
ポケットチーフのおしゃれな折り方5選。柄別におすすめブランドも紹介!
普段のジャケットスタイルやフォーマルな装いを華やかに演出してくれるポケットチーフ。大人として押さえておきたい基本の5つの折り方と、おすすめのアイテムをご紹介。
ただのハンカチにあらず。ポケットチーフとは
ポケットチーフとはすなわち、ジャケットの胸ポケットに挿す装飾用の布。結婚式やパーティなどのフォーマルなシーンのスーツスタイルには、欠かせないアイテムだ。タイ同様、胸元に彩りを与え、スーツ姿をよりおしゃれに演出するのに一役買ってくれる。だが、同じアイテムでも折り方次第で印象がガラッと変わるので、大人の男性として場面に応じて使い分けることが求められる。
胸元の印象が激変。ポケットチーフの折り方5種
1枚の布から、折り方次第でさまざまな表情を演出してくれるポケットチーフ。ここからは、大人として覚えておきたいポケットチーフの折り方をご紹介していこう。それぞれどのような雰囲気に見えるのかも、合わせてチェックしておきたい。
▼折り方1:スクエア
スクエアはもっともベーシックでポピュラーな折り方。TVフォールドとも呼ばれる。折り方もいたって簡単だが、端正な見た目で手軽にフォーマルな印象を与えてくれる。ビジネスシーンやフォーマルシーンはもちろん、パーティシーンなど幅広いシーンに対応してくれるので、迷ったらスクエアで折ってポケットに挿せば間違いない。
(左から順に)
1.ポケットチーフを縦に2つに折る。
2.胸ポケットの深さに合わせて、下を折り上げる。ポケットに入れたときに上部が1~2cm程度出るように長さを整えて。
3. 最後にサイズのバランスを調整して完成!
なお、チーフが大きく1.の工程の後でポケットに収まるサイズになっていなければ、横にも2つ折りにして全体の4分の1の大きさに。さらに胸ポケットの横幅に合わせて、縦に3分の1ずつ折りたたみ、長方形の形にすると良い。
▼折り方2:スリーピークス
華やかな印象が強く、結婚式などの祝い事の場にもっともふさわしい折り方。その名の通り、ポケットから3つの山が覗く様子から名付けられた。燕尾服やモーニング、テールコートなどフォーマル度の高い服装にも対応してくれる。基本的には、上のスクエアとセットで覚えておけば概ねどのようなシーンでもカバーできるはずだ。山が2つのツインピークスや4つのフォーピークスもバリエーションとして存在。
(左から順に)
1.ポケットチーフを広げて三角形になるように対角線で折る。
2.さらに真ん中で半分に折る。その際、角が少しずれるように折るのがポイント。
3.もう一度半分に折る。3つの山が並ぶようにバランスを整える。
4.ポケットの深さに合わせて下を折る。
5.ポケットに挿し込んで完成。山の部分のみが見えるようにバランス良く。
▼折り方3:パフドスタイル
ふんわりとした柔らかなスタイルで胸元を華やかに演出してくれる挿し方。ラグジュアリーな印象が強く、ビジカジなどのカジュアルなジャケットスタイルに相性が良いとされている。手軽に折ることができるので、いつものジャケットスタイルに動きを出したいときなどにおすすめだ。シルクのようなドレープの強い素材を選ぶと、より自然にキマる。
(左から順に)
1.ポケットチーフを広げ、中心あたりをつまみあげる。
2.つまみあげたまま、もう片方の手で下を絞るように握る。
