
サマージャケットは夏コーデの救世主。取り入れ方とおすすめ10選
暑い日でも清涼感を与えられるサマージャケットは、春夏シーズンのマストバイ。選び方や着こなしのポイント、コーディネートの好サンプルまで幅広く解説します。
春夏に頼れる、サマージャケットとは
サマージャケットとは、春~夏向けに仕立てられたテーラードジャケットの総称。テーラードジャケットというと秋冬向けのイメージが強いですが、サマージャケットは素材や仕立て方がやや異なります。秋冬のモノには着用時のすべりを良くして形状を保つための裏地が施されていますが、サマージャケットは裏地を排除しているモノがほとんど。薄くて軽量な素材を主とするため、自分自身はもちろん、周囲にも暑苦しいイメージを与えません。
サマージャケットは、暑い日にもってこい
では、サマージャケットの持つ特徴とはなんでしょうか? 大きく5つに分けて解説していきましょう。
特徴1
暑くても快適に過ごせる清涼素材を使用している
サマージャケットはどれも薄くて軽いモノばかり。コットン、ナイロンといった通年愛用できる素材のほか、通気性に優れたリネン素材で仕立てられているものも多く見られます。最近ではクールビズの影響もあり、ビジネスシーンにおけるドレスコードが緩和されたことで、シアサッカーやニットといった素材感の強いテキスタイルが取り入れられていることもしばしば。また、盛夏にも耐えうる涼感素材として「クールマックス」も注目されています。着心地は軽く、見た目にもサラッと涼しげなので、汗のベタつきが気になるという人はチェックしてみましょう。
特徴2
裏地なしだから機能性も抜群!
裏地があるジャケットは保温性に優れているほか、羽織る際に滑りが良いためストレスフリーに着用することが可能。しかしサマージャケットは通気性が重視されるため、裏地がないものが基本となっています。これにより、汗ばむ夏でも快適に着用することができるのです。また、その分価格帯が秋冬物と比べるとややお手頃になるのもうれしいポイントでしょう。ただし、裏地がない分シルエットが崩れやすいのも事実。みすぼらしく見えないよう、シワやほつれには十分気を付けましょう。
特徴3
見た目にも清涼感のある明るめの色味が主流
春夏らしい、見た目にも楽しいカラーリングが多く見られるのもサマージャケットの特徴です。淡い色を選べば、周囲にも涼しげな印象を与える事ができます。もちろん、その分フォーマル感は損なわれるので、TPOはしっかりとわきまえて着用すること。オフィスカジュアルが許されている職場なら積極的に取り入れても良いでしょう。
色選びに自信がない……、という方はグレーなどの無彩色、もしくはライトブルーがおすすめです。ブルー系は信頼感を印象付けることができ、ビジネススタイルでもよく使われる色。そのためオフィスシーンにもマッチしやすいうえ、涼感も感じさせてくれます。
特徴4
芯地を用いていない「アンコン」仕様で軽やかに
「アンコン」とは「アンコンストラクテッド」の略。通常のジャケットは裏地や肩周りに芯地を入れてシェイプを保ち、かっちりした着心地を演出していますが、サマージャケットの多くは、芯地を省略することで通気性を向上させています。
もちろん、芯地を使わないことで、冬用のジャケットよりも型崩れしやすいというマイナス点もあります。オフィシャル度の高いシーンでは不適切とされることもあるでしょう。しかしクールビズという単語が浸透した最近では、そうした厳しさは薄れてきています。
特徴5
着用シーンを選ばない汎用性の高さ
サマージャケットに限った事ではありませんが、色柄にさえ留意すればオン・オフ問わず愛用できるのはテーラードジャケットの特権です。あまり素材感の強いモノは大事なシーンでの着用は控えた方がベターですが、オフィスカジュアルなどにおいては問題ありません。
サマージャケットを大人が着こなすための3つのヒント
ここからはサマージャケットをセンス良く着こなすためのヒントをレクチャー。かしこまりすぎず、デイリーユースに取り入れるためのコツも含めてご紹介します。
ヒント1
パンツやスニーカーでハズしを楽しもう
