
スーツのブランドならまずはココ! 選んで間違いなしの人気&定番31選
30代以上の大人にふさわしいスーツは、人気ブランドから探すのが正解。シルエットや着用感はもちろん、年齢相応の品格も演出できる31ブランドをピックアップしました。
スーツを着る機会が減ったとはいえ、ここぞというきスーツの威力は絶対的
ここ最近ではスーツを着る機会が減少しました。しかし、ある評論家は「スーツ人気が低迷しているのではなく、スーツを着るべきシーンと人が適正数になったのだ」といいます。確かにビジカジでOKのオフィスでは無理にスーツにネクタイでいる必要はありませんし、在宅ワークが推奨される時代にデイリーに着るスーツは必要とはいえません。しかし、ビジネスシーンなら大切な契約やプレゼン、プライベートならキメのデートや子供の入学式・卒業式など、ここぞというときにスーツを着たいシーンがありますよね。
人気&定番ブランドのスーツを選ぶメリットとは?
スーツの購入方法は実にさまざま。スーツ専門店で買う場合もあれば、オーダースーツという選択肢もあるでしょう。しかし、どこで買えば良いのか迷ってしまうようであれば、まずは人気・定番ブランドから選ぶのが間違いありません。
「いいな」と思ったブランドを着続けると、自分に似合うスーツがわかってきますし、どんなところに気を付けて選べば良いかがわかるようになります。サイジングはもちろん、ラペルなどのディテールの違いにも気付くでしょう。こうしたディテールまでこだわりを持つようになれば、自身の体型と好みに合ったスーツを選ぶことは難しくありません。
以下では、お気に入りのブランド探しの参考となるよう、スーツに定評があるブランドをピックアップしました。スーツと縁遠くなってしまった時代に、改めて確かなスーツを手掛けているブランドを知っておいていただければと思います。
国別に選ぶ。30代男性におすすめしたいスーツブランド31選
英国のスーツは端正かつ真面目な印象で紳士的、イタリアのスーツは柔和な印象なので人受けが良好、アメリカのスーツは実用的で着る人を選ばない、といった具合にスーツは国ごとに特徴が異なります。日本のスーツは当然ですが、日本人の体型を研究して作られているので、標準的な体格の方ならフィッティングは間違いありませんし、価格もこなれています。こうした国別の特徴とともに、人気のブランドをチェックしましょう。スーツの専門家・倉野さんによる各ブランドの魅力や着こなしのコツについての解説も要チェックです!
レビューしてくれたファッションのプロ
スーツの表も裏も知り尽くす専門家
ファッションライター
倉野 路凡さん
メンズファッション専門学校を卒業後、シャツの企画室に就職。1993年に雑誌「ホットドッグ・プレス」でファッションライターとしてデビュー。その後、モノ系情報誌を中心に執筆を行い、Webメディアや某百貨店のカタログにも携わる。現在はビスポーク、メイドトゥーメジャーのスーツに関する取材がメイン。
タイプ1:真面目で硬派な英国スーツブランド
スーツの原型は1920年代に英国で完成したといわれています。日本人には馴染み深い「背広」の語源になったといわれる、サヴィルロウという高級仕立屋が軒を連ねる通りでは昔気質の仕立て職人が今もいて、“鎧”と呼ばれる構築的なスーツを作り続けています。そんな伝統技術を、現代的なデザインに落とし込んだスーツブランドをご紹介しましょう。
スーツブランド1
『ハケット ロンドン』
権威的なサヴィルロウでも、過激なロンドンモダンでもなく、『ハケット ロンドン』は現代的なブリティッシュクラシックとして、ちょうど良いところにあるブランドです。ミスターブリティッシュの異名を取るジェレミー・ハケット氏のワードローブを映し出すコレクションは、伝統的な英国ディテールを取り入れた育ちの良さが滲み出るようなスタイル。でも当のご本人は古着好きで元俳優志望という気さくな紳士で洋服好きというところが、日本のバイヤーにウケているところなのでしょう。
スーツブランド2
『ダンヒル』
1893年にロンドンで誕生した老舗『ダンヒル』もスーツを選ぶうえで外せないブランド。上質な素材と高い技術力に定評があり、違いのわかる大人を魅了しています。品格のある落ち着いたカラー展開やトレンドに左右されない普遍的なデザインが特徴で、洗練されたスーツスタイルを提案。サッカー日本代表にオフィシャルスーツを提供していることでも知られています。
