
自分に似合うおしゃれなメガネの選び方
近年、ファッションと密接にリンクしたおしゃれなメガネが続々と登場しています。メガネを選ぶポイントと、押さえておきたいおしゃれな人気ブランドを紹介します。
メガネ選びで気をつけるべきポイントは3つ
メガネといっても、フレームの形も素材もさまざま。何を選べばいいかわからない……という方のために、メガネ選びの3つのポイントを紹介します。
▼ポイント1:顔型に合わせて選びましょう
メガネは顔の形によって相性が大きく変わります。重要となるのは顔の形とフレームのバランス。たとえば、面長の顔の人は天地幅がありつつ曲線的で角のあるフレームのもの、丸顔の人は直線的でシャープな縁(リム)のもの、四角顔の人は縦幅が広い太フレームタイプのオーバル型などが好相性です。そんなバランス感を念頭において選びましょう。以下では、顔型別におすすめの一例をご紹介します。
おすすめ1
丸顔さんは、直線的でシャープなリムのものを
丸顔さんの場合、直線的なラインのフレームを選ぶと効果的です。またぽってりしたフレームだと丸顔の印象を強めるので、細めのモノだとよりおすすめ。
おすすめ2
面長さんには、天地幅をとりながら角のあるフレームが◎
面長な印象をやわらげたい方は、メガネの天地幅を広くとるよう意識すると、相対的に顔の立て幅を抑えて見せることができます。また、フォックス型やウェリントン型で少し角の要素を足してあげると、引き締まった印象にまとまるでしょう。
おすすめ3
四角顔さんは、太フレームタイプの丸型がおすすめ
四角顔の印象をやわらげたい人は、角のとれたオーバルやボストン型のメガネを選ぶといいでしょう。このタイプは同時に顔の大きさに悩んでいる方も多いでしょうから、天地幅を広くとり、メガネを大きめに見せることをおすすめします。
おすすめ4
逆三角さんは、丸みのある細めフレームで印象をやわらげるべし
すっととがった顎がシャープな印象を与える三角顔さん。キツめの印象に悩んでいるなら、スクエアやウェリントンなどの四角型フレームで角を強調するのはマイナス効果です。細めのオーバルやボストンなどで丸みを足してあげるといいでしょう。
▼ポイント2:素材による違いも押さえましょう
メガネの素材には、大きく分けるとプラスチックとメタルの2種類あります。一般的にプラスチックはカジュアルな印象が強く、一方メタルはオフィシャルできちんとした印象があります。また両者を組み合わせたコンビネーションフレームは、どこかクラシカルで貫禄のある印象となります。
素材1
プラスチック
プラスチックフレームは一般的にカジュアルなメガネに多く採用されています。太めに作られているモノも多く、コーデのアクセントとなってくれるでしょう。素材の特性上、カラフルなモデルも選べるので選択肢が豊富です。
素材2
メタル
上品でかっちりとした印象のメタルフレーム。フレームは細いモノがほとんどで、顔回りの印象を繊細に見せてくれることから女性にも好まれやすいのが特徴です。太めのプラスチックフレームと比較し、印象を大きく左右することがないので初心者にもおすすめ。
素材3
コンビ
プラスチックの個性とメタルの上品さを併せ持つコンビフレームは、素材の切り替えによる絶妙な立体感と高級感が魅力。大人の男の着こなしをワンランクもツーランクもアップグレードしてくれるでしょう。
▼ポイント3:普段の着こなしを想定して選びましょう
メガネを選ぶ際は、服との相性も重要になります。とくに気をつけたいのが、自分が普段メインとしている着こなしテイストと合うかどうか。メガネそのものの良し悪しを見るのも大切ですが、自分がよく着る服に合わせたらどうなるかというのもきちんとイメージしてから買うようにしましょう。
メガネの予算は? 高ければいいの?
