男なら知っておきたい。レッド・ウィングの人気ブーツ5モデル

男なら知っておきたい。レッド・ウィングの人気ブーツ5モデル

タフな見た目と履き込むほど経年変化が楽しめる魅力の『レッド・ウィング』。多くのファッショニスタを魅了するブランドの歴史や人気モデルについてご紹介します。

八木 悠太

2018.12.28

レッド・ウィング(RED WING)
ブーツ

110年以上を誇る『レッド・ウィング』の歴史

ブランド名の由来は、アメリカ・ミネソタ州にある街、レッドウィングシティ。1905年にこの街に誕生したのが、レッド・ウィング・シュー・カンパニーです。元々靴作りで成功を収めていた創業者チャールズ・ベックマン氏が14人の仲間とともに満を持して設立したのがこの会社。農業や林業に携わる人のために特化した靴を作っていましたが、その質実剛健なプロダクトは着実に支持を集め、1908年には日産で450足を仕上げるほどに急成長。現在でも多くのワーカーたちはもちろん、その男らしくタフなたたずまいからバイカーやファッショニスタたちに愛されています。

MADE IN USAへのこだわりこそ『レッド・ウィング』の魅力

『レッド・ウィング』のブーツには、特筆すべき点が2つあります。まず1つが、現在もUSメイドにこだわっていること。『レッド・ウィング』の本拠地、ミネソタ州レッドウィングは、米国の北中部に位置する小さな街。移民も少ないためか、職人の入れ替えも少なく、親子3代に渡って『レッド・ウィング』で働く人がいるほど。この環境下を守ることを経営哲学としているため、作られる靴のクオリティは非常に高いのです。

そして2つ目が、原皮へのこだわり。ほとんどの製品で、比較的近場のミズーリ州の牧場で育てられた牛革を使用しています。輸送時に塩漬けなどの処理を必要としないため、新鮮な皮を使用することができるのも魅力なのです。また、アメリカ最大のタンナー、S.B.フット社を傘下にもつため、レザーの開発段階から自社で行えます。

初めてでも安心。『レッド・ウィング』を選ぶときの注意点

『レッド・ウィング』はもともと労働者用のワークブーツがオリジン。連日のハードワークにも耐えられるように使用されている革は2mm以上と分厚く、コルクも足形に沈み込む前提でたっぷりと封入されています。また、使用している革も多岐にわたり、その長所短所もさまざま。そんな靴を感覚でなんとなく選んでしまっては、せっかくの『レッド・ウィング』をすぐに手放してしまうような結果につながりかねません。

ここでは、以下の2つのポイントに絞って『レッド・ウィング』を購入する際の注意点を見ていきましょう。

ポイント1履き込んだ後も想定した、サイズ選び

当然ですが、いつも履いているスニーカーのサイズを前提に考えて革靴・ブーツを購入すると足が擦れて文字通り痛い目を見ます。『レッド・ウィング』は言わずもがな、革靴。基本は自分の足の足長(かかとから一番長い指先までの長さ)プラス1~1.5cmほどの捨て寸を取ってサイズを選びましょう。サイズをチェックする際は、USサイズであることも忘れずに(UK規格と比べると同じ表記でもハーフサイズほど小さめ)。ただ、『レッド・ウィング』に関してはさらに注意点があります。

それは、コルクが沈み、アッパーの革が伸びることを考慮しなければならないこと。店頭で試着した際のフィット感でその時のジャストサイズを選ばれる方も多いようですが、履いているうちに甲やかかとが浮き始め、シューレースを絞っても馴染まず足が痛くなるため泣く泣く手放すことに……、なんて話もちらほら聞かれます。とくに重量のあるブーツはその傾向が顕著。試着の際に、足の甲がアッパーに当たり、足幅も少しきつく、歩いてみてかかとが浮かないのが目安です。

後は余談ですが、人によっては適正サイズの『レッド・ウィング』が足元で小さく見えてしまい、見た目重視でサイズを選んでしまうという話も聞きます。リアルワーカー向けですので足にフィットする形状を求めた結果、トゥはコロンと丸く無駄のないシルエットになっている『レッド・ウィング』のシューズたち。ドレス靴やスニーカーと比べると、ボリューム的に物足りないことがあるのもわかります。ですが、長く付き合っていくつもりならぜひ適正サイズを。深い履きジワと光沢が出てくるにつれ凄味が生まれ、意外と気にならなくなるものです。

ポイント2目的に合った素材を知っておく

『レッド・ウィング』のシューズを構成するレザーは、なにも1種類ではありません。もっとも有名な「フェザーストーンレザー」を筆頭に、カラー違いも含めると30種類以上の素材を揃えています。

フェザーストーンレザー……耐久性のある最高級のカウハイドを使用し、オイルをじっくりと浸透させることでしなやかさも兼備。ベックマンなどに使用。
シャパラルレザー……銀面を研磨し、顔料と樹脂で補強したもの。雨にも強く、磨くほどに光沢が生まれる。主にポストマンで使用。
ラフアウトレザー……革の裏面を起毛させつつ、一般的なスエードのように毛足を揃えず質感を生かしたもの。オイルを含ませるとホーソーン・ミュールスキナーというアイアンレンジなどに使用される革になる。
ブラック クローム……クラシックワークシリーズなどに使用されている、金属なめしの革。丈夫で扱いやすく、水もはじく反面エイジングは表れにくい。

