品と色気を注入。スーツベストの着こなしとおすすめ

品と色気を注入。スーツベストの着こなしとおすすめ

スーツスタイルやジャケパンスタイルをよりおしゃれに着こなしたいなら、スーツベストを取り入れるのがおすすめ。いつもの装いがぐっと上品に色っぽく仕上がります。

桐田 政隆

2018.04.21

アウター
スーツ
ベスト・ジレ
春の着こなし・コーデ

季節を問わずドレスアップを叶えるスーツベスト。その着こなし方は

季節を問わずドレスアップを叶えるスーツベスト。その着こなし方は

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スーツベストはその名のとおりスーツのインナーとして作られたドレス感の強いものを指します。ウールやポリエステルなどを用いた薄手なものが多く、季節を問わずに活用できるのが特徴です。またもともとフォーマル向けのアイテムなので、カジュアルなファッションのドレスアップにも便利です。まずは基本的な選び方から着こなし方までを、順を追って見ていくことにします。

そもそもスーツベストとは?

そもそもスーツベストとは?

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今ではベストなしの2ピースが主流になっていますが、そもそもスーツとはイギリスにより考案されたスリーピース仕立てのものを指しました。そのためスーツベストはスーツ地と共地のモノが基本です。また日本では、フランス語で中衣を意味するジレと呼ぶことも多いようです。中衣であるジレは背面が見えることが少ないため、前面にのみ上質なスーツ地などを使い、背面にはキュプラなどの裏地に似た生地を使うものが主流。作りに違いはあるものの、簡単にいうと日本ではスーツベストとジレは同意と考えて問題ありません。

スーツベスト選び、失敗しない3つのポイント

では、どんなスーツベストを選べばいいのでしょうか? ベスト初心者でも間違いなくキマる選び方のポイントをレクチャーします。

ポイント1カラーはネイビーかグレーが基本

カラーはネイビーかグレーが基本

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まずスーツのインナーに着る、という基本を考えるなら、ネイビーかグレーから選ぶことが先決でしょう。この2色であれば、ブラックスーツ、ネイビースーツ、グレースーツという定番色に間違いなく馴染みます。

スーツはこの2色が基本ですから、色だけでも押さえておけば着回しやすさは抜群です。ただし、なるべくスーツ地と違和感のない落ち着いた素材感のモノを選ぶのがベターです。

ポイント2ジャストサイズを選ぶべし

ジャストサイズを選ぶべし

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ベストもスーツ選びと同じく、ジャストサイズが鉄則。サイズがルーズ、逆にパツパツなものはスーツスタイル全体の印象を損なうことにも繋がります。

また、ジャストサイズならジャケットを脱いだときの印象もおしゃれです。ただし、ベストとパンツの間からシャツがのぞかないように注意してください。丈感としては、ベルトが隠れるくらいが目安です。ちなみに、一番下のボタンは留めないほうが着こなしがこなれて見えます。

ポイント3背面の素材が切り替わっているものを選ぶとなおベター

背面の素材が切り替わっているものを選ぶとなおベター

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これは必ずしも守らなければいけないわけではありませんが、切り替えのデザインのほうがジャケットの着脱時にもドレッシーに映るうえに、キュプラなどで切り替えているモノなら暖かな時期には背中が蒸れにくいという利点も。

逆に背面が切り替わっていないものは、どちらかというとカジュアル向けのアイテムが多い傾向にあり、上にジャケットなどを羽織ることを想定していないものもあります。春や秋口にサラッと羽織るアウターとしての役割を求めるなら、切り替え無しのベストのほうが適していると言えるでしょう。

あなたはどう着こなす? スーツベストの着こなし集

それではスーツベストの着こなしについて見ていきます。基本のスーツスタイルでの着用からカジュアル使いまで、用途に応じてコーディネートの参考例を探してみました。

▼パターン1:王道的にスーツベストを取り入れるなら、スリーピースがおすすめ

まずはフォーマルスタイルの鉄板、スリーピースを押さえて大人っぽくダンディーに着こなしてみてはいかがでしょうか? おしゃれな印象が高まるだけでなく、ボディラインがすっきりと見える効果もあります。

基本形からアレンジまで。スリーピーススーツの粋な着こなし方

基本形からアレンジまで。スリーピーススーツの粋な着こなし方

“クラシック回帰”がキーワードの昨今、英国の正統着であるスリーピースに再注目。かっちりした印象の強いアイテムですが、そのコーデの幅は意外にも広かったりします。

池田 やすゆき

コーデ1柄on柄でもスリーピースなら違和感無し

柄on柄でもスリーピースなら違和感無し

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クラシカルなグレンチェックのスリーピーススタイル。共地のベストを挟むだけで英国紳士的な雰囲気がグンと高まり、おしゃれ感&貫禄も簡単にアップします。またこのコーデは同系色のペイズリータイで、英国的なアクセントを加えている点も見事です。通常ならば柄同士がけんかしてしまいうるさく見えるものですが、ベストでタイの存在感を押さえることで巧みになじませています。

