
ピーコートのすすめ。大人が参考にしたい着こなし方
冬の定番アウターのひとつであるピーコート(Pコート)。トレンドに左右されることなく活躍し、抜群の着回し力を誇ります。そんなピーコートを生かすべく、活用術を紹介!
大人コーデの強い味方。定番のピーコート(Pコート)が1着あるとかなり使えます!
そもそもピーコートはイギリス海軍が軍服として、さらにはフランス・ブルターニュ地方の漁師が防寒服として着用していたもの。大きな襟にダブルブレストの前立てが特徴で、そのクラシックなデザインは幅広い着こなしにマッチすると支持を得ています。きれいめからカジュアルまで対応する、大人コーデに欠かせない万能アウターといえるでしょう。
汎用性の高さが持ち味。きれいめからカジュアルまで幅広く活躍!
ピーコート最大の魅力は、なんといってもきれいめ、カジュアルともに対応する着回し力の高さにあります。その魅力を生かすには、それぞれの着こなし方をきちんと知っておくことが必要。ということで、シーン別に取り入れる際のポイントを伝授します。
きれいめの場合
ジャケットの見えない着丈を選ぶのが、きれいめスタイルでは重要
基本的にベーシックカラーのウールメルトンなら、どんなきれいめスタイルにもマッチします。ただ、気を付けるべきは着丈。ピーコートを着たときにジャケットの裾が見えると、途端にだらしない印象を与えてしまうのです。そのため、ジャケットの着丈を考慮したピーコートを選ぶようにしましょう。
白のタートルネックニットで上品さを高めたピーコートスタイル
オーソドックスなピーコートながらも上品さと洗練さが漂うのは、白のタートルネックニットをセレクトしているから。チェックのジャケットが絶妙なアクセントになっています。ピーコートとジャケットのバランスもベストですね。
シンプルコーデに映えるシングルピーコートがポイント
ほかとは一線を画すシングルのピーコートが、すっきりとしたオンスタイルを演出。トップスは無地でシンプルに、ボトムスはピンストライプで存在感をもたせています。全体をベーシックカラーでまとめているのも好印象。
カジュアルの場合
ゆったりボトムスとのスタイリングが今の気分
カジュアルスタイルでピーコートが使えるのは言わずもがな。ということで、ここでは今季的なバランスに仕上げるコツをご紹介します。ピーコートのシルエットに関わらず、この冬はボトムスはゆったりめをセレクトするのが◎。一つひとつのアイテムはシンプルでも、今っぽい雰囲気を醸し出すことができますよ。
センスの良さが光る絶妙なシルエットバランス
コンパクトなピーコートに対し、ボトムスはワイドというシルエットが今どき。すべてをネイビーでまとめているので、そのシルエットが引き立っています。足元はクリーンな白スニーカーで抜け感をもたせたところにも注目を。
変わり種ピーコートを旬なバランスで攻略
ダウンタイプのピーコートという変わり種をチョイス。この手のアウターは細身のボトムスを選びがちですが、ゆったりとしたジーンズを合わせているのが今っぽさの秘訣。ネイビーとブラックを巧みに組み合わせたところも技アリです。
カラバリ豊富。人気の5つのカラーと着こなし例
定番アウターだけに、ピーコートはカラーバリエーションも充実しています。どんな色を選んでもいいんですが、今回は”きれいめにもカジュアルにも使える”をキーワードに厳選してみました。どんな印象になるかも解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
カラー1
知的な雰囲気を演出できる王道「ネイビー」
ピーコートのスタンダードな色といえば、やっぱりネイビーですよね。合わせやすいのはもちろん、ピーコートのクラシカルなデザインと相まってどこか知性を感じさせます。例えばチノパン×スニーカーのラフな組み合わせ。ピーコートをプラスすることでそのラフさが緩和され、知的な雰囲気を醸してくれます。
カラー2
スマートかつクールに着こなせる「ブラック」
ピーコートはボタンが大きいものが多いからか、かわいらしい印象を与えます。が、ブラックをセレクトするとかわいらしさは半減され、クールな雰囲気を獲得できるんですよ。こちらの着こなしを見てもわかるとおり。もちろんきれいめスタイルでも同様の雰囲気を得ることができます。
カラー3
クリーンかつ洗練を生み出す「グレー」
グレーはさまざまなトーンがありますが、おすすめはライトグレーです。ダークトーンの多い冬スタイルに軽快さをプラスできますし、なにより洗練されたクリーンな雰囲気に仕上がるのです。写真を見てわかるとおり、ネイビーやブラックといった定番カラーとの相性も抜群ですよ。
