
サスペンダーでコーデを格上げしよう。おすすめテクニック&ブランド13選
実はベルトよりも長い歴史を持つサスペンダー。脚長効果があり、正装にもカジュアルコーデにも使える振り幅があります。その魅力を改めて確認してみましょう。
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サスペンダーひとつでコーデのこなれ感が劇的アップ!
パンツのずり落ちを防ぐ目的から1700年代に考案されたといわれるサスペンダーですが、その歴史は一般的なベルトよりもはるかに長く、今なおさまざまなスタイルに取り入れられています。腹部の締め付けがなくラクなのはもちろん、こなれ感を演出しながらも、いつもとはちょっと異なるニュアンスに格上げしてくれるのが持ち味。そんな名脇役であるサスペンダーの魅力に迫っていきましょう。
ベルトが生まれるまでは、みんなサスペンダーでした
サスペンダーの登場は18世紀にまで遡ります。当時のスラックスは股上がかなり深めに設定されていたため、動きやすさや脱ぎやすさへの配慮から、肩まで吊り上げる固定具として考案されました。当時、衣類はオーダーメイドが主流であったため、貴族階級など裕福な人々にとっては無縁だったよう。ですが、次第にドレスやビジネスシーンへと波及していきます。一方、一般的なベルトの登場はなんと20世紀を迎えた1910年代頃だったといわれ、サスペンダーよりも約200年も歴史が浅いのです。
実は簡単です。サスペンダー上手のテクニックを解説
休日からビジネスまで広い守備範囲が何より魅力のサスペンダー。ここからはそんなサスペンダーを使ったサンプルコーデとともに使用時の注意点やテクニックをご紹介しましょう。ワンブランドで洒落感を加えられ、デイリーユースを格上げできる……そんな見習うべき使用例を見ていきましょう。
テクニック1
無難な白Tも一気に洒落感アップ
ベーシックな白Tにブラックのプリーツパンツと、いたってシンプルなモノトーンスタイルながら、無難さを感じさせないのは、ベルトをサスペンダーに置き換えたことによる効果。コーディネート全体に寄せたサスペンダーの配色も参考にしたいですね。
テクニック2
上下のバランス調整にも最適
トップをコンパクトにまとめ、ボトムにボリュームを持たせるなど、上下異なるバランスを楽しむ際もサスペンダーは効果的です。ウエストラインを締め付けず、トップスからボトムへと直線的につなげるため、程良いリラックス感とこなれた印象にまとまります。上下のバランス調整にも実は最適なカテゴリなのです。
テクニック3
ファッション然とし過ぎない絶妙ギア感覚
熟練工や職人のようにこなれた雰囲気を目指すなら、サスペンダーを積極的に取り入れていきたいところ。いわゆるカジュアルながらも芯を感じさせ、一方でドレスのようにかしこまり過ぎない独自のニュアンスを、たったひと手間で獲得できるのです。
テクニック4
オールドワーカーに倣ったハイウエスト
股上がかなり深めに設定されたワークパンツを同系色のサスペンダーで吊り上げたヴィンテージワークスタイル。通常のベルトだと絶対に実現できない絶妙なバランス感、さらにアイテム自体のワーク然としたユルさしっかり保ちながら、どこか小ぎれいな印象にまとまっているのがサスペンダーならではの持ち味です。
テクニック5
フォーマルでは“見せない”が基本です
シャツの裾がはみ出る心配がなく、ベルトの厚みがないためウエストラインをスッキリまとめられることから、1940年代頃からフォーマルでも定番化しています。とはいえ、フォーマルシーンにおけるサスペンダーには“見せない”という基本ルールがあります。かしこまった席ではジャケットやベストの下に忍ばせるのが一般的ながら、チラ見せ効果を狙うなら黒やネイビーといった、なるべく色味を抑えたものを取り入れましょう。
知っておきたいサスペンダーの選びのポイント
ベルト形状、素材、金具など、意外と見どころの多いカテゴリでもあります。どんなシーンでどんなスタイルに合わせるのかを明確にイメージしたうえで最適解を導き出せるよう、以下ではチェックすべきポイントを洗い出していきましょう。
ポイント1
実は3種類ある背面形状
背面形状には主に3つの種類があります。H型は体に馴染みやすくワーク由来のため武骨な印象に仕上がります。X型は背面で交差して吊り上げるためヒップが上がりパンツのラインをくっきり出すのに最適。Y型は背中をスッキリ見せる効果があり、シャツとの相性が最も良いとされています。目指したいスタイルに合わせて選択するのが良いでしょう。
ポイント2
パンツへの付け方を確認
ヴィンテージのワークパンツには、サスペンダーボタンという専用ボタンがウエストに付属していました。現在の一般的なパンツはベルトが主流なので、ボタンは付属しておらず、サスペンド(クリップ)タイプが一般的です。また、ひとつのクリップで吊るシングルクリップはお手軽ながらパンツの生地にかかる負荷が大きく、先端が二股に分かれたダブルクリップは負荷を若干抑えられると覚えておきましょう。
ポイント3
スタイルは素材選びで決まる
最も一般的なのはエラスティックバンドと呼ばれる伸縮性に優れたゴム製です。バンド自体の伸縮によって体へ馴染み、バックルによる調整もしやすいためエントリーモデルとなっています。一方、より武骨な印象を求めるならレザーという選択肢もあります。柔らかく馴染むまでに時間がかかるものの、革本来の経年変化も楽しめるため、育てたい派にはこちらがおすすめです。
毎日のコーデを格上げするおすすめサスペンダー13選
H型からY型までそのバリエーションや取り入れる際のマナーやルールがわかったところで早速実践といきましょう。デイリーユースをひと手間で格上げするサスペンダーの中でも、今の気分に沿った13アイテムをセレクトしました。基本的にはユニセックスなカテゴリなので女性にもおすすめです。
掲載アイテムを比較!
