上質を形に。エドワード・グリーンの人気革靴

上質を形に。エドワード・グリーンの人気革靴

「チェルシー」や「カドガン」、「ドーバー」など名作を多く展開する『エドワード・グリーン』。同ブランドのこだわりと、人気ラインアップをご紹介します。

TASCLAP編集部

2018.11.16

エドワード・グリーン(Edward Green)
レザーシューズ

英国を代表する『エドワード・グリーン』とは

1890年、エドワード・グリーン氏がイギリスはノーサンプトンの小さな工場で紳士用の手作り靴を製造しはじめたのが『エドワード・グリーン』の発端です。同社の設立後、彼は「イギリスでも稀代の才気煥発な靴職人」として高く評価され、以来『エドワード・グリーン』はイギリスを代表するシューズメーカーの1つとして世界中の目の肥えたシューホリックに愛される存在となりました。その姿はステッチ1つをとっても容姿端麗で、極上の素材使いにより足運びも軽やか。現在でもこだわりのある製法で素晴らしい靴を作り続けています。

上質を形にした革靴。『エドワード・グリーン』の特徴とは

『ジョンロブ』や『チャーチ』、『トリッカーズ』といったイギリスの高級靴メーカーの本拠地が軒を連ねるイギリスはノーサンプトン。英国紳士の足元を彩ってきた靴メーカーの聖地ともいえる同地で誕生した『エドワード・グリーン』の魅力は、なんといっても少量生産で質を重視した製品そのものの高級感とステータスにあります。ですが、もちろんそのような形に見えないものばかりが同ブランドの本質ではありません。事実、1977年にはアメリカ資本への売却や、伝説的ラスト202の差し押さえなどつらい局面も何度か経験してきています。

その後、シューズデザイナー、ジョン・フルスティック氏に1983年に買収され、彼の手腕により再起を図ることに。80年代から90年代にかけては『ラルフローレン』『バーニーズ ニューヨーク』『ロイドフットウェア』などのOEMを手掛けつつ業績を回復。再び世界的に高い評価を獲得するに至ります。「でき得るかぎりの上質を求める」という創業者エドワード・グリーン氏の哲学は、創業から現在にいたるまで『エドワード・グリーン』の製品の特徴として生き続けることになったのです。

名作「ドーバー」に見られるスキンステッチのような繊細な顔を作る手仕事と、ウェルトをぐるりと1周する360度グッドイヤーウェルテッドが誇示する堅牢性、それらが同居する英国らしい質実剛健なモノ作りはまさにそんな哲学の現れです。素材にも、最高級品質のボックスカーフを使用しており、グッドイヤーウェルト製法の靴の最高峰として同社の靴は世界中のファンから愛されています。

『エドワード・グリーン』で狙いたいモデル一覧

シンプルなプレーントゥからブーツ、ローファーなど幅広いシューズのラインアップを揃える『エドワード・グリーン』。とくにドレッシーな内羽根の「チェルシー」や「カドガン」、そしてアクティブな印象でビジネスユースでも活躍する外羽根の「ドーバー」といった後述のラインが日本でも人気を博しています。

▼人気モデル1 チェルシー:ブランドきってのベストセラーモデル

『エドワード・グリーン』の代表作の1つである「チェルシー」。1930年から受け継がれる、レースステイ脇で優美な曲線を描くスワンネックステッチが特徴的です。シンプルかつモダンな佇まいは、ビジネスシーンにはもちろん、内羽根のストレートチップということもありフォーマルシーンにもぴったり。「チェルシー」の木型にはシャープでモダンなラスト82とクラシックで丸っこい印象のラスト202がありますが、こちらは202を採用しています。

特徴は一足一足、手作業で仕上げられた上質な縫製

一つひとつ熟練の職人による手作業で仕上げる『エドワード・グリーン』の靴。例えばその技量は、寸分の狂い無く平行に走った2本のステッチにも見ることが出来ます。耐久性が求められる箇所には機械を使い、繊細さがものを言うポイントはハンドメイドで仕上げる。そんな合理性と伝統の融合もまた、イギリス靴の魅力でしょう。

着こなし1エイコンカラーならあか抜けたスリーピースにも軽快にマッチ

ブラックだといたってフォーマルな顔の「チェルシー」ですが、エイコンを選べばこんな洒脱な着こなしも可能です。程良く力の抜けた着こなしを作るベージュのスリーピースを、トゥの部分のみ色を入れた端正な内羽根シューズがグッと引き締めてくれます。合わせるソックスに悩んだら、素足履きという選択肢も有りでしょう。

