
大人もスタジャンを着よう。コーデのヒントとおすすめブランド厳選15
アメカジスタイルの定番アイテムであるスタジャンの人気が今また再燃中! その歴史&特徴からおすすめの新作、おしゃれなコーデ術まで、まるっとナビゲートしていきます。
スポーティさがウリ。アメカジの定番アウター、スタジャンが今アツい
アメカジ好きの大人にとってマストアイテムであるスタジャンが、昨今の’90sトレンドを追い風に再び盛り上がりを見せています。そもそもスタジャンとは、野球選手などが競技場(スタジアム)でユニフォームの上に着ていた防寒用ジャケットのこと。アメカジの定番服ですがもともとはスポーツシーンで愛されていたウェアで、ここ日本では1990年代に一大ムーブメントを巻き起こしました。
なお、スタジャン(=スタジアムジャンパー)という言葉は、日本のファッションブランドの草分け的存在である『ヴァンジャケット』が考案した和製英語。本家のアメリカではアワードジャケットやバーシティジャケットという名称が一般的です。ちなみにスタジャンの原型が誕生したのは19世紀のことで、アイビーリーグ(米国北東部にある8つの名門私立大学)のユニフォームがルーツとなっています。
前提として知っておきたい、スタジャンの特徴
そのルーツをおさらいしたところで、続いてはスタジャンの主なデザイン特徴にフォーカス。大人にとって好都合なアイテムであることがよくおわかりいただけるはずです。すでにご存じの方も改めて復習しておきましょう!
特徴1
保温性に長けたウールメルトン生地
前述の通り、本来はアスリートがユニフォームの上に着る防寒用アウターであったスタジャン。そのため、ベンチでのインターバルなどで体が冷えないよう、多くのモデルで保温性に秀でたウールメルトンがボディに採用されています。冷たい風もしっかりとシャットアウトしてくれるので、真冬のメインアウターとしても申し分ありません。最近はメルトンの他にサテンやジャージーといった派生素材も多く登場しています。
特徴2
両袖は運動性&耐久性を考慮したレザー素材
かつてはスリーブもボディと同様にメルトン素材が主流でした。しかし、スポーツシーンでの激しい動きを考慮して、1940年代頃から徐々にメルトンよりも耐久性・運動性に優れるレザーが使われることが多くなっていったようです。そういった機能的な美点に加え、メリハリあるデザインを生み出すうえでもこのレザースリーブは一役買っています。
特徴3
ライン入りのリブはデザインのアクセントに有効
フィット感&肌触りの良いニットリブをネック・袖口・裾に用いるのがスタジャンの基本デザイン。そしてこのリブ部分には1本もしくは2本のラインがあしらわれ、ちょっとしたデザインアクセントとなっています。ただ、最近は“ラインなし”タイプのミニマルなモデルもファッションブランドから多くお目見え。ここに関しては好みで選んでしまって問題ないでしょう。
特徴4
個性を主張するワッペンやレター
各所を彩るロゴワッペンやレター刺繍も、スタジャンを語るうえで欠かせない要素。もともとロゴワッペンはチームや学校を見分けるためのもので、レター刺刺繍は戦績・チームスローガンなどを記すためのものでした。左胸にロゴワッペン、右胸や背面にレター刺繍をあしらうのが王道ですが、近年においては無限の組み合わせバリエーションが存在します。また、ワッペンやレターをあえて排除したスマートなモデルも人気です。
今、大人が狙うべきスタジャンはこちら。本格派ブランドの逸品を厳選
ここからは、大人のカジュアルスタイルに取り入れたい本格スタジャンを一挙見せ! コーデの主役に最適な主張あるモデルからシックに着られる大人顔まで多彩にお見せしていくので、好みの1着が必ず見つかるはずです。ソールドアウトしてしまう前に、早めにチェックしておきましょう。
ブランド1
『バトウィン』×『サニーレーベル』スタジャン
スタジャンの元祖ともいわれている老舗ブランド『バトウィン』への別注アイテム。オールドスクールなイメージのスタジャンを、すっきりとしたシルエットとシックなカラーリングでモダンにアップデートしています。また、保温性とストレッチ力に優れた高機能素材サーモライトを中綿に取り入れることで、高い防寒力と着心地の良さを実現。あえてワッペンなどの無い、潔くシンプルなデザインも大人好みです。
