
コーチジャケットを着こなす。おすすめのブランド&コーデ術
シンプルで着回しやすく、大人にもよく似合うコーチジャケット。そんな定番アウターのコーデテクニックや着こなし実例、そしておすすめのブランドについて解説する。
羽織るだけでサマになる。コーチジャケットは大人のストリートカジュアルにうってつけ
そもそもコーチジャケットとは、どんなアウターを指すか? その名が示すように、アメリカンフットボールのコーチたちが着ていたライトアウターが、その原点とされる。防風性と防汚性、さらに軽量性の面からナイロン素材を用いたものが多く、襟付き&袖リブのボックス型が主流。これが安価で取り入れやすいという理由から、ストリートカジュアルの定番アイテムとして広く認知されるようになった。
そうした出自からもわかるように、機能性に念頭を置いて誕生したコーチジャケット。その多くがナイロン製ゆえに軽く、かさ張らず、持ち運びもしやすい。言わずもがな、防風性も備えている。またボックス型なので体型を選ぶことなく万人にフィットする。デザイン面ではベーシックなブラックやネイビーから華美な装飾を抑えたタイプまで、幅広い。機能面でもデザイン面でもタウンユースに丁度良く、汎用性の高さを良しとする大人のカジュアルコーデにうってつけのアイテムといえるだろう。
コーチジャケットを着こなすために。押さえておきたい注意点
TASCLAPの読者世代にとっては、「コーチジャケット=ストリートファッション」と認識している人も多いことだろう。それも正解ではあるのだが、以下の2点に留意すれば大人らしい着こなしにすんなり取り入れることが可能だ。注意すべきは “シックなデザイン”であり“ジャストなサイズ感”であること。要は、大人の装いにふさわしい“落ち着き”を意識することが重要なのだ。そこさえ押さえておけば、コーチジャケットは恐るるに足らず。
コーデサンプルから掘り下げる、コーチジャケットの着こなし術
では、実際にコーチジャケットのコーデサンプルから着こなし攻略のヒントを探っていこう。とはいえ高度なテクニックなんて必要なし。簡単に取り入れられて、すぐに真似できる5つの“ちょい格上げ”ポイントがこちら。
コーデ1
ジョガーパンツで、スポーティさに拍車をかける
まずは“ボトムスとテイストを揃える”という、もっとも簡単なテクから。先述の出自からもわかるように、コーチジャケットは基本的にスポーティ。となるとナイロンパンツやトラックパンツが定番だが、大人の着こなしを狙うならばジョガーパンツが好判断。足元はきれいめのレザーシューズを合わせることで、スポーティさとの対比がより際立つ結果に。
コーデ2
スポサン&ソックスで、軽快さと抜け感を両取り
オーバーシルエットによるリラックスした雰囲気作りは昨今の主流で、コーチジャケットを着こなす際にも有用に働く。彼の場合は、そこからさらに一歩進めて、足元に軽快さと抜け感をもたらすスポーツサンダル&ソックスをチョイス。全体を都会的でモダンなモノトーンでまとめつつも、リラックス感漂うワンランク上の着こなしに。
コーデ3
全身のトーンで揃えることで、統一感を演出する
コーチジャケットの着こなしにおいて回避すべきは、子供っぽく見えてしまうこと。色やテイストがチグハグだと、それだけでマイナス要因となる。解決策としては、全身をワントーンで仕上げるのが、もっとも簡単だ。なかでもオールブラックは大人のムードを演出できるのでおすすめ。他アイテムのシルエットや素材に変化をつければ、さらに洒落感がアップする。
コーデ4
膝上丈ショーツで、アクティブな印象を強める
初夏に向けて、着こなしをよりライトに切り替えていくには、ボトムスをショートパンツにするだけ、と実に簡単。ここで重要となるのがボトムスのシルエットと丈感だ。太め&長めは、どうしても子供っぽさが否めない。ゆえに大人はコンパクトなシルエット選びが正解。さらに膝上丈ならスタイルアップ効果も見込める。その際は足元もカバーソックス、もしくは素足で軽快に。
コーデ5
柔らかな素材とカラーを生かし、トラッドな雰囲気に