コーデ2小物の色はそろえるとより洗練顔に

小物の色はそろえるとより洗練顔に

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こちらはシャイニー加工を施したシャンブレー生地を使ったスリーピース。紳士的でいながら、着るだけで威厳のある雰囲気を演出できます。スリーピースを取り入れる利点として着こなしにまとまりが出る、というポイントも挙げられますが、よりその恩恵にあずかりたいなら小物にもこだわるべきでしょう。ボルドーカラーのタイ&チーフに加え、明るいキャメルカラーのプレーントゥシューズとトーンをそろえることでワンランク上の着こなしを実現しています。

コーデ3色使いに困ったら、ワントーンでまとめるのも手段の1つ

色使いに困ったら、ワントーンでまとめるのも手段の1つ

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グレースーツのスリーピースを着用。チーフで白を挿しながらも、シックな色使いに合わせてシャツ、タイ、ストレートチップの靴まで、ほかのアイテムもシンプルにまとめています。華やかさより厳格さが求められるビジネスシーンにおいては、間違いなしのスタイルになりそうです。逆にパーティシーンに応用するなら、タイとチーフのカラーを明るい色みでそろえるだけでガラッと雰囲気が変わります。

▼パターン2:品をしっかりキープ。ジャケパンにスーツベストを取り入れた着こなし

続いて、ジャケパンスタイルに活用したコーディネートをご紹介。オンとオフの境目があいまいになりつつある昨今、取り入れる機会も多いと思うのでぜひ参考にしてみてください。あえてジャケットと素材をそろえず、着こなしに変化を出す1つの要素としてベストを使ってみましょう。

コーデ1重厚なダブルブレストには抜け感のあるパンツを

重厚なダブルブレストには抜け感のあるパンツを

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ブレザーの下にダブルのベストを着用した、カジュアルな色の強いのジャケパンスタイル。存在感のあるダブルブレストが、ダンディーなアクセントを加えています。それを支えるのが、抜け感のある白パン。難易度の高いアイテムではありますが、下手にダークトーンを合わせるよりもトータルの重厚感のバランスをとってくれます。

コーデ2柄のトリプル使いは、中間層となるベストの柄に注意

柄のトリプル使いは、中間層となるベストの柄に注意

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チェック2種とストライプの3種類の柄が混在するコーディネートも、ベストを挿した着こなしならそれがかないます。キモとなるのは、ベストの柄と色。ベストには薄めの中間色を用いて、主張の少ない柄を取り入れることでクッション材としての役割を果たしてくれます。さらに、ベストとチノパン、ブーツのカラーリングをそろえているのもポイントです。縦のラインを作ることで、アイテム数が多いながらもすっきりとしたラインを見せることが出来ます。

コーデ3カットソーにもベストは有効です

カットソーにもベストは有効です

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ベージュのジャケットと白パンによる、上品で柔らかい印象があるジャケパンスタイル。またインナーにグレーのベスト、タートルネックカットソーを合わせることで、より大人っぽくマイルドな雰囲気になっています。こちらのコーデではカットソーとベストでグレーのグラデーションを作っていますが、より若々しく見せるなら両者の色のコントラストを出してもユニークです。

▼パターン3:休日コーデにも。カジュアルスタイルにスーツベストを取り入れた着こなし

最後はカジュアルなスタイルにスーツベストを挿したコーディネートをご提案。普段のコーデを大きく変えることなく簡単に品良く装えるので、ちょっときれいめ感を加えたい休日コーデにもおすすめです。

コーデ1ドレスアイテムの併用で、オフスタイルを品良く

ドレスアイテムの併用で、オフスタイルを品良く

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サックスブルーのシャツ、リジットデニム、キャップなどカジュアルなアイテムを多用したオフスタイル。しかしラフに見えないのは、ボウタイ、スーツベスト、そして足元の『オールデン』がバランス良くドレス感を注入しているから。色みが重たくなるようなら、コーデのようにロールアップによる素足のチラ見せで抜けを演出しても良いでしょう。

コーデ2淡いカラートーンを引き締めるベストの存在感

淡いカラートーンを引き締めるベストの存在感

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ネップツイードのチェスターコートのインナーに、『ラルディーニ』のベストを合わせたシックな印象の着こなしです。優しげなカラーパレットが春らしい雰囲気を漂わせつつ、ダークトーンのベストを1点差し込むことで大人っぽい雰囲気へと誘導しています。足元にもブラックのレザーシューズを挿すことで、よりクラシックな装いへと昇華。