フレームもレンズも、基本的にクオリティと値段は比例します。財布に優しい価格帯のモノもいいですが、耐久性やフィット性に乏しいモノがあるので、おしゃれメガネを探しているのであれば、素材やデザインで納得のいくモノが揃う3万円くらいを予算の目安にするのがいいでしょう。疲れや頭痛、耳痛、肩こりの原因を作ってしまっては本末転倒ですから、好きなモノを長く快適に使えるようにセレクトしたいですね。
おしゃれな大人に学ぶ。コーデ別に考えるメガネの合わせ方
コーデ1
セットアップをより知的に見せるボストン型
旬なセットアップスタイルに、繊細なフレームのボストン型メガネを合わせたコーデ。しゃれたセットアップが、メガネによってより知的な印象となっています。ハードルが高そうなゴールドのフレームも、こんな洗練されたデザインであれば嫌味になりません。
コーデ2
ミニマルスタイルは、太メガネをアクセントに
アイテム数や装飾を絞ったミニマルなスタイルには、太い黒ぶちメガネが絶妙のアクセントとなります。普段からミニマルなスタイルが多い人は、このように黒ぶちメガネを1つのアクセントとしてみてはどうでしょう。
コーデ3
ストリートスタイルを高感度な趣に
MA-1を使ったストリート色の強いスタイル。ここにハードめなウェリントン型などではなくラウンド型のメガネを配したことで、知的で高感度な雰囲気を加えています。一見服装とは違うテイストのメガネをスパイス的に使うテクニックも有効です。
コーデ4
ウェリントン型メガネをハズし的に使う
ネイビーのセットアップをカジュアルに着こなしたスタイルは、インパクトのあるウェリントン型メガネがいい感じのハズしとなっています。メガネは『ユニフォームエクスペリメント』と『泰八郎謹製』のコラボアイテムで、ウェリントン型とラウンド型の中間のようなフォルムもしゃれています。
コーデ5
太めボストンならコーデが物足りなくならない
シンプルスタイルながら、重厚感のあるボストン型メガネにより物足りない印象にはまったくなっていません。どことなくインテリジェンスやおしゃれ感をプラスしてくれるところも、ボストン型メガネの魅力です。
男性におすすめ! おしゃれで人気のメガネ10選
今おしゃれな人に支持されているブランドとは? それぞれのおすすめモデルと合わせて、ぜひチェックしてみてください。
アイテム1
『モスコット』レムトッシュ
1915年にニューヨークで創業した、米国屈指の老舗アイウェアブランドが『モスコット』。設立から100年以上が経つ今も、ファッションシーンの第一線で躍動しています。同ブランドの代表作といえばやはり「レムトッシュ」。1950年代に誕生したクラシックモデルで、ボストンとウェリントンの中間に位置するバランスの取れた形状をしています。流行り廃りとは無縁の完成されたベーシックデザインゆえ、コーディネートを選ぶことはありません。
アイテム2
『レイバン』クラブマスター
光学機器メーカーの『ボシュロム』が1937年にアメリカで創設。ウェリントン型の「ウェイファーラー」が代表作としてあまりにも有名ですが、サーモント型の「クラブマスター」も個人的におすすめしたいアイテムです。そのデザインは、古き良き1950’sのモデルからインスパイア。レトロかつ知的な印象を醸し出すフレームですから、着こなしを一段と大人っぽく彩ってくれます。
アイテム3
『イエローズプラス』オルガ
デザイナーの山岸稔明氏により、2001年にデビュー。“肩の張らないクラシック”を根底に、時代に流されない普遍的な美しさを備えたアイウェアを展開しています。また、創設以来一貫して“MADE IN JAPAN”を貫いており、クオリティに関しても折り紙付きです。推奨の逸品は、セル×メタルのコンビネーションフレームとなった「オルガ」。メリハリあるデザインで、シンプルコーデのアクセントとなってくれます。昨今人気のクラウンパント型というのも高ポイント!