カラー4
上品さがピカイチのトレンドカラー「キャメル」
キャメルは他とは一線を画す上品さがウリ。ラフな着こなしもキャメルのピーコートを合わせるだけで大人っぽくなりますし、もちろんきれいめスタイルとも文句なしの相性です。ピーコート特有の子供っぽさも見事に払拭できますよ。
カラー5
脱優等生! 男らしい印象を与える「カーキ」
ピーコート=優等生というイメージをもっている人も多いと思います。それを払拭するのに有効なのがカーキ。ミリタリーが出自のピーコートとも当然マッチするし、なにより男らしさも演出できるんですよ。きれいめスタイルとも意外と相性が良いので、ぜひ挑戦してみてください。
どんなインナーとも相性良好。アイテム別着こなし例
インナーを選ばないというのもピーコートの魅力のひとつ。パーカーやタートルネックニットなど、合わせるインナーでどんな印象を与えるのか詳しく解説します。コーディネートを作る際の参考にしてみてくださいね。
インナー1
カジュアルダウンに有効な「パーカー」でスタイリッシュに導く
パーカーをインしたおかげで、一つひとつのアイテムはベーシックながら、おしゃれなコーディネートに仕上がっています。ピーコートをよりカジュアルダウンさせるなら、こちらのようにピーコートとコントラストをつけるのがおすすめですよ。
インナー2
「タートルネックニット」で上品さと大人っぽさをアップ!
クラシックさに加えてきちんと感もあるピーコートは、タートルネックニットと抜群の相性。たとえボトムスがカジュアルでも上品に仕上がるので、大人にこそおすすめしたい組み合わせです。ピーコートのフロントは、あえて閉めてきちんと感を強調させるのがベター。
インナー3
こなれ感をプラスするなら「Gジャン」とのレイヤードが◎
ピーコートのもつ優等生のイメージを変えるのにうってつけなのがGジャンです。アウターのイメージが強いアイテムですが、冬はインナーとしても活躍する優れモノでもあるんですよ。しかもデニム特有のラフさが、コーディネートをこなれた印象へと導いてくれます。
インナー4
ピーコート×「ボーダーカットソー」で作る好印象な冬マリンスタイル
そもそもピーコートはミリタリーアウターのひとつですが、同時にマリンを象徴するアイテムでもあります。となると、ボーダーカットソーと合わないわけがないですよね。ちなみに爽やかさや清潔感も演出する冬のマリンスタイルは、女子ウケも期待できるんです。
大人におすすめしたい、ピーコート(Pコート)はこの10点
ピーコートの魅力や着こなしテクがわかったところで、次は大人におすすめのアイテムを厳選してご紹介。どれもきれいめからカジュアルまで対応する優秀なものばかりです。
アイテム1
『フェデリティー』10B ピーコート
アメリカの老舗アウターウェアブランド『フェデリティー』は、ピーコートを象徴するブランド。メルトン生地や錨ボタンなど、オーセンティックなディテールが詰まっています。正統派ピーコートの中でもこれは錨ボタンが10個のタイプ。ミディアム丈でスーツのジャケットもカバーできるレングスです。また、錨マーク+ロゴと、星条旗をあしらったピンバッジが付属しているので、アクセントとして追加することもできます。
アイテム2
『キャプテン サンシャイン』ピーコート
アメリカ海軍のラフで凛々しいユニフォームをデザインソースのひとつにしているブランド『キャプテン サンシャイン』。当然ながら、海軍で生まれたピーコートもラインアップしています。この1着は、大きめの襟とAラインのシルエットがクラシックな雰囲気。スーパー100sという細い繊維のウールをベースにしつつ、シルクもブレンドした生地を用いているので、滑らかでエレガントな風合いです。
アイテム3
『オーシバル』ショートピーコート
バスクシャツをはじめとするマリンスタイルのウェアを展開している『オーシバル』。海軍で誕生したピーコートもリリースしています。このモデルはワイドなシルエットが今どきでリラクシング。適度な軽さと膨らみが特徴のウールモッサを使用し、フワフワしたタッチで着心地も良好です。
アイテム4
『ナノ・ユニバース』SUPER140’Sダブルメルトンピーコート
適度な柔らかさと保温力を併せ持つ2重織のメルトン生地で仕立てられたピーコート。SUPER140’Sを原料とした高級感ある素材を使用しており、リュクスなムードを感じさせる質感です。丸みを帯びたシルエットに長めの着丈など、ゆったり着られる作りで今っぽい雰囲気で着こなせます。
アイテム5
『ショット』753US ピーコート 24オンス
