
大人が着たい。レザージャケットのブランドガイドとコーデサンプル
そろそろレザージャケットの出番。羽織るだけで大人っぽさを増幅できるアイテムですから、活用しないのは損! 注目アイテムとコーデ術をきっちり押さえましょう。
大人だからこそ着こなしたい、レザージャケット
レザージャケットといえば、男らしさと品格を備えるアウターの代表格。大人に味方してくれる存在なだけに、押さえておかない手はないでしょう。高価な素材だけに決して安価なアイテムではありませんが、着れば着るほどに雰囲気が増すという特性もあるので、“一生モノ”として付き合っていけること間違いなし。そんなレザージャケットの着こなし方やおすすめなどを解説します。
シングルか、ダブルか。印象の違いを押さえよう
始めに、レザージャケットには大きく分けて“シングル”と“ダブル”の2タイプがあることを覚えておくと良いでしょう。シングルとは、フロントの前合わせを重ねずに留めるタイプのデザインのこと。レザーに限らず、一般的なジャケットの大半はこのデザインですね。スマートな雰囲気がシングル型の魅力で、カットソーからシャツまであらゆるインナーと好相性を発揮してくれます。レザージャケットをまだ持っていないのなら、まずこのシングルから持っておくのが吉です。
いわゆるバイカージャケットのイメージが強いのがこちらのダブルタイプ。ワイルドな着こなしを好む人には、こちらのほうがしっくりくるケースが多いでしょう。シングルとの違いは明確で、見ての通りフロント部分が深く重なって二重になっています。その分、前立てが重ならないシングルと比べて防風性は高め。ボリューミーな襟の形状とも相まって主張度が強いので、基本的にはベーシックなボトムスと組み合わせるのが◎です。
レザージャケットを選ぶなら、何を考慮すべきなのか
結論から言うと、シングルを選ぶにせよダブルを選ぶにせよシンプルなデザインであることが最も重要。ワッペンなどがガッツリと入ったレザージャケットも少なくありませんが、装飾性が高いモデルはクセが強いため汎用性が低くなったり、着こなすのが難しかったりと考慮すべき点が多々あります。シンプルなモデルであれば革素材ならではの男らしさ&品格はきちんと担保しつつ、コーデのテイストを問わず落とし込めるので、多彩な場面で活用できます。
レザージャケットを着用するなら参考にしたい、コーデサンプル集
ここからはシングル派、ダブル派それぞれの具体的なコーデサンプルにフォーカス。きれいめアイテムと組み合わせたり、ラフに着崩したりと楽しみ方は自由自在なので、彼らの着こなしを参考に自分なりのスタイルを探ってみてください。
コーデ1
モノトーンを基調としてミニマルにコーデメイク
シングルジャケットを中心に、テーパードパンツもスエードスニーカーも黒をチョイス。色味を最小限に抑えることによって、シックなムードを演出しています。さりげなくボックスロゴTで抜け感を出しているのもニクいテクニックですね。
コーデ2
発色豊かなレザーが際立つ引き算スタイル
色合いが落ち着きがちな秋の着こなしですが、発色の美麗なレザージャケットを選んで見事にトーンアップ。そしてその主張を生かすべく、他アイテムはベーシックなものでまとめています。さらに、少しだけ足元を肌見せして今っぽいリラックス感をささやかにプラス。
コーデ3
トレンドのオーバーオールとも親和性良好!
今季の旬アイテムであるオーバーオールに、レザージャケットをオン。ワークテイストと大人っぽさを巧みに両得しています。意外性のあるコンビネーションですが、スタンダードなシングル型ならばすんなりとマッチ。シューズ&ハットと色を連動させ、一層こなれた着こなしにまとめ上げています。
コーデ4
パーカー×ライダースでストリート感を好演
武骨な顔立ちのダブルライダースと、ラフなプルオーバーパーカーによるレイヤリング。ストリートなノリを色濃く打ち出しています。それでいて“ヤンチャ”に見えないのは、すらっとしたテーパードパンツやクリーンな白スニーカーでバランスを取っているから。計算力の高さが光るスタイリングです。
コーデ5
男気ダブルをきれいめ目線でコーディネート
細身のクリースパンツに都会的な黒カットソー、ドレッシーなレザーシューズなど、きれいめ感あるアイテムを各所に投入。骨太なダブルライダースを品良く着こなしています。短丈のジャケット×裾広がりのフレアパンツという、メリハリあるシルエットもあか抜け感を生むキーに。
レザージャケットを買う前にチェック推奨。おすすめのブランド12選
最後は、大人の装いにハマるレザージャケットを一挙レコメンドしていきましょう。誰もが知る王道ブランドから、ファッションブランドのスタイリッシュな逸品に、ハイコスパなセレクトオリジナルまで。どれも長く愛用できること確実なので、気になったらぜひチェックを!
