
大人が楽しむグラフィックTシャツの選び方。人気ブランドから買いを厳選
キャッチーなデザインでコーデのアクセントとして活躍するグラフィックTシャツ。大人が着るならどんなものを選べばいいのか? おすすめ品とともにその疑問にお答えしよう。
大人ストリートにもハマる。グラフィックTシャツを着よう
毎日の着こなしを考えたとき、どうしてもコーデがシンプルになりがちな人は多いのではないだろうか。もちろん大人の着こなしという点においては、シンプル・イズ・グッドなのだが、その半面どこか物足りなさを感じるのもまた事実。特に気温の上昇とともにおのずと薄着になっていく時季なんかはなおさらだ。そんなときこそグラフィックTシャツの出番。キャッチーなデザインがセンスアップを約束し、取り入れるだけで簡単に大人のストリートスタイルが完成する。スイカには塩、シンプルコーデにはグラフィックT。その相性の良さは、一度知ったらやみつきになること間違いなし。コーデの格上げをお望みならば、ぜひともチャレンジを!
大人がハズさないために。今ならどんなグラフィックTシャツを選べばいい?
そもそもグラフィックTシャツとは、写真や絵などをプリントして視覚表現をしたTシャツのことを指す。ゆえに一言でくくろうにも、ドローイングやフォト、キャラクターにタイポグラフィーetc.……その種類たるや膨大だ。となると何を基準に選ぶのが正解なのか? ここでは“大人の着こなしに合う”という前提のもと、おすすめの選択肢を2つに絞ってみた。
チョイス1
バランスがとりやすい「スクエアデザイン」
どんなグラフィックにしろ、ボディ全体に広がるようなデザインは主張が強すぎて合わせづらくなりがち。しかしスクエア(四角形)デザインなら、アウトライン効果でまとまりが良く見えるのである。気をつけるべきはプリントのサイズ。背面は大きめでも問題ないが、フロントは小さめが今っぽくて使いやすいと覚えておこう。
チョイス2
さりげなく背中で主張する「バックプリント」
フロントに大きく入ったグラフィックはストリート感が強すぎて、どうしても子供っぽく見られがち。とはいえせっかく着るなら主張はしたい。そんなお悩みにはバック(背面)プリントを選ぶのが有用だ。もちろんグラフィックによってはフロントデザインを大人っぽく着こなすことも十分可能だが、こちらを選ぶほうが簡単で話も早い。
これを参考に。大人な洒落者たちのグラフィックTシャツ着こなしサンプル
さて、どんな1枚を選ぶべきかという2つの選択肢をしっかり押さえたら、次なるステップへ。続いてはそれらを踏まえたうえで、実際にグラフィックTシャツを巧みに着こなしているスタイルサンプルをご覧いただこう。どれも着こなし自体はシンプルなので、すぐに真似ることも容易だ。ぜひ参考にしつつ、自分なりの着こなしイメージを掴んでいただきたい。
着こなし1
モノトーンコーデでアクセント効果を狙う
フロントに大きめのグラフィックが入ったタイプを大人っぽく着こなすのは難しいと述べたが、こちらはうまく取り入れた成功例。他アイテムはすべて黒でまとめ上げて、Tシャツのみが白。さらにそこにプリントされたグラフィックもモノクロフォトでモノトーンコーデを構築。色数を抑えたことにより悪目立ちを防ぎ、アクセント効果を発揮した。
着こなし2
グラフィックの鮮やかな色が重たさを解消
こちらも黒と白のモノトーンを軸としたコーディネートという点は一緒だが、主役となるグラフィックTシャツでひとヒネり。色の異なる3種のスクエアプリントをズラして重ね刷りした1枚によって、シンプルな着こなしの中にアーティスティックな雰囲気を足している。黒Tの弱点である重たさが解消されて、鮮度の高い着こなしに。
着こなし3
派手めなタイポグラフィーは後ろ姿でアピール
タイポグラフィー(文字)のグラフィックはワンポイントでも十分に目を引く。ゆえに複数並ぶとうるさすぎてしまう怖れも……。だがそれもご覧のようにバックプリントとなれば話は別だ。むしろそのキャッチーさが、夏コーデの後ろ姿のフックとなってくれている。肩の力を抜いて、トラックパンツと合わせるラフなテンションも丁度良い。
