
ボーナスで手に入れたい、憧れの名作腕時計30選
今年こそ、ボーナスで腕時計を。そう考える大人にプッシュしたい間違いない逸品を、大ボリュームで厳選。3つのカテゴリから、自分のスタイルに見合う1本を探してほしい。
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一生モノ、初めての機械式、オフの相棒をピックアップ
今年のボーナスの使い道は決まっただろうか? まとまった金額が懐に入るタイミングだからこそ、自分のライフスタイルを大きく変えるような買い物をしてみるべきだ。
おすすめしたいのが、古くから男に許された唯一のアクセサリーとされてきた“腕時計”。毎日腕にはめて苦楽をともにする相棒だからこそ、ステータス性のあるモデルでオーナーとなる自分の価値も高めたい。当記事では3つのカテゴリに分けて、今購入するべき傑作を10本ずつ紹介していく。各ブランドの特徴やコンセプトを理解して、より良い腕時計ライフの第一歩としてほしい。
カテゴリ1:50万超えの名作腕時計は人生を変える
20代は高くても数万円の腕時計をローテーションすることでこなしていたかもしれないが、30代は身に着ける小物1つにもセンスがにじみ出てくる。何本もいたずらに手を出すより、これぞという傑作を1本確保しておきたい。その堅実な姿勢こそが良い大人の生き様であり、長い目で見ると最大の倹約にもなる。ここに取り上げるのは、ある程度腕時計に触れてきた大人にすすめたい、時代を超えたマスターピース。今手にするべき憧れの1本を見つけてみよう。
アイテム1
『ロレックス』サブマリーナ
ダイバーズウォッチの憧れは、と聞けば、多くの人々から名前が挙がるであろう「サブマリーナ」。1953年に登場した同モデルは、1926年に発表されたオイスターケースに代表される『ロレックス』の高い防水性をスペックでもデザインでも体現たものだ。視認性の高いドットマーカーやベンツ針など、オーセンティックなダイバーズウォッチの王道ともいえるデザインは、半世紀以上大きな変更が加えられていない。
しかしながらその一方で、実用時計の王として君臨する『ロレックス』らしくムーブメントやディテールは合理的かつ最新鋭のものを搭載。クロマライトの夜光塗料にパラクロムヒゲゼンマイ、セラミック製のベゼルと、実利と高級感に訴求するポイントをきっちり押さえている。
アイテム2
『グランドセイコー』SBGE253
『セイコー』の最高峰モデルといえば『グランドセイコー』。きめ細やかな筋目仕上げや、日本人の手首に収まりの良い計算し尽くされたケース径……、と長所をあげれば枚挙に暇がない。だが、最大の魅力はその機能性にある。『セイコー』が独自に開発した9Rスプリングドライブムーブメントは、機械式とクォーツ式のハイブリッド的な存在。ローターが回ることで発生した動力を、電気エネルギーに変換してクォーツを振動させる機構は、圧倒的な精度を実現している。シンプルで無駄をそぎ落としたクリエーションの中には、世界最高峰の技術が宿っているのだ。
そして今『グランドセイコー』を選ぶなら、ブランドとして力を入れているスポーツモデルが旬。マットなセラミックベゼルに深紅のGMT針を備えたこちらの1本からは、ただ品が良いだけではない、国産時計を代表して世界に挑戦する力強さが感じられる。
アイテム3
『ジャガー・ルクルト』レベルソ クラシック ラージデュオ
1930年代にポロ競技中にケースを反転させて風防を破損から守るという発想から作られた角型時計「レベルソ」は、昔ながらのデザインに、名門の技術力が融合した『ジャガー・ルクルト』定番中の定番。スマートでシンプル、20世紀前半のアールデコの香りもたっぷりでクラシックの極みともいえるこの1本には、その機能を超えた魅力が詰まっている。なお、このラージデュオは反転した裏面にもブラックダイヤルの2針が控えているワザありなモデル。反転するケースに新たな意味を見出した、ユニークかつセンスが光る逸品だ。
アイテム4
『IWC』ポルトギーゼ ヨットクラブ クロノグラフ
空の「パイロット・ウォッチ」に海の「ポルトギーゼ」。『IWC』の全コレクションの中でも人気を二分する両モデルから、今回は特にスーツスタイルにも相性の良い後者にスポットを当てる。新世界発見に挑んだ船乗りたちが使用していた、精密な航海用計器をデザインソースとする「ポルトギーゼ」。その中でも、縦目のツーカウンタークロノグラフは人気が高いモデルだ。その理由は、インダイヤルの積算計、アラビア数字、リーフ型の赴きある時分針が文字盤上に完璧な調和を保って配置されている美しさにある。加えて今作は、「ポルトギーゼ」の中でもスポーツテイストが特に強い「ポルトギーゼ ヨットクラブ」。夜行性の針とインデックスを有しており、さりげなくアクティブな空気を醸成してくれる。
アイテム5
『カルティエ』サントス100
