テーパードパンツで作る、大人の美脚コーディネート色別実例集

テーパードパンツで作る、大人の美脚コーディネート色別実例集

最近のパンツはテーパードが主流。その特徴を改めて確認しつつ、今っぽく着こなすためのポイントを4大カラー別にわかりやすく見ていきましょう。

平 格彦

2019.10.16

ボトムス
秋の着こなし・コーデ

はくだけでスタイリッシュ! テーパードパンツの魅力

テーパード(Tapered)とは、“次第に先が細くなっていく”という意味。つまりテーパードパンツは、裾に向かって細くなるシルエットのパンツを指します。とくに最近は、腰回りや太もも回りはゆとりがあってリラックスさせつつ、裾に向けて絞られているために足元はスッキリして見える一挙両得なシルエットが主流となっています。下半身の形状がわかりづらくなるシルエットでもあるため、美脚効果が望めると表現されることも。また、あくまでシルエットによる分類ですので、素材やディテールはバラエティ豊かに展開されています。

スリムストレートやスキニーとはどう違う?

裾に向かってシルエットが細くなるのがテーパードシルエットですが、実は“スリム(Slim)”も裾に向かって細くなるシルエットを指すことがあります。テーパードシルエットのなかでも細身のタイプをスリムシルエットと呼ぶことも多いようです。

さらに、スリムストレートといった表現。この場合のスリムは、“タイト”や“細い”という意味で使われている場合と、先細りのスリムと直線的なストレートの中間的シルエットという意味で使われている場合に分かれます。ブランドや表現者によってシルエットやフィットの表現が異なるので要注意です。

ちなみにスキニー(Skinny)は“皮膚のように体にぴったりしている”といった意味。脚のラインに沿ったシルエットですので、結果的に先細りになるのが一般的です。いずれにしても、ここで指すテーパードパンツは冒頭で解説したいいとこ取りなシルエットのパンツ。腰回りや太もも回りはゆったりしていて、裾に向かって細くなり、足元はスッキリして見える最も実用的なシルエットを指します。

テーパードパンツの魅力を引き出す3つの着こなし方

ここからは、実際にテーパードパンツをはきこなす際のポイントを3つ紹介します。すべてを守って着こなせたらベストですが、目的や好みに合わせてどれか1つのポイントを遵守するだけでもパンツの魅力が引き出せます。

▼着こなし方1:丈は9分~8分丈がスマート

テーパードパンツの魅力の1つは、足元がスッキリと見えること。その特徴を生かすなら、アンクル丈とも呼ばれる9分丈程度が推しです。脚の中で最も細い足首部分をのぞかせることで、スッキリした印象を補強することができるからです。8分丈くらいでも十分効果的ですが、それよりも短くなるとラフな印象になって品格が損なわれがち。最もスマートに見えるのは9分丈くらいと覚えておきましょう。

▼着こなし方2:大人っぽく着こなすなら、靴のボリュームは抑えて

テーパードパンツの引き締まった裾や足首の露出によって足元は確実にスッキリした印象になりますが、上品に仕上げるには靴にも気を遣う必要があります。ポイントは、ボリューム感。スマートな靴を選ぶと足元が一層シャープにまとまり、大人っぽい落ち着きを演出することが可能です。最近はソールの厚いスニーカーが人気を高めていますので、そんなタイプでカジュアルダウンするのもありですが難易度は高め。上品にまとめる際はボリュームを抑えたシューズを選ぶのが原則です。

▼着こなし方3:体型が気になるなら、ワンタック入りがおすすめ

今回イメージしているのは腰回りがゆったりしているテーパードパンツですが、さらに腰回りに余裕を与えることも可能です。それは、タック入りのタイプを選ぶこと。“タック”とは“ひだ、つまみ”のことであり、その分だけリラックスできる着用感となります。つまり、お腹回りが気になる人はタック入りを選ぶのがベターということです。縦のラインが入ることで、実際よりシャープに見えるという錯視効果も期待できます。ツータック以上でも問題はありませんが、比較的シンプルなワンタックのほうが一般的で悪目立ちせず、品良くはきこなせます。

実践編。色別にテーパードパンツの着こなしを伝授

最後は実践編として、カラー別にテーパードパンツの着こなしポイントを解説します。もともとテーパードパンツは汎用性が高くスタイリングがしやすいパンツ。ポイントを押さえることで、さらなるセンスアップも可能です。

▼カラー1:よりクールな印象の“黒”は全体の色みを抑えて

ブラックのテーパードパンツは、全体的にシャープなニュアンス。その特徴を生かすなら、全身の色みを抑えてクールにまとめるのがおすすめです。最もわかりやすいのはモノトーン。無彩色かそれに近いコーディネートで、黒いテーパードパンツの魅力を拡大してみてください。

着こなし1シルエット×丈感でいつものモノトーンコーデに鮮度をプラス

白シャツ×黒のパンツというベーシックな組み合わせ。ただし、スマートなテーパードシルエットで大人らしさを加味しつつ、短めの丈感の1本を選べば足元に抜け感が生まれ、鮮度が高いスタイリングに。

着こなし2靴もブラックで揃えれば、クールなイメージが一層アピールできる

ブラックのテーパードパンツはクールな印象。その足元に、ボリュームを抑えた黒いシューズを合わせれば、そのニュアンスがさらに強調できます。下半身に落ち着きがあるのでトップスは何でもOKですが、グレーのシャツならこなれた大人のムードに。

着こなし3上下ブラックの着こなしなら間違いない洗練感を獲得できる

テーパードパンツはセットアップでリリースされていることも少なくありません。とくにテーラードジャケットとの組み合わせなら、大人なコーディネートを築くのも容易。インナーや靴の色みも抑えれば、クールなカジュアルスタイルがすぐに構築できます。