ブランド1
『バンソン』
スタンドカラータイプのシンプル・イズ・ベストなシングルライダースは、質実剛健なMADE IN USA。ボディには地厚なカウハイドレザーを用いており、そのタフさは折り紙付きです。また、脱着式のフリースライナーをセットしているのもポイントで、季節に応じてアレンジできます。
ブランド2
『ローター』
中綿入りで秋だけでなく冬場にも活躍してくれる今作は、日本人の体型を考慮したオリジナルシルエット。細身の形ながらも動きやすく、窮屈さを感じさせません。表地はソフトタッチな牛革で、着るほどに自分の体にフィット。時間をかけてじっくり育てていきたい1着です。
ブランド3
『エンメティ』×『ブリッラ ペル イル グスト』
イタリア生まれの実力派アウターブランドへ別注したスペシャルモデル。ナッパチェラータという0.7ミリになめしたラムレザーで贅沢に仕立てており、リッチなムードが漂います。加えて、独自の別注フィッティングを採用したことによる優れたフィット感も魅力に。目の肥えた大人をも満足させる、才色兼備な仕立てです。
ブランド4
『デニム』×『トゥモローランド』
『デニム』社とは、名だたるメゾンブランドのOEMを手がけるイタリア・フィレンツェ有数のレザーファクトリー。『トゥモローランド』は、そんな名門に別注をかけた製品を継続的に展開しています。ゴートスエードで仕立てたこちらのダブルライダースもその1つ。原皮自体の品質の高さを物語るのが、表面にうっすらと浮かぶ光沢。薄く仕上げているため、秋冬のみならず、春の羽織りとしても使い勝手良好。
ブランド5
『ジェームス・グロース』
1876年の創業当初は、バイクや関連パーツの販売も手がけ、英国のモーターサイクル文化をけん引してきた『ジェームス・グロース』。現在は1950年代~70年代頃に生産していたオリジナルアーカイブを現代に蘇らせた、本物志向のライダースが代名詞となっています。その代表作がこちら。クラシックなディテールを再現しつつ、かつてより着丈を長めに設計し、街使いしやすいタイトなシルエットに落とし込んでいます。
ブランド6
『ショット』
『ショット』を象徴するダブルライダース「613」を日本人向けにリサイズしたものがこの「613US」。身幅や肩幅、アームホールなどを従来よりもタイトに仕上げつつ、着丈はやや長めに設定したバランスの良いシルエットとなっています。さらに、1960~1970年代の仕様を復刻したこだわりのパーツも見どころに。
ブランド7
『タリアトーレ』
イタリア語で“裁断士”を意味するブランド名を掲げる『タリアトーレ』。その持ち味の1つが、南イタリアのスタイルを軸にした美しいシルエットと、柔らかな着心地です。テーラードジャケットで発揮されることの多いそのこだわりは、このダブルライダースでも健在。細めに設計したアームホールによってフィット感を高めつつ、滑らかなラムレザーの吸い付くような着心地を十二分に楽しめる1着に仕上がっています。
ブランド8
『ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ』
ナチュラルな光沢感を備えたシープレザーを使用しており、実にこなれた雰囲気。ファスナーを開いた状態でもスマートに見えるよう肩傾斜をややなで肩に設計するなど、シルエットへのこだわりも光っています。加えて、税込でもアンダー3万円というセレクトオリジナルらしい良心価格も魅力の1つで、入門モデルとしても最適!
ブランド9
『ジャーナル スタンダード』
レザーライダースといえば男くさいイメージですが、ミシンの針目ピッチを短くすることでどこか上品なイメージに。シルエットもコンパクトでスタイリッシュな雰囲気です。襟周りがすっきりとしたデザインのため、シャツやロンT、ニットなど首元のレイヤードスタイルを楽しみたい人には最適です。ワイドパンツと合わせて、ゆるく着こなすのもGOOD!
ブランド10
『チンクワンタ』
イタリア・フィレンツェ郊外に工房を構えるレザーウェアブランド『チンクアンタ』。ブランド内でも定番で、ここ日本でも人気がある襟つきシングルライダースです。熟練の職人により丁寧になめされた最高級のゴートスキンスエードは、柔らかい肌触りが魅力的。上質な空気感が、まさに大人のアウターにふさわしい1着といえるでしょう。
アイテム11
『エストネーション』
イギリスの大型羊の革で仕立てた1着。大型羊特有の皮下脂肪層をそのままなめすことにより、もっちりとした質感と美麗な光沢を描き出しています。しかも、キズや凸凹、シワの少ない革を厳選していますから、その表情は非常に滑らか! エレガンスな風合いを存分に楽しめるよう、デザインはあくまでシンプルに徹しています。
アイテム12
『ラブレス』
羊革素材のシングルライダースをベースとして、裾・袖・首元にリブを落とし込むことでほんのりとスポーティなムードをMIX! その一味違ったハイブリッドなデザインが、着こなしに鮮度を呼び込んでくれます。最高級ファスナーとして名を馳せるエクセラファスナーを取り入れるなど、細部にもしっかりと注力。
この記事の掲載アイテム一覧(全12商品)
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『バンソン』 Bタイプ
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『ローター』 ライダース /シングル
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『エンメティ』×『ブリッラ ペル イル グスト』 ジュリ ビームス3 ラムスキン シングル ライダースジャケット
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『デニム』×『トゥモローランド』 ゴートスエード ダブルライダースジャケット
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『ジェームス・グロース』 ニューマニラジャケット
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『ショット』 613US
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『タリアトーレ』 ダブルライダースジャケット
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『ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ』 シープ ダブル ライダースジャケット
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『ジャーナル スタンダード』 ラムレザー シングルライダースジャケット
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『チンクワンタ』 スエード シングルライダースジャケット
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『エストネーション』 シープレザードライバーズジャケット
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『ラブレス』 カラーレザー アビエイタージャケット
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