グランメゾン『カルティエ』が時計事業への進出を図ったのは19世紀末。3代目のルイ・カルティエ氏が経営参画したことに端を発している。1900年代に入り、後の『ジャガー・ルクルト』代表であるエドモンド・ジャガー氏と出会い、1904年に飛行家アルベルト・サントス=デュモン氏の依頼で世界初の男性用腕時計サントスを開発するに至る。こちらのモデルは、そんなブランドオリジンともなる「サントス」の100周年を記念して作成されたモノ。マニッシュな角型ケースの背景には、長いブランドの歴史が垣間見える。
アイテム6
『ゼニス』クロノマスター エル・プリメロ フルオープン
『ゼニス』といえば1969年に登場した草創期の自動巻きクロノグラフ・ムーブメント、エル・プリメロがあまりにも有名。一時期生産停止の危機もささやかれたが、いまだに3万6000振動という世界最速クラスの超ハイビートを維持しており、その精度には目を見張るものがある。同ムーブメントを存分に楽しむための意匠として、「クロノマスター」シリーズにはオープンハートが主に採用されている。しかし、こちらはオープンハートならぬ“フルオープン”。表からも裏からも緻密な職人技術を楽しめるスケルトン仕様は、昨今のトレンドにも叶っている。
アイテム7
『ブライトリング』ナビタイマー1 B01 クロノグラフ 43
「クロノマット」に代表される、武骨で男らしいイメージが先行する『ブライトリング』のクロノグラフ。その中でも、これぞ、という1本をお求めならやはり「ナビタイマー」が間違いないだろう。こちらの「トランスオーシャン」はエレガント路線に舵を切った名品だ。特徴的なのは、ベゼルにぐるりと配された回転計算尺。1942年に一度初代「クロノマット」に搭載されたのち、1952年に航空用にリファインされ「ナビタイマー」として世に送り出された。航空機の計器を連想させるルックスは今なおメンズの心をくすぐるが、今選ぶなら文字盤をオフホワイトで仕上げたパンダ顔も面白い。心臓部には『ブライトリング』が自社開発したムーブメント、ブライトリング01を搭載している。もちろんC.O.S.C.認定。
アイテム8
『パネライ』ルミノール マリーナ 44mm
第二次世界大戦の頃からイタリア海軍特殊潜水部隊が愛用していた門外不出の軍用モデルというミステリアスな歴史と、その大型で分厚いケーススタイルで大人気となった『パネライ』。ひと昔前のデカ厚時計ブームをけん引したトレンドセッターとしての一面も持っており、他の追随を許さない個性的な面持ちから世界中にファンを持っている。
大きなリューズガードを持たない「ラジオミール」もラインアップされているが、この「ルミノール」は「ラジオミール」の進化系として発売されたモデル。よりモダンな表情を求めるなら、こちらが正解だ。2005年以降は自社ムーブメントのスペックも充実しており、搭載されているP.9010も3日間のパワーリザーブを実現。また、こちらはデカ厚がメインの『パネライ』においてある種“らしくない”薄型自動巻きに仕上がっている。
アイテム9
『モンブラン』ニコラ リューセック モノプッシャー クロノグラフ オートマティック
『モンブラン』は名作「マイスターシュトック」に代表される万年筆メーカーとして1906年に創業した。ステーショナリーからトータルブランドへ発展する過程で、1990年代から時計事業にも参入。スイス国内に製造拠点を持ち、いまやオリジンである文房具に勝るとも劣らない地位を獲得している。2006年に優れたムーブメントの開発で名高い名門ミネルバ社を傘下に収め、2008年にこの「ニコラ リューセック クロノグラフ」を開発。同モデルにおいて『モンブラン』は自社ムーブメントを完成させ、マニュファクチュールの仲間入りを果たすことになる。以後はレベルの高い複雑モデルも数多く世に放っており、時計業界にしっかり地歩を固めるに至った。
今モデルも、ワンプッシュクロノグラフに、GMT、ナイト&デイ表示と複雑機構のオンパレード。触れているだけで男心が満たされていく1本が100万円以下というのも、なかなか貴重だ。
アイテム10
『ブランパン』ヴィルレ ウルトラスリム
主張の強いメカニカルな時計も良いが、超薄型のものを探しているのであれば『ブランパン』のこちらがおすすめ。ダイバーズウォッチの名作「フィフティファゾムズ」が有名だが、「ヴィルレ」もまた複雑機構や薄型モデルで高い評価を得ているモデルだ。この時計は超薄型の自動巻きで、95時間連続駆動が可能。世界最古のブランドの名にふさわしい、ただクラシカルなだけではない実用性も兼ね備えている。メッシュブレスと見まがうほど精緻な17連ブレスの磨き込まれた輝きも、実にエレガントだ。
▼カテゴリ2:機械式腕時計初心者なら、アンダー50万円のミドルプライスを
