
米国生まれの名門・ハミルトン。普遍的な魅力を放つ腕時計16本を厳選
アメリカの発展期に創業し、鉄道・軍用・航空時計で世界にその名を知らしめた『ハミルトン』。スイス発・スイス育ちのブランドとはひと味違う、唯一無二の魅力に迫ります。
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最初の1本としても、玄人の選択肢としても。『ハミルトン』の腕時計は色褪せない
「スタイリングのアクセントになる腕時計が欲しい」「何十万円もする腕時計には手が届かないけど、語れる腕時計が欲しい」……もし、そんな思いを抱いている人がいたら、ぜひおすすめしたいのが『ハミルトン』です。そのラインアップには、機械式時計の手本というべき「ジャズマスター」、左右非対称のケースが今見ても斬新な「ベンチュラ」、第二次世界大戦やベトナム戦争で使われた「カーキ」といった、見た目も個性的、かつ歴史的にも機構的にも語れるバックグラウンドを持つ名作ウォッチがずらりと揃います。にもかかわらず、その大半が30万円台後半までと手が届きやすい価格設定なのもうれしいポイントでしょう。若い人から年配の人まで、そして本格時計のビギナーから玄人まで、あらゆる人のニーズを満たす懐の深さ。これこそがアメリカ生まれの腕時計ブランド『ハミルトン』の魅力です。
アメリカとともに成長してきた『ハミルトン』。その魅力を3ポイントでご紹介
『ハミルトン』の魅力を深掘りする前に、まずは時計史そのものを語るにおいて欠かせないその経歴をおさらいしましょう。創業は1892年、ペンシルバニア州ランカスターにて。当時のアメリカは目覚ましい発展を遂げており、空前の好景気を支えたのが大陸横断鉄道でした。鉄道に必要なのは、正確な時間の共有。鉄道員向けに作られた『ハミルトン』の高精度なポケットウォッチは、アメリカ鉄道のタイムキーパーとなり、その発展に貢献しました。一躍アメリカを代表する時計ブランドとなった『ハミルトン』はその後、スイスのスウォッチグループの傘下に入り、現在に至るまでさらなる進化を遂げています。
ポイント1
米軍に、鉄道……。アメリカ史を支えてきた腕時計こそが『ハミルトン』だ
『ハミルトン』の歴史は1900年代以降のアメリカの産業や戦争と密接に結びついています。1900年代初頭は大陸横断鉄道に貢献しましたが、1918年にはアメリカ初の定期航空便(ワシントンD.C.~ニューヨーク間)の公式時計に選ばれます。パイロットが現在地や燃料の残量を確認するために、正確な腕時計は不可欠な道具でした。そのニーズに応えるパイロットウォッチも製造していたのです。その後、第二次世界大戦が勃発するとミリタリーウォッチが脚光を浴びます。過酷な戦場で正確に機能し、かつ低コストであること。そんなハードルをクリアした軍用時計は、第二次世界大戦後のベトナム戦争でも使用されて高い評価を得ました。
鉄道員向けのポケットウォッチにインスパイアされた「レイルロード」をはじめ、パイロットウォッチの伝統を受け継ぐ「カーキ アビエーション」、軍用時計をルーツとする「カーキ フィールド メカニカル」。現在リリースされている人気モデルにも、アメリカを支え続けてきた『ハミルトン』の叡智が息づいているのです。
ポイント2
名だたるスターに愛されてきた、『ハミルトン』ならではの挑戦的なデザイン性
鉄道・飛行機・軍と、実用時計で有名になった『ハミルトン』ですが、一方で他に類を見ない挑戦的なデザインの腕時計を生み出してきました。その最たる1本が1957年に誕生した「ベンチュラ」。独創的な左右非対称のデザインは、1959年型のキャデラックを手がけたことでも知られるインダストリアルデザインの鬼才、リチャード・アービブ氏によるものです。「ベンチュラ」はエルヴィス・プレスリー氏が1961年公開の映画『ブルーハワイ』で着用したことをきっかけに、全米で大ヒットを記録しました。
以降、『ハミルトン』の腕時計はハリウッド映画にたびたび登場することに。その数は歴史的名作の『2001年宇宙の旅』を含めて450本以上! 『メン・イン・ブラック』『パール・ハーバー』、『インデペンデンスデイ:リサージェンス』といった話題作も多く、作品の中で探してみるのも面白いかもしれません。
ちなみに、1928年に発売された「パイピング ロック」も大きな話題を呼んだ1本でした。この年、ニューヨークヤンキースがワールドシリーズ優勝を果たすのですが、同球団のオーナーが31人の選手たちにこのモデルを贈ったことで広く知られるようになりました。2008年には復刻版が限定発売されたほか、ドラマ『ロングバケーション』の木村拓哉さん扮する主人公・瀬名英俊が着用していたモデルとしても有名です。
アメリカの産業だけでなく、スターや映画とも深い結びつきを持つ『ハミルトン』。まさに“語れる腕時計”といえるでしょう。
ポイント3
老舗というだけでは片付かない。『ハミルトン』が約束する、腕時計としての信頼性