倉野
長年ラグジュアリーなスーツを作り続けてきた老舗ブランドです。英国らしいテーラリングの「ベルグレイヴィアフィット」をはじめ、着回ししやすい「ケンジントンフィット」、1960年代風なコンテンポラリーカットの「メイフェア」などがあり、セットアップで購入することができます。
スーツブランド3
『マッキントッシュ ロンドン』
イギリスではレインコートの代名詞でもある『マッキントッシュ』。その流れを汲みつつ、今の日常にフィットするオーセンティックなアイテムを展開しているのが『マッキントッシュ ロンドン』です。しっかりと打ち込みの良い生地を使いながら仕立ては軽く今風に、また最新の機能性素材を使いながら英国ディテールを盛り込むなど、ブリティッシュの本物を知るディレクターの存在がこのブランドに英国気分をしっかりと薫らせています。
倉野
ブランドを代表するモデル「ニューブリッジ」は軽量な芯地と薄いパッドを使うことで、ストレスを感じさせない着心地の良さを実現しています。英国の堅牢なアブラハム ムーンや、イタリアのロロ・ピアーナ、カノニコなどの厳選された高級服地、動きやすく実用的なストレッチ素材を採用しているのも特徴です。
スーツブランド4
『アクアスキュータム』
『マッキントッシュ』と並ぶ、トレンチコートのオリジンメーカーとして知られる『アクアスキュータム』。厳選した上質生地と最高峰の仕立て技術を採用したスーツコレクションに定評があります。先ごろ日本のライセンスホルダーであったレナウンが倒産したことにより、今や在庫限りとなっています。
倉野
洗練されたブリティッシュスタイルを感じさせるスーツで、程良いウエストシェイプ、日本人の体型を考慮した型紙とテーラリング、高品質な服地使いが特徴。どちらかというと、目の肥えたミドル世代のエグゼクティブが似合うスーツといえます。インナーはブルー×ホワイトのロンドンストライプのシャツがおすすめ。
スーツブランド5
『ベンシャーマン』
1960年代英国のモッズカルチャーをけん引し、ビートルズ、ローリング・ストーンズなど多くのアーティストに愛されてきた『ベンシャーマン』。クールなブリティッシュモダンを体現するブランドとして、カリスマ的な人気を誇っています。最新のコレクションはカジュアルメインですが、タイトフィットするスリムスーツは健在です。日本に正規代理店がないので、手に入るのは貴重ですよ。
倉野
英国のミュージシャンたちに愛されてきたブランド。モッズスタイルを基調にしているため、ジャケットのラペルは細めで、細身のスリムスーツが定番です。Vゾーンはチェックのボタンダウンシャツにナロータイを組み合わせてモッズ色を前面に出すのも良いし、プリントシャツを合わせてもOK。
スーツブランド6
『オースチン リード』
ロイヤルワラントを持つ、英国を代表するラグジュアリーブランド。2016年に経営破綻しましたが、ホワイトナイトが手を差し伸べて再生しました。国内では以前より本国テーラーの技術指導のもと、日本人体型に合った型紙を使い国内縫製を採用した既製服が展開されています。これぞブリティッシュ、といった格式あるスーツです。
倉野
聞き慣れないブランドかもしれませんが、チャールズ国王が皇太子時代にロイヤルワラントを授与した由緒正しいブランドです。首から肩先にかけての美しいラインや、程良いウエストシェイプなど、ブリティッシュスタイルを好むエグゼクティブ御用達ブランドとして国内でも人気を集めています。
タイプ2:仕事にも遊びにも着られるイタリアスーツブランド
イタリアブランドのスーツは「スーツって仕事で着るだけじゃないよね」という人のためのもの。ミラノやナポリの職人(サルト)が手掛けるオーダースーツが有名ですが、最近は南イタリアのファクトリーブランドが手掛けるスーツが人気です。肩パッドのない軽い着心地のジャケットに、プリーツの入ったくるぶし丈のパンツを合わせるのが今のイタリア流。
スーツブランド7
『ラルディーニ』
アドリア海に面したアンコーナのファクトリー。ジャージー素材や洗い加工など、ジャケットやスーツにカジュアルウェアの技法を取り入れるなど斬新でクリエイティブな発想のコレクションを展開しています。機能素材を使ったパッカブルスーツは、ノーネクタイでカットソーやニットをインナーに着るにも適しています。
