世界一売れたスニーカー。アディダスのスタンスミスが持つ魅力

世界一売れたスニーカー。アディダスのスタンスミスが持つ魅力

メンズの足元にスニーカーは欠かせない。中でも人気なのが『アディダス』往年の名作に数えられるスタンスミス。定番からアレンジモデル、コーデまでその魅力を語り尽くす。

菊地 亮

2019.03.19

アディダス(adidas)
スニーカー

名実ともに世界一。『アディダス』スタンスミス

2001年にストリートスポーツウェアブランドとして誕生したのが『アディダスオリジナルス』。アディダス社で、1972〜96年まで使用されていたトレフォイルロゴをシンボルとし、復刻商品やコラボアイテムなどを展開。そのラインアップに加わったのがテニスの往年の名プレイヤーをモデル名にもつスタンスミス。ご存じのようにアディダス社が誇る名作テニスシューズに数えられ、世界一売れたスニーカーとしてギネスにも認定されている。

スタンスミスの復刻版が人気。その歴史とは?

スタンスミスのファーストモデルが登場したのは1973年。名プレイヤーの名が冠されていることからもわかるように、テニスシューズとして発表された。さらに源流をたどれば、“ハイレット”というモデルに行き着く。

“ハイレット”は1965年に発売され、1963年の全仏オープンでロバート・ハイレット氏が活躍したことを記念して作られたモデル。白を基調としたクリーンな配色や特徴的な通気穴などがそれを物語っている。実際、スタン・スミス氏も好んで履いていたとか。

『アディダス』スタンスミスの特徴をチェック

スタンスミスは、単なる流行にとどまらない“定番化”する良さがある。良さのひとつは、いうまでもなくシンプルなデザイン性。ただし、“デザイン性の高さ”だけがスタンスミスの長所ではない。より細部に、スタンスミスの魅力は見てとれる。

アッパー

定番の1足として展開されているのが、スムースレザーを採用したモデル。しなやかなレザーの質感は、それだけで足元に品格を与えてくれる。

トゥ

きれいめなスタイリングにもすんなり収まる要因は、何もクリーンな見た目だけではない。ポイントとしてあげられるのがスマートなフォルム。一般的なスニーカーと比べると程良くシャープで、丸すぎないトゥの絶妙なバランスが履きやすさと洗練さを共存させている。

ヒール

バイカラーで仕上げられたヒールは、バックショットのアクセントにも最適なディテール。光沢感のあるスムースレザーを採用し、そこへモデル名とともにお馴染みのトレフォイルロゴをオン。この代表的な意匠は、過去のモデルを元に復刻版でも忠実に再現されている。

シュータン

ヒール部と色を連動させ、ブランド名やモデル名をあしらったシュータンもスタンスミスたらしめる好ディテール。シグネチャーモデルであることを端的に伝えるテニスの往年の名プレイヤー、スタン・スミス氏の似顔絵と彼のサインは、同モデルのアイコンになっている。

ソール

ビジュアルを忠実に再現しながら、履き心地も重視した点はさすがのひと言。お馴染みのラバーソールは、ベースがテニスシューズだけにクッション性がハイレベル。ソール裏にはドットパターンが配され、列ごとに凹凸をつけた気の利いた配列でグリップ力を高めている。

『アディダス』スタンスミスのカラーバリエーションを紹介

カラー1ホワイト×グリーン

スタンスミス定番のカラーパレットといえばホワイトとグリーンの配色だ。メインカラーとなるホワイトにくわえ、ヒールパッチやシュータンへ入れたグリーンが爽やかな印象を醸し出す。

なお、写真のそれは一見すると“いつもの”スタンスミスだが、実は特別仕様。元プロテニスプレーヤーのスタン・スミス氏との終身契約を記念したモデルで、#STANSMITHFOREVERというハッシュタグがさり気なくあしらわれている。インソールも“いつもの”とは異なるディテールに仕上げられているため、ぜひ手にしていただきたい。

