ミリタリーウォッチ|おすすめと人気ブランド徹底紹介

ミリタリーウォッチは軍用時計として知られていますが、現在はもう少し広い範囲の時計も含まれています。その背景も含めながら軍用時計の特徴や魅力を徹底的に紹介します。

キーワード:

ミリタリーウォッチ|おすすめと人気ブランド徹底紹介

ミリタリーウォッチとは

軍が使う。あるいはそれに準ずる時計です

もともと腕時計のルーツは軍用にあり、現在では一部の特殊な用途のためのハイミッション系と、一般兵が使う量産品という二極分化が進みました。後者は過去の歴史的存在になりつつあり、過去に採用歴があった時計、採用実績のない時計でも軍用と分類されることもあります。

ミリタリーウォッチ。その誕生から現在まで

ポケットから出さずに、時間を確認できる時計を……。19世紀末の戦場で、懐中時計を腕にくくりつけた将兵の要望に応え、腕時計が20世紀の初頭に定着したという説がしばしば唱えられます。防水、耐磁、耐衝撃というような要素も、軍用時計から発達したのです。

誕生期

高価過ぎる時計を要所の人々に

ミリタリーウォッチは、軍が士官に供与するものでした。というのも、20世紀の初頭は、時計自体がべらぼうに高価で、一般人が買えるものではなかったことが、その理由。ミリタリーウォッチは貧しい階級出身の士官やパイロット、潜水部隊といった特殊な仕事を行う人々に与えられたのです。時間を正確に把握して仕事や戦闘を行わないと、多くの人の命に関わります。だからこそ、まず時間を知ることが絶対である要員に時計が与えられました。

発展期

より多くの将兵に時計を与える

かなり高価ではあっても、1950〜60年代になると、腕時計の生産コストが抑制され、贈答品くらいに一般化します。より多くの将兵が時間に正確な行動ができれば、効率的な作戦行動が可能になるのです。軍は時計のコスト削減をさらに要求し、より多くの時計を将兵に官給するようになりました。ここで、シンプルで使い捨ても可能な軍用時計が誕生したのです。しかし、1969年末からクォーツショックで、腕時計の価格は恐ろしいほど安価になっていきます。

現在

“ミリタリー風”の広がり

クォーツ時計が時計の大衆化を一気に推し進め、誰もが腕時計を持てる時代においては、軍が時計を官給する意味は薄れていきました。しかし、腕時計の調達基準は現在も作られているように、装備として官給する必要がある特殊な部隊を中心に、その特別な要求に応じたハイスペックな時計も作られるようになります。そして「軍の調達基準を満たしている」「かつての軍用時計の定番」など、さまざまな“ミリタリー風”ウォッチが広がりをみせます。

ミリタリーウォッチに込められる機能と意匠

ミリタリーと聞いて思い浮かぶのは、“タフ”という言葉ではないでしょうか。こうしたイメージどおり、タフネスをけん伝するミリタリーウォッチは少なくありません。戦いという極限の状況を想定して作られる時計なのですから、そのイメージどおりの外観と機能が安心感をもたらします。そんなミリタリーウォッチの特徴を、よりくわしく見ていきましょう。

機能1

いかつい外見は頼りになります

現代のミリタリーウォッチでは、実際の頑強さにくわえて、外観の力強さも重要視されています。この『ルミノックス』の人気モデル、リーコンポイントマンも、方位スケールを刻んだ回転ベゼルの形状が、まさしく“いかつい”感じです。ケースも強じんなPCカーボンケースを採用していますが、その強さが外観からも伝わってくる造形となっています。

機能2

武骨な外見でも、機能はシンプルです

この時計はクロノグラフでもないのに、タキメーター付き。秒針がゼロになったところから歩き始めて、50m歩いたら文字盤を確認し、平均歩行速度(時速)が割り出せます。歩く速度を割り出すという機能を考えるのもすごいですが、それを付加的なメカを入れずに、シンプルに徹するというのもすごい。スパルタンな発想が、軍用らしいですね。

