コーチジャケットを着こなすなら、覚えておきたいのはこのブランド&コーデ術

コーチジャケットを着こなすなら、覚えておきたいのはこのブランド&コーデ術

90年代ファッションやスケートカルチャーへの関心から、コーチジャケットが注目されている。シンプルで着回しやすい万能アウターの注目ブランドと着こなし方を解説しよう。

菊地 亮

2018.02.05

アウター
ブルゾン・ジャンパー
コーチジャケット

コーチジャケットは、トレンドのストリートスタイルにうってつけ

コーチジャケットは、もともとアメリカンフットボールのコーチたちが着ていたライトアウターだったが、ヒップホップアーティストたちの間で取り入れられ、ファッションシーンへと浸透。“コーチジャケット”という呼び名はその際についたとされている。生地はほとんどがナイロン製。シンプルなデザインで取り入れやすく、襟付きや袖口が絞られているといったディテールもスポーティで今らしい。

アクティブな大人に似合う。コーチジャケットが支持される3つの理由

コーチジャケットが支持されているのはなぜか。まずは、douaiが人気の理由を3つの視点から解明したい。

理由1軽い、楽、便利。大人が喜ぶ要素を満たす利便性

適度な機能性が備わっているコーチジャケット。持ち運びに便利な軽さ、シャリ感のあるナイロンとやわらかな裏地による2枚仕立てがもたらす適度な暖かさも利点だ。裾のドローコードでフィット感の調整も可能。海や山へ出かける際にセカンドアウターとして持ち歩くにも便利で、パパが子供たちと過ごす休日にももってこいの使いやすさが備わっている。

理由2シンプルだからこそどんなスタイルにも溶け込む

スポーツが出自ということもあり、基本的には実用性に特化していて、装飾やデザインを施さないシンプルなアイテムが多い。カラーも、例外を除いては1色で構成されることが多く、落ち着いた色が中心だ。そのため、昨今定着したスポーツMIXを表現する有効な手段として、大人たちも取り入れやすい。

理由3ストリートカルチャーとの深い結びつき

西海岸ギャングスタ・ラップブームをけん引した伝説的グループといえば「N.W.A」。コーチジャケットを着ながらカメラの前に立つ彼らが、ストリートカルチャーと結びつけた張本人といっていい。以降、サーフやスケートなどでも浸透。そんなサブカルシーンやブランドとの結びつきも大人には響くはず。

大人が選ぶべきコーチジャケット5選

コーチジャケットは、ストリートで成熟してきたアウター故にどこか子供っぽさが見え隠れする。ただ、「上質な素材感」「シックな色み」「モダンなデザイン」という、3点の選ぶポイントさえ押さえておけば、歳を重ねた今でも袖を通せる。

アイテム1『カルム』

『マルティニーク』のカジュアルラインである『カルム』はリネンキャンバスを採用。化繊の光沢感が苦手な人でも受け入れやすいナチュラルな風合いが大人びた印象だ。やや丈長のゆとりのあるシルエットなので、ドローコードで裾を絞れば立体的なシルエットも楽しめる。シャツ感覚できれいめに着こなしたい1枚。

アイテム2『ビームスライツ』

使用しているのは超高密度機能素材のディクロスマウリ(R)。撥水性に優れたしなやかな風合いに加え、ポリエステル製とは思えないほど滑らかな肌触りが上質さをアピール。身頃内側にもポケットを配した収納力のある作りながら、付属ポーチにパッカブルが可能という優れモノだ。爽やかなミントカラーは春にぴったり。

アイテム3『A.P.C.』

むだな装飾を省いたミニマルなルックスや、袖を通してわかる美しいパターンにブランドらしさをのぞかせる。ポリエステル素材だが、光沢を抑えたマットな質感だけに見た目は実に大人っぽい。フロントデザインは往年のそれを踏襲したスナップボタン式で、ゴム付きの袖口や裾のドローコードでフィット感もいい。

アイテム4『ソフネット』

表裏で異なる色柄と素材を採用したリバーシブル仕様。表地はナイロン100%ながら、ツイル素材を採用しているのでサテン調の上品な仕上がりだ。裏地はストリートムードを高めてくれる迷彩柄のコットンストレッチ素材。着こなしに合わせてシックとカジュアル、二通りの表情を楽しめるギミックがうれしい。