コーデ3ざっくりと羽織れば多色使いのコーデも落ち着いた印象に

ざっくりと羽織れば多色使いのコーデも落ち着いた印象に

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ギンガムチェックのシャツにボタニカル柄のショーツパンツを合わせた、主張の強い着こなし。高難度な着こなしが成立しているのは、アウター代わりに羽織ったネイビーベストの助けが合ってこそです。シャツの色やショーツのポイントでベイビーを拾ってコーディネートに整合性を出しながら、柄同士を腰巻きしたシャツで分断することで自然に落ち着かせています。テクニック満載のコーデなので、ぜひ参考に。

今選ぶならこれ! おすすめのスーツベスト10選

自分なりの着こなしイメージが見えてきたところで、最後におすすめのスーツベストを紹介していきます。定番の1枚から今季注目のカラー、ユニークな素材使いのアイテムまで揃えてみました。

アイテム1『ジャンネット』

『ジャンネット』

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南イタリア発の新鋭シャツブランドのジレ。コットンシアサッカー素材で作られているため、軽量で涼しく、夏場でも着られるのが特徴です。品の良さを格上げしてくれるストライプ柄も◎。表地に綿100%、裏地にポリエステル100%使用しているため、取り扱いも簡単です。

アイテム2『コムサ イズム』

『コムサ イズム』

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手頃な価格帯でスーツからモードなアパレルを取り揃える『コムサ イズム』。こちらのベストは、程良いツヤ感でビジネスからカジュアルまで使えます。Vゾーンが比較的狭めなので、シックに着こなしたい時に適しています。裏地はポリエステル。

アイテム3『タケオキクチ』

『タケオキクチ』

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シャイニーマテリアルという特殊光沢の仕様で、ブライダルシーンにも使える使いまわしの効く1着となっています。また、撥水加工が施されいて汚れにくく、シワに強いのもうれしいポイントです。

アイテム4『ナノ・ユニバース』

『ナノ・ユニバース』

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マイルドな光沢となめらかな風合いが魅力的なポリエステル100%使いのベスト。ウエストラインをシャープに絞っているため、すっきりとしたシルエットを作ってくれます。主張控えめのチョークストライプは、シャツやアウターを選ばず幅広いアイテムに合わせることが出来ます。

アイテム5『クラウデッド クローゼット』

『クラウデッド クローゼット』

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長年日本のドメブラシーンを支えてきた『メンズビギ』より派生した、スーツ・ジャケットに特化したレーベル『クラウデッド クローゼット』。スタンダードなシルエットに、さりげないシャドーチェック柄が映えてスタイリッシュかつ程良くシックな印象に仕上げてくれます。ポリエステル混ウールの清涼感ある着心地は、1度羽織ったらやみつきに。

アイテム6『タカキュー』

『タカキュー』

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ストレッチ性の高いニット生地を、シャンブレーライクな表情豊かな風合いに仕上げたスーツベスト。シャープなシルエットながら、軽い着心地でオフスタイルにも合わせやすいのが魅力です。共地のジャケット、スラックスと合わせれば、今季的なカジュアルスリーピースを簡単に構築できます。

アイテム7『ジョセフ』

『ジョセフ』

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軽くてシワになりづらく、ストレッチ性に富んだ「AIR SUITING」シリーズ。ビジネスからカジュアルまで幅広いオケージョンで使える汎用性の高さで、人気のシリーズとして確立しつつあります。こちらは洗濯機で洗うことができ、晴天であれば30分後にはシワも残らず乾いているという多忙なビジネスマンにはうれしい1着。機能素材に定評のある『ジョセフ』らしいベストです。

アイテム8『テッドベーカー』

『テッドベーカー』

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ロンドン発のファッションブランドで、高級紳士服も手がける『テッドベーカー』のフォーマルなベスト。始まりをシャツ専門店に持つブランドらしくシャツと合わせたときの襟元や袖口のカッティングが絶妙で、シンプルな出で立ちながらもワンランク上の存在感を放ってくれます。

アイテム9『テットオム』

『テットオム』

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ソフトスーツなどを手がける日本ブランド『テットオム』。男性の知性のなかにある力強さを表現したアイテムが魅力で、こちらのベストも高いポケット位置と絞ったウエストが洗練された空気を醸し出しています。裏地は目の覚めるようなボルドーを採用しており、着脱時にも目を引くアクセントとなってくれるはずです。

アイテム10『ザ スタイリスト ジャパン』

『ザ スタイリスト ジャパン』

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バックに入ったストライプ柄が粋な、着ていて楽しくなりそうなベストです。通気性に優れた網目状の織り地が特徴のホップサック生地を生かし、ドレス感が強くなりすぎず、かつカジュアルに落とし込みすぎない絶妙なテイストに落ち着いています。長年トップスタイリストとして活躍してきた、大久保篤志氏の手腕を存分に感じられるアイテムです。

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