
マネークリップがあれば、支払いのときもスマートにキマる
支払いスタイルの多様化に伴い、コンパクトな財布が支持されている昨今。そんな時代にマッチするのは、すべての動作がスマートにキマるマネークリップです。
お札やカードをスマートに持ち歩ける、マネークリップとは
最近は、缶コーヒー1本から大きな買い物まで、カードやスマホで支払うスタイルが定着してきました。海外では数年前からキャッシュレスの動きが高まっていましたが、日本にもその波は着実に押し寄せています。なかにはスマホと数枚のお札をポケットにねじ込んで出かける人もいるようですが、支払うときにお金が裸で出てくるのはスマートではありません。そこで財布代わりに活躍するのが、マネークリップです。マネークリップとは、お札やカードをまとめて挟む簡易的なクリップのこと。最低限の持ち物だけを持ち歩きたいなら、これほど適したものはありません。
こんな人にぴったり! マネークリップを使うメリット
海外の紳士の間では定着しているものの、日本ではまだまだ浸透していないマネークリップ。まずはマネークリップを使うメリットをご紹介します。
メリット1
とにかくコンパクトで持ち歩きに便利
財布代わりにマネークリップを持つ理由は、正直これに尽きると思います。最近はスマートな三つ折り財布なども人気ですが、コンパクトさでいったらマネークリップの右に出るものはありません。スーツの内ポケットに入れてもシルエットにひびきにくいですし、休日は手ぶら派の人にはかなり重宝するアイテムです。
海外旅行に出かけた際も、ポケットの膨らみがわかりづらいためスリに遭いにくいなどの長所があります。
メリット2
無駄なモノを持ち歩かないから見た目もスマート
領収書やポイントカードなどがたまりにたまって、気づいたら財布がパンパン……。それでは見た目もかっこ悪いですし、金運までも下がってしまいそうです。そしてなにより、女性ウケもよくありません。でも必要最低限のものしか持ち歩けないようにできているマネークリップなら、そうなる心配は無用。整理整頓のクセがつきますし、いつでもスマートな男を演出できるのです。
メリット3
海外の高級メゾンブランドも力を入れている
海外ではチップを渡す習慣があり、そのお札を用意しておくための道具として生まれたのがマネークリップだといわれています。日本よりもずっと前からキャッシュレス化が進んでいるため、愛用しているジェントルマンも多いんですよ。高級メゾンはそんな彼らからの支持が熱いことから、マネークリップも手がけているというわけ。シルバーやプラチナといった贅沢な素材を用いたそれらは、シンプルなクリップ式であっても総革製のウォレットより価値のあるものもあります。
種類別にレコメンド。おすすめマネークリップ17選
一口にマネークリップといっても種類はさまざま。ここではシンプルなクリップタイプと、カード・お札を分けて収納できる札挟みタイプに限定し、それぞれのおすすめをピックアップしました。
▼タイプ1:コンパクトさを重視する人はクリップタイプを
コンパクトさというマネークリップの魅力を最大限に生かすなら、迷わずクリップタイプをセレクトするべきでしょう。ちなみに海外のジェントルマンの愛用率が高いのもこちらのタイプです。高級メゾンをはじめとするおすすめブランドをピックアップしました。
ブランド1
『グッチ』
幅広い世代に愛され、世界的にもっともポピュラーなブランドの1つといっても過言ではない『グッチ』。2015年にアレッサンドロ・ミケーレ氏がクリエイティブ・ディレクターに就任し、豪華でグラマラスなイメージを刷新。ジェンダーレスや折衷主義といったスタイルを確立しています。こちらのマネークリップは、ブランドのアイコニックのモチーフである「インターロッキングG」が施されているのがポイント。スターリングシルバーの美しい輝きも、ラグジュアリーな雰囲気を盛り上げます。
ブランド2
『サルヴァトーレ フェラガモ』