栄えある歴史を持つ『ハミルトン』ですが、腕時計としてのスペックもまた他と一線を画します。注目すべきは「ムーブメント」の質。『ハミルトン』はスイス最大のムーブメントメーカーであるETA社と同じスウォッチグループに属しています。そのため、ETA社からムーブメントを供給されているグループ外のブランドと比べ、圧倒的に高いコストパフォーマンスを実現できるのです。
例えば、10万円以下で70時間を超えるロングパワーリザーブを持つモデルを作ることができるのは、このブランドだからこそ。『ハミルトン』が時計業界でも随一のコストパフォーマンス性を誇る秘密はETA社との太いパイプにもあるのです。
時計史に残る永世定番から、ニューモデルまで。『ハミルトン』のおすすめ16選
1世紀を超える歴史を持つブランドだけに、そのラインアップは博物館級に多彩。ただ、直感的にデザイン重視で選んだとしても、すべてのモデルが高性能ムーブメントを搭載しているため安心感は格別です。名門の看板を背負う16本のマスターピースの中から、お気に入りの1本を探しましょう。
モデル1
カーキ フィールド メカニカル
「カーキ」シリーズは第二次世界大戦中に使われた『ハミルトン』製のミリタリーウォッチをルーツとするシリーズです。この「カーキ フィールド メカニカル」は1960年代のモデルを復刻したもので、リューズを時刻調整の位置まで引くと針が止まるハック機能が特徴。今では当たり前ともいえるものですが、これは兵士同士が時刻を合わせる際に使われた機能です。ケースにはアースカラーのPVD加工が施され、ベルトはレザー製。サンドブラスト加工による荒々しい質感も、軍モノムードを後押しします。ムーブメントには80時間パワーリザーブのH-50を採用。SSケース、サイズ38mm、手巻き。
モデル2
カーキ ネイビー スキューバ オートマティック
ダイバーズウォッチブームを追い風に、俄然注目度が高まっているのがオーセンティックなダイバーズウォッチを志向する「カーキ ネイビー」シリーズ。なかでも人気が高いのが、30気圧防水を誇るシンプル顔の「カーキ ネイビー スキューバ」です。最新モデルでは逆回転防止ベゼルにキズや腐食に強いセラミックを使用。また、ベゼルの12時位置に設けられたスーパーミノルバ加工のドットによって潜水時間の把握も容易となっています。ムーブメントには、標準持続時間80時間を備えるH-10を搭載。SSケース、サイズ43mm、自動巻き。
モデル3
カーキ ネイビー ビロウゼロ
「カーキ ネイビー」にラインアップされる「ビロウゼロ」最大の魅力は、ブラックPVD加工が施されたチタンケースが放つ圧倒的な存在感。映画でもたびたび使用され、『オデッセイ』(2016年公開)や『テネット』(2020年公開)にも登場しました。潜水艦にインスパイアされたモデルだけあって、スペック自体も1,000m防水機能とヘリウムスケールバブルが搭載された本気のダイバーズ仕様に。ケースバックにはダイビングマスクがエンボス加工されています。チタンケース、サイズ46mm、自動巻き。
モデル4
カーキ アビエーション パイロット パイオニア メカ
米国初の定期航空便の公式時計に選ばれた『ハミルトン』。「カーキ アビエーション」はそのパイロットウォッチの系譜を受け継ぐシリーズです。レトロなダイヤルとラギッドなNATOストラップが存在感を放つ本作は、1973年に英国空軍に納入されたヴィンテージウォッチをベースに現代的なスペックを搭載した1本。ムーブメントは80時間の標準持続時間を備えた手巻き式のH-50が搭載され、ボックス型の風防はサファイアガラスにアップデートされています。ビッグサイズ化しがちな復刻において、当時のサイズをほぼ忠実に再現している点は注目です。SSケース、サイズ36×33mm、手巻き。
モデル5
カーキ アビエーション パイロット パイオニア ブロンズ
ヴィンテージウォッチ好きの心を射貫くデザインは、第二次世界大戦中にアメリカ軍に採用されていたポケットウォッチにインスピレーションを得ているから。特徴的なコブラ針、大ぶりなオニオンリューズも、オリジナルから受け継いだものです。手巻きに珍しく裏蓋もスケルトン仕様となっており、両面から手巻きムーブメントならではの顔立ちを鑑賞できます。なお、今作は『ハミルトン』でも増えつつあるブロンズモデル。ならでは、な経年変化を楽しめます。SSケース、43mm、手巻き。
モデル6
カーキ アビエーション X-ウィンド オートクロノ
「カーキ アビエーション」シリーズの最上位に位置づけられるモデルが「カーキ X-ウィンド」です。クロノグラフなどを操作するボタンやリューズが“X”状に配されていることがその名の由来。1918本の限定となるこちらのモデルは『ハミルトン』が開発した偏流修正角計算機能をはじめ、クロノグラフ機能や第2時間帯表示など航空に必要なさまざまな機能が搭載されています。ムーブメントはブランド初のシリコン製ヒゲゼンマイを備えたH-21-Si。リベットが打たれた肉厚なテキスタイルストラップも、ミリタリー感をあおります。SSケース、サイズ45mm、自動巻き。