カラー2ホワイト×ネイビー

夏にピッタリなマリンカラーの配色として、ホワイトとネイビーの配色にも注目したい。正式なカラー名称は「カレッジネイビー」で、アイビールックにもはまりそうな清楚で気品に満ちたルックス。

カラー3ホワイト×グレー

やわらかな印象を与えるグレーとホワイトのコンビネーション。上品な色合いでコーディネートの幅をエレガントに広げてくれる。

カラー4べージュ(スエード)

シューレースやハトメ、ステッチをベージュで仕上げた異色作。通常とは異なる大人びた表情が印象的で、ゴールドのスタン・スミス氏の似顔絵により、上品さをプラスしている。

なぜ、『ABCマート』で販売されているスタンスミスはお手ごろ価格なのか?

スタンスミスには2つの種類が存在する。それは、『アディダス』より公式で発売されているD品番のものと、ABCマート限定で発売されているM品番のもの。

欧州や日本などの地域へ向けて作られている前者とは異なり、後者は米国で流通されているモデルで、天然皮革と合成皮革の混成で作られているため、値段も比較的お手ごろ。それでいて足馴染みが良く、履きやすいのが特徴だ。

スタンスミスはベルクロタイプの”コンフォート”にも注目

スタンスミスの発展系として、スタンスミスコンフォートは1997年に登場。ベルクロを使った甲デザインが新鮮で、着脱のしやすさも相まって瞬く間にシーンの主役へと躍り出た。最近ではカラバリにも独自性があふれ、オールブラックやオールホワイトなどをそろえている。

なお、ベルクロとは、鉤状の突起が無数についた布と、無数のループした糸のついた布を2枚1組とし、主に接着するために用いられる。貼り付けや取り外しがイージーで、バリバリッとした独特な音も特徴。国内では、クラレの商標であるマジックテープの名でも知られている。

モアバリエーションとしてチェックしたいのが、オールブラックのこちら。季節を問わず、「足元は黒が好み」という男性にはぜひおすすめしたい。ベルクロ仕様ならではの着脱性はもちろん、大人らしさのサポートにも効果を発揮する。

『アディダス スケートボーディング』から展開。スタンスミス“バルク”もおしゃれ

名作のリバイバルやコラボ、旬の新作をそろえるなど、ボーダーレスな展開を見せる『アディダスオリジナルス』。その一方で、『アディダス スケートボーディング』は、スケーターへ最高のアイテムを提供すべく2006年に誕生したライン。スケーターによるスケーターのためのアイテムをラインアップし、契約ライダーにはマーク・ゴンサレスなどそうそうたる面々が並ぶ。

クリーンなホワイトアッパーに映えるヒールパッチやシュータンのカラー。そしてエアホールで表現された三本ラインなど、スタンスミスの特徴をそのまま。ただ、着目すべきはシュータンのデザイン。スタン・スミス氏の似顔絵になんとヒゲが!? こんな遊び心もならでは。

目を見張る違いは細部のディテールワークだろう。アッパーには保護パッドが追加され肉厚になっており、これまでアッパーと同素材を使用していたシュータンは、通気性を考慮したメッシュ仕立てに。それによりサイドのエアホールとの相乗効果で蒸れを回避している。

スタンスミスはテニスシューズとして作られたが、こちらはスケーターのためのシューズをイメージ。そのため、スケーター仕様のさまざまな意匠が施されている。内部をくり抜き軽量化を進めたミッドソールや、グリップ力を高めたスケートボーディングに最適なアウトソールはその好例。

品切れ続出。ビッグコラボの2モデルも必見

2016年のビッグニュースとしてスニーカーアディクトを夢中にさせたのが、写真のゴアテックスを採用したスタンスミス。大人が好むミニマルなルックスはそのままに、悪天候にも耐える素材を装備することで、ファッション性の高いスニーカーをアップグレード。品薄状態が続く名作のひとつはファンならずともチェックしておくのがベターだろう。さらに、同ブランドの技術を結集した“ブースト”モデルも確実に押さえておきたい。