イタリアの伝統と職人技が生み出す上質なアイテムが、世界中で支持されている『サルヴァトーレ フェラガモ』。マリリン・モンロー氏やオードリー・ヘップバーン氏などの多くのセレブが愛したことでも有名なブランドです。このマネークリップは、ブランドアイコンである「ガンチーニ」を大胆にデザイン。どこかクラシカルな雰囲気も放ち、周りと差がつくこと請け合いです。
ブランド3
『ボッテガヴェネタ』
イタリア・ヴェネト地方の熟練した革職人の伝統やクラフトマンシップに深く根ざした最高品質の幅広いアイテムを発信。短冊切りのレザーを丁寧に編み込んだイントレチャートはブランドの代名詞ですが、このマネークリップにも採用されています。強力なマグネット仕様になっており、上質なラムレザーの経年変化も楽しめる逸品です。
ブランド4
『ベルフィオーレ』
1948年から続く老舗シルバーブランド。熟練職人の手によって生み出されるアイテムは、流行に左右されることのない普遍的な魅力を放ちます。インフィニティ(無限大)シンボルを重ねたマネークリップは、シンプルながらもシックで洗練された雰囲気。ポケットなどからサッと取り出したとき、センスの良さをアピールできるはずです。
ブランド5
『エンポリオアルマーニ』
1981年に『ジョルジオアルマーニ』から派生したセカンドラインで、若いマインドを持つ人に向けて発信されています。トレンドやモダンなデザインをより強く意識して展開されているのも特徴。ブラックレザーを使ったマネークリップは、凹凸ある表面感がクールな印象を与えます。さりげなく主張するブランドロゴがアクセントに。
ブランド6
『ポール・スミス』
英国の伝統的なスタイルに、独特な遊び心やスパイスをプラスしたコレクションが人気の『ポール・スミス』。洋服はもちろん、バッグや財布といった小物も日本では支持されています。下部に施されたマルチストライプがさりげない存在感を放つマネークリップは、どんな場面もスマートな大人の男性を演出してくれるアイテム。裏面にはブランドロゴの刻印入り。
ブランド7
『ダブルアールエル』
ヴィンテージコレクターで知られるラルフ・ローレン氏が、1993年に立ち上げたヴィンテージに特化したブランド。スターリングシルバーを使ったアメリカ製のマネークリップは、スタンプ加工や鍛造、研磨といったハンドメイドを採用し、手間暇かけて作られた逸品です。時を経るにつれて魅力が増し、周りとさらに差をつけられるはず。
▼タイプ2:使い勝手も重視するなら札挟みタイプを
一見、普通の二つ折り財布に見える札挟みタイプは、独立したカードポケットも設けられているため、使い勝手に秀でているのが魅力。収納性を備える一方で、かさばらないという優れモノはこちら。
ブランド8
『プラダ』
洗練されたデザインで世界中の洒落者から愛されている『プラダ』。ブランドのはじまりは1913年にミラノで開業した皮革製品店ゆえ、レザーには並々ならぬこだわりを持っています。また、イタリア職人の技術を駆使したレザーアイテムはブルジョワの間で話題となり、イタリア王室御用達にもなりました。シンプルにロゴをあしらったマネークリップは、6つのカードポケットも完備。内装とのカラーコントラストもポイントに。
ブランド9
『サンローラン』
イヴ・サンローラン氏が1962年に立ち上げた、フランスが誇る世界的なファッションブランド。サファリルックやパンタロンスーツなど、数々のトレンドを生み出したことでも知られています。今回ピックしたのは、ツヤを抑えたクロコダイルのエンボスレザーと同色の”YSL”マークがクールなマネークリップ。カードポケットが6つ設けられているので、使い勝手にも優れています。
ブランド10
『バーバリー』
『バーバリー』の代名詞であるトレンチコートを中心に、ウェアやアクセサリーなどを幅広く展開。2018年にはチーフクリエイティブオフィサーにリカルド・ティッシ氏が任命され、ますます人気が高まっています。アイコンモチーフのチェック柄を大胆にプリントしたマネークリップは、モノトーンカラーで構成されモダンな印象。ブランドロゴは内側に控えめに配置されているのも見逃せない点。