着こなし4
グラフィックから色を拾って統一感アップ
グラフィックTシャツはただ漫然と合わせるのではなく、計算して取り入れることによってコーデの格上げにも活用可能だ。こちらはまさにそのグッドサンプル。プリントから赤を拾って、同じく暖色系で色相の近いオレンジのニットキャップとショーツに合わせることで、コーデ全体に統一感を生み出すことができたというわけだ。
着こなし5
多色グラフィックで高難度コーデもクリア
暑い季節が近づくと白一色のワントーンコーデに挑戦してみたくなるもの。だがその潔さがゆえ誤魔化しが効かず、二の足を踏んでいる人もいるだろう。そんなときに攻略のカギを握るのがグラフィックTだ。ポイントは色数の多いデザインを選ぶこと。これにより自然にグラフィックに視線が集まり、物足りなさを感じさせることなく着こなしが可能に。
売り切れ御免。グラフィックTシャツの狙い目15ブランドを厳選
最後は、今すぐ買えて狙い目のグラフィックTシャツをご紹介。もちろん無地Tなどとは違って、汎用性が高いとかコスパに優れているというわけでは決してない。ただ、着こなしにおけるアクセント効果に関しては、どれをとっても文句なしだ。大人だって、いや大人だからこそ着こなしに遊び心は必要。その一助となってくれる15枚をここに厳選した。
ブランド1
『フリークスストア』×『紫金飯店』
各界の著名人から愛されている、原宿の大人気老舗中華料理店「紫金飯店」と『フリークス ストア』という異色のコラボが実現。バックには実際にお店で提供されているメニューをアレンジしたオリジナルのメニュー表を、刺繍とプリントの組み合わせでデザイン。対するフロントの胸元には、控え目サイズの「紫金飯店」のロゴを刺繍で配置した小粋な1枚。
ブランド2
『ステューシー』
世界中でもっとも知られている絵画の1つ、フィンセント・ファン・ゴッホ作の「The Starry Night(星月夜)」を大胆なトリミングを駆使してサンプリング。そこに添えられた“Midnight Insanity(深夜の狂気)”という言葉の通り、精神を侵食してくるかのような奇妙なグラフィックが見る者・着る者を惹き付けてやまない。アートを身近に楽しみたい人にうってつけだ。
ブランド3
『永井博』×『メンズメルローズ』
80年代から活躍し続ける人気イラストレーター・永井博によって描かれる、透明感があってトロピカルなグラフィックをフロントに落とし込んだ1枚。ボディにもこだわり、光沢が特徴のマーセライズド加工が施されたコットン素材を使用。しっかりとした生地感で透けも気にならず、サマースタイルに文字通り彩りを添えてくれる。
ブランド4
『マージン』
近年、ユース世代を中心に新たな盛り上がりを見せているグラフィティアート。こちらはその本場であるアメリカ・ブルックリンのストリートに描かれた作品のフォトを、インクジェットプリントによってフルカラーで忠実に表現。5.6オンスのヘビーコットン&丸胴ボックスシルエットのボディに載せることで、タフな印象へと仕上がった。
ブランド5
『シップス』×『スタジオブランシュ』×『スワロウテイル』
映画『スワロウテイル』とのコラボ作。デザインを手掛けたのは、“自由”をテーマにさまざまなコンテンツとのコラボを展開するブランド『スタジオブランシュ』。劇中で三上博史演じるヒオ・フェイホンが経営するクラブ“YEN TOWN CLUB”のフォトをあしらった、ファンにもはたまらない1着となっている。
ブランド6
『エルエイチピー』×『イリヤ・クブシノブ』
『バースデー・ワンダーランド』や『攻殻機動隊SAC_2045』のキャラクターデザインなどで知られるロシア出身のイラストレーター、イリヤクブシノブが描く美女のグラフィックをフロントに。あえて目元だけにフィーチャーしたスクエアプリントが玄人好みの1枚だ。袖が長めに設定されていて、ロールアップして着こなすなどのアレンジが自由に楽しめる。
ブランド7
『チャオパニック』×『ケンジ・クボ』
