仕組みを知って選ぶ。人気の万年筆10ブランド

仕組みを知って選ぶ。人気の万年筆10ブランド

普段使うことはあまりなくとも、大人であれば1本は持っておきたい万年筆。まずは選び方を押さえつつ、おすすめブランドをキャッチアップしてみてはいかがでしょう。

近間 恭子

2019.01.25

雑貨
ステーショナリー

万年筆でこだわりのある大人に

家でもオフィスでもPCやスマホを使うことが当たり前の今、字を書くことが減った人は多いことでしょう。でも、だからこそこだわりのあるステーショナリーを使用していれば、それだけでおしゃれな雰囲気が漂うもの。なかでも知的さや大人っぽさを主張できる便利な存在が万年筆です。ボールペンとは異なるなめらかな書き心地で、インクのなじみや濃淡を楽しみながらどこか味のある文字が書けます。

まずは万年筆の仕組みを知る

おしゃれな雰囲気を作れる万年筆ですが、扱うのに難しいイメージもあると思います。まずは万年筆の仕組みを押さえて、そのイメージを払拭するところからはじめてみましょう。

万年筆の仕組み1万年筆の基本構造

万年筆はペン先が紙に触れた瞬間、インクタンク内からインクが引き出されペン先へと流れることで、インクが出る仕組みになっています。ただし、筆記時にインクと同量の空気がインクタンク内に入らないとインクがなめらかに出ません。そこで重要な役割を果たしているのが、ペン先とインクタンクの間にあるペン芯。ペン芯には空気溝があり、インクと同量の空気を取り入れることでスムーズな書き味を実現しているのです。またインクが必要以上に出ないように空気調整も行っています。

万年筆の仕組み2インクの補充方法

万年筆のインクの補充方式は、主にカートリッジ式・コンバーター式・吸入式の3種類。万年筆によって対応するものが異なるので要確認しましょう。

カートリッジ式

カートリッジ式は、既存のインクカートリッジを新しいものに取り換えるだけの最も手軽な方法。持ち運びしやすく外出先での交換も手軽に行えるため、万年筆初心者におすすめです。

コンバーター式

コンバーター式は、取り外し可能なインク吸入器コンバーターを装着し、直接ペン先をボトルインクにつけてインクを補充する方法です。自分の好きなインクを選べる点が魅力。

吸入式

万年筆の軸がタンクになっていて、インクを直接吸入する方法。昔ながらの手法で手間はかかりますが、これぞ万年筆という実感が沸き、一層愛着を持って使えるはず。一度に大量のインクを補充できる点も吸入式ならではのメリットです。

万年筆の仕組み3ペン先の種類について

ペン先に使われている素材は、書き心地に直結する重要なディテールです。主な素材は金かステンレス。前者はペン先がやわらかくてなめらかな書き心地、後者はカリカリとした硬い書き心地になっています。どちらの書き心地を選ぶかは好みですが、万年筆に慣れていない人は金のほうが書きやすいと思いますよ。

失敗しないために。万年筆選びの2つのポイント

デザインやインクの補充方式、ペン先の素材だけでなく、選ぶ際のポイントがあります。ボールペンなどに比べて高価なので、自分にどんな万年筆が合うか見極めてくださいね。

ポイント1軸の太さ

万年筆の軸の太さは書き心地に影響します。握ったときの感触はもちろん、長時間使うか、携帯のしやすさ等も重視すべき。長時間使う場合は万年筆を、携帯性を重視するなら細い軸のそれを選びましょう。後者をジャケットの胸ポケットに挿すのもおしゃれなテクニックとして活躍するはず。

ポイント2ペン先の太さ

万年筆のペン先は太さの種類もあり、極太から極細までさまざま。なので、用途や好みに合わせて選ぶ必要があります。手帳やメモなどをメインに使用するなら、細字のF(ファイン)や極細字のEF(エクストラファイン)がイチ押し。ちなみに万年筆初心者は筆圧が強くなりがちなので細字がベストです。

長く愛用できる。大人にふさわしい万年筆のブランド10選

長く愛用できることを前提に、大人にふさわしい万年筆ブランドをピックアップ。ビジネスシーンで箔がつくこと請け合いのモデルばかりなので、ぜひチェックしてみてください。

ブランド1『モンブラン』マイスターシュテュック

『モンブラン』の歴史の始まりは、1906年にスポイト式の万年筆を製作してから。数ある高級万年筆のなかでも最高峰と称され、キャップ先端に施されたロゴマーク「ホワイトスター」はブランドの代名詞にもなっています。こちらの「マイスターシュテュック」は、1924年に発表された代表作。ボディとキャップに使ったディープブラックプレシャスレジンが、ほかとは一線を画すエレガントかつラグジュアリーな雰囲気を放ちます。