ブランド11
『ポーター』
日本で知らない人はいないくらいの知名度を誇る『ポーター』。吉田カバンの自社ブランドとして1962年に誕生して以来、日本のバッグ界をけん引し続けています。「プリュム」シリーズのマネークリップは、メイン素材にヨーロッパ原皮の牛キップを使用。紙幣を挟むクリップは可動式になっているので、出し入れをスムーズに行うことができます。カードポケットが8か所、フリーポケットが2か所という充実した機能にも注目を。
ブランド12
『フェリージ』
1973年にイタリアで創業した『フェリージ』は、伝統的で洗練されたデザインのバッグや革小物を展開。厳選された上質な素材を用い、すべて熟練職人が丁寧なハンドメイドで仕上げています。シックで洗練されたグレーの発色が印象的なこちらは、『ユナイテッドアローズ』の別注モデル。ゴールドカラーのクリップとのカラーリングもポイントで、見た目のクラス感アップに一役買っています。型押しレザーの美しさも見逃せないポイント。
ブランド13
『ファーロ』
日本において昔から受け継がれてきた伝統技法から生まれる製品、世界に誇れるクオリティを発信したいという思いで1965年にスタート。こちらは外装に1枚革を切れ目なく贅沢に使用した、眉目秀麗なマネークリップ。お札を挟むクリップは1つずつ手作業で磨き上げられるなど、『ファーロ』らしい卓越した職人技が光る仕上がりです。360度どこから見ても隙のない仕上がりは、コバの仕上げに定評のある同ブランドならでは。
ブランド14
『グレンロイヤル』
1979年にスコットランドで設立された『グレンロイヤル』。創業100年以上のレザーブランドが多い欧州では新参ですが、その確かな品質は高く評価されています。本モデルはブランドの代名詞であるブライドルレザーにエンボス加工を施した、珍しいルックスのレイクランドブライドルレザー製。イギリスの湖水地方をイメージしたレザーで、通常のブライドルレザーよりも傷が目立ちにくいという魅力もあります。カードポケットを7つ設けた収納力の高さにも注目を。
ブランド15
『キプリス』
“一生愛せる本質的価値のあるものづくり”をコンセプトにレザーアイテムを発信する日本発の『キプリス』。製法の美しさと機能美にこだわっており、「菊寄せ」と呼ばれる日本伝統技法はブランドの象徴にもなっています。このマネークリップは表側にシェルコードバン、内側にシラサギレザーを使用。レザーが引き立つシンプルなルックスながら、内部の収納が充実しているのも魅力です。
ブランド16
『ミスターオリーブ』
武骨と繊細など、ブランド名に相反するもののミクスチャーの意味が込められている『ミスターオリーブ』。アメリカがヨーロッパに強く憧れていた60~70年代のカルチャーを基本ルーツに、”BASIK ROCK ROYAL”をキーワードに洗練されたリアルクロージングを発信しています。ブランド定番のポリッシュステアレザーは、たっぷりオイルを含ませたエイジング映えする高品質レザー。この札挟みタイプはコインポケットにスマートなファスナー式を採用しているので、スナップボタンに比べて厚みが出にくいのが特徴です。
ブランド17
『ローター』
“楽しむ・好き”をコンセプトに進化続ける『ローター』は、スケートボードやモーターサイクルなどを中心に、他にはないポップな色使いやユニークなアイテムを展開。こちらの札挟みタイプはスマートな見た目とは裏腹に、6つのカードポケットを備えた優れモノ。しかもその1つはコインポケットのフラップ部分に設置されているため、使用頻度の高いカードを収納するのに便利です。使い込むほどにツヤや味わいが増す、ブッテロレザーを採用。

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