そもそもテーラードジャケットはカチッとしたイメージが強いアイテムなので、インナーやパンツ、足元にカジュアルなアイテムを加えるだけで簡単に大人の着こなしにまとまります。これは、サマージャケットにおいても同様です。
例えば、足元をスニーカーにしたり、ボトムスをジーンズにするだけでもジャケットの上品さを損なうことなくカジュアルダウンが可能。シルエットだけジャストサイズを心掛ければ誰でもこなれたムードにシフトできるという、挑戦しやすい組み合わせです。
ヒント2
セットアップで取り入れればより上品顔に
パンツと合わせて上下セットで取り入れる、そう聞くと普段着では敷居が高く感じるかもしれませんが、前述のようにカジュアルなアイテムと組み合わせれば簡単にキマるおすすめの組み合わせです。
例えばこちらのスタイルのように、インナーにはカットソーを取り入れてカジュアルさを色濃く打ち出しつつ、足元はローファーの素足履きで程良く品格を。この絶妙なバランスがおしゃれな雰囲気を助長します。
ヒント3
休日着ならショートパンツと合わせても◎
ジャケット由来のシックさを備えつつ、程良いカジュアル感でオフのコーディネートにもハマってくれるサマージャケット。チノパンやスラックスといったきれいめカジュアルなボトムスに合わせてももちろん素敵ですが、季節感のあるショーツスタイルに合わせるとあか抜けた印象を演出できます。見た目にも涼し気ですし、実際にも快適な着心地を期待できるので、まさに一石二鳥。
ショートパンツだけで十分に軽さを出せるので、ジャケットはある程度落ち着いた色味にしても爽やかさを演出できます。ビジネスシーンでも使うことを想定してネイビーやブラックのジャケットを購入したという方にも、ぜひ挑戦してみてほしい着こなしです。また、足元はこちらのコーデのようにサンダルでもユニークですが、レザーの短靴やローファーなどできれいめにまとめてもバランス良く仕上がります。
オンからオフまで使えるサマージャケットのおすすめ10選
ここでは、今季選びたいサマージャケットを10点ピックアップ。ビジネスシーンで使えるテーラードジャケットから、休日のカジュアルな着こなしにおすすめしたいタイプまで、幅広くご紹介します。
アイテム1
『アバハウス』フレックス クールマックス サッカー ジャケット
吸汗速乾性に優れる高機能素材の「クールマックス」に加え、ストレッチ性に優れる「ライクラ」も使用。さらに、凹凸感のあるシアサッカー生地に仕上げることで、清涼なタッチと快適な着心地を最大限まで高めています。
アイテム2
『ナノ・ユニバース』LB.03 シェルテックラグランスリーブ2Bジャケット
”太陽と遊ぶ”というコンセプトから誕生した高機能素材SHELTECH(シェルテック)を採用。炎天下でも快適に過ごせるように、遮熱、接触冷感、吸水速乾、軽量、紫外線防止という5つ機能を兼ね備えています。シルエットに適度な余裕を与えつつ、ラグランスリーブも採用して動きやすさやリラクシングな着心地を実現。やや明るめでニュアンスのあるグレージュの色味もサマージャケットに最適です。
アイテム3
『ライフスタイルテイラー』カノコジャージジャケット2
FIELDSENSOR HIGH AIR PERM TYPE(フィールドセンサー ハイエアー パームタイプ)という高機能素材を起用。特殊な多層構造によるハイレベルな吸水速乾性を備えています。しかも通気性の高い鹿の子生地で、蒸れにくい背抜き仕立て。清涼感たっぷりで機能的なサマージャケットに仕上がっています。明るめのグレーはオールマイティに着回すことができ、軽やかな印象も演出可能です。
アイテム4
『ティーケー タケオキクチ』クールドッツ ストレッチジャケット
無数の微細な空気孔を持つ機能素材COOL DOTS(クールドッツ)を起用。通気性、ストレッチ性、軽量性などを備えているため、まさにサマージャケットにもってこいです。ジャストなサイズ感ですが、伸縮するので動きやすさも抜群。シワになりにくい特性もあるため、上品な生地感をキープしてくれます。淡いトーンのグレーをセレクトすれば、コーディネート全体を軽快に演出してくれること確実!