▼カラー2:ピュアな“白”は色鮮やかな着こなしの受け皿になる

春夏シーズンに活用したいのが、ホワイトのテーパードパンツ。ネイビーなどを組み合わせてシンプルで爽やかなコーディネートに仕上げるのが常道ですが、今なら鮮やかなアイテムを組み合わせるのがおすすめ。白いパンツならどんな色でも合いますので、個性やトレンドを存分に主張してみましょう。

着こなし4アクセントカラーを上下に差してマリンスタイルに

ホワイトのテーパードパンツは、ボーダー柄のバスクシャツとも相性抜群。組み合わせると、上品で実用的なマリンスタイルが完成します。そこに今季らしさを取り入れるなら、挿し色が効いたトップスやアクセントになるピンクなどのシューズを選ぶのがおすすめです。服ではなく、ミニバッグなどの小物で色を差してもOK。

着こなし5美しいロイヤルブルーなら、インパクトと気品を兼備

テーパードパンツに限ったことではありませんが、ホワイトにブルー系カラーを組み合わせると爽やかなイメージが打ち出せます。とくに今なら鮮やかなロイヤルブルーがイチ押し。ネイビーよりもインパクトがあるうえに、名前どおりの気品も備えているからです。この着こなしでは、コンパクトなアウターでロイヤルブルーを取り入れつつ、インナーのボーダー柄でマリン感を強調。また、パンツとシューズをホワイトで揃え、脚長に見せている点も見逃せないテクニックです。

着こなし6シンプルなパンツを選べばトップスのデザインで遊んでも大人な印象

パンツが無垢なホワイトなら、トップスのニュアンスカラーや微妙なカラーパレットを引き立ててくれます。そこでこのコーディネートでは、色みが微妙に異なるカーキ~オリーブの3色を使用した個性的なトップスをセレクト。シンプルなデザインのテーパードパンツを選べば、切り替えなどを駆使した斬新なトップスでも全体として大人っぽくまとまるという好例でもあります。

▼カラー3:上品な“グレー”はカジュアルコーデのドレスアップに最適

グレーはビジネススタイルでも用いられるスラックスの王道カラー。テーパードパンツで取り入れれば、上品さが高まります。カジュアルなスタイリングの格上げに用いるのが有効的です。

着こなし7ビッグシルエットのTシャツに合わせても大人なムードが滲出

今シーズンもオーバーサイズなTシャツの人気は続いています。大人っぽくまとめるには、品のあるパンツを合わせるのが鉄則。シルエットでもクリーンさを装える、グレーのテーパードパンツはうってつけというわけです。足元が開放的なサンダルでも、大人っぽいニュアンスがにじみ出ています。

着こなし8ミリタリーアイテムの男らしさを巧みに中和

MA-1を筆頭に、今シーズンも気になるのがミリタリーアウター。ただし、特徴でもある男らしさを程良く緩和するのが今らしい着こなしへのポイントです。その攻略法として推奨したいのが、グレーのテーパードパンツとの組み合わせ。写真のようにネイビーのMA-1でも、定番のカーキでも、上から下へとグラデーション状のカラーパレットにしつつ、クリーンなシルエットにまとめることで品を加えることができます。

着こなし9ワンマイルウェアも、パンツ次第でタウンユースにアレンジ可能!

リラックスできるワンマイルウェアの代名詞といえるスウェットパーカー。スタイリングによってはだらしないラフなイメージになってしまいますが、グレーのテーパードパンツを合わせれば、シックで都会的なコーディネートへと昇華することができます。この実例では、8分丈のパンツを選ぶことで足元に爽快な抜け感を加味。

▼カラー4:爽やかな“ブルー”を生かしつつ上品なバランスに

ネイビーやインディゴブルーを含むブルー系カラーのテーパードパンツは爽快で上品。その魅力をコーディネート全体にも拡大するように着こなすのがおすすめです。

着こなし10ブルー系のテーラードジャケットを合わせるのが基本形

自然な光沢を持つクリーンな生地感のテーパードパンツは、ダークブルーを選ぶことで爽やかかつ上品に。そのテイストを生かすために、爽快で品の良いライトブルーのテーラードジャケットを合わせています。インナーとスニーカーをホワイトにすることで、清潔感MAXのコーディネートに。

着こなし11これからの季節はポロシャツを合わせて大人なカジュアルスタイルを構築

シャツやポロシャツは上品なトップスの代表格。とくにポロシャツは、これからの季節に重宝するアイテムです。着るだけでスポーティな爽快感があり、ブルーのテーパードパンツとも好相性。ネイビーのテーラードパンツに白いポロシャツを合わせるのが王道ですが、色のトーンを変えても相性の良さはそのまま維持できます。この装いでは、明るめのパンツとダークなトップスを組み合わせて鮮度を高めています。

着こなし12ダークブルーとベストを駆使すれば、Tシャツスタイルもきれいめに

コットン×リネンのデニム生地を使った素材感満点のパンツは、テーパードパンツの中でもややカジュアルな印象。そこにTシャツを合わせるとなおさらラフなイメージになりそうですが、上にベストを重ねることで上品にまとめているのが巧妙です。パンツはインディゴブルー、ベストはネイビーと、濃いめのブルーを軸にしているのも上品なイメージ作りのポイントでしょう。

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出版社を経て独立。「Men’s JOKER」と「RUDO」は創刊から休刊までほぼ毎号で執筆。さらに「MEN’S CLUB」「GQ」「GOETHE」など、60以上のメディアに関わってきた。横断的、俯瞰的に着こなしを分析するのが得意。そんな視点を活かし、「着こなし工学」としての体系化を試みている。
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