サスペンダーの人気ランキング
これから紹介する商品を、ひと足お先に人気順で披露。アイテム名をクリックすると記事内の掲載箇所に移動します。
ブランド1
『ヴィブジョー』
両サイドにアジャスターの付いたY型のベーシックなストライプ仕様。バンドは伸縮性に優れたラテックスメイド、補強部は色移りやベタつきの心配もないフェイクレザーを採用し、ビギナーにも最適な高コスパモデルです。シーンや気分に合わせて選べるカラーバリエの豊富さもレコメンドポイントです。
ブランド2
『IO』
Y型シングルクリップを採用した国産リアルレザーモデル。前側両サイドにはラテックスバンドを接続し、フィット感と動きやすさを両立させています。もちろん本革仕様なので使い込むほどに味わいを深める経年変化も魅力。カラーは全3色展開です。
ブランド3
『ルオン』
X型シングルクリップ仕様。バンドはラテックス、背面のアジャスターにはズレにくいメタルパーツを採用しています。カラーは全7色と幅広く、ブラックやネイビーといった定番色から、ベージュやカーキなどの中間色まで揃います。カジュアルシーンを想定したハイコスパモデルです。
ブランド4
『フロート』
クラシカルなリングアジャスターを採用したフェイクレザーのY型シングルクリップ仕様。ベルト幅を広めに設計し、フィット感を高めるとともに武骨な印象に仕上げています。伸縮性に劣るフェイクレザーならでは、背面にもアジャスターを備えることで利便性も確保した同ブランドの定番アイテムです。
ブランド5
『ユニバーサルオーバーオール』
1924年に創業した古参アメリカンワークブランドの栃木レザーを贅沢に使用したY型シングルクリップモデル。ブランドのアイデンティティでもあるデニムやチノといったワークパンツはもちろん、白シャツやシャンブレーといった定番アイテムとも好相性です。
ブランド6
『ジョンズクローゼット』
X型シングルクリップ仕様の国産ラテックスモデル。30mmの幅広バンドを採用し、カジュアルのみならずドレスとも好相性な小綺麗でシンプルなルックスが印象的。Y型と比べフィット感が高い設計なので、ウエストが大きめなパンツをはくときにも役立ちます。
ブランド7
『フロート』
背面がセパレートされた通称クロスなしのシングルクリップモデル。左右にかかるテンションが個別に分散されるので、他の型と比べフィット感こそ劣るものの、より動きやすく不快な締め付け感がないのが最たるアドバンテージとなっています。カラーは全8色展開。
ブランド8
『グローブセレクト』
Y型ラテックスのダブルクリップ仕様。クリップを2つに分けることでパンツにかかる負担を軽減し、デニムの色落ち防止にも一役買ってくれます。クリップをつなぐストラップにも同じくラテックス素材を採用しているので、不快な締め付けもなく快適です。
ブランド9
『ユナイテッドアローズ』
H型ラテックスのシングルクリップモデル。サスペンダーの歴史において最も古くからその存在が確認されているH型を踏襲し、背面に独自のニュアンスを持たせてくれます。ちなみにUKのスキンズやモッズは労働者階級という自らの出自に誇りを持ち、ワーク由来のH型のみを愛用しました。
ブランド10
『プリズンブルース』
オレゴン州ペンドルトンの刑務所で受刑者によって生産されたストレッチツイル仕様の幅広X型シングルクリップモデル。左右にはブロンドロゴもプリントされ、かなり武骨な印象なので、ワークやミリタリーといった王道アメカジには最適な1本です。
ブランド11
『アーカイバ』
ヴィンテージデザインにインスパイアされたドレス直系のY型シングルクリップモデル。1960年代頃の古き良きテーラーを思わせるオリジナルパターンで編み上げた35mm幅のラテックスバンドに、コンパクトなメタルクリップを備えたフォーマル対応モデルです。
ブランド12
『アルバートサーストン』
1820年にロンドンで創業された紳士用サスペンダーとベルトの専業ファクトリーメーカー。英国では「ブレイシイズ」と呼ばれる伝統的なボタン式サスペンダーを今なお昔ながらも製法に倣ったハンドメイドで展開する由緒正しき名門からの定番ラテックスモデルです。
ブランド13
『トゥモローランド』
イタリア植物なめし本革組合による品質保証が刻印された高級レザーメッシュベルト採用のY型仕様。シングルクリップとボタンの2WAYに対応し、ボタン式のオプションパーツは着脱可能な設計となっています。フォーマル時のいのハズしとしても機能するハイエンドは一品です。
この記事の掲載アイテム一覧(全13商品)
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『ヴィブジョー』 サスペンダーストライプ(BL)
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『IO』 20mm Yレザーサスペンダー
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『ルオン』 ゴムサスペンダー
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『フロート』 フェイクレザー 幅広 サスペンダー
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『ユニバーサルオーバーオール』 レザーサスペンダー
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『ジョンズクローゼット』 日本製 X型30ミリ サスペンダー
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『フロート』 クロスなし ゴム サスペンダー
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『グローブセレクト』 ダブルクリップ ストレッチラバー サスペンダー
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『ユナイテッドアローズ』 ナロー ソリッド サスペンダー
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『プリズンブルース』 プリントサスペンダー ガータークリップエンド
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『アーカイバ』 クラシックデザイン 35mmサスペンダー
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『アルバートサーストン』 モワレ サスペンダー
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『トゥモローランド』 レザーメッシュ サスペンダー
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