たまには自分へのご褒美として良い腕時計は欲しい。でも、まだ自分の人生を預けるべき一生モノに何を買うべきかわからない……、ということであれば、ミドルプライスの比較的お手頃な名作たちを手に入れてみるのも賢い選択だ。この10本を足がかりとして、いつかのボーナスで手に入れるべき腕時計に出会うまで審美眼を研ぎ澄ませておこう。
アイテム1
『タグ・ホイヤー』カレラ キャリバー ホイヤー02 クロノグラフ
モータースポーツとともに成長を続けてきた、『タグ・ホイヤー』の歴史を象徴する「カレラ」。同ブランドが核心的なムーブメントを開発する度に惜しげもなく搭載されてきた「カレラ」だが、こちらの1本も自社開発のクロノグラフムーブメント、ホイヤー02が内蔵されている。高級クロノグラフの証とされるコラムホイールと垂直クラッチを採用しており、パワーリザーブも80時間を確保。今モデルではケースにセラミックが採用されており、43mmと程良いサイズを持ちながら腕馴染み良い軽さを実現している点にも注目したい。
アイテム2
『ベル&ロス』ヴィンテージ BR123 スポーツヘリテージ
フレンチ腕時計ブランドの雄『ベル&ロス』の代名詞といえば、2005年に発表された「BR01」及び「BR03」。まるで航空機の計器板からそのまま引き抜いてきたかのようなインパクト抜群の角型ケースが話題を呼び、多くの時計ファンが引きつけられた。その『ベル&ロス』近年のヒット作は、腕時計の過去回帰のトレンドともうまく合致した「ヴィンテージ」コレクション。1940年代当時のパイロットウォッチをベースとし、大きくせり出したドーム型風防や、蓄光塗料が陽に焼けたようなブラウンカラーのインデックスなどコレクション名通り古き良き時代のデザインを現代技術をもって再現している。過去の時計への深い理解が表れた、趣のある1本だ。
アイテム3
『ロンジン』ロンジン スピリット
2020年の新作ながら、すでに定番の風格を備えているのがこちらの「ロンジン スピリット」。オーセンティックなアビエーターウォッチの顔には、『ロンジン』が3世紀にまたがり蓄積してきたアーカイブのエッセンスが詰まっている。ゆえに漂う普遍的な空気は、老舗ならではのものだろう。ポリッシュとの組み合わせによりあくまで現代的な高級感に訴求したケースの中には、最長64時間のパワーリザーブを有する自社ムーブL888.4を搭載。自分の定番となる1本にお悩みなら、まず間違いない選択肢といえるだろう。
アイテム4
『オリス』ダイバーズ65 40mm
創業100年以上の名門、『オリス』が手がけるダイバーズウォッチは、他社のそれと比べると比較的小ぶりで腕馴染みが良い。「ダイバーズ65」はその名の通り、約50年前となる1965年に『オリス』が世に送り出したダイバーズが元。100m防水、逆回転防止ベゼル、畜光性のインデックスを備えた同モデルは当時としては非常にモダンで、満を持して現代に蘇るにあたってはその空気を忠実に表現している。ドーム型のサファイアガラスに、小ぶりなドットインデックスなどは、その現れだろう。加えて誠実な価格設定も好まれすっかりメジャーなモデルとして認識されているが、差を付けるならこんなブロンズモデルも面白い。普遍的な顔ゆえに、ブロンズならではの経年変化がまた一段馴染むことだろう。
アイテム5
『ハミルトン』アメリカンクラシック イントラマティック オートクロノ オートマティック
ミリタリー色の強い「カーキ」、都会的な意匠で魅せる「ジャズマスター」、そして古き良きアメリカの空気をモダンに解釈したラインアップを揃えるのが「アメリカンクラシック」コレクションだ。
特に今注目を集めているのが、スポーティさとレトロさが高い次元で結実した「イントラマティック オートクロノ」。トレンドのパンダ顔もキャッチーながら、良い意味で飾り気のないクラシックなケースやプッシャーには老舗にしか出せない風格が漂う。その一方、ムーブメントには60時間のパワーリザーブを備えた最新鋭のものを搭載。2021年年明けにはメッシュブレスモデルも登場し、続くハンドワインドモデルなども注目を浴びている。
アイテム6
『ティソ』ジェントルマン オートマティック パワーマティック 80 シリシウム
1853年にスイスで創業した老舗。ヨーロッパでは日本でいうところの『セイコー』『シチズン』並みに知名度が高いメジャーブランドだ。そんな『ティソ』が近年、自信を持って打ち出しているのがこちらの「ジェントルマン」シリーズ。腕時計の真を突いたような圧倒的普遍性を纏う40mm径のルックスに、80時間のロングパワーリーザーブ、そして磁力の影響を抑えるシリコン製ヒゲぜんまいであるシリシウムを備えたムーブメントを搭載しており、機能性においては同価格帯の中では頭1つぬきんでている。傷防止加工無反射コーティングドーム型サファイアクリスタルの採用による、視認性の高さも売りだ。なお、こちらはアンスラサイト(グレー)の文字盤を備えた日本限定モデル。スーツ、カジュアルを問わず品格を宿してくれるカラーは、1本持っておいて損はない。
アイテム7
『ジン』556