機能3

ベルトだって“らしさ”にあふれています

この時計はNATO方式とよばれるベルトを採用しています。2つに分かれるベルトの根元にバネ棒を通してラグに固定するのではなく、最初からバネ棒をセットして、そこの隙間にベルトを通す方式です。厚く長いナイロンベルトは強じんで、しかも、取り換えやすい方式。こうしたところも実用一点張りなところにも、軍用時計の魅力は表れています。

ミリタリーウォッチが愛される理由

ミリタリーウォッチは、数多くある腕時計の中でも長期間にわたって愛されているジャンルのひとつです。その支持率の高さに起因する、ミリタリーウォッチの魅力に迫ります。

魅力1

むだなぜい肉が省かれたルックス

『ハミルトン』のカーキ フィールド メカは、1950〜70年代の「使い捨てにしてもかまわない」という発想で作られたシンプルモデル。それゆえ、ケースの造形にいっさいむだなものがありません。余計な装飾をそぎ落としたところに、完成された機能美を見て取れます。ここまでシェイプできるから、そこに機能を付加してもカッコいいのが軍用時計なのです。

魅力2

見た目だけではなく構造もシンプルです

この時計は、日付表示こそ装備していますが、手巻きです。昔日の軍の要求で構造の簡素化を求められ、ムーブメントのパーツ数もギリギリまで抑えています。このおかげで、ケースの厚みはたったの10mmです。これならヴィンテージ感が前面に出て、カジュアル色が抑えられるため、スーツシーンでも難なく手首に収まります。

魅力3

細かい配慮が行き届いています

『ハミルトン』ほどの老舗になると、細かい配慮が行き届いています。この時計のベルトは、往年の仕様を意識して、普通のベルトを使っています。ただ、バックルのピンを通すベルト穴に、メタル製のニップルをかしめてあります。ベルト穴からキャンバス地がほつれないようにという配慮で、少しでも長持ちさせたいという良心がうかがえます。

ミリタリーウォッチの選び方

シンプルに傾くミリタリーウォッチですが、そのフォルムやカラーリングを考えれば、休日のカジュアルシーンでも強い味方となるでしょう。その選び方を解説します。

選び方1

まず重要視したいのは視認性です

どこでも時間が確認できる。ミリタリーウォッチには暗闇での視認性を高めたモデルが多いので、できれば、発光力をチェックしたいところ。ハイスペックモデルには、自己発光型の夜光システムを採用するものもあります。そういう高視認性モデルを選べるなら、一段と頼もしい相棒になるでしょう。

選び方2

細部も考慮しましょう

特定の部隊のために作られたミリタリーウォッチなら、その部隊の紋章など、由来する意匠も施されることもあります。この『ルミノックス』ネイビー シール 3000シリーズは、アメリカ海軍の特殊部隊の装備として開発され、裏ぶたにその紋章を刻みます。最精鋭部隊とのコラボを明示することで、時計のハイスペックさを象徴しているのです。

選び方3

休日の着こなしを想定して選びましょう

この時計は先ほども出した『ルミノックス』リーコン ポイントマンですが、実際に腕に乗せてみると、ビッグケースでゴツゴツしたインパクトの強いモデルだとわかります。カーキのようなヴィンテージスタイルならスーツシーンでもOKでしょうが、ミリタリーウォッチの基本は、休日くつろいだファッションに引き締め効果を狙うほうがよい感じですね。

厳選。ミリタリーウォッチ名鑑

ミリタリーウォッチのウリのひとつがコストパフォーマンスのよさ。ここでは10万円未満と50万円未満を各4本、50万円以上を1本選びました。ダイバーズ系、パイロット系も含めて雰囲気満点の時計が揃っています。

10万円未満で狙うミリタリーウォッチ

『ルミノックス』リーコン ポイントマン/24,800円(税込)

軍事ジャーナリスト、射撃インストラクターのアンドレア・ミシェリー氏と共同開発したフィールド系のミリタリーモデル。PCカーボンを採用した屈強なケースに、方位計測用のスケールを備えた回転ベゼル、歩行速度を計測できるタキメーターを搭載し、自己発光型の夜光システムで暗夜でも視認性はバッチリ。アウトドアのよいお供になります。