他にも、いわゆる“茶芯”と呼ばれるブラッククロンダイクやラフアンドタフレザーなどが有名どころとして挙げられそうです。同じ型に見えても使用しているレザーが異なる場合もあるので、購入する際には注意してみましょう。

どれを選ぶ? 『レッド・ウィング』で押さえたい定番5モデル

では実際に、『レッド・ウィング』のラインアップをチェックしていきましょう。どれも男心をくすぐるぽってり武骨なフォルムと、何年も愛用できる堅牢さが魅力。お気に入りのモデルが見つかったら、まずは足を通してみてください。

▼モデル1:アイリッシュセッター

1952年に開発されたハンティング用の8インチブーツ、#877。その中でも、セコイア樹皮を使ってなめしたオレンジ色の皮、オロラセットレザーを使った1足を通称“アイリッシュセッター”と言います。猟犬アイリッシュセッターの毛色に、アッパーに使われた皮の色が似ていたことが由来です。特にこの名称は日本で愛され、現在では指定のモデルにつけられた一部シリーズのことを指します。

アイテム1#9875

当時のクラシックワークが持つディテールを、忠実に再現した6インチモックトゥ。オロラセットレザーに限りなく近い色みを表現したゴールデンラセット“セコニア”レザーや、1950年代に使われていた通称犬タグ、右足内側のRED WINGの刻印など、細かなところまで見事に表現されています。

アイテム2#8173

登場後大人気となった#877の後継モデルとして展開された6インチモックトゥ#875。これにベージュ色のラフアウトレザー、ホーソーン・アビレーン・ラフアウトを載せたモデルが#8173です。1989年に日本企画として誕生以来人気のこちらも、現在ではアイリッシュセッターシリーズとして展開されています。

アイテム3#9870

1990年代のアイリッシュセッター・6インチ・ラウンドトゥ #8165を再現し開発されたモデル。当時のブラックレザーを再現したブラック・クロンダイク・レザーは、履き込むほどに下地の茶色がうっすら浮き出て、ヴィンテージのような雰囲気を醸し出してくれます。

▼モデル2:アイアンレンジ #8111

定番の6インチ丈に、現在で言う安全靴仕様にした2重構造キャップトゥとヒール付きのコルクソールを組み合わせたモデル。ミネソタの坑夫たちが愛用した、タフな作りを忠実に再現した、クラシックなたたずまいが魅力です。

▼モデル3:ペコス #8169

アメリカ南部、南西部の開拓時代の独自文化に根付いていた、カウボーイブーツのディテールを取り入れて作られた#8196。安定感のある低いヒールがとくに牧場で働くローパーに愛用されていましたが、その履きやすさから世界中のバイカーにも愛されています。

▼モデル4:ポストマン

制服を着て働く人=公務員に向けたワークシューズとして、1954年に開発。かかとのない平らなソールと適度なクッション性が、とくに毎日重たいカバンを下げて配達する郵便配達員に好評となり、指定靴とされたことからポストマンシューズの名がつけられました。1990年代に郵便局の指定靴がスニーカータイプのモノに変わるまで、長年彼らの足元を支えていました。

合わせて読みたい: そのデザインに理由あり。ポストマンもやっぱりレッド・ウィング

アイテム1#101

シンプルなオックスフォードモデルに、黒で仕立てた『レッド・ウィング』伝統のトラクションソールを組み合わせた1足。フォーマルなシェイプ、雨にも強いレザー、クッション性に富んだ肉厚なソールと、現代のビジネスマンの足元にもハマるディテールを備えています。

アイテム2#9196

#101をくるぶし丈で仕立てた、チャッカブーツタイプ。品よく仕立てられた流麗なフォルムや、美しいラウンドトゥなど、ドレッシーな魅力あふれる1足。フォーマルなシーンには適していませんが、そのエレガントさからドレススタイルに良く合います。

▼モデル5:ベックマン #9413

創業者の名を冠したこちらは、『レッド・ウィング』ではお馴染みのトラクションソールではなく、ベックマンソールと呼ばれる独自のソールを備えます。一見ワークブーツと思いきや、開発当時は「for General Wear」と言う謳い文句で宣伝されたとおり、フォーマルな場で着用する現代でいうドレスシューズとして販売されていました。

経年変化も魅力。『レッド・ウィング』のお手入れ方法

こんな風に、履き込むほどに味が出るのも、『レッド・ウィング』の魅力。ただし、履き込むだけでなくしっかり手入れをして、履き古しではなくエイジングとして育てることが必要です。ここではエイジングのために欠かせない、ブランド公式の保革アイテムを2つご紹介します。

お手入れアイテム1ミンクオイル

小動物のミンクの脂を主成分に、ろう、有機溶剤などを配合。革に栄養を与え、柔軟性、防水性を高めるためのもの。洗浄したブーツを9割程乾燥させたのち、このクリームを少しずつ塗布することで、革のひび割れを防ぐだけでなく味のある表情を作る手助けをしてくれます。レザーコンディショナーに対して油分が強く保革性は高いのですが、匂いが強いのも正直なところ。年に1度程度の使用で十分でしょう。

お手入れアイテム2オールナチュラル・レザーコンディショナー

保革のために使用するオイルクリームの1つ。天然ミンクオイルのほかに、ミツロウや松脂を配合。すべて天然素材で作られた高品質な一品です。こちらも、洗浄、乾燥ののちに、少量ずつ塗布することがポイント。前出のミンクオイルに比べて匂いも気にならないため、デイリーケアにはこちらがおすすめです。

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