アドルフ・ランゲ氏に代表されるように、ドイツから輩出された高名な職人は数知れず。そのドイツの質実剛健な面を色濃く体現するブランドが『ジン』だ。航空飛行の極限状態を想定して作られた精度の高いアイテムが特徴で、ツールとしての腕時計にこだわり続ける一本気な姿勢には根強いファンも多い。「556」は『ジン』の入門機として名高いモデルで、簡素なブランド表記や一切の無駄を排したインデックスが特徴的。シースルーバックながら200m防水を実現している点にも注目したい。
アイテム8
『フレデリック・コンスタント』カレ ハートビート&デイト オートマチック
『フレデリック・コンスタント』は“ごく限られた一部の時計愛好家だけでなく、高品質の時計をより多くの方々に楽しんでいただくこと”をブランド理念に掲げ、高品質かつ価格帯を抑えたラインアップを展開し続けている。中の機構が正面から楽しめるハートビート仕様の「カレ」は、レクタンギュラー型ケースのクラシックで端正な顔立ちが腕時計にこだわりのある男を演出する定番中の定番。緻密なギョーシェが施されたホワイトのダイヤルと、控えめながら洗練された青針のコントラストも実に美しい。
アイテム9
『ユンハンス』マイスター パイロット
ドイツブランドの中でも随一の知名度を誇るのが『ユンハンス』だ。同ブランドはドイツ最大の時計メーカーとして知られており、日本ではシンプルな「マックス・ビル」シリーズが人気を集めている。だが「マックス・ビル」以前よりリリースされている「マイスター」も忘れてはいけない。1930年代から60年代までのデザインを務めたアントン・ツィーグラー氏によるコレクションをベースとしたクラシックな面持ちのシリーズで、「マックス・ビル」にも連なる視認性に優れた工業的な美しさを宿している。その種類も多岐にわたっており、上記のようなパイロットウォッチから、ドライバーウォッチモチーフまで男心をくすぐるラインアップが揃う。
アイテム10
『モーリス・ラクロア』アイコン オートマティック
有名ブランド各社の時計製造に携わっていた歴史を持つ『モーリス・ラクロア』。メッシュ状のインダイヤル内を秒針が周回する「ミステリアスセコンド」などの確かな技術力から発信される複雑機構にも定評があるが、ここ数年におけるヒット作といえばやはり「アイコン」シリーズだろう。かつて同ブランドのクォーツモデル人気を博した「カプリソ」を踏襲し、磨きの仕上げを変えつ6本のツメをベゼルに配置。ストラップも直線的でエッジを立たせたスタイリッシュなデザインとなっており、プライス以上の作り込みを感じさせる。これだけのデザインを詰め込みつつ、決して華美に魅せない手腕には脱帽するばかりだ。
▼カテゴリ3:5万円以下で狙いたい、オフの日用にセンスの良いデザインウォッチを
すでにこだわりの1本を手に入れているのなら、ボーナスの余りで新調してほしいのがデザインウォッチだ。自分の趣味と感性で選ぶ腕時計は、平日に着用するデキる男を演出するための1本とはまた異なるもの。ここで紹介するのは、デザインにこめられた歴史的背景やコンセプトがはっきりした秀作ばかり。月曜日からまた気持ちを新たに働くための、気持ちを切り替えるスイッチとなってくれるはずだ。
アイテム1
『ジウジアーロ・デザイン』×『セイコー』スピードマスター
定期的に過去の協業モデルをリリースしている『ジウジアーロ・デザイン』と『セイコー』によるコレクション。1983年に登場した「セイコー スピードマスター」のデジタルモデルの復刻は。ここ数年でも特に大きなトピックスだったように思う。ストラップも板巻き式から無垢素材になるなどのアップデートがありつつ、発売当初に話題を呼んだ80年代らしいデザインは踏襲。ドライブ時にも時間が読みやすいようにと斜めに配された近未来的な文字盤は、今なお新鮮だ。
アイテム2
『スウォッチ』AM51
デザインウォッチは、このブランド抜きでは語れない。1983年に腕時計とファッションをリンクさせたトレンドを強く反映したコレクションでスタート、以降ハイデザインかつリーズナブルな腕時計をコンスタントに発表し続けている。マットブラックなボディがシックさを加速させる今作「AM51(エイエム51)」が属する「システム51」は、『スウォッチ』で自動巻き!? と時計ファンの度肝を抜いた話題作の1つだ。一般に機械式時計のパーツは100を超えるともいわれているが、「システム51」のパーツ数はその2分の1の51個。それらのパーツをオートメーションで組み上げることで低価格に抑えた結果、自動巻き時計がまさかの2万円アンダー。気軽に機械式のわびさびを楽しめる、自動巻き時計業界の革命児だ。
アイテム3
『ヤコブ・イェンセン』クラシック