モデル7
ジャズマスター オープンハート オートマティック
「ジャズマスター」は『ハミルトン』の創業と同時代の1890年にニューオリンズで誕生した、文字通りジャズにインスパイアされた人気シリーズ。そして「ジャズマスター オープンハート オートマティック」は、ジャズという音楽が持つ洗練と自由をもっとも体現したモデルといえるでしょう。文字盤に不規則にデザインされた窓からは機械式ムーブメント、H-10の動きを鑑賞することが可能。1コマずつ面取りされ、サイズが変えられた5連ブレスも高級感を漂わせるポイントです。なお、今作は2022年の新作となるグラデダイヤルモデル。インデックスも全てバーインデックスに置き換えられており、一層エレガンスな面持ちに。 SSケース、サイズ40mm、自動巻き。
モデル8
ジャズマスター スモールセコンド オートマティック
「ビューマチック」や「マエストロ」など多彩なモデルが揃う「ジャズマスター」シリーズ。昔ながらのクラシックなデザインの腕時計が好きな人には、「ジャズマスター スモールセコンド」がおすすめです。くさび形のインデックスをはじめ、ドーフィン針、6時位置のスモールセコンドというクラシックな顔つき。さらに3時位置に設けられた縁なしのデイト表示が端正なイメージを演出します。ムーブメントには50時間パワーリザーブを実現した機械式の2895-2を搭載。
モデル9
ベンチュラ クォーツ
エルヴィス・プレスリー氏も愛した世界初の電池式時計「ベンチュラ」。シルバーやゴールドカラーのケースがポピュラーですが、周囲と差をつけたい人には、ブラックPVD加工が施されたケースとブラックダイヤルを持つこちらのモデルがおすすめ。精悍さとモダンなテイストが際立つ漆黒の「ベンチュラ」は、カジュアルはもちろん、ドレッシーなスーツやモードなスタイリングにもマッチします。自動巻きモデルも近年発表されていますが、エレクトリックウォッチの“はしり”としての実力を実感したいなら、厳密には違うもののクォーツムーブメントを選ぶのが近道でしょう。SSケース、サイズ50×32mm、クォーツ。
モデル10
ベンチュラ エルビス 80 スケルトン オート
「ベンチュラ」を80年代風にアレンジした人気シリーズ「ベンチュラ エルビス80」。大胆なカットアウトが施されたエレクトリカルな文字盤と、その中央を横断するパルスラインが強烈な存在感を放ちます。さらにローズゴールドPVD加工が施されたケースがラグジュアリーなイメージを演出。ムーブメントはロングパワーリザーブ最大80時間のH-10。裏蓋もスケルトン仕様になっており、両面から機械式ムーブメントの精緻な動きを楽しめます。SSケース、42.5×44.6mm、自動巻き。
モデル11
アメリカンクラシック レイルロード スケルトン オートマティック
「アメリカンクラシック」は、かつてハミルトンがアメリカに本拠地を置いていた時代のタイムピースを復刻させたシリーズ。なかでも随一の人気を誇る「レイルロード スケルトン」は“アメリカ鉄道のタイムキーパー”と謳われた鉄道時計にオマージュを捧げるモデルです。レトロな丸いケースとレイルウェイ目盛り、ムーブメントの動きを眺められるスケルトン仕様がその特徴。ムーブメントにはロングパワーリザーブ80時間を実現したH-10-Sを搭載。SSケース、サイズ43mm、自動巻き。
モデル12
アメリカンクラシック ボルトン メカニカル
「アメリカンクラシック」にラインアップされる「ボルトン」は『ハミルトン』の名作に数えられる1本。1940年当時にニューヨークで流行していたアール・デコ調のテイストを醸し出すケースは、トノー(樽)型やレクタンギュラ(角型)とはひと味違う柔らかさと力強さが調和した曲線美が特徴。クォーツモデルも存在しますが、時計ツウの間ではクラシックな手巻きが人気。パワーリザーブ最大80時間を実現する『ハミルトン』製ムーブメント、H-50を搭載。SSケース、サイズ34.5×38mm、自動巻き。
モデル13
アメリカンクラシック イントラマティック オート
スーツに合わせられる『ハミルトン』が欲しいなら、「アメリカンクラシック」の「イントラマティック」が筆頭候補です。1960年の登場当時の姿を復刻させたデザインは、厚さ1cmを切るスリムなケースに細身2針、バーインデックスというドレッシーなデザインが持ち味です。また、ボンベダイヤルやドーム型風防といった往年のモデルを踏襲したディテールも見どころ。50時間の標準持続時間を備えた機械式ムーブメント、2892-A2を搭載しており実用性も十分! SSケース、サイズ38mm、自動巻き。
モデル14
アメリカンクラシック イントラマティック オートクロノ
