
コンバースのスニーカーは王道中の王道。今買いの12足を網羅
日本ではもちろん、世界中で多くのファンを獲得している『コンバース』。定番の「オールスター」から「スケートボーディング」モデルまで、注目作を一気に披露します。
普段何げなく履いている『コンバース』。その“最新”を知っていますか?
スニーカーブランドは星の数ほどあれど、真っ先に名前が挙がるブランドの1つといえばやはり『コンバース』でしょう。キャンバス生地を使用したベーシックなデザインでお馴染みの「オールスター」や「ジャックパーセル」は、誰もが一度は通るファッションの登竜門的存在。その他にもあらゆる着こなしにマッチする普遍的なスニーカーを多数展開しており、気負わずサラッと履けてしまう身近な存在として親しまれています。最初に自分で買った記念すべきスニーカーが『コンバース』、という人も少なくないはずです。
しかし、オーセンティックなモデルだけが『コンバース』の魅力ではありません。アーカイブの復刻に加え、最近ではスケートボード向けのスニーカーを展開していたり、本格ゴルフシューズを展開していたりとそのバリエーションは年々増加中。さらにスポーツシーンの提案にとどまらず、ビジネススタイルも視野に入れた「オールスター クップ」のようなカジュアルシーンに限定されないモデルもリリースするなど、その可能性の幅を爆発的に広げているのです。我々が知る“これまで”の『コンバース』のおさらいと合わせて、今購入できる新顔たちを紹介していきましょう。
確固たる歴史あり。『コンバース』の何がスゴいのか、かいつまんで解説
各モデルの紹介に移る前に、改めて『コンバース』がどんなブランドかを知っておきましょう。普段何げなく足を通している人もいるかもしれませんが、実は業界内でも随一の歴史を有する、パイオニア的な存在なんです。
ここがスゴい1
アメリカで100年続く、超メジャーブランドである
『コンバース』の魅力はなんといってもその長い歴史! 『ナイキ』や『ヴァンズ』、『アディダス』といった有名ブランドは古くても1950年代前後の創業であるのに対し、『コンバース』はその半世紀ほど前となる1908年に誕生しています。創業者であるマーキス・M・コンバース氏がマサチューセッツ州にコンバース・ラバー・シュー・カンパニーを設立し、降雪量が多く湿地帯の続く同州の気候に着目したラバーシューズを開発したことからその歴史はスタート。以降、主にその時々のスポーツシーンと手を取り合う形で進化を続け、今日にいたっては知らないものはないというほどのメジャーブランドへと成長しました。
ここがスゴい2
バスケ、テニス、ランニング……、スポーツシーンとも密接に関わるブランドである
今では『ナイキ』の「エア ジョーダン」などバスケットボール選手の名前を冠するシグネチャーモデルは当たり前となっていますが、その元祖となるのが実は「オールスター」なのです。1917年当時、バスケットボールのスタープレイヤーだったチャールズ・H・テイラー氏は「キャンバス オールスター」に出会ってその高い機能性に惚れ込みます。以降、現役時代を通じて愛用しながらアドバイザーとしてフィードバックを行うなど『コンバース』のさらなる品質向上に努めたテイラー氏の功績を称え、1946年から彼の名がアンクルパッチに記されることになったのです。それが、世界最初のバスケットボールシューズのシグネチャーモデルとなりました。なお、1932年には伝説のバドミントン兼テニスプレイヤー、ジャック・パーセル氏が開発に参加した「ジャックパーセル」もリリースされており、古くからスポーツシーンとも関わりの深いブランドであることがわかります。
ここがスゴい3
ただのローテクにあらず。技術的にも進化を続ける『コンバース』
クラシックなルックスが魅力的なコンバースですが、その機能性は日々進化しています。なかでも独自で開発したカップインソール「リアクト」は低反発フォームの使用に加え、軽量性とクッション性を高めた独自配合のEVAなどによる多重構造を採用。着用時の安定性を大幅にアップさせています。さらに『コンバース』では履き心地だけでなく、ヴィンテージモデルの忠実な復刻にも技術的なアプローチをかけています。日本製の「Made in Japan」シリーズではシューレースを合成繊維から、かつて使われていたコットン製へと変更したり、化学変化で圧着するという高度なヴァルカナイズ製法で耐久性を高めたりするなど、ヴィンテージ感を追求すると同時に品質も向上させているのです。
「オールスター」のみにあらず。拡大し続ける『コンバース』12型
20世紀初頭の創業から多くの名作を生み出して来た『コンバース』。昨今では過去のアーカイブスを現代に蘇らせた復刻を行っているのに加え、独自開発のテクノロジーを搭載したアップデートモデルもかなりの充実ぶり。ここでは定番から順番に、ブランド初のゴルフシューズまでをまとめて紹介します。
1足目
オールスター カラーズ OX
1917年に誕生して以来、現在に至るまでほぼ不変のデザインとスペックで展開されている『コンバース』を代表するアイコンの1つ「オールスター」。本作は定番にはない配色を網羅した「オールスター カラーズ」からの一品。耐摩耗性を高めたアウトソールや立体成型ヒールパッチを採用するなど、機能面でもアップデートを図ったモデルとなっています。
2足目
オールスター100 スプリットロゴ HI
2017年にオールスターの100周年を記念して誕生した「オールスター 100」のアレンジモデルがこちら。リアクトカップインソールや、グリップ力を高めたトラクションソール、消臭抗菌加工を施したメッシュライニングなどのディテールはそのままに、アンクルパッチとヒールラベルをセンターでスプリットして配置したユニークなデザインを取っています。さりげなくも思わず目が留まる意匠は、定番として長らく愛されてきたからこそできるワザでしょう。