ストリートな印象の強いコーチジャケットだが、素材とカラー次第で着こなしの幅はグンと広がる。彼の場合は、ストンと落ちるソフトな質感に上品なベージュカラーを纏ったコーチジャケットを、デニム素材のスラックスによるタックインスタイルで攻略。Tシャツとソックスの白が清潔感を与え、足元のローファーもまたトラッドな雰囲気作りに寄与している。
コーチジャケットのおすすめは? ビギナーにおすすめしたい7モデル
コーチジャケットに興味を持ったというビギナーのために、おすすめしたい7モデルを厳選。手に取るべき “シックなデザイン”であり“ジャストなサイズ感”という2つのポイントに加え、今シーズンは“機能性を備えた素材”というポイントにも注目。選りすぐりのラインアップから、自分のスタイルに合った1着を選んでもらいたい。
アイテム1
『ザ・ノース・フェイス』GTXデニムコーチジャケット
定番としてリリースされ続けているコーチジャケットに、防風・保温・透湿性に優れた新素材・ゴアテックス インフィニアムを搭載。その上、耐摩耗性を有し、軽くて速乾性もあるナイロン生地を表地に使用しつつインディゴロープ染色を施したことで、より表情豊かに。着込むほどに経年変化していく様子もまた楽しく、気負わずラフに羽織ることができる1着。
アイテム2
『ニューバランス』メットトウェンティフォー コーチジャケット
どんな場面でもスタイルと快適さを追求する新時代に向けて、ウェアを提案するニューライン「メットトウェンティフォー(MET24)」のコーチジャケットは、高いストレッチ性を備えながらも、美しいシルエットと快適な着心地を保つ素材・ソロテックスを採用。撥水性もあるため、急な天候の変化も心配ご無用。オーバーシルエットと深みのある黒がモードな雰囲気。
アイテム3
『ナイキ』コーチジャケット
スポーツアパレルの雄『ナイキ』ならではの耐候性に優れたウーブン素材のシェルが、ちょっとくらいの風雨は余裕でシャットアウト。また裏地には滑らかで通気性に優れた生地を配することで、常にサラリとした快適な状態を保つ工夫も。胸のスウッシュと裾のピスネーム以外は、これ以上ないほどミニマル。同素材のボトムスとのセットアップで着るのも大いにアリ。
アイテム4
『ノーティカ』リラックスド コーチジャケット
『フリークスストア』のみで限定販売される、ファッションディレクター・長谷川昭雄氏監修のエクスクルーシブラインから。ざっくりと羽織れるオーバーシルエットもさることながら、軽さと程良くハリのある風合いが、ストリートの最先端潮流とも見事に合致。また裏面はメッシュの背抜き仕様になっており、冬以外の3シーズンで活躍してくれるに違いない。
アイテム5
『ステューシー』クラシックコーチジャケット
サーフ&スケートカルチャーを背景に持つ、アメリカ西海岸生まれの老舗ストリートブランドにとって、コーチジャケットはお家芸の1つ。その証拠に、フロント左胸と背面に、ブランドを象徴するストックロゴをデザインするなど、ミニマルながらも存在感あり。高密度で織り込まれたポリエステル×コットンのボディは、ラフな着こなしにもよく似合う。
アイテム6
『チャンピオン』×『ビューティ&ユース』別注コーチジャケット
1960年代に存在したコーチジャケットを、『ビューティ&ユース』の別注により、現代的にアップデートされて復活。耐久性があり軽やかなポリエステルタフタの表地とフリース裏地による軽快なコンビネーションに加え、袖裏には中綿を封入して保温性を向上。胸元のロゴ刺繍をボディと同色にすることで、大人でも取り入れやすいシックな1着が完成した。
アイテム7
『マーク・ゴンザレス』ビッグポケットコーチジャケット
カリスマ的プロスケーターにして、アーティストとしても活躍するマーク・ゴンザレス氏率いる同ブランド。こちらは、彼が愛用したフライトジャケット「G-8」を想起させる、大型のフロントポケットとワイドな身幅が特徴。背面にも彼自身の手による“TRUSH”のアートワークが配され、大人のストリートスタイルにマッチするデザインへと仕上がっている。

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