
大人に捧げるスウェットパンツのコーデ術。リラックスムードな15サンプル
現在のリラックストレンドを象徴するアイテムとして、街でブレイク中のスウェットパンツ。部屋着に見せないためのコツを覚え、ワンランク上のコーデに仕上げましょう。
ちょっとそこまで、から“その先へ”。スウェットパンツのコーデで街へ出よう
この冬も引き続き揺るぎないトレンドキーワードとなっている“リラックス”。ゆるっと気楽なシルエットや素材感であったり、あるいはストレスを感じさせないコンフォートな着心地であったり……。そんな気負わず身にまとえるワードローブが現在のストリートを席巻しています。その中でも代表格といえば、やはり満場一致でスウェットパンツでしょう。ただし、見た目も着心地もリラックス系なアイテムだけに、一歩間違えると単なるルームウェアのように映ってしまいがち。本特集では、“そうは見せない”ためのコーデのコツをレクチャーしていきます。
コーデの印象を左右する! スウェットパンツを選ぶ際には“裾”に注目すべし
スウェットパンツを選ぶ際に注視しておきたいポイントが裾。意識していない人も多いかもしれませんが、実は裾のデザイン次第でコーディネートにもたらす印象は大きく変わってくるんです! ここからは定番的な3タイプを例にして、それぞれの特徴を見ていきましょう。
種類1
ゆったりシルエットが今っぽい「ゴム」仕上げ
スウェットパンツといえばこれ、というイメージの人も多いのではないでしょうか? ジャスト~太めのモデルに採用されていることが多く、裾にたっぷりと生地の“たわみ”ができるので、抜け感のある足元を生み出してくれます。加えて、このゴム仕上げには裾のバタつきを防ぐという実用的なメリットも。スニーカーと合わせるコーデがこのタイプの主流ですが、最近はあえてドレスシューズに合わせる人も増えてきています。
種類2
脚線にフィットする「リブ」仕上げはすっきりした印象
前述のゴム仕上げとは対照的に、細身のスウェットパンツに取り入れられているケースが多いのがリブ裾。スポーティなディテールではありますが、裾がたるむことなく足首にぴったりフィットするので、レッグラインを美しく見せられます。そのため、スウェットパンツをすっきりスタイリッシュにはきこなしたい人におすすめ! 裾のもたつきを気にしなくて良いおかげで、足運びも非常にイージーです。
種類3
「たたき」仕上げはリラックス感と上品さのいいとこ取り!
ジーンズやチノなど、いわゆる一般的なボトムスで多く用いられているたたき仕上げ。裾を折り返し、その部分をミシンなどで直線状に縫う仕上げのことをこう呼びます。上記の2タイプと比較するとスポーティさが控えめなので、リラックス感と大人っぽさの両取りを狙う人にうってつけ! スポーツサンダルからスニーカー、革靴までシューズを選ばない汎用性の高さも魅力的といえるでしょう。さらに、裾を折り返してソーイングされている分、耐久性にも秀でています。
スウェットパンツのゆるさが小気味良い。スポーツMIXコーデを制する3つのテーマ
タイプによる特徴の違いを押さえたら、ここからは実践編。今っぽいスウェットパンツコーデを叶えるための法則をナビゲートしてきます。取り入れやすく、なおかつ格上げ効果も高いテクニックに絞ってご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください!
▼テーマ1:きれいめアイテムを活用して大人スウェットスタイルを目指す
それ自体でかなりスポーティな印象のスウェットパンツ。だからこそ、考えなしに投入するとただの部屋着や運動着に見えてしまう可能性もあります。あくまで大人っぽくコーディネートしたいのであれば、きれいめのアイテムと組み合わせるのが有効的。スウェット素材特有のラフさが和らいで、あか抜けた雰囲気にまとまりますよ。
コーデ1
シンプルなコートスタイルでは、スウェットパンツのゆるさが程良い“抜けとなる
『ユニクロ』らしいベーシックなスタイルのトレンチコートが主役。インにローゲージニットを合わせて季節感ときれいめな空気を創出しつつ、下半身はスウェットパンツとスニーカーのマッチングで軽快な印象に仕上げています。スウェットパンツとスニーカーの色を近づけることで、スウェットパンツ単体の印象を和らげているのも勝因でしょう。
コーデ2
細身のシルエットなら、きれいめ感がさらに増幅!
スウェットパンツもニットも細身のモデルをチョイス。どちらも柔らかな素材感なので適度なリラックス感がありますが、すらっとしたシルエットゆえに雰囲気はしっかりと大人めです。足元にはあえてボリューミーな『ニューバランス』を持ってきて、アクセントとして作用させました。
コーデ3
テーラードジャケットに細身の1本を合わせ、ワンマイルコーデを凛々しくアップデート
ボーダーカットソーにスウェットパンツ、そして足元はスリッポンというワンマイルな着こなし。そのイメージをピリッと引き締めてくれるのが、さらりと羽織ったドレッシーなテーラードジャケットです。抜け感とエレガンスが共存する、好バランスなコーディネートに! リブ仕様の細身スウェットパンツで、クリーンにまとめているのもポイントでしょう。
コーデ4
きっちり系コート&温かみのあるニットはワイドスウェットで大胆にハズす
膝丈のステンカラーコート×ニットによる品行方正なレイヤリング。ニットはオレンジを選んでおり、温かみのある空気を生み出しています。そこにワイドシルエットの安らいだスウェットパンツを持ってくることで、着こなしの“生真面目さ”をうまく緩和。足元のローテクなスニーカーも力みのないスタイリングへと導くカギとなっていますが、ブラックをセレクトすることでグッとスタイリングを引き締める効果も担っています。
コーデ5
クリーンなホワイトカラーの1本なら上品コーデと難なく調和
ベージュやホワイトといったクリーンカラーの1本は、アクティブに映り過ぎないのできれいめトップスともすんなりハマってくれます。例えばこの着こなしでは、ウールダッフル使いのトラッドなコーデに投入。主張控えめな淡い色合いのスウェットパンツは、コートの柄を引き立てるうえでも有効です。
▼テーマ2:シックな色使いに徹してアーバンな印象を狙う
モノトーンやワントーン、あるいは落ち着いたカラー同士でのツートーンなど。そういったシックな色使いでコーデすれば、ラフになりがちなスウェットパンツスタイルを都会的な印象にシフトできます。また、その際はネックレスやリングといったアクセサリー類は極力控えるのがベター。ごちゃごちゃとさせず、ミニマルに装うことが成功への近道です!