ブランド2
『アダム エ ロペ』 “小松マテーレ”スナバックナイロン オーバーサイズ リバーシブル MA-1/スタジャン
モノトーンカラーのスタジャンとグリーンのMA-1という、使い勝手の良いアウター2種類を組み合わせたリバーシブルジャケット。スタジャンは身頃にはやや肉厚なエコスエード素材を、そして袖にはコットンキュプラを採用。MA-1側には、世界の有名メゾンなどにも生地を供給している化学素材メーカー、小松マテーレ製のシワ加工を施したリサイクルナイロンを使用。上品かつ洗練された雰囲気か、独特のシワ加工が魅せるヴィンテージテイストか、2つのスタイルを気分に合わせて選べるのも魅力です。
ブランド3
『ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ』byブラックメルトン フェイクレザー スタジャン
黒のワントーンで大人モードな表情を漂わせたこちらは、デイリーに活躍するシンプルデザインが特徴です。ボディにはウール混のメルトン、袖にはまるで山羊革のようなフェイクレザーを使い、ワントーンでも単調に見えないスタイルに。裾を絞り過ぎず、スリムに仕上げたシルエットはジャストサイズでこなすのに最適です。こちらはWEB限定アイテムとなっているので、人と被りにくいアイテムを探しているなら見逃せません。
ブランド4
『アヴィレックス』ヴァーシティージャケット
袖だけでなく、身頃にまで贅沢に本革を用いた今作。使われているのはしなやかな質感のアンティークラムレザーで、心地良い着心地を堪能できます。愛用するほどに味が深まっていくというのも、オールレザーモデルならではの利点といえそうですね。おまけに、背面にはデカデカとロゴワッペンがあしらわれているので、バックスタイルでも主張できます。
ブランド5
『トミーヒルフィガー』ウールブレンド レザージャケット
トリコロールカラーのリブや白のラインが、スポーティかつマリンな表情を演出した1着です。ベースとなるボディ部分は上質なウールを配合した素材で、保温性をアップ。また、袖にはフェイクレザーを2色使いすることで、クールな雰囲気を添えています。内側にはポリエステルのキルティング生地を合わせ、袖通しも肌ざわりもスムーズに。アクティブなスタイルを生かし、デニム合わせのアメカジやジョガーパンツと合わせたスポーティなコーデに取り入れるのがおすすめ。
ブランド6
『リベーレ』ビッグシルエット レザースリーブ スタジアムジャケット
ヘビーウェイトなメルトンボディ+肉厚レザースリーブという、タフな作りが持ち味。ガシガシ着てもへこたれませんから、ヘビーローテーションにはおあつらえ向きです。インナーを着込みやすいビッグシルエット仕様もストロングポイントといえるでしょう。バックにはサイバーフォントロゴのパッチとレター刺繍が入り、フロント左下には取り外しできるリフレクターパッチが付属。
ブランド7
『ペルーシュ』×『MLB』 コラボスタジャン
スタジャンのアクティブなスタイルを極めるなら、世界中で人気のメジャーリーグとコラボしたという、こちらの1着に注目を。メリハリの利いた赤×黒のカラーリングに、大胆なメジャーリーグのチームロゴがアイキャッチーなアクセントとして効果的です。インナーに着込みやすい、ゆったりとしたオーバーサイズのシルエットで、今どき感たっぷりなボリュームのある着こなしが楽しめるのも高ポイント。
ブランド8
『フリークス ストア』×『サンタクルーズ』別注ビッグシルエット ワッペンアレンジ スタジャン
西海岸を代表するスケートブランド『サンタクルーズ』に別注したこちらは、ゆったりとしたビッグシルエットでトレンド感たっぷり。アイコニックなブランドロゴや、代表的なアートデッキのデザインに使われたスクリーミングハンドのワッペンなど、エッジの効いたディテールもスタイリッシュ。さらにバックにも大胆にサークルモチーフのロゴを刺繍であしらい、どこから見てもインパクトのある装いに仕上がっています。
ブランド9
