万年筆のおすすめブランド20。理想の1本は、仕組みを知って正しく選ぼう

万年筆のおすすめブランド20。理想の1本は、仕組みを知って正しく選ぼう

大人であれば1本は持っておきたい万年筆。まずは仕組みや種類を知ってアイテム選びの基本を押さえつつ、定番人気ブランドの逸品たちをキャッチアップしてみましょう。

近間 恭子

2020.03.19

雑貨
ステーショナリー

万年筆でこだわりのある大人に

家でもオフィスでもPCやスマホを使うことが当たり前の今、字を書く機会が減ったという人は多いことでしょう。でも、だからこそこだわりのあるステーショナリーを使用していれば、それだけでおしゃれな雰囲気が漂うもの。なかでも知的さや大人っぽさを主張できる便利な存在が万年筆です。ボールペンとは異なるなめらかな書き心地で、インクのなじみや濃淡を楽しみながら文字を書くことができます。

まずは万年筆の仕組みを知っておこう

おしゃれな雰囲気を醸し出せる万年筆ですが、取り扱いが難しいというイメージもあると思います。まずは万年筆の仕組みを押さえて、そんなイメージを払拭するところからはじめてみましょう。

万年筆の仕組み1万年筆の基本構造

万年筆はペン先が紙に触れた瞬間、インクタンク内からインクが引き出されてペン先へと流れることで、インクが出る仕組みになっています。ただし、筆記時にインクと同量の空気がインクタンク内に入らないとインクがなめらかに出ません。そこで重要な役割を果たしているのが、ペン先とインクタンクの間にあるペン芯。ペン芯には空気溝があり、インクと同量の空気を取り入れることでスムーズな書き味を実現しているのです。またインクが必要以上に出ないように空気調整も行っています。

万年筆の仕組み2インクの補充方法

万年筆におけるインクの補充方式は、主にカートリッジ式・コンバーター式・吸入式の3種類。万年筆によって対応するものが異なるので確認しておきましょう。

カートリッジ式

カートリッジ式は、既存のインクカートリッジを新しいものに取り換えるだけの最も手軽な方法。持ち運びしやすく外出先での交換も手軽に行えるため、万年筆初心者にもおすすめです。

コンバーター式

コンバーター式は、取り外し可能なインク吸入器であるコンバーターを装着し、直接ペン先をボトルインクにつけてインクを補充する方法です。自分の好きなインクを選べる点が魅力。

吸入式

万年筆の軸がタンクになっていて、インクを直接吸入する方法。昔ながらの手法で手間はかかりますが、これぞ万年筆という実感が沸き、一層愛着を持って使えるはず。一度に大量のインクを補充できる点も吸入式ならではのメリットです。

万年筆の仕組み3ペン先の種類について

ペン先に使われている素材は、書き心地に直結する重要なディテールです。主な素材は金とステンレス。前者はペン先がやわらかくてなめらかな書き心地、後者はカリカリとした硬い書き心地になっています。どちらの書き心地を選ぶかは好みによりますが、万年筆に慣れていない人は金のほうが書きやすいでしょう。

失敗しないために。万年筆選びの2つの重要ポイント

デザインやインクの補充方式、ペン先の素材に加えて、万年筆を選ぶ際に押さえておくべきポイントがあります。ボールペンなどに比べて高価なので、以下をチェックして自分にどんな万年筆が合うか見極めてください。

ポイント1軸の太さ

万年筆の軸の太さは書き心地に影響します。握ったときの感触はもちろん、長時間使うか、携帯するかといったことなども考慮すべきでしょう。長時間使う場合は太軸の万年筆を、携帯性を重視するなら細い軸のそれを選ぶのが定石。後者をジャケットの胸ポケットに挿すというおしゃれテクニックもあります。

ポイント2ペン先の太さ

万年筆のペン先には太さの種類もあり、極太から極細までさまざま。なので、用途や好みに合わせて選ぶ必要があります。手帳やメモなどをメインに使用するなら、細字のF(ファイン)や極細字のEF(エクストラファイン)がイチ押し。ちなみに万年筆初心者は筆圧が強くなりがちなので細字がベストです。

これなら間違いなし。万年筆の人気ブランド20選

長く愛用したい高級モデルから、初心者でもトライしやすいお手頃モデルまで、大人におすすめしたい万年筆の人気ブランドをピックアップ。ビジネスシーンで箔がつくこと請け合いのモデルばかりなので、ぜひチェックしてください。

ブランド1『モンブラン』マイスターシュテュック

『モンブラン』の歴史は、1906年にスポイト式の万年筆を製作したことが始まり。数ある高級万年筆のなかでも最高峰と称され、キャップ先端に施されたロゴマーク“ホワイトスター”はブランドの代名詞にもなっています。こちらの「マイスターシュテュック」は、1924年に発表された代表作。ボディとキャップに使われるディープブラックプレシャスレジンが、他とは一線を画すエレガントかつラグジュアリーな雰囲気を放ちます。