倉野
肩パッドや芯地などの副資材を省略しつつ、計算された型紙と巧みなテーラリングで軽やかさと動きやすさを追求しています。それだけでなく、着用したときに美しいシルエットを構築しているところがさすが。クラシックな素材を使いながらも、ストレッチ性を効かせるなど実用的な点もうれしいポイントですね。
スーツブランド8
『タリアトーレ』
オーナーのピーノ・レラリオ氏みずから1着丸縫いができる腕を持ち、しかも本人がファッショニスタという注目ブランド。ワイドラペルとウエストを絞り込んだ独自のフォルム、斬新な素材使いなど、従来のクラシックの概念を覆すクリエイティブなスタイルのジャケット&スーツを展開しています。
倉野
ジャケットのイメージが強いブランドですが、スーツにも『タリアトーレ』らしさが詰まっています。肩パッドや芯地などの副資材を省くことで軽さを実現し、肩周りのストレスを解放しているのが特徴。シルエットはウエストのシェイプが効いていて、見た目もスマート。スリム体型の方に似合うスーツです。
スーツブランド9
『ベルベスト』
『ベルベスト』は北イタリアの名門ファクトリー。高級メゾンのスーツも手掛けてきたハイクラスなメーカーであり、クラシコイタリア協会に所属する一流ブランドです。マシンメイドですが、ハンドメイドのスーツのように軽いことで知られる薄い芯地を使ったアンコン仕立ては、『ベルベスト』がけん引してきた仕立て技術といっても過言ではありません。
倉野
クラシコイタリアを代表するブランドだけあり、カミシアやシルク、モヘアなどのラグジュアリーな素材使いと美しいシルエットは圧巻。副資材に薄い毛芯を使用するなど、構築性を保っています。品質とトレンドとのバランスが絶妙で、有名セレクトショップが別注するほど高い信頼を得ています。
スーツブランド10
『イザイア』
サルトリア・ナポレターノと呼ばれる仕立て服の文化があるナポリを代表するブランド。ナポリの象徴である赤珊瑚をブランドアイコンに、スタイリッシュなスーツのコレクションを揃えています。高品質な生地を使い着心地は軽いのに、ステータスが高いスーツ姿に見せてくれるので、イージースーツがはばかられるお堅い業種におすすめ。モダンでスタイリッシュなスーツを探されている方に最適です。
倉野
「グレゴリー」「セイラ―」といったモデルがベースで、シーズンごとに少しデザインや素材を変えたスーツをリリースしています。日本人の体型にフィットする型紙を使っている点もうれしいポイント。芯地はラペルと前身頃だけに使うことが多く、柔らかく馴染みやすい着心地と、立体的に見えるシルエットも特徴です。
スーツブランド11
『エルビーエム1911』
1911年に創業し、ハイブランドのOEM生産を長く手掛けてきた老舗のファクトリー。自社オリジナルブランドはこれまで培った高い技術力を駆使したハイクオリティなスーツを、他よりも少し手の届きやすい価格帯で提供しています。また毎シーズンのプレゼンテーションは世界中のバイヤーが注目しているほどトレンドに強く、ジャージーやストレッチなど新進素材の採用にも積極的なので、仕事着に限らないスーツを探すのに最適なブランドです。
倉野
マントヴァの自社工場で製造される生粋のイタリアンテーラリングながら、求めやすい価格帯を実現。素材に風合いのあるウール×コットンや化繊混を採用し、縫製後にウォッシュ加工を施すなど、ユニークな仕上げも注目ポイントです。エレガントというよりスポーティなイメージのブランドでもあります。
スーツブランド12
『ボリオリ』
今やメンズクラシックで主流となっている、芯地が薄く軽いアンコン仕立てを20年ほど前にいち早く打ち出したのが『ボリオリ』。現代のクラシックスタイルを作り出した先駆者的なブランドのひとつです。その着心地の良さとスタイリッシュなアンコン仕立ては健在で、メンズブランドのリーダー的な存在。現在はオーナーもディレクターも変わりましたが、その先進性は継承されています。
倉野
着心地の楽なアンコン仕立てのジャケットで、日本を席巻してきたブランド。アイコニックな「ドーヴァー」モデルのジャケットはシーズンごとに素材を変え、今でも人気が続いています。ジャケットに見慣れているからこそ、スーツはかえって新鮮。インナーにハイゲージニットを合わせてもおしゃれです!