『ショット』定番の「740ピーコート」のシルエットをタイトに、かつ着丈もやや短めにアレンジした日本別注モデル。素材も24オンスのメルトンに変更しているので、軽い着用感が楽しめます。それでいてMADE IN USAにこだわっているのも特筆すべきところ。
アイテム6
『アトゥ』ラムメルトン ピーコート
パターンメイキングに徹底してこだわっている『アトゥ』の定番ピーコートは、美しいフォルムが圧巻。立体裁断を取り入れることで、シャープかつ美しい形状を実現しています。長めに設定したレングスも上品なイメージを上乗せ。エレガントなピーコートがほしい人は必ずチェックすべき1着です。
アイテム7
『シップス』リラックスフィット ポリメルトン ジャージー ダブルブレスト ピーコート
トラッドなマリンテイストに定評のある『シップス』も、ピーコートをラインアップしています。特にこのモデルは、ストレッチ性のあるジャージー生地で軽やかな着心地に仕上げているのがポイント。見た目は重厚なメルトン地なので、大人な落ち着きも感じさせる印象です。長すぎず短すぎない丈感にもこだわっていて、ジャケットの裾もしっかり隠れるように配慮。オンからオフまで着回せる逸品です。
アイテム8
『ビームス』フリース イージー ピーコート
素材はポリエステルにレーヨンとポリウレタンをブレンドしていますが、起毛感を追求してウールライクな風合いに仕上げたフリースメルトン生地を採用。上品な印象ながら、シワが入りにくく気軽に着こなせるピーコートを実現しています。襟を立てながらスウェットパーカーをレイヤードしても、フードの収まりが良いパターンメイキングも追求。
アイテム9
『アバハウス』スーパー100s ウォータープルーフ ソフトメルトン ピーコート
風合いがソフトで着心地が良い良質なモッサメルトン地を使った1着。撥水加工を施すことで、水や汚れを弾くように仕上げています。ダブルブレストなのにボタンは1列になっている仕様が新鮮。さらに、左胸と右脇にレイアウトしたジップポケットがシャープかつ個性的なアクセントとして効いています。
アイテム10
『レトロ グレード』ミディアムウェイト オーバーピーコート
『レトログレード』はレザージャケットがメインのブランドですが、アメカジがベースでピーコートも定番。バルキーなニットの上からでも羽織れるように、ゆったりしたシルエットを採用しています。丈もやや長めで、スーツスタイルにも合わせやすい作り。ディテールはオーセンティックで、幅広いコーディネートに馴染みます。襟裏に羊革を用いるなど、細部にこだわっているのもポイント。
この記事の掲載アイテム一覧(全10商品)
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『フェデリティー』 10B ピーコート
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『キャプテン サンシャイン』 ピーコート
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『オーシバル』 ショートピーコート
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『ナノ・ユニバース』 SUPER140’Sダブルメルトンピーコート
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『ショット』 753US ピーコート 24オンス
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『アトゥ』 ラムメルトン ピーコート
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『シップス』 リラックスフィット ポリメルトン ジャージー ダブルブレスト ピーコート
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『ビームス』 フリース イージー ピーコート
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『アバハウス』 スーパー100s ウォータープルーフ ソフトメルトン ピーコート
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『レトロ グレード』 ミディアムウェイト オーバーピーコート
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