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近間 恭子

ブランド2『ペリカン』スーベレーン600

インクのトップメーカーであった『ペリカン』は、1929年に初の万年筆を発売。このときに開発された吸入メカニズムは画期的な精度で、万年筆ブランドとして一躍注目されるようになりました。サイズ・書き味・太さ・重心が精密に設計されており、そのバランスの良さが人気の所以。それらはもちろん「スーベレーン 600シリーズ」にも反映されています。本格的なインク吸入を楽しめる吸入式を採用し、14金のペン先なので長く愛用できます。

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近間 恭子

ブランド3『パーカー』ソネット

創業130年以上の歴史があり、英国王室御用達の称号も所有する筆記具ブランド『パーカー』。万年筆のおける最大の欠点であるインク漏れを解決した「ラッキー・カーブ」など、革新的な技術開発でも知られています。万年筆好きであれば誰もが知る『パーカー』の定番モデル「ソネット」は、優美なデザインが持ち味。なめらかな書き味でトータルバランスも優れています。

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近間 恭子

ブランド4『ラミー』サファリ

ユニークなデザインで、本国のドイツのみならず、筆記具界に新風を吹き込んだ『ラミー』。自社専属デザイナーにこだわることなく、バウハウス出身のさまざまなデザイナーとのコラボによって、個性あふれる筆記具を開発しています。ワイヤー製のペンクリップが特徴的な「サファリ」は、万年筆初心者にこそおすすめ。他のブランドに比べるとリーズナブルで、それでいて確かな書き味を実現しています。

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大中 志摩

ブランド5『ウォーターマン』エキスパート エッセンシャル

1883年に世界で初めて毛細管現象を応用し、インクが漏れにくい万年筆を創り出した『ウォーターマン』。実用性を追求し、クリップ付きのキャップやカートリッジインクなど、現在では当たり前となった万年筆のカタチを築き上げたブランドでもあります。スタイリッシュで優美なデザイン、そして丸みのあるボディが特徴の「エキスパート エッセンシャル」。長時間使用しても疲れにくく、書き味も優れています。

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田坂 タケシ

ブランド6『ファーバーカステル』アンビション ココスウッド

1761年に創業した『ファーバーカステル』は、世界で最も古い筆記具ブランド。モダンなデザインと革新的な技術に加え、いち早く環境問題にも取り組みすべての製品開発にエコロジーの思想を徹底しています。人気モデル「アンビション」のボディにはヤシの木を使用。温もりのあるヤシの木とステンレスとの質感のコントラストが印象的です。1万円台というコスパの高さも魅力。

ブランド7『アウロラ』オプティマ No.996

1919年にトリノで創業した『アウロラ』はイタリアで一番古い万年筆ブランドで、ペン先からボディにいたるまで自社一貫生産によるイタリア製にこだわり続けています。こちらの「オプティマ」は、1930年代に登場したベストセラーモデルの復刻版。『アウロラ』特製のアウロロイド樹脂を使い、リングには古代ローマ時代のグレカパターンが刻印されています。イタリアらしい美しくエレガントなデザインは、周囲と差がつくこと必至。

ブランド8『カランダッシュ』エクリドール ヨットクラブ

1915年にスイス・ジュネーブで鉛筆工場として創立され、1924年に社名を『カランダッシュ』に改めて再出発。それ以来、スイスの伝統的製造技術に根ざした完璧さにこだわった、国内唯一の画材・高級筆記具メーカーです。鉛筆のような六角形の軸が特徴の「エクリドール」はブランドのベストセラー。こちらの「エクリドール ヨットクラブ」は、1つの面に外洋への情熱と航海士のスピリットを表すべく、『カランダッシュ』の文字が国際信号旗で刻まれています。

ブランド9『デルタ』フュージョン82

サイドレバー仕様のインク吸入システムやローリングウィールクリップなどの独自開発システムに加え、金や銀などの素材にこだわった南イタリアのアルチザン(伝統職人)による最高水準の筆記具作りが評価されている『デルタ』。創業年にちなんだネーミングの「フュージョン82」は、美しいマーブル模様とエレガントなデザインが魅力のモデルです。スチール製のペン先に金を添え、『デルタ』らしい美意識を表現。

ブランド10『クロス』タウンゼント

1846年創業の『クロス』は、アメリカ最古の筆記具ブランド。コニカルトップと呼ばれる円すい形のキャップや軸から、ペン先へ流れるようにつながる流線型のデザインが特徴です。創業者の名を冠した最高級シリーズ「クロスタウンゼント」は、直線的で重厚感あるアールデコ調のデザイン。23金ゴールドプレートのクリップとブラックのボディによるコンビネーションも重厚感を高めるのに一役買っています。