アイテム4
『ボストンクラブ』ロビン
ブランドスタートは2013年と比較的新しい『ボストンクラブ』ですが、眼鏡メーカーとしてのボストンクラブ は1984年に誕生。実力派ファクトリーとして、これまでに多くのメガネを手掛けてきました。そんな背景を持つ同ブランドは1980年代の金型・図面を基盤に、現代的な要素も落とし込んだモダンクラシックなモデルを発信しています。なかでもイチ押しなのが、さりげなく小技を効かせたこちらの「ロビン」。シンプルかつ小ぶりなウェリントンですが、網代紋様のテンプル飾りをあしらうことにより、新鮮な雰囲気をプラスしています。
アイテム5
『オリバーピープルズ』ケーリー・グラント2
1986年にラリー・レイト氏、弟のデニス・レイト氏、そしてラリーの友人であるケニー・シュワルツ氏の3人によって発足。アメリカンヴィンテージスタイルを今風に絶妙アレンジしたアイウェアは、世界中で人気を博しています。紹介の1本は、名優ケーリー・グラントが1959年のハリウッド映画『ノースバイノースウエスト』で着用していたモデルが着想源。太めのサーモントフレームは存在感たっぷりです。
アイテム6
『アイヴァン』ウェブ
“着るメガネ”をコンセプトとして、1972年に始動した日本初のファッションアイウェアブランド。2003年に一度休止となりましたが2018年に復活を果たし、過去のデザインや金型、製造方法などを取り入れつつ、今日的な空気感も注入した高感度なコレクションを発信しています。紹介の「ウェブ」は、ボストンウェリントン型のレトロなフロントに、オリジナルのカシメ飾り丁番をあしらったセルフレームモデル。テンプル芯には、クラシックカーのパーツからヒントを得た柄が彫り込まれています。
アイテム7
『オークリー』ティンカップ
1975年にジム・ジャナード氏がカリフォルニアに設立。サングラスのイメージが強いブランドですが、スポーツシーンで培ったノウハウを生かしたメガネにも定評があります。特にレコメンドしたいのが、キリッと精悍なスクエア型フレームに優れた機能性を融合した「ティンカップ」。極薄のステンレススティールを素材に用いることで、圧巻の軽さを実現しています。さらに、ハブレスバイクからヒントを得て開発された、独自のホローポイントヒンジがアクセントに。
アイテム8
『ブラン』B0009-e1
2012年にここ日本で産声を上げた『ブラン』。メガネを日常的に楽しむものと捉えており、あらゆるファッションやスタイルにフィットするよう、どれもスタンダードなデザインに仕上げています。写真の「B0009-e1」はすっきりとしたミニマルフォルムとキーホールブリッジが特徴的。また、清涼感あるクリアフレームですから、春夏コーデと抜群の相性を見せてくれそうです。
アイテム9
『ジュリアスタートオプティカル』FDR
1940年代に創業し、セルフレームブームを巻き起こした今はなき米国のメガネメーカー「タート・オプティカル・エンタープライズ社」。その設立者であるジュリアス・タート氏の意志を引き継ぎ、甥のリチャード・タート氏らが2017年に立ち上げたのがこのブランドです。この「FDR」は元米国大統領、フランクリン・デラノ・ルーズベルトがかつて着用していたモデルがモチーフ。肉厚のフレームが男らしいイメージを呼び込みます。
アイテム10
『ゾフ』ゾフ クラシック ボストン型めがね
低価格&高品質なアイウェアを発信する『ゾフ』。その中でも、ファッション性に特化したシリーズが「ゾフ クラシック」です。ヴィンテージを感じさせるハイセンスなデザインは、世代問わず支持を集めています。このボストンメガネはライトウェイトな国産チタン製で、着けているのを忘れているような掛け心地。最小限にボリュームをそぎ落とした、ナローなシルエットも◎です。

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