『ハミルトン』カーキ フィールド メカ/35,800円(税込)

1950〜70年代のアメリカ陸軍に供給された定番中の定番です。手巻きムーブメントを廉価なケースに収めたシンプルの極致というべきデザインです。日付表示以外の複雑な機構をいっさい排しており、それゆれにトラブルのリスクも最小限。ロープライスで取り換えられる一般兵向けの時計というコンセプトで、時計の大衆化を先取りした名機です。

『ルミノックス』オリジナル ネイビー シール 3000シリーズ Ref.3001.XQ/53,784円(税込)

アメリカ軍最強といわれる海軍特殊部隊ネイビー シールとの共同開発で誕生したモデルを、サファイアクリスタル風防など高級時計並みのパーツを使用し、究極の品質“X-QUALITY”に引き上げた最新版です。自己発光型の夜光システムや強じんなカーボンファイバーケースはそのまま、正規でも5万円台ですから、最強のコスパを備えています。

『マラソン』ジェネラル パーパス フィールド ウォッチ ステライル/77,760 (税込)

カナダに本社を置く精密機器メーカーで、時計はスイスで製造を行っています。米軍の軍用規格を満たした時計を政府機関に納入していることで人気があります。ロープライスな外装が1980年代からの量産軍用時計の雰囲気をたっぷり醸し出しており、針やインデックスの自己発光型の夜光チューブや、NATOスタイルのベルトもうれしいポイントです。

50万円未満で狙うミリタリーウォッチ

『ゼニス』パイロット アエロネフ タイプ20 エクストラ スペシャル/426,300円 (税込)

『ゼニス』は超ハイビートクロノグラフで有名なマニュファクチュールですが、1920年代にはパイロット用の腕時計や航空機のコックピットクロックを製作し、フランス空軍が採用。この時計は、そんな軍用機のクロックに範を取ったデザインとし、ミリタリー「風」に仕上げた逸品です。歴史を懐古するのも、ミリタリーウォッチの醍醐味です。

『ジン』EZM2B UX GSG9/249,900円 (税込)

ドイツの国境警備隊で対テロ作戦でも有名なGSG9は、『ジン』の時計を採用。この時計はダイバーズをGSG9向けに仕立てました。クォーツムーブメントを搭載し、特殊オイルの充填されたケース内にセット。5000mの防水能力を誇ります。ケースは潜水艦に用いられるUボートスチールに、特殊な表面加工を施し、特殊部隊向けに耐久性も抜群です。

『フォルティス』フリーガー クラシック クロノグラフ/171,300円 (税込)

現在はISSミッションの宇宙飛行士用の時計で有名な『フォルティス』は、もともとはミリタリー航空モデルで人気のあるブランドです。この時計は、ドイツやポルトガルの空軍での採用実績を持ちます。自動巻きクロノグラフの名ムーブメント、バルジュー7750をベースに、手堅く、視認性と信頼性の高い航空クロノグラフとして仕上げています。

『ベル&ロス』BR03-92 ミリタリー セラミック/365,100円 (税込)

もともとミリタリー調の時計から出発した『ベル&ロス』ですが、BRシリーズの成功から、新しいミリタリースタイルを追求しており、陸海空いずれにおいてもフランス軍とのコラボレーションモデルが目立ちます。BRシリーズでは、この時計のようなミリタリーカラーや強じんなセラミックケースでも、ミリタリーな雰囲気を作り上げています。

50万円以上で狙うミリタリーウォッチ

『パネライ』ラジオミール S.L.C スリーデイズ/630,300円 (税込)

もはや高級時計ブランドとして確立している『パネライ』も、このラジオミールに関しては1930年代以来の屈強なクッションケースのスタイルを崩しません。イタリア海軍潜水部隊が使用してきた歴史を常に受け継いでおり、この時計も1940年代の文字盤を再現しています。高級時計でありながら、筋金入りの“軍用由来”は、大変な逸品です。

※価格は2017年4月10日現在のものです。

気になる記事を保存できる、
スクラップ機能が追加されました!

ページトップへ戻る