ブランド11『プラチナ萬年筆』#3776センチュリー

1919年にスタートし、創業100年を迎えた日本発の『プラチナ萬年筆』は、美しい文字を書くことを第一に考えたモノ作りを展開しています。「#3776センチュリー」は、1978年に発売されてログセラーを続けている「#3776」に改良を加えたモデル。ペン先やペン芯などのデザインを刷新し、「#3776」の絶妙なバランス感を生かしつつ、よりスムーズな書き味を実現しています。

ブランド12『セーラー万年筆』プロムナード

丁寧な手作業にこだわりながら、100年以上にわたって良質な万年筆を発信している『セーラー万年筆』。伝統を守りながら、万年筆の新しい可能性を切り開き続けています。日本で初めて金ペン先を手掛けたブランドとして知られており、こちらの「プロムナード」も金ペン先を採用。クリップに施されたイカリマークがさりげなく個性を発揮します。

ブランド13『レシーフ』クリスタル

1987年に誕生した『レシーフ』は、ユニークな発想でペンを創り出しています。提案しているのは格式に捉われない自由な発想、さらには身につけるように持ち歩ける万年筆。「クリスタル」は他とは一線を画す、透き通るようなクリアボディが特徴。胴軸にインクを入れることで、表情がさまざまに変化する美しい万年筆です。

ブランド14『エステーデュポン』エリゼ

筆記具の歴史は1973年からと比較的浅いものの、万年筆のペン先を自社で手作りするなど職人気質のモノ作りを続けています。こちらはキャップにブランドを象徴するダイヤモンド・ヘッド・モチーフをあしらった「エリゼ」。なめらかなボディラインとキャップの絶妙なカーブ、均整のとれた形は、時代を超越したエレガントな雰囲気を醸し出します。

ブランド15『シェーファー』タラニス

アメリカ生まれの『シーファー』の万年筆には際立った特徴があります。それはひし形のペン先「インレイニブ」とキャップに施された「ホワイトドット」。「ホワイトドット」は1924年に品質マークとして誕生し、現在も全製品に採用されています。もちろんこの「タラニス」にも用いられ、クラシックとモダンが見事に融合した仕上がり。

ブランド16『ステッドラー』レシーナ

鉛筆や製図用ペンシル、色鉛筆などで知られる『ステッドラー』は、1835年にドイツで創業した老舗。2013年には高級筆記具ラインをスタートし、万年筆の愛好家たちからも高い評価を得ています。今回ピックアップしたのは、カジュアルに使うことのできる「レシーナ」。重厚感のある趣ながらも実際は軽く、なめらかな筆致なので書くときにストレスを感じないのも大きなポイントです。

ブランド17『ビスコンティ』ホモサピエンス

万年筆の収集家によって、1988年にイタリア・フィレンツェで創業。万年筆黄金期だった1920~50年代におけるモノ作りの再現を目指し、セルロイド軸の再生や昔ながらの完全ハンドメイドを追求しています。マットな質感がスタイリッシュな「ホモサピエンス」は、軸に超硬質で耐久性も高いイタリア・エトナ火山で採取した玄武溶岩を採用。やわらかく心地良い書き味も魅力です。

ブランド18『カヴェコ』スカイライン

1892年にドイツで創業した『カヴェコ』は、1976年に一旦製造を中止するも、1995年に復活。ペン先を胴軸内に収納できる「セーフティ万年筆」や透明なインク窓を設けた「ディア」など、さまざまな名作を生み出してきた実力派でもあります。「スカイライン」はペン先やインクプリント、キャップロゴをシルバーで統一したクールでおしゃれなデザインが特徴。

ブランド19『コンクリン』オールドグローリー

1898年にアメリカ・オハイオ州で創業した『コンクリン』は、世界で初めてインク自動吸入方式を開発し、その名を世に広めました。今もなお創業当時と変わらぬ信念を持ち続けながら、高品質で個性的な筆記具を発信しています。人気コレクション“オールアメリカン”の「オールドグローリー」は、周りと差がつく存在感ある佇まいが目を引く仕上がり。

ブランド20『パイロット』カスタム74

圧倒的なコスパの高さで話題になった「カクノ」や、日本語がきれいに書ける「エラボー」など、豊富なラインアップで国内でも最大級のシェアを誇る『パイロット』。今回ピックした「カスタム74」は、展開されている万年筆の中でもっともサイズが大きいシリーズです。手の大きい人でも握りやすくて書き味は抜群。高級感あるルックスにも注目を。

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モチヅキ アヤノ

ライターのアシスタントを経て、2003年に独立。「MEN’S CLUB」や「Mono Master」などの男性誌をはじめ、女性誌やWEB、カタログで活動している。ビジネスからカジュアルまでのメンズファッション全般を得意としているが、最近は趣味がこうじて旅企画も担当。
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