タイプ3:実用主義から生まれたアメリカスーツブランド
アメリカントラッドは実用主義の国らしく、工業製品としてのスーツを追求するなかで無駄な手順を省きながら育成されたもの。しかし近年は『ラルフローレン』にはじまり、『ブルックスブラザーズ』もラグジュアリー化を推し進めており、モダンでスタイリッシュなスーツを生み出しています。そのためビジネスシーンでもイタリアやイギリスのスーツに負けないエレガントさを醸し出せるのです。
スーツブランド13
『ブルックスブラザーズ』
1818年にマンハッタンで創業した『ブルックスブラザーズ』は、世界で最も古い既製服を取り扱う紳士服店。2020年7月に本国で経営破綻しましたが、その後複数のアパレルブランドを抱えるグループ企業の傘下となりブランドは継続。ジャパン社も米国直下ではなく国内大手アパレルの傘下にあるため、コレクションは継続しています。カジュアルラインでは『ジュンヤワタナベ』とコラボするなど、話題性も人気も健在です。
倉野
アメリカントラッド、ニューヨークトラッドなどを象徴するお馴染みの老舗ブランド。とはいえ、耐久性や実用性のある素材を使用するなど、ビジネスマンにはありがたいスーツも作っています。キャンディストライプ柄のオックスフォードシャツにニットタイやストライプタイを合わせると、最も魅力が生かせます。
スーツブランド14
『ラルフローレン』
トータルなラインアップを誇る『ラルフローレン』はスーツも展開。ミラノコレクションに参加している最上位ラインの『ラルフローレン パープルレーベル』や、タイムレスなスタイルを提案する『ローレン ラルフローレン』などからリリースしています。どのラインから選んでも、上質なクロージングを追求し続けてきた『ラルフローレン』の美意識が細部まで健在。クラシックなのにモダンでラグジュアリーな存在感は唯一無二です。
倉野
日常使いできるベーシックなスーツがメイン。ウエストシェイプを効かせたジャケットと2プリーツやノープリーツのパンツを組み合わせるのが定番です。最上級ラインの『パープルレーベル』では、イタリアの卓越したテーラリングを要所に生かし、高品質の服地を使ったラグジュアリーなスーツを提案しています。
スーツブランド15
『ポール・スチュアート』
ニューヨーク・マンハッタンで1938年に創業した『ポール・スチュアート』は、世界中の優れたファクトリーに自社ネームを取り付けたスペシャリティストア。日本国内では三陽商会が展開していますが、2019年にクリエイティブディレクターに元『ユナイテッドアローズ』の鴨志田康人氏が就任。国内外問わず注目されているファッショニスタの鴨志田氏が陣頭指揮を執るとあって世界中から関心が向けられています。
倉野
織物産地として名高い尾州で織った服地などを使用。ブリティッシュモダンテイストの「イーストゲイトモデル」がベースで、ジャケットは適度にフィットし、パンツはややテーパードしたシルエットに仕上がっています。スーツやテーラードジャケットを専門とする日本国内の工場で生産しているので、品質も確かです。
タイプ4:英伊米のいいとこ取り。日本のスーツブランド
日本のスーツは、アイビーブームやクラシコイタリアなど、常にスーツ先進国の影響を強く受けてきました。そのため世界中のスーツの良いところを寄せ集めたオリジナルのスーツ文化が根付いているのが日本ならではの特徴です。デザイナーズやスーツ系ブランドはもちろん、有名セレクトショップのオリジナルスーツには、生地と仕立てを考えても価格的に優れ、自信を持っておすすめできるモデルが多く、それぞれが新しい時代に向けた新しいスタイルのスーツを生み出しています。
スーツブランド16
『ユナイテッドアローズ』
硬派なスーツから遊び着まで、買いやすい価格帯から高価格帯まで、オリジナルスーツもバリエーションを揃えているのが『ユナイテッドアローズ』です。日本のこだわり素材を使ったり、フルハンドに近い縫製を取り揃えたりするなど、セレクトショップのオリジナルレーベルでここまでスーツに力を入れているところはとても希少です。