国内外の音楽誌を中心にロック・フォトグラファー/ロック・ジャーナリストとして精力的に活動するケンジ・クボ(久保憲司)のフォトグラフィックを大胆に配置。ちなみに本アイテムに写っているのはニルヴァーナのカートとクリス。近年、ヴィンテージ古着市場でも高騰し続けているロックTだが、これなら気負わず取り入れることが可能だ。
ブランド8
『フラグスタフ』×『トラック野郎』
ハンドル片手に日本列島を渡り歩きながら、全国各地で出会うさまざまな人間交流を描いた痛快娯楽映画『トラック野郎』とのコラボという意外性溢れるアイテム。インクジェットプリントならではの写真の発色がなんとも新鮮。小さめのスクエアデザインなので、重ねたシャツの隙間からチラッと覗かせてみても良いだろう。
ブランド9
『テンボックス(10匣)』×『グラミチ』
“旅”をテーマにそのときに着たいものを制作しながらも、常にストリートに話題を提供し続けている『テンボックス(10匣)』と、あのアウトドアブランドがジョイント。本コラボのために描き下ろされたオリジナルグラフィックは『グラミチ』の代名詞であるクライミングがモチーフ。点描画のようなタッチが、1990年代頃のオルタナティブムードを想起させる。
ブランド10
『ナイキ スポーツウェア』
巧みに時代の空気感を落とし込んだグラフィックデザインで、ファンたちを魅了してきた『ナイキ』。こちらは1980年代~90年代の空気感とメッセージを封じ込めたバックプリントがインパクト大! プリミティブ(原始的)でエネルギッシュなグラフィックは、色鮮やかな発色と配色も相まって、ストリートの視線を集めるに違いない。
ブランド11
『ニューエラ』×『サーフライダーファウンデーション』
世界的ヘッドウェアカンパニーとして知られる『ニューエラ』と“日本の海岸環境の保護”を目的とした環境保護活動を行っている国際環境NGO『サーフライダーファウンデーション』との共作。まるで波乗りをしているかのような夏を感じさせるグラフィックのバックプリントが、ゆったりシルエットのボディとも、よくマッチしている。
ブランド12
『68&ブラザーズ』
1970年代の西海岸サーフカルチャーを彷彿とさせる配色のロゴの奥に見える、リゾート感溢れるパームツリーのシルエットがなんとも心地良いスクエアデザイン。ボディカラーは定番の白も悪くないが、せっかくならシックなアースカラーを選んで大人な着こなしに挑戦したいところ。こちらもまた夏気分を盛り上げてくれる1枚といえよう。
ブランド13
『ハフ』
スケーターのみならず幅広い層に支持される『ハフ』の新作。バックに、ミルクのような液体にディップされたチェリーのイラストを大胆にプリントした意味深なグラフィック。対するフロントはスクエアロゴを配置したミニマルなビジュアルなので、合わせやすさは抜群。ちなみにブラックは日本限定なので積極的に狙っていきたい。
ブランド14
『バル』×『ビームスT』×『クロックス』
カジュアルサンダルでお馴染みの『クロックス』と、1990年代のクロスカルチャーをベースに多様なカルチャーを取り入れたウェアを展開する『バル』、そして『ビームスT』が3連コラボ。ブランドのアイコンであるワニからインスピレーションを受けたグラフィックが背面で力強く主張するが、モダンな雰囲気なので大人でも着やすい。
ブランド15
『ソーラス ビーイング』
令和元年初日に始動したばかりの新生ブランド『ソーラス ビーイング』から、サイズも色も今っぽいスクエアデザインをピックアップ。気温上昇とともに気分も高揚し、派手なデザインが着たくなる夏。とはいえ大人の節度だけは保っておきたい。そんなときに使えるのが、白ボディに好発色グラフィックを効かせたアクセントとなる1枚だ。
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『永井博』×『メンズメルローズ』 デイライト Tシャツ
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『エルエイチピー』×『イリヤ・クブシノブ』 プリントTシャツ 目
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