
ボタンダウンシャツを大人コーデの味方に。オン・オフ別に見る選び方と着こなし術
ビジネスからカジュアルまで幅広く活躍するボタンダウンシャツにフォーカス。メンズのワードローブに必須のこのアイテムについて、選び方やコーデ術を詳しく解説します!
男性の定番アイテム。オンもオフも頼れるボタンダウンシャツ
ポロ競技のユニフォームをルーツに持ち、ポロカラーシャツとも呼ばれているボタンダウンシャツ。競技中に襟が風であおられないよう襟先をボタンで留めていることにヒントを得て、『ブルックスブラザーズ』が取り入れた意匠だといわれています。最大の魅力は、第一ボタンを外しても襟立ちが良く、立体的なロールをキープしやすいこと。それゆえにビジネスでもカジュアルでも使い勝手が良く、メンズの着こなしに欠かせないアイテムになっています。
ビジネスシーンにおける、ボタンダウンシャツのマナーや着用シーンを確認
前述の通り、ビジネスからカジュアルまで対応するものの、ビジネスシーンに関しては着用マナーがあります。そもそもポロ競技が出自ゆえに、ボタンダウンシャツはスポーティでカジュアルな印象を与えるデザイン。そのため、ここぞという重要な商談や会議、取引先と初顔合わせをするときは、できるだけ避けたほうが良いでしょう。逆にクールビズシーズンや一般的なビジネスシーンでの着用は問題なし。シーンに合わせて、ボタンダウンシャツが適しているか否か見極める必要があることを覚えておきましょう。
コーディネートの面で気を付けるべきはノータイのとき。第1ボタンを外して着用する人がほとんどかと思いますが、首元からインナーが見えるのはビジネスマナーとしてNGです。その場合のインナーはVネックや深いUネックを選び、首元から見えていないかどうかきちんと確認すること。ちなみにフロントボタンを開けすぎたり、襟先のボタンを外したりするのもビジネスシーンには適していないので注意しましょう。
ビジネスシーンにふさわしい、ボタンダウンシャツの選び方とおすすめ7選
ボタンダウンシャツ定番のオックスフォード生地は、カジュアルな印象が強く、ビジカジ以外のビジネススタイルには不向きです。同じオックスフォード生地でも細い糸を使用したピンポイントオックスフォードやロイヤルオックスフォードをセレクトするのが良いでしょう。また、ビジネスシャツに多用されているブロードやジャージーもおすすめ。印象を左右する色や柄は、主張が控えめなものを選べば間違いないですよ。
アイテム1
『ブルックスブラザーズ』46Gニット オックスフォードスポーツシャツ
ボタンダウンの生みの親である『ブルックスブラザーズ』からピックアップしたのは、ハイゲージのニットを採用した1枚。スーピマコットンを混紡しているので肌触りがしなやかで、シワになりにくく、ストレッチ性に優れているのがポイントです。それでいてハリとコシもあるので、ビジネス使いもしやすいはず。
アイテム2
『ユナイテッドアローズ』イージーケア AG ロイヤルオックス ボタンダウンシャツ
細番手の糸を丁寧に織り上げたロイヤルオックスフォード生地のボタンダウンシャツは、上品な光沢と肌触りの良さを堪能できるのが魅力。しかも生地に特殊な加工を施しており、抗菌防臭や形態安定性といったうれしい機能も備えています。上質な見た目でいてお手入れが楽なので、忙しいビジネスマンの強い味方になってくれるはず。
アイテム3
『シップス』パナマ織り イタリアンボタンダウン ロンスト シャツ
一枚襟のボタンダウンカラーは首回りの着用感が柔らかく、フロントに向かってカーブさせた台襟により、抜群のフィット感と美しい襟の立ち具合を実現。接触冷感や抗菌防臭といった機能を持つ素材を使用しているため、肌離れが良くてサラッとした肌触り。さらに今季よりナチュラルストレッチもプラスしているので、より快適な着心地を味わえます。
アイテム4
『J.プレス』ピンオックス 半袖シャツ
毎年大人気の「プレミアムプリーツ」シリーズから、クールビズシーズンに活躍する半袖タイプをセレクト。職人の高い技術を要するフラシ芯を襟やカフス、前立てに採用するなど、細部にもとことんこだわって仕上げられたボタンダウンシャツです。使用している生地は、形態安定機能のあるピンポイントオックスフォード。
アイテム5
『アーバンリサーチ ドアーズ』ボタンダウンチェックシャツ
『アーバンリサーチ ドアーズ』のプライベートレーベル「ライフスタイルテイラー」のボタンダウンシャツ。細かなギンガムチェックなのでビジネスシーンで取り入れやすく、ノータイでも印象的な着こなしに仕上がります。コットンとポリエステルを混紡した生地はスムースな表面感で、イージーケア加工を施しているのでシワが残りにくいメリットも。
アイテム6
『ブラックレーベル クレストブリッジ』ソリッドジャージーハーフスリーブボタンダウンシャツ
一見するとシャツ生地のようですが、実はハイゲージで編み立てたジャージー製。しかも防シワや吸水速乾性に優れているので、真夏でもサラサラとした肌触りを楽しむことができ、シワになりにくいイージーケア性も持ち合わせています。台襟裏に施されたクレストブリッジチェックが、アイコニックなアクセントに。
アイテム7
『グリーンレーベル リラクシング』タッターソールチェック スリム ボタンダウンカラー ドレスシャツ
白地をベースにネイビーとブルーで構成されたタッターソールチェックが特徴的な1枚。主張は控えめなので着こなしに取り入れやすく、それでいて洒脱なムードを醸し出すことができます。襟先が短めのショートポイントのボタンダウンカラーなので、よりすっきりした印象で着こなすことができますよ。