3足目
レザー ジャックパーセル
『コンバース』では「オールスター」と並び称される“顔”的な位置づけのモデルは、同名のバドミントンプレイヤーが開発に参加したことでも知られています。本作はそんな「ジャックパーセル」のスムースレザーモデルで、立体成型ヒールラベルや足馴染みの良いソフトレザーを採用することで大人の着こなしに似合う上質な風合いを実現しています。また、カップインソールや耐摩耗仕様のアウトソールを取り入れることで、履き心地をモダンにアレンジしている点にも注目です。
4足目
ジャックパーセル PP RH HI
2020年春夏コレクションよりスタートした取り組み、かつての名品をベースにモダナイズして現代へと蘇らせる“アクティブ ヘリテージ”よりリリースされた「ジャックパーセル」のアレンジモデル。1950~60年代に発売されていたハイカットの「プロパーセル」をデザインソースとし、当時の空気感を再現したレトロな配色と日に焼けたような生成りのラバーテープでヴィンテージ感を加速させています。軽量性や安定性、反発性、通気性をも向上させた多重構造のカップインソール「リアクト HD」を搭載して機能面での改善も図られており、履き心地も上々です。
5足目
シェブロン&スター エアロジャム EW MID
1993年に発売された「エアロジャム」をベースにしたアイテム。同モデルはバスケットボールシューズの名品として名高く、NBAレジェンドの1人であるラリー・ジョンソン氏が愛用していたことでも知られています。競技中にシューレースを保護するシューレースカバーや、“CONS”ロゴなどもオリジナルを踏襲。ソールはボリュームをアップさせ、より現代風に仕上げています。
6足目
シェブロン&スター WP2 EW
マジック・ジョンソン氏やラリー・バード氏といった伝説的NBAプレイヤーがコートで着用していた、『コンバース』を代表するバスケットボールシューズ「ウエポン」。こちらは、そんな名作をベースとする1足です。アッパーのカラーリングや各パーツの独特なカッティングパターンなどオリジナルのイメージを残しつつ、優れた衝撃吸収性能を誇るブランド独自のミッドソールテクノロジー「エナジー ウェーブ」を搭載することで履き心地を向上させています。
7足目
シェブロン&スター CX-PRO SK SU OX +
本格スケートシューズラインである「コンバース スケートボーディング」から登場したモデル。バスケットボールシューズのアーカイブ「C&S PRO-250」をスケート仕様にアップデートしており、アッパー素材にはシリーズでは初となるスエードを採用することで、大人好みのクラシックな雰囲気を前面に押し出しています。ストリート感とともにシックなムードも纏う、欲張りな1足へと仕上げられています。
8足目
スター&バーズ キャンバス
1969年、アッパーに初めてレザーが採用されたバスケットボールシューズとして誕生した「スター&バーズ」。本作はそんな同モデルの素材アレンジバージョンで、アッパーにはウォッシュド加工を施した国産キャンバス素材を採用し、生成りのソールテープをあしらうなどクラシカルな印象を作り出しています。さらに細幅のテープの使用や内外の間隔が狭く見える羽根の形状など、細かなディテールによりモダンなルックスに仕上げられている点もポイントです。
9足目
オールスター クップ クルベ レザー OX
定番の「オールスター」をベースとしつつ、装飾を抑えたレザーアッパーやドレッシーなカップソールを採用するなどクリーンな着こなしにもフィットするよう仕上げられた注目ライン「オールスター クップ」の新モデル。昨今の厚底トレンドにもアプローチする程良いボリューム感と、ホワイト×ネイビーでまとめた爽快なカラーリングにより、履くだけで旬な足元を演出できます。
10足目
ワンスター J
1974年に誕生し、“70年代の幻”とも称されたスターマークとシンプルなカラーリングが特徴の「ワンスター」。本作はそんな「ワンスター」をMADE IN JAPANモデルとして復刻した1足です。アッパーには重厚な光沢を放つブラッククロームレザー、シューレースはコットン製のものを採用し、男らしくもクラシックな風合いを醸成。型抜きされた星とシュータン部分に配されたゴールドも、さりげない上質さを演出します。
11足目
CV GL18 SPX OX
『コンバース』では初となる、スパイクタイプのゴルフシューズ。「シェブロン&スター」をベースにしたシックなデザインで、カジュアルなゴルフファッションとも相性抜群です。『コンバース』らしいローテクでクラシックな見た目ながら、ソフトスパイクを採用することでゴルフシューズとしてのグリップ力をしっかりと向上させるなど、機能面でも光るものがある1足に仕上がっています。こちらは「ゼビオ/ヴィクトリア」限定販売モデルです。
12足目
ビッグC FG スリップオン
“デイリーヴィンテージ”をコンセプトに、1950年代以前のアーカイブをアレンジする「ビッグ C ライン」より。こちらは1940~50年代に発売されたフィッシングブーツをスリッポンにアレンジしたモデルで、アーカイブのパターンを参考にフォクシングテープを高めに巻き上げるなどのアップデートがなされています。なお、アッパーには撥水加工が施されているので、雨天用のスニーカーとしても適役です。

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