デンマークを代表するデザイナー、ヤコブ・イェンセン氏が自身の名前を冠して主催するデザインウォッチブランドから、ツートーンフェイスがユニークなスクエアモデルをピックアップ。実は「クラシック」シリーズは、1985年に誕生し、ニューヨーク現代美術館にラインアップされているアーカイブを再構築したもの。塗装による色分けではなく、2色のパーツをマッチングさせているという手の込みようにも注目したい。あえてラグを設けないことによるシャープな出で立ちも、北欧時計らしい洗練された面持ちを後押ししている。
アイテム4
『アルネ・ヤコブセン』バンカーズウォッチ
『ヤコブ・イェンセン』に続きこちらもデンマークデザインが感じられるブランド。アルネ・ヤコブセン氏が手がけたものとしては家具や建築も名高いが、近年のモノで1つというなら「デンマーク国立銀行」に飾られたウォールクロック「バンカーズクロック」が有名だろう。そのクロックを腕時計へと落とし込んだのが「バンカーズウォッチ」。優美なスパイラルを描くドットの時刻表記やセンターに配されたポイントの赤など、モダンかつミニマリズムを感じさせるプロダクトに仕上がっている。
アイテム5
『ブラウン』Watch BN0142BKBKG
ドイツ・ブランクフルト発祥のデザイン家電ブランド『ブラウン』。腕時計をはじめとする製品には一貫して、巨匠ディーター・ラムス氏の「より少なく、しかしより良く」という哲学が息づいている。
今作は、『ブラウン』の基本デザインにブルーのGMT針を搭載した2003年の名作「AW24」を復刻したモノ。モノトーンを基調とする同社製品からすると文字通り異色の配色だが、デイト、秒針、GMT表示に巧みに割り当てられた原色は、マットなブラックダイヤルの中で視認性を高める効果的なアクセントとして生きている。
アイテム6
『イッセイ ミヤケ』TO
特にデザイナー職の方々を中心に人気を博しているのが、この「TO」。内側の円盤が時間、外側の円盤が分を表すユニークなアナログ表示が目を引く。一見すると金属の塊のような武骨な印象を受けるが、彫刻的な造形と独自の時刻表示がスタイリッシュさも演出。腕に着けるアートとでも言うべき1本だ。デザイン、建築分野でも活躍する吉岡徳仁氏ならではのデザインアプローチが光る。
アイテム7
『ブリストン』クラブマスター スポーツ クロノグラフ
高品質なイタリア製鼈甲アセテートのケースが柔らかな雰囲気の『ブリストン』は、今勢いを増しているフランス発の新興ブランド。海外のハイエンドなセレクトショップからも注目を浴び、日本でも『ビームス』をはじめとした高感度なショップでの取り扱いが始まっている。ミリタリー調のインデックスにブランド名をシンプルに合わせた品のある文字盤に、カジュアルなNATOストラップを取り合わせたバランス感覚は見事の一言。ユニセックスで使えるデザインのため、ストラップを変えて共有するのも素敵だ。近年ラインアップも機械式、メタルケースと幅を拡げており、今作も車のダッシュボードをイメージしたようなダイヤルが特徴的。
アイテム8
『モンディーン』エヴォ2 40mm
スイス国鉄のオフィシャルウォッチとして名高い『モンディーン』。スイス全土の駅全3,000か所で同ブランドのステーションクロックを見ることができ、1986年から続く、国民のブランドへの変わらぬ信頼がひしひしと感じられる。そんな『モンディーン』の定番商品として名高い「エヴォ」は、ミニマルさと遠くからでもひと目で時間を把握できる視認性の高さから、デザイン業界にも広くファンを持つ普遍的なシリーズ。近年、よりクラシカルな丸みを帯びた「エヴォ2」へとアップデートするなど革新も続けており、万人に受け入れられる腕時計を探しているならまず間違いない選択だ。
アイテム9
『マスターワークス』Quattro 001 クアトロ
2018年、まさに”匠の作品”ともいうべき圧倒的作りこみとコストパフォーマンスで日本の腕時計業界に衝撃を与えた『マスターワークス』。仕上げを変えた複数のパーツからなる贅沢なケース、立体的なインデックス、「セイコーエプソン」社製の自動巻きムーブメントと、どこをとっても4万円アンダーとは思えないクオリティには頭が下がる。横41mm径のケースも腕馴染み良く、イタリアンレザー製の引き通しストラップの柔らかさも手伝って毎日腕に巻きたくなる仕上がりとなっている。
アイテム10
『タックス』デイアンドナイト
2010年創業の日本の時計ブランド。「クリーンな心地よい生活」をテーマに、ライフスタイルに寄り添う独創性豊かなデザインウォッチで人気を博している。「デイアンドナイト」は『タックス』初となるスイス・ロンダ社製の多機能24時間ムーブメントを採用。文字盤の上半分が“デイ(日中)”の太陽、下半分が“ナイト(夜間)”の月を表しており、1日かけてゆっくりと針が回るさまは、時間に追われたくないという現代人の願いが形になったかのようだ。まさに、究極の休日時計だろう。
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『ロレックス』 サブマリーナ