『グリーンレーベル リラクシング』シンサレート アワード ジャケット
余計なディテールをそぎ落とし、カラーもワントーンで仕上げられた簡潔な風貌のスタジャン。合わせるインナー&ボトムスを選ばないので、幅広いシーンで躍動してくれます。しかも、3M社が開発した機能中綿・シンサレートを取り入れているので、暖かさも折り紙付き! ワードローブの主力となってくれること間違いナシです。
ブランド10
『サブサエティ』スウェットスタジアムジャケット
メインの素材に肉厚な裏パイルのコットン生地を採用し、一般的なスタジャンに比べて柔らかな表情とやさしい着心地を実現。リラックス感のあるドロップショルダーに加え、アームを太めにしているため、レイヤードしやすいサイズ感になっているのも特徴です。左胸には架空のベースボールチームをイメージしたロゴ刺繍、そして左袖にはマリアのモチーフを取り入れたリーグロゴ刺繍を施し、旬のスポーツテイストを加速させているのにも注目を。
ブランド11
『マンハッタンスクエアガーデン』 サガラワッペン刺繍ビッグシルエットスタジャン
スタジャンの持ち味であるクラシカルなストリートテイストはそのままに、オーバーサイズのシルエットで現代的にアップデート。ボリュームのあるサガラワッペンのロゴや、PUレザーを使ったバルーンシルエットの袖など、存在感のあるディテールがさりげなくおしゃれ上級者の貫禄をアピール! メルトン素材に中綿入りの裏地を合わせ、保温性を高めているため、秋から真冬まで愛用できます。
ブランド12
『ベンデイビス』スタジアムジャンパー
秋冬コーデの主役となるアウターだからこそ、思いっきり個性を発揮するならこれくらい思い切ったクレイジーパターンもあり! 身頃と左右の袖がそれぞれ違うカラーブロックデザインになっており、見る角度によって印象の違うスタイリングを楽しめます。ベースボールチーム風のロゴワッペンや、鮮やかカラーのリブラインといったワンポイントが、スタジャンらしいオールドスクールな表情を添えているのもポイント。中綿の無い薄手タイプなので、コーチジャケットのような軽めのアウターとして重宝するはず。
ブランド13
『アンコード』ウールライクレザー切替スリーブスタジャン
落ち着いた色使いとモダンな印象刺繍ロゴのおかげで、大人カジュアルにはもちろん、上品コーデにも馴染みやすいスタジャンです。バックはすっきりと無地になっており、デニムからスラックスまで幅広いボトムと違和感なく馴染むのも優秀! ボディ、袖共にしっかりと厚手でウォーム感のある素材を使用しており、秋から春にかけて3シーズン活躍する汎用性の高さも自慢です。
ブランド14
『ジャーナル スタンダード』×『スクーカム』ニットスウィッチング アワードジャケット
スタジャン発祥のアメリカで、老舗メーカーとしてニット製品やスポーツJKを作り続けている『スクーカム』とコラボしたのがこちら。リブに加え、アクションプリーツ部分にもボーダーの切り替えを入れ、スポーティ度をアップしつつ洒落感をプラスしています。素材にはヴァージンウールとレザーを採用し、オーセンティックなスタジャンらしさとウォーム感をしっかりとキープ。さらに全体をコンパクトなシルエットにまとめることで、クラシカル過ぎず、スマートな印象に見せているのにも注目を。
ブランド15
『チャンピオン』サテンベースボールジャケット
ボディと袖のカラーをしっかりと切り替え、メリハリを出したジップブルゾンです。スタジャンのデザインをベースに、サテンの生地で仕立てることで、軽やかでスタイリッシュな顔つきのライトアウターに。左胸には控えめなロゴのみですが、袖にはブランドの頭文字を取ったCロゴと創業年のワッペンをあしらい、アイコニックなアクセントをプラス。ボディ部分のライナーにはメッシュ素材を取り入れ、通気性の高い快適な着心地に仕上げています。
洒落者に学ぶスタジャンコーデ。きれいめとカジュアル、大人らしい着こなし方とは?
最後は、街のファッショニスタたちの着こなしサンプルを一挙ご紹介。きれいめ&カジュアルの2タイプで、それぞれ模範コーデをお見せしていきます。彼らの着こなしを参考にすれば、ワンランク上のあか抜けたスタジャンスタイルを入手できること請け合い!