3.胸ポケットの深さに合わせて、下部分を折り込み長さを整える。
4.ポケットに挿し込んだら、膨らみがふんわりとするように整えて完成。
▼折り方4:クラッシュドスタイル
クラッシュドスタイルは、エレガントな雰囲気がありながらもカジュアル感のある少し遊びのきいた折り方。ジャケットスタイルはもちろん、フォーマルなスタイルまで幅広く合わせる事が可能だ。一見難しそうに見えるが、簡単に折ることができるのでぜひ覚えておきたい。
(左から順に)
1.パフドスタイル同様に、ポケットチーフを広げて、中心あたりをつまみあげる。
2.つまみあげたら、そのまま絞るように握る。
3.握ったほうを下にする。
4.胸ポケットの深さに合わせて下を折り上げる。
5.縁部分のみが見えるようにポケットに挿し込み、縁が広がるように整えたら完成。
▼折り方5:トライアングル
ビジネスからパーティ、カジュアルなスタイルまで幅広くこなしてくれるオールラウンダーなスタイル。トライアングラーとも呼ばれる。スリーピークスなどと比べると簡単に見えるが、ポケットから見える三角部分の角度によって印象が変わるのでバランスを整えて挿すことが重要だ。
(左から順に)
1.広げたポケットチーフを縦半分に折る。さらに半分に折って4分の1のサイズにする。
2.菱形の状態に置く。
3.胸ポケットの幅に合わせて左右の角を折る。
4.胸ポケットの深さに合わせて下を折り上げる。
5.ポケットに挿し込んだら、バランスを調整。二等辺三角形のようにきれいに折る必要はなく、多少曲がっているくらいでOK。
ポケットチーフ初心者は、チーフとネクタイの色みを合わせて
ポケットチーフを普段あまり挿し慣れていない人が、色みの違うチーフとネクタイをバランス良くコーディネートするのは至難の業。チグハグな印象を与えないためにも、挿し慣れていないのであれば、まずは色みを揃えるとベターだ。さらにワンランク上を目指すのであれば、写真のように柄の雰囲気も近づけられると良いだろう。
柄別にレコメンド。おすすめのポケットチーフをご紹介
スーツスタイルを格上げしてくれるおすすめのポケットチーフを、柄ごとにピックアップ。無地から柄モノまで4種類を順にご紹介していく。これまでの話を踏まえ、手持ちのネクタイとのコーディネートも考慮しつつ選ぶことをおすすめする。
▼柄1:無地
基本中の基本、無地タイプのポケットチーフは柄モノのスーツから無地のスーツまでスタイルを問わず気軽に合わせることができる。白無地は結婚式をはじめとしたどのようなシーンでも使えるので、1枚はマストで手に入れておきたい。リネン素材ならビジネスシーンでも使いやすい。
アイテム1
『エストネーション』リネントリミングポケットチーフ
大人の嗜みとして持っておくべきなのが、リネンの白無地。もっとも格式あるポケットチーフなので、フォーマルスタイルに使うことができる。挿し方を変えれば幅広いコーディネートでも使用でき、ほとんどのビジネススタイルで使用可能だ。
アイテム2
『ジョンローレンスサリバン』シルクツイルポケットチーフ
シルクサテンを使用したポケットチーフは高級感溢れる雰囲気。シンプルな無地ならあらゆるビジネススタイルにマッチするので頼もしい存在だ。しかもこちらのブランドはすべてがメイド・イン・ジャパン。オンのシャツで定番のネイビーなら清潔感も抜群!