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『グランドセイコー』 SBGE253
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『ジャガー・ルクルト』 レベルソ クラシック ラージデュオ
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『IWC』 ポルトギーゼ ヨットクラブ クロノグラフ
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『カルティエ』 サントス100
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『ゼニス』 クロノマスター エル・プリメロ フルオープン
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『ブライトリング』 ナビタイマー1 B01 クロノグラフ 43
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『パネライ』 ルミノール マリーナ 44mm
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『モンブラン』 ニコラ リューセック モノプッシャー クロノグラフ オートマティック
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『ブランパン』 ヴィルレ ウルトラスリム セコンドハン デイト
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『タグ・ホイヤー』 カレラ キャリバー ホイヤー02 クロノグラフ
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『ベル&ロス』 ヴィンテージ BR123 スポーツヘリテージ
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『ロンジン』 ロンジン スピリット
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『オリス』 ダイバーズ65 40mm
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『ハミルトン』 アメリカンクラシック イントラマティック オートクロノ オートマティック
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『ティソ』 ジェントルマン オートマティック パワーマティック 80 シリシウム
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『ジン』 556
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『フレデリック・コンスタント』 カレ ハートビート&デイト オートマチック
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『ユンハンス』 マイスター パイロット
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『モーリス・ラクロア』 アイコン オートマティック
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『スウォッチ』 AM51
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『アルネ・ヤコブセン』 バンカーズウォッチ 40mm
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『ブラウン』 Watch BN0142BKBKG
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『イッセイ ミヤケ』 TO
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『ブリストン』 クラブマスター スポーツ クロノグラフ
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『モンディーン』 エヴォ2 40mm
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『タックス』 デイアンドナイト
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