▼スタジャン×きれいめコーデ
きれいめなスタイリングに振るのであれば、クリーンなワントーンモデルやワッペンなどでの装飾を省いたシンプル系スタジャンを選ぶのが鉄則! むやみに派手色を取り入れず、落ち着いた色使いで全体をまとめるのもコツです。
着こなし1
モノトーン基調で洗練されたカジュアルスタイルに
主役であるスタジャンを中心に、ウェアから小物類まですべてモノトーンカラーで同調。スタジャンにクライミングパンツというスポーティな着合わせでありながら、色使いの妙で大人っぽく帰結させています。ストールでのニュアンス出しも上級者らしいアプローチ!
着こなし2
細身のサイジングに徹して都会的なコーデをメイク
ジャストなサイズバランスによって都会的な雰囲気を創出。ワッペンや刺繍のないプレーンなスタジャンを選んだことも、きれいめ感アップの重要ファクターとなっています。そして、足元には引き締め効果の高いレザーブーツをチョイス。重たくなりすぎないよう、ニット帽でひとさじの抜け感を生み出しているのも◎です。
着こなし3
あえて“緩急をつけない”ことでシックさを加速!
ワッペンのないさっぱり顔な黒スタジャンを、ブラウンのスラックスと組み合わせてスタイリング。シンプルアイテム同士のマッチングによって、シックな印象を効果的にブーストしています。着こなしの洗練されたムードを損なわないよう、小物なども使わずとことんストイックに!
▼スタジャン×カジュアルコーデ
もともとはスポーツにバックボーンを持つアウターだけに、カジュアルスタイルはお任せ! デニムとのコンビで思いっきりアメカジに振っても良いですし、スポーティなアイテムと組み合わせて軽快に着こなすのも好手です。
着こなし4
チェックシャツ&デニムと合わせればアメカジ感全開!
ワッペン付きの正統派スタジャンにネルシャツ&デニムを持ってくれば、クラシカルなアメカジスタイルが完成します。アウター&ボトムスをネイビーのワントーンに揃えることにより、チェックシャツでのアクセント効果を際立てているのもGOOD! 大人が真似したい、さりげなく洒脱なアメカジコーデです。
着こなし5
アクティブ感あるアイテムを取り入れながら大人感も保持
『ニューバランス』のランニングシューズやロゴT、ベースボールキャップなどスポーティなアイテムを散りばめた今季らしいコーディネート。軽快さを色濃く打ち出す一方、スタジャン&パンツを無彩色で揃えて都会感を隙なくキープしています。色柄の効いたインナーで“キャラ出し”するテクニックもぜひ参考にしたいところ。
着こなし6
90年代を彷彿とさせるラフなスト系スタイルで勝負!
大胆にワッペンカスタムされたスタジャンに極太ボトムス、そして足元にはランシューと、かつての’90sストリートスタイルを彷彿とさせる着こなし。アイテム一つひとつにインパクトがあるので、ごちゃごちゃとした重ね着は必要ありません。アウターのフロントボタンを全閉じして、潔く着こなすぐらいが好バランス!
この記事の掲載アイテム一覧(全15商品)
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『バトウィン』×『サニーレーベル』 スタジャン
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『アダム エ ロペ』 “小松マテーレ”スナバックナイロン オーバーサイズ リバーシブル MA-1/スタジャン
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『ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ』 byブラックメルトン フェイクレザー スタジャン
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『アヴィレックス』 ヴァーシティージャケット
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『トミーヒルフィガー』 ウールブレンド レザージャケット
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『リベーレ』 ビッグシルエット レザースリーブ スタジアムジャケット
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『ペルーシュ』×『MLB』 コラボスタジャン
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『フリークス ストア』×『サンタクルーズ』 別注ビッグシルエット ワッペンアレンジ スタジャン
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『グリーンレーベル リラクシング』 シンサレート アワード ジャケット
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『サブサエティ』 スウェットスタジアムジャケット
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『マンハッタンスクエアガーデン』 サガラワッペン刺繍ビッグシルエットスタジャン
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『ベンデイビス』 スタジアムジャンパー
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『アンコード』 ウールライクレザー切替スリーブスタジャン
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『ジャーナル スタンダード』×『スクーカム』 ニットスウィッチング アワードジャケット
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『チャンピオン』 サテンベースボールジャケット
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