アイテム5『チャンピオン』

MADE IN USAならではのタフな作りが魅力の『チャンピオン』のコーチジャケット。70年代風のラグランスリーブを採用し、レトロなルックスと快適な着心地を両立。しっかりとした生地感のナイロンにコットンの裏地がついているので、見た目以上に保温性も確保されている。クセのないシンプルなデザインで使い勝手は抜群。

コーチジャケットの着こなしをおさらい。ポイントはこの3つ

若い頃に着たアイテムとどう向き合うか。その命題はコーチジャケットにも当てはまる。昔を思い出しながら着るのもいいが、トレンドを加味しながら着こなすのがおすすめだ。理想のスタイルをかなえる3つのポイントを取り上げる。

ポイント1セットアップ風に合わせ、これまでのイメージを変える

ここ数年、コーディネートのトレンドとして定着してきたセットアップ。スタイリングの手間も省けると、大人たちが率先して手を伸ばしている。それ専用のアイテムを購入するのが手っ取り早いが、たとえば、トップと同色のボトムスと合わせ、セットアップ風に着こなすのもいい。コーチジャケットへ応用すれば小僧感とはおさらばだ。

落ち着いたブラウンのコーチジャケットで、季節感と大人っぽさを手中に。インナーはフード付きのパーカーを選びスポーツMIXを演じつつ、セットアップ風に合わせながら落ち着きのある趣に仕上げている。随所に差し込んだ黒小物の引き締めも効果的。

アウターの色を拾いパンツにもネイビーを採用。クールな色で足並みを揃え、センタークリースがしっかりと入ったスラックスを選ぶことで、スーツのようなりりしいたたずまいを表現している。それらを街着へと仕向けるインナーや足元のカジュアル感も注目したい。

上下を黒で統一したモードテイストあふれる着こなしにより、アウターがコーチジャケットであることをつい忘れてしまう。しかも足元はパテントのドレス靴だからシャープさが余計際立った印象。その分、ニットで彩りをプラスしている点も見逃せない。

ポイント2柔らかニットでソリッドな表情をやわらげる

ナイロンを中心に、ここ最近では艶っぽいレザーやヌバック、コーデュロイなどなど、さまざまな生地を使用したアイテムが目につくようになってきたコーチジャケット。そこで推したいのは、インナーにアウターの印象と異なる素材を採用し、コーディネートに奥行きを作る方法。この時期ならニットのようなやさしいアイテムが適任。

黒のコーチジャケットはとがった印象をどういなすかがカギ。とりわけインナーの選択は大切だが、こちらではワッフル編みのニットを採用した。しかも、色はワル目立ちしない深みのある赤にウエストからチラッとホワイトも。この色みの緩急、ぜひ参考にしたい。

カーゴパンツでがぜん男らしさが増したコーデ。それでもミリタリー特有の粗野感が表に出ないのは、トップの上品な組み合わせによるもの。テーラード風のコーチジャケットのインナーへタートルニットを投入し、きれいめに寄せ巧妙にバランスを取っている。

コーチジャケットにジョガーパンツと聞けば、街とは一線を画すスポーティーな装いを想像する。しかし、全体を潔く黒のワントーンでまとめ、カシミヤをブレンドした上品なハイネックニットを取り入れたことで一気にモダン化。今どきなスポーツMIXに。

ポイント3大人ストリートへの昇格を可能にするスラックスの採用

スポーティーな分どこかでバランスを取るのが、子供っぽくならないコーチジャケットの着こなしを演じるコツ。シンプルかつイージーな方法としてスラックスの採用をおすすめしたい。容姿端麗なアイテムを取り入れることで大人っぽい雰囲気になる。さらに、足元へ革靴を合わせて上下でメリハリをつけることで大人も率先して着られる。

スポーティーなコーチジャケットも、オリーブカラーを選ぶことでこんなにもシックに。漂いそうなラギッド感をインナーのマイルドなニットでいなした点が巧み。ボトムスには細身のキレイなスラックスを採用、足元の革靴との相乗効果でがぜん大人っぽい印象に。

ご覧のように全体はゆったり目なシルエット。一見、野暮ったくなりそうな合わせだが、落ち着いたカラーパレットで構成しモダンな印象に仕上げている。しかも、ボトムスはテーパードを強めに効かせたスラックス。足元は艶っぽいスリッポンにして上級者感を漂わせた。

コーチジャケットはトレンドカラーのベージュをチョイス。白Tシャツとのトップスコンビは、落ち着きがちなスタイルに軽快な印象をもたらしてくれる。その反面、パンツはスリムテーパードシルエットのスラックス。足元の革靴とともにいい引き締め役となっている。

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