「アメリカンクラシック」ならではのクラシカルさとスポーティさが好バランスで同居する、近年のヒットモデルがこちら。腕時計好きに刺さる手巻きモデルもリリースされていますが、日常使いなら自動巻きモデルから検討してみてはいかがでしょう。40mm径の程良いサイズ感も、日本人の腕にしっくりと馴染みます。グリーン、ブルーなどのカラー文字盤も用意があるので、そちらはお好みで。SSケース、40mm、自動巻き。
モデル15
アメリカンクラシック パンユーロ デイデイト オート
『ハミルトン』の「アメリカンクラシック」シリーズにおいて一際目立つ、レーシングウォッチ顔の「パンユーロ」。1970年代にリリースされたアーカイブを現代的に蘇らせたモデルで、横目のインダイヤルを備えたクロノグラフモデルを目にしたことがある、という人もいることでしょう。70年代らしいレトロフューチャーなデザインやパンチングが施されたストラップは、スタイリングの格好のアクセントとなること請け合い。パワーリザーブ最大80時間を誇るキャリバー、H-30を搭載しています。なお、購入時にNATOストラップもセレクトできます。SSケース、サイズ42mm、自動巻き。
モデル16
ブロードウェイ オートマティック
2016年に誕生した「ブロードウェイ」シリーズは、その名前から推測されるようにニューヨークの街がモチーフ。ダイヤルの表面にデザインされたストライプパターンはブロードウェイの摩天楼をイメージしたものです。バーインデックスやリューズガードが省略されたケース、スクエアのクロノグラフ用プッシャー、タキメーターが刻印されたスリムなベゼルなど、ディテールにいたるまで大都市・ニューヨークの洗練が表現されています。今作は特に、ダイヤル、インダイヤルを縁取るグリーンがモダンなアクセントを描く独創的な1本に。ムーブメントは60時間パワーリザーブのH-21。SSケース、サイズ43mm、自動巻き。
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『ハミルトン』 カーキ フィールド メカニカル
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『ハミルトン』 カーキ ネイビー スキューバ オートマティック
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『ハミルトン』 カーキネイビービロウゼロ
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『ハミルトン』 カーキ アビエーション パイロット パイオニア メカ
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『ハミルトン』 カーキ アビエーション パイロット パイオニア ブロンズ
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『ハミルトン』 カーキ アビエーション X-ウィンド オートクロノ
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『ハミルトン』 ジャズマスター オープンハート オートマティック
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『ハミルトン』 ジャズマスター スモールセコンド オートマティック
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『ハミルトン』 ベンチュラ クォーツ
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『ハミルトン』 ベンチュラ エルビス 80 スケルトン オート
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『ハミルトン』 アメリカンクラシック レイルロード スケルトン オートマティック
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『ハミルトン』 アメリカンクラシック ボルトン メカニカル
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『ハミルトン』 アメリカンクラシック イントラマティック オート
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『ハミルトン』 アメリカンクラシック イントラマティック オートクロノ
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『ハミルトン』 アメリカンクラシック パンユーロ デイデイト オート
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『ハミルトン』 ブロードウェイ オートマティック
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