クールビズやビジカジに◎。ボタンダウンシャツの着こなし例
ノータイからタイドアップまで、意外と幅広いビジネススタイルに対応するボタンダウンシャツ。特にクールビズやビジネスカジュアルで使いやすいデザインなので、その着こなし例を中心にピックアップしました。誰でも真似できるおしゃれなコーデばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。
コーデ1
軽やかなVゾーンが今っぽいセットアップコーデ
ボタンダウンシャツはノータイのイメージがありますが、もちろんタイドアップにも対応します。こちらは濃紺のセットアップに、サックスブルーのボタンダウンシャツをセレクト。ポイントはニットタイで、きちんと感がありながらもVゾーンに軽快さを演出しています。
コーデ2
サックスブルーのボタンダウンシャツで爽やかさを注入
チャコールグレーのセットアップに、サックスブルーのボタンダウンシャツをイン。それによって爽やかさや清潔感を高めることができるので、ビジネスシーンで好印象を与えられること請け合いです。ブラウンのローファーで洒脱なムードをプラスしたところにも注目。
コーデ3
ボタンダウンシャツを軸に好印象なカラーリングを構成
ボタンダウンシャツ×セットアップを組み合わせたビジカジスタイル。裾はタックアウトしていますが、あえて前立ては第一ボタンまで留めてきちん感もキープしています。ブルー系の濃淡で構成したスタイリングなので、足元は白スニーカーで軽やかに仕上げるのが好印象。
コーデ4
ギンガムチェックとモダンな配色で洒脱なクールビズスタイルに
簡素になりがちなクールビズスタイルを、ギンガムチェック柄のボタンダウンシャツで印象的に。ボトムスにブラックをチョイスすることで、モダンな雰囲気も醸し出しています。ベルトやシューズといった小物もブラックで統一し、その雰囲気を盛り上げたところにも注目を。
コーデ5
清涼感とこなれ感を併せ持つビジカジスタイル
ネイビーのジャケットとサックスブルーのボタンダウンシャツのコンビで、見た目にも清涼感を与えるビジカジスタイルを構築。ボトムスにはジーンズを合わせて、ローファーで抜け感を出したバランスがこなれた雰囲気も漂わせています。
ボタンダウンシャツはカジュアルシーンでも万能。選び方とおすすめ7選
ルールのないカジュアルシーンでは、基本的に好みのボタンダウンシャツを選んでOK。とはいえ、ビジネススタイルとは差をつけたいところですよね。例えば王道のオックスフォード生地を使っていてもトレンドのオーバーサイズだったり、さらには胸元にワンポイントがあったり。そうすればビジネススタイルと差別化を図ることができ、1枚でもおしゃれで今っぽい着こなしに仕上がります。
アイテム1
『ノーティカ』ストライプオックスフォード BDシャツ
2020年にリスタートした『ノーティカ』からピックアップしたのは、ブランドの定番と位置付けられているストライプのボタンダウンシャツ。超長綿を使用したオックスフォード生地はハリとコシがあり、洗濯を重ねるごとに風合いの変化も楽しめます。カジュアル使いに最適なレギュラーフィット。
アイテム2
『クリープ』×『シップス エニィ』リラックスフィット ボタンダウン 長袖 シャツ
かつては『ブルックスブラザーズ』などのシャツを手がけていた、アメリカ・ニュージャージー州のシャツ専門メーカー『クリーブ』。『シップス エニィ』別注モデルは、襟型や背ヨークのボックスタックなどの『クリーブ』オリジナルのディテールは残しつつ、着こなしやすいリラックスシルエットにアップデートしています。
アイテム3
『ビームス プラス』アメリカン オックスフォード ボタンダウン シャツ クラシックフィット
こちらのボタンダウンシャツは、古き良きアメリカのヴィンテージの雰囲気を残しながら、現代的なフィッティングに仕上げているのが特徴。アメリカンコットンを使ったオックスフォード生地は、従来よりも打ち込みを多くしてゆっくりと織り上げることで、ハリとコシを持たせています。
アイテム4
『サウスウィック ゲート レーベル』オックスフォード ボタンダウンシャツ
アメリカ発のファクトリーブランド『サウスウィック』のエントリーブランドとして、2023年春夏よりローンチ。なめらかなスーピマコットンを用いたオックスフォード生地のボタンダウンシャツは、オーセンティックなギャザー仕様の背ヨークや程良い厚みの貝ボタンなど、細部へのこだわりも満載です。
アイテム5
『417 エディフィス』ボタンダウンストライプシャツ
コントラストあるストライプ柄が印象的なボタンダウンシャツ。適度にハリのあるコットン素材は肌触りが良く、ほんのり光沢感もあるのでどこか上品なムードも漂います。ややゆとりのあるシルエットに仕上げられているため、今っぽいフィーリングで着こなすことができますよ。
アイテム6
『ラコステ』リネンボタンダウンシャツ
オーセンティックなボタンダウンシャツを、表情豊かで軽やかなリネン素材を使用することで絶妙にカジュアルダウン。あえての洗いざらしで着用すれば、よりリラックスした雰囲気を醸し出すことができます。胸ポケットにはトレードマークのワニロゴパッチ入り。
アイテム7
『ギットマン ヴィンテージ』オックスフォード ロングスリーブボタンダウンシャツ
1978年にアメリカ・ペンシルバニア州にてシャツメーカーとして創業した『ギッドマン』が、当時のモデルに現代的なアレンジを加えて復刻。こちらのボタンダウンシャツは、オーセンティックなデザインに宿る上質な素材とカッティングの美しさが何よりの魅力です。『ギットマン ヴィンテージ』ならではの襟型の良さも要チェック。