ブランド2『ペリカン』スーベレーン600

インクのトップメーカーであり、1929年には初の万年筆が誕生。このときに開発された吸入メカニズムは画期的な精度で、万年筆ブランドとして一躍注目されるようになりました。サイズ・書き味・太さ・重心が精密に設計されており、そのバランスの良さが支持されています。もちろん「スーベレーン 600シリーズ」もその1つ。本格的なインク吸入を楽しめる吸入式を採用し、14金のペン先なので長く愛用できます。

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贈り物にも自分用にも。ペリカンのスーベレーン研究

ブランド3『パーカー』ソネット

創業130年以上の歴史があり、英国王室御用達の称号も所有する筆記具ブランド『パーカー』。万年筆最大の欠点であるインク漏れを解決したラッキー・カーブ・ペンなど、革新的な技術開発でも知られています。万年筆好きであれば誰もが知る『パーカー』の定番モデル「ソネット」は、優美なデザインが持ち味。なめらかな書き味でトータルバランスも優れています。

ブランド4『ラミー』サファリ

ユニークなデザインで、本国のドイツのみならず、筆記具界に新風を吹き込んだ『ラミー』。自社専属デザイナーにこだわることなく、バウハウス出身のさまざまなデザイナーとのコラボによって、個性あふれる筆記具を開発しています。ワイヤー製のペンクリップが特徴的な「サファリ」は、万年筆初心者にこそおすすめ。ほかのブランドに比べるとリーズナブルで、それでいて確かな書き味を実現しています。

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大人のための筆記具。ラミーのサファリの魅力を大解剖

ブランド5『ウォーターマン』エキスパート エッセンシャル

1883年に世界で初めて毛細管現象を応用し、インクが漏れにくい万年筆を創り出した『ウォーターマン』。実用性を追求し、クリップ付きのキャップやカートリッジインクなど、現在では当たり前の万年筆のカタチを築き上げたブランドでもあります。スタイリッシュで優美なデザイン、そして丸みのあるボディが特徴の「エキスパート エッセンシャル」。長時間使用しても疲れにくく、書き味も優れています。

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ブランド6『ファーバーカステル』アンビション ココスウッド

1761年に創業した『ファーバーカステル』は、世界で最も古い筆記具ブランド。モダンなデザインと革新的な技術に加え、いち早く環境問題にも取り組んですべての製品開発にエコロジーの思想を徹底しています。人気モデル「アンビション」のボディにはヤシの木を使用。温もりあるヤシの木とステンレスとの質感のコントラストも印象的です。1万円台というコスパの高さも魅力。

ブランド7『アウロラ』オプティマ No.996

1919年にトリノで創業した『アウロラ』はイタリアで一番古い万年筆ブランドで、ペン先からボディにいたるまで自社一貫生産・イタリア製にこだわり続けています。こちらの「オプティマ」は、1930年代に登場したベストセラーモデルの復刻版。アウロラ特製のアウロロイド樹脂を使い、リングには古代ローマ時代のグレカパターンが刻印されています。イタリアらしい美しくエレガントなデザインは、まわりと差がつくこと必至。

ブランド8『カランダッシュ』エクリドール ヨットクラブ

ジュネーブにて1915年に鉛筆工場として創立し、1924年に社名を『カランダッシュ』に改めて再出発。それ以来、スイス伝統的製造技術に根ざした完璧さにこだわった、国内唯一の画材・高級筆記具メーカーです。鉛筆のような六角形の軸が特徴の「エクリドール」はブランドのベストセラー。こちらの「エクリドール ヨットクラブ」は、1つの面に外洋への情熱と航海士のスピリットを表すべく、『カランダッシュ』の文字が国際信号旗で刻まれています。

ブランド9『デルタ』フュージョン82

サイドレバー使用のインク吸入システムやローリングウィールクリップなどの独自開発システムに加え、金や銀などの素材にこだわったアルチザン(伝統職人)による最高水準の筆記具作りが評価されている『デルタ』。創業年にちなんだネーミングの「フュージョン82」は、美しいマーブル模様とエレガントなデザインが魅力のモデルです。スチール製のペン先に金を添え、『デルタ』らしい美意識も表現。

ブランド10『クロス』タウンゼント

1846年創業の『クロス』は、アメリカ最古の筆記具ブランド。コニカルトップと呼ばれる円すい形のキャップや軸から、ペン先へ流れるようにつながる流線型のデザインが特徴です。創業者の名を冠した最高級シリーズ「クロスタウンゼント」は、直線的で重厚感あるアールデコ調のデザイン。23金ゴールドプレートのクリップとブラックのボディのコンビネーションも重厚感を高めるのに一役買っています。

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