アイテム5
『ユナイテッドトウキョウ』クイックドライ リネンライクボックスジャケット
すべて日本製にこだわり、機能性と着心地の両方を高次元で融合させたアイテムを展開させる『ユナイテッドトウキョウ』。こちらのジャケットは糸の形状と織り組織によって立体的な構造になっているため、通気性が高くドライタッチな1着。吸水性・速乾性に優れたクイックドライ機能も搭載されており、夏でも快適に過ごすことができます。ウエストに絞りがない、今どきなシルエットにも注目です。
アイテム6
『ノーリーズグッドマン』アルビニ サーフニットジャケット
イタリアの名門シャツ生地メーカー『アルビニ』の高機能生地を起用。最高級の超長綿と吸水速乾性に優れるポリエステルを交編することで、エレガントかつドライな生地感を実現しています。凹凸感のある表情は見た目からして涼しげで、こなれたイメージも演出。ビジネスカジュアルからオフのきれいめスタイルまで幅広く着こなせます。カラバリは全3色で、ライトなブルーとグレーに加えてダークなネイビーもラインアップ。
アイテム7
『ジャーナル スタンダード レリューム』サッカー ボクシージャケット
サマージャケットの定番素材として長く愛されているシアサッカーを使った1着。凹凸のある表面とドライなタッチによって清涼感をもたらしてくれます。ナチュラルストレッチに加え、適度にゆとりのあるボックスシルエットも採用してリラクシングな着心地を実現。サックスブルー×ホワイトのストライプ柄が爽やかでイチ押しですが、ライトなベージュとクールなブラックも選べます。
アイテム8
『グリーンレーベル リラクシング』フレンチリネン NT 2PP ジャケット
上質なフレンチリネン100%の生地を採用したサマージャケット。裏地を省くことでリネンの通気性を生かした作りです。また、ナチュラルな風合いや適度なシワ感が無造作で洒脱なムードを演出。無地に見えますが実は細かい千鳥格子柄で、さりげない表情がコーディネートにこなれ感を加味してくれます。カラバリは2色で、明るめのベージュ系と暗めのネイビー系をラインアップ。
アイテム9
『エストネーション』ダブルフェイスリネン2Bジャケット
こちらも通気性の高いリネン素材を使ったサマージャケットです。尾州のテキスタイルメーカー『オパレックス』へ別注した生地は、高密度で織ったからこそのエレガントな光沢が魅力。2枚の生地を1枚の生地のように縫い合わせたダブルフェイスリバー仕立てで上品に仕上げています。シンプルに見えますが、フェイクレザーのトリミングでアクセントを加えているのもポイント。オフホワイトのジャケットは夏に有用で、コーディネートをクリーンかつ軽快に演出してくれます。
アイテム10
『キャバン』メランジリネン ダブルブレストジャケット
最後の1着もリネン100%。複数カラーの先染め糸で織ったメランジ感と、2本の糸を引き揃えた斜子織りの表情により、適度なカジュアル感やリラックス感が漂っています。その反面、ダブルブレストのフロントが品格も醸出。細めのラペルがモダンな雰囲気も感じさせます。カラバリは4色で、ベージュ、ライトベージュ、ピンク、グレーはどれも明るめのトーンでサマージャケットとして最適!
涼しげでおしゃれなサマージャケットのコーデサンプル
最後に、サマージャケットを効果的にコーディネートへと取り入れたグッドサンプルをご紹介します。この夏のクールビズ&カジュアルシーンにおいて、ぜひコーデ作りの参考にしてください。
着こなし1
サマージャケットだけで涼感をプラスしたお手本
サマージャケットの生地はパリネ。イージーケアなポリエステル素材でありながら、リネン風のナチュラルな表情や清涼感を実現しているのが特徴的です。ライトなベージュを選んでいるので、かなり軽やかな雰囲気。Tシャツ、スラックス、ローファーがダークトーンなので引き締まった印象もありますが、ジャケットの効果でコーディネート全体が軽快に仕上がっています。足首を覗かせて涼感を上乗せしたテクニックも見事!
着こなし2
ショートパンツに合わせるなら上下をカラーブロックで分けるとベター
ネイビーのテーラードジャケットはカジュアル度が低く、ビジネスシーンにも対応できるのでスーツスタイルた多い方は1着持っておくと重宝します。オフのコーディネートではホワイトのショーツなどを合わせれば、品を保ちつつも爽やかに。浮ついた印象にならないよう、インナーもネイビーで揃えると落ち着いて見えます。
着こなし3
セットアップで取り入れるなら、抜け感が大切
シャリ感が涼しげなムードを放つシャツ生地のサマーセットアップ。別々に使うこともできるので着回しの可能性は無限大です。セットで着用する際は、インナーにカットソーを挿したりシューズを素足履きするなど、適度な抜け感を作ってフォーマル度のバランスに気をつけると良いでしょう。また、やや彩度の高いブルーは、夏にこそ似合う特別感の高い色。かっちりさせつつ季節感も演出してくれます。
着こなし4
きれいめコーデをスニーカーでカジュアルダウン
少し明るいネイビーのサマージャケットは、接触冷感、吸水速乾、ウォッシャブルなどの機能を兼備。見た目はいたって上品です。モックネックのカットソーとイージースラックスを合わせれば、オンでも通用するコーディネートの完成。ただし今回は、スニーカーを合わせて着崩し、オフ仕様にまとめています。足元の白だけが浮かないように、首元に明るいトーンのスカーフを覗かせた小技も巧妙。上下の挿し色でヘビーな印象を緩和しています。
着こなし5
ジャケットスタイルをサンダルでハズすのもおすすめ!
サマージャケットを使ったコーディネートはスニーカーで着崩すのが常套手段ですが、上品なレザーサンダルなどでハズしてもおしゃれ。今なら人気のグルカサンダルがイチ押しです。このお手本はクラシックなダブルブレストのジャケットをはおっていますが、足元をグルカサンダル+ソックスにすることで抜け感を加味。ロゴ入りTシャツや小ぶりなショルダーバッグもカジュアルダウンに貢献しています。

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