着こなし2王道のセットアップスーツには文句なしのマッチング

もちろん、王道にネイビースーツに合わせるのもアリ。すこしこなれ感を出したいなら、ブラックではなくダークブラウンをセレクトして足元に深みを出すのも有効です。トゥが傷だらけだとせっかくのイタリアンクラシコ風の着こなしも締まらなくなるので、きっちり磨き上げて鏡面仕上げにしておきましょう。

▼人気モデル2 ドーバー:Uチップシューズの代名詞的存在

『エドワード・グリーン』の定番シリーズであり、日本でもトップクラスの人気を誇るUチップシューズ「ドーバー」。特徴はモカ部分のスキンステッチ。革の裏から針を入れ、銀麺に貫通させずに縫い上げる職人技術の極地です。ルックスはエレガントですが、外羽根でカジュアルなスタイルのときも気負い無く足を通せるのがうれしいですね。イギリス靴らしく耐久性も申し分なくいため、10年、15年とともに時を刻んでくれるはずです。

特徴はモカ部分のスキンステッチ

前述のように、革の内側を手で縫い進んでいく縫製方法であるため、使用する皮革の耐久性が低いと裂けてしまうこともあります。数ある縫製の技巧のなかでも相当難易度が高く、スピードと量をこなすには熟練の技が不可欠です。「ドーバー」が形となるためには、ヨーロッパ原産の上質な皮革と『エドワード・グリーン』が逆境に置かれながらも守り続けてきた職人技術が不可欠なのです。

着こなし1外羽根Uチップはジーンズとも好相性

カジュアルにも強いのが「ドーバー」の魅力。はき込んで毛羽立ち、色落ちの始まった『リゾルト』ジーンズと、アンティークカラーのシューズの相性は抜群です。トップスに合わせた『ウールリッチ』の高級感をも引き立ててくれそう。

着こなし2上品顔のスエードで、大人ジャケパンスタイルを

「ドーバー」にはスエードを使用したモデルも存在。アッパーに独特の光沢が生まれることで、表革とはまたことなるエレガントさが堪能できます。同じく起毛素材のモールスキンジャケットなどと合わせれば、季節感もひとしお。シックなチェックパンツで引き締めつつ、9分丈を選んで「ドーバー」をきっちり見せてあげましょう。

▼人気モデル3 カドガン:華やかなメダリオンが男の色気を漂わせる

ドレッシーな意匠が目を引く『エドワード・グリーン』の名作「カドガン」。ボールジョイントから先が絞り込まれ、キャップも小ぶりに設定することでとても端正な見た目に仕上がっています。手作業で施されたメダリオンも華やかで非常に印象的。ビジネスシーンだけではなく、カジュアルスタイルでも使い勝手の良い1足です。アウトソールにも上質なレザーを使用しており、快適な履き心地を実現しています。

特徴は一足一足ていねいに仕上げられたメダリオン

湿気が高く雨が多いスコットランド地方の気候に合わせ、下の層の皮革が水分を発散しやすいようにと考案されたメダリオン。「カドガン」では靴を華やかに彩るアクセントとして抜群の存在感を放っています。

着こなし1ビジネススタイルのアクセント付けにも

メダリオンが過度なシューズは、本来ならばビジネスシーンでは避けたいところ。ですが、モダンなフォルムのラスト82を使用した「カドガン」ならそんな懸念とは無縁です。あくまで上品ながら、さり気なく足元に花を添えるこのバランス感は『エドワード・グリーン』ならではと言えるでしょう。

着こなし2遊びの効いたパーティスタイルにはもってこい

ダブルブレストのジレを差したレイヤードが印象的な、フォーマルコーディネート。レトロな印象になりがちなところにギンガムチェックのシャツを合わせて抜け感をつくることで、程良くドレスダウンを図っています。ゆったりめなシルエットのセンタープレスパンツも今風でおしゃれですね。

高価な革靴だから用意したい、シューツリー

せっかく高級靴を買うのだから、シューツリーも純正で揃えたい……、その考えは正解です。高級靴はラストが命。そのラストを知り尽くしたメーカーが作るシューキーパーなら、お気に入りの靴も型崩れせず現在の美しいフォルムをそのまま保ってくれるはずです。一生モノと決めて買うのならば、1足に1つ、純正のシューキーパーを用意しておきましょう。お手入れ時にクリームをムラなく塗るためにも、役立ってくれます。

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