アイテム3
『シップス エニィ』リネン ポケットチーフ
無地に飽きたら、トリミングの効いたポケットチーフを選ぶのがおすすめ。無地と同じようにオールマイティに使える一方、フチを取り囲むラインがシャープでスタイリッシュな個性もプラスできる。「パフドスタイル以外」で挿して、トリミングのラインを主張したい。
▼柄2:ストライプ柄
スタイリッシュな印象を与えたいなら、ストライプ柄をチョイスするのも手。レジメンタルのネクタイと柄も合わせやすく、幅広いシーンで活躍してくれるだろう。軽さを出したいならコットン素材、上品さを出したいならシルク素材を選んで。
アイテム4
『パーフェクトスーツファクトリー』フォーマル ポケットチーフ ストライプ
織り柄で描き出したシャドーストライプがエレガントな印象を放つ1枚。ラインの存在感が控えめなこんなストライプ柄なら、無地と同じ感覚で幅広く使える。シャツでも定番のペールピンクなら、起用したくなるシーンも多いはずだ。
アイテム5
『ユナイテッドアローズ』ポケットチーフ
一見、白無地のポケットチーフだが、周囲を同色の5本のストライプで囲んだこだわりの1枚。リネン×コットンの生地はさらりとした風合いで、特に暑いシーズンなどは涼しげな表情を生み出してくれる。スタイリッシュかつ汎用性も高いので、あらゆるシーンで重宝するだろう。
アイテム6
『フォリオ』レジメンタル ポケットチーフ
ネクタイの王道柄であるレジメンタルストライプを採用しているものの、色使いが独特。イタリアのファクトリーブランドらしい個性のあるデザインが魅力だ。派手な印象だが、ブラックも使われている柄なので、ブラックジャケットに難なくマッチする。
▼柄3:チェック柄
チェック柄のポケットチーフは、カジュアルな雰囲気を醸しつつも品の良い胸元を演出してくれる。ギンガムチェックなど細かなチェック柄なら上品な印象が強くなり、ブロックチェックなど目の大きなチェック柄ならカジュアルな印象が強くなる。
アイテム7
『ブラックレーベル・クレストブリッジ』マイクロチェックチーフ
シルクを100%使用した贅沢極まる一品。美しい光沢を放つマイクロチェック柄が、ドレスシーンのコーディネートを華やかに演出してくれる。落ち着いた色味は使い勝手が良く、ビジネスからパーティまで活躍してくれるはず。
アイテム8
『タケオキクチ』チェックトリムポケットチーフ
細かいタータンチェック柄を周囲にレイアウトしているのがポイント。無地とのコントラストで柄が引き立つように挿せたら理想的だ。品格のあるタータンチェックならカジュアルに映ることもない。温かみのあるワイン系に加え、シックなグレー系と爽快なネイビー系もラインアップ。
アイテム9
『ムッシュ ニコル』グレンチェック柄ポケットチーフ
グレンチェックとハウンドトゥースチェック(千鳥格子)を組み合わせているため、挿し方によって見える柄を変えることが可能。イタリアのファブリックメーカー「クラシコセタ」のウール100%生地には独特な表情があり、こなれた印象も感じさせる。
▼柄4:総柄
ストライプに比べると、抜群の存在感を演出してくれる総柄デザイン。柄によってはカジュアルからフォーマルまで印象が大きく変わるので、自分の好みを見つけよう。花柄はシルク素材で華やかさや品の良さを強調し、カモ柄はコットン素材でカジュアル感を楽しむなど、素材と柄との掛け合わせを意識するのもおもしろい。
アイテム10
『メンズメルローズ』ドットポケットチーフ
ネクタイ同様、ポケットチーフでも定番のドット柄を採用した1枚。さりげなく華やかな印象で、ビジネスシーンからパーティシーンまで幅広く活躍してくれる。ワイン、ネイビー、グレーのカラバリはどれも使いやすいが、挿し色として効かせやすいのは赤系のワイン。
アイテム11
『エトロ』ペイズリー ポケットチーフ
ペイズリー柄も今となっていは王道の1つ。眠っていた伝統柄を蘇らせたのは実は『エトロ』だ。しかもこの1枚はエキゾチックな個性とエレガントな雰囲気を兼備している。派手に思えるかもしれないが、胸に挿してみると自然に馴染むので試してほしい。
アイテム12
『エリコ フォルミコラ』カモフラ柄ポケットチーフ
カジュアルスタイルでは定番の迷彩柄も、ポケットチーフで取り入れると新鮮。イタリアのブランドらしくサジ加減を心得た色使いで、主張し過ぎないバランスに整えているのはさすがだ。ウールにカシミヤをブレンドした素材感も独特で、コーディネートを洒脱に見せてくれること請け合い。
この記事の掲載アイテム一覧(全6商品)
画像をタップクリックするとアイテム詳細が表示されます
-
『エストネーション』 リネントリミングポケットチーフ
-
『ジョンローレンスサリバン』 シルクツイルポケットチーフ
-
『ユナイテッドアローズ』 ポケットチーフ
-
『タケオキクチ』 チェックトリムポケットチーフ
-
『メンズメルローズ』 ドットポケットチーフ
-
『エトロ』 ペイズリー ポケットチーフ
掲載アイテムをもっと見る(-6商品)