コーデ6
こなれ感に訴求できるナチュラルカラーのワントーン
カットソー&スウェットパンツに加えて、ロングコートまで徹底的にナチュラルカラーで揃えたワントーンスタイル。ややボリュームのあるシルエットですが、色を統一したおかげで実にこなれた見栄えです。革靴を合わせることにより、ぼんやりとした印象に陥り過ぎないようブレーキをかけている点にも注目。
コーデ7
スウェットセットアップも色使い次第でクール見え!
下手をすると“部屋着感”が全開になってしまう恐れがあるスウェットのセットアップ。しかし、ブラックで足並みを揃えたこんなクールな着こなしならば、都会の景観にだってすんなりと溶け込んでくれます。これぞまさに、ミニマルコーデの模範解答!
コーデ8
白・黒・グレーを散りばめて無彩色でもメリハリ良く!
モノトーン基調の着合わせでシックさを入手。しかも、白・黒・グレーを全体に散りばめることにより、リズミカルな印象にもアプローチをかけています。無彩色のコーディネートでも、やり方次第でメリハリ良く装えるという好例です。その上、色だけでなく素材感も巧妙に各アイテムでバラけさせています。
コーデ9
スポーツMIXスタイルを洗練のツートーンで表現
ジップブルゾン+スウェットパンツの着こなしにニットを織り交ぜた大人のスポーツMIX。さらに、グレージュ&ブラックという落ち着いたツートーンカラーにより、モダンな印象を加速させています。シンプルな着こなしによって、ハイテク感あるランニングシューズを効果的に引き立てているのも技あり。
コーデ10
ホワイトスウェットのセットアップは、“黒アウター&小物”が攻略の鍵に
こちらは、白スウェットをセットアップ着用した上級者スタイル。当然それだけでは難易度が高くなってしまいますが、そこにブラックのアウターを羽織りつつ、同じく黒の小物を合わせることでバランスをとることができます。最終的に黒、白の割合が50:50になるように調整すれば、グッと着こなしやすくなるはずです。
▼テーマ3:トレンド感を意識するなら“ちょい太”をチョイス
今っぽいくつろいだムード感を狙い撃ちする場合は、ヒップやももに余裕を持たせた“ちょい太”モデルを選ぶのが正解! ゆとりあるシルエットが着こなしに程良い脱力感を呼び込んでくれます。とはいえ、あまりにルーズなモデルは部屋着っぽく映るので、やり過ぎないぐらいの太さを選ぶことが重要です。なお、合わせるアウターはきれいめでもOKですが、カジュアルなデザインのほうがよりリラックスしたニュアンスが強まります。
コーデ11
ルーズでも大人っぽい、その秘密はコンパクトな配色にアリ
アノラックパーカー&カーゴスウェットパンツともにゆるっとしたオーバーサイズを選び、気負いないスタイルを好演。しかも、色数を抑えて都会的にコーデすることで大人びたニュアンスも両得しています。この絶妙な引き算テクはぜひとも参考にしたいところ!
コーデ12
ストリート感あるアイテムを駆使すれば1990年代テイストに
スウェットパンツにナイロンブルゾン、さらには足元の「エアフォース1」など。ストリート感あるアイテムを中心にコーディネートを組み上げ、旬な90年代テイストを生み出すことに成功しています。加えて、ゆったりとまとめた動きやすいシルエットも当時らしいムードをアシスト。カラーパーカーを挿し色で効かせ、重たさを払拭しているのもGOODです。
コーデ13
骨太なミリタリージャケットをスウェットパンツでハズす
ラギッド感溢れるミリタリージャケットを主役に抜擢。それでいて野暮ったい仕上がりになっていないのは、ちょい太なスウェットパンツでうまくアク抜きしているからです。おまけに、パンツの柔らかなホワイトをシャツで拾って、洒脱な印象を一層増幅させています。
コーデ14
上すっきり、下ボリューミーのバランスで遊ぶ
ワイドシルエットのスウェパンにビブラムソールのスニーカーを合わせた、ボリューミーなボトムスコーデが特徴的。対するトップスコーデは、すらっと薄手のインナーダウンをメイン使いしてすっきりと見せています。ボリュームのコントラストで遊んだ小粋な装いは、上級者ならではといったところ!
コーデ15
正統派アメカジはボトムスで今どき感を注入するのが◎
プリントTにデニムジャケットをオンした“ザ・アメカジ”なレイヤードスタイル。ただし、スウェットパンツと組み合わせることにより、今どき感にも隙なく訴求しています。足元はスニーカーもアリですが、軽快に装いたいならこのようにスポサンを持ってくるのも1つの手段。ソックススタイルで着用すれば、寒々しく見えてしまう心配もありません。
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