・ファゾムズ
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『パネライ』 ルミノール 1950サブマーシブル 3デイズ アッチャイオ
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『ロンジン』 レジェンドダイバー
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『オリス』 ダイバーズ65
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『ブライトリング』 スーパーオーシャン ヘリテージ ’57
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『グランドセイコー』 スポーツコレクション ダイバー
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『ラドー』 キャプテン クック ハイテク セラミック
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『ベル&ロス』 BR03-92
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『ジン』 U2
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『ボールウォッチ』 エンジニア ハイドロカーボン
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『ハミルトン』 カーキ ネイビー オープンウォーター オート
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『ティソ』 シースター1000 パワーマティック80
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『セイコー プロスペックス』 ダイバースキューバ 国産ファーストダイバーズ 復刻デザイン
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『シチズン』 プロマスター マリンシリーズ
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『オリエント』 オリエントスター オリエントスター ダイバー 1964 2nd edition
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『ブローバ』 デビルダイバー
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『エドックス』 スカイダイバー ネプチュニアン オートマティック
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『ビクトリノックス』 イノックス プロフェッショナルダイバー タイタニウム
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『ゾディアック』 スーパーシーウルフ53
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