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春夏秋冬使える! 『アディダス』スタンスミスを使ったメンズコーデ

スタンスミスの人気は、何もビジュアルや機能面だけに後押しされるものではない。季節を問わず、寒暖差による着こなしの変化にも対応し、常にセンスアップをフォローしてくれることにある。ここでは、オールシーズン履けるスタンスミスの魅力を伝えるべく、各季節の着こなしを紹介しよう。

▼春コーデ

春先のトレンドとして注目されているストライプ柄のシャツ。爽やかさや清潔感を象徴する柄には、やはりクリーンな白スニーカーを合わせたい。ミリタリー色が強いカーキのパンツでも、スタンスミスと合わせることで都会的な着こなしに映るはず。

モノトーン調でシックに仕上げた大人らしいストリートコーデ。ストリート色が強いロンTでさえも、スタンスミスと合わせれば大人らしく仕上げることが可能だ。単なる白スニーカーに留まらない歴史があり、不動の人気を誇る1足だからこその演出力には頼らない手はない。

ジャケパンスタイルには、スタンスタミスをハズし役として抜てき。清涼感のある着こなしをさらに軽快に、春らしく演出してくれる。

春先も頼りたいざっくりとしたニットは、淡い色みをセレクトして季節感をフォロー。ライトブルーのジーンズとのコンビはやぼったく映りがちだが、足元にスタンスミスを据えるだけで不思議とクリアな印象に。バングルや腕時計など、小物使いの上手さも手伝って洒落感を高めている。

▼夏コーデ

白のVネックTに合わせたのは、動きやすさを加味したスポーティな一本とスニーカー。モノトーン仕立てにしたことでモダンさを際立たせ、白を多めに採用したことで重たさを払拭している。

ボーダーTシャツにベージュのショーツというシンプルな着こなしにもスタンスミスは呼吸を合わせてくれる。上から下へと色みのトーンを明るめにすることで、より軽快な足元を演出。

夏の新定番アイテムになりつつあるサマーニットを装いながら、アンクル丈のスラックスにクリーンなスニーカーでより上品な印象に仕上げたスタイリング。スタンスミスで爽やかさをよりアップさせた好例。

▼秋コーデ

ジャケットやデニムなど定番アイテムとスタンスミスを合わせたシンプルな着こなし。トップスのボーダーの白をスニーカーで拾っているため、しっかりとはまっている。すぐに真似できる大人のカジュアルスタイルだ。

ジージャンを着用しながらも、キャップやナイロンパンツなどスポーツテイストのアイテムを集めることで、リラックスさを醸出。色みは、ブルー×ホワイトの2色でまとめると、すがすがしい印象を与えてくれる。

落ち着きがちな秋冬のスタイルも、上下から柔らかな色でサンドすればやさしいビジュアルに仕上がる。ブルゾン&スニーカーでラフに、シャツ&スラッックスでシャキッと、そのメリハリも絶妙だ。

▼冬コーデ

ステンカラーコートのトップボタンを閉じ、濃紺のワイドボトムスと組ませながら自然なAラインシルエットを構築。その中にあって随所に入れたクリーンカラーがやさしい雰囲気を作り上げている。

インナーにパーカーを差したきれいめカジュアルは、ダークトーンでまとめると大人っぽく仕上がるが、重くなりすぎてしまうことも。そんなときには、足元に白を入れて軽さをプラスすると◎。ヒールのトレフォイルロゴでネイビーを拾っている点が粋な計らいを感じさせる。

MA-1のカーキをアクセントカラーとし、ほかを白黒でまとめたすっきりとして着こなし。キャップからスニーカーまで白黒を交互に組み合わせることでメリハリがついている。MA-1のツヤ感あるナイロン素材と、スタンスミスのレザー素材で品の良さをさりげなくアピールして。

春先に重宝するボアジャケットとスラックスを組み合わせた、カジュアルなコーデ。足元に白のスタンスミスをセレクトすることで、クリーンな印象を加味している。

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