ボタンダウンシャツをカジュアル使いした着こなし例
着回し力が高いボタンダウンシャツは、基本的にどんなテイストのカジュアルコーデにもマッチします。ここではジーンズを合わせた王道コーデをはじめ、大人におすすめの着こなし例を厳選。サイズ感や色合わせなど、ちょっとした工夫でおしゃれに格上げできるので要チェックです!
コーデ1
定番のスタイリングを大胆なシルエットで今どきに昇華
しっかりプレスされたオーバーサイズのボタンダウンシャツに、たっぷりとしたサイズ感のデニム。今どきシルエットでまとめることで着こなしの鮮度がアップし、さらにはサックスブルー×白の爽やかなカラーリングで好印象も獲得しています。あえてフロントボタンをすべて留めているのも参考にしたいポイント。
コーデ2
+シアサッカーブルゾンでボタンダウンならではの清潔感を増量
白のボタンダウンシャツとシアサッカーのブルゾンの組み合わせが、ベイカーパンツの武骨で男っぽい雰囲気を中和。トップスとボトムスのシルエットに強弱をつけているので、スタイリングのシルエットバランスも抜群です。足元はパンツとの相性も考えて、ボリュームあるブーツが好マッチ。
コーデ3
ボタンを全部開けてアウター感覚で取り入れるのも手
ボタンダウンシャツをTシャツの上に羽織って、アウターのように取り入れているのがポイント。サックスブルーとブラックの色合わせも印象的で、カジュアルながらどこかモダンな雰囲気も醸し出します。ボトムスはクリース入りのスラックスを合わせ、きちんと感をプラスしているのもお見事です。
コーデ4
インパクトあるストライプ柄を着こなしの主役に
ジャストサイズのボタンダウンシャツは、ブルーの濃淡で構成したストライプ柄をセレクト。このボタンダウンシャツを主役にするべく、ボトムスはシンプルな黒スラックスを合わせています。きちんと感と今っぽいリラックス感を両立させた着こなしは、まさに大人にぴったり。
コーデ5
今っぽいシルエットバランスが決め手のアメカジコーデ
ボタンダウンの半袖シャツもチノパンもゆったりとしたサイズ感を選び、今っぽいムード漂うアメカジスタイルを演出。淡色で構成しているので爽やかさや清涼感もあり、女性にも好印象を与えられること請け合いです。足元はクリーンな白スニーカーというチョイスも正解。
この記事の掲載アイテム一覧(全14商品)
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『ブルックスブラザーズ』 46Gニット オックスフォードスポーツシャツ
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『ユナイテッドアローズ』 イージーケア AG ロイヤルオックス ボタンダウンシャツ
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『シップス』 パナマ織り イタリアンボタンダウン ロンスト シャツ
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『J.プレス』 ピンオックス 半袖シャツ
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『アーバンリサーチド アーズ』 ボタンダウンチェックシャツ
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『ブラックレーベル クレストブリッジ』 ソリッドジャージーハーフスリーブボタンダウンシャツ
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『グリーンレーベル リラクシング』 タッターソールチェック スリム ボタンダウンカラー ドレスシャツ
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『ノーティカ』 ストライプオックスフォード BDシャツ
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『クリープ』×『シップス エニィ』 リラックスフィット ボタンダウン 長袖 シャツ
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『ビームス プラス』 アメリカン オックスフォード ボタンダウン シャツ クラシックフィット
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『サウスウィック ゲート レーベル』 オックスフォード ボタンダウンシャツ
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『417 エディフィス』 ボタンダウンストライプシャツ
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『ラコステ』 リネンボタンダウンシャツ
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『ギットマン ヴィンテージ』 オックスフォード ロングスリーブボタンダウンシャツ
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