倉野
ジャケット、ベスト、パンツをそれぞれ購入できるセットアップスーツがおすすめ。2ビーツスーツなら5万円台とリーズナブルで、自宅の洗濯機で洗える機能的なスーツも展開しています。さらに上位のスタンダードモデル「S-MODEL」でも8万円ほど。スーツ作りを続けてきた老舗なので、信頼して間違いありません。
スーツブランド17
『ビームスF』
セレクトショップの雄ともいえる『ビームス』には多くのレーベルがありますが、その中でもスーツをはじめとする大人のクラシック服を取り揃えているのが『ビームスF』です。トレンドに敏感で、徹底して作り込む姿勢こそ同ブランドらしさ。国内有数のファクトリーと協業して、素材はもちろん、裁断のパターンや縫製までこだわって作り込んでいます。
倉野
副資材や服地、縫製工場にこだわったスーツ作りに定評あり。イタリアのカノニコをはじめ、英国のフォックスブラザーズやジョンフォスターなど、厳選された服地を使って国内有数の縫製工場で生産しています。サイズは42~52までと、幅広く用意。ウエストの美しいシェイプや、プリーツ入りのパンツも特徴的です。
スーツブランド18
『ナノ・ユニバース』
2022年から2024年までの約3年をかけて段階的なリブランディングを推進している『ナノ・ユニバース』。カジュアル系のセレクトショップとして人気を集めてきた出自を反映して、スーツもカジュアルに着こなせるモデルが揃っています。若々しくてアクティブなスーツは、Tシャツやスニーカーを合わせて着崩しやすいのが魅力。今の空気感を反映したスーツが見つかります。
倉野
身頃全般には芯地を入れず、肩周りとラペルに薄くてハリのある芯地を採用。軽量でストレスのかからないジャケットに仕上がっています。全方向にストレッチする生地を使った機能的なスーツをセットアップで展開するなど、カジュアルからビジネスまで対応できるスーツが揃っていますね。
スーツブランド19
『ファブリックトウキョウ』
趣向を変えて、オーダースーツブランドもチェックしておきましょう。オーダーと聞くと少々構えてしまう人もいるかもしれませんが、『ファブリックトウキョウ』なら税込38,000円から自分のサイズや好みにぴったりフィットするスーツを入手可能。しかも、初回だけ店舗で採寸をすれば、2回目以降はスマホやPCからオーダーできるという手軽さも画期的です。吊るしのスーツにしっくりこないなら、一度試してみては?
スーツブランド20
『シップス』
ベーシック&スタンダードなスーツが中心ですが、素材にイタリアの名門生地ブランドを取り入れたり、ときには縫製にイタリアの工場を使ったりしているのが『シップス』です。派手さはありませんが、実直で真面目。ビジネスシーンでは誠実で信頼できる雰囲気を演出できるはず。
倉野
ポリエステル素材を使ったウォッシャブルなスーツや、伸縮性に優れたセットアップスーツなど、機能性に富んだスーツを展開。海外製ということもあり、価格もリーズナブルに抑えています。その一方で高級なイタリアの服地を使ったワンランク上のスーツも展開。ビギナーはまず、機能的なスーツを試してみましょう。
スーツブランド21
『トゥモローランド』
元はニットメーカーに端を発するセレクトショップ。そのスーツは“限りなくテーラーメイドの手法を取り入れたプレタポルテ”をコンセプトに、型紙からクセ取りまで高度な技法を採用しているのはもちろん、シルエットや素材までファッション性を考慮した独自のスタイルが持ち味です。ファッション業界人にもファンが多く、特に昔ながらのビジネススーツに飽き足りない人たちから高く支持されています。
倉野
以前からスーツ作りに定評のあるブランドです。台芯、胸増芯の毛芯、肩パッド、裄綿を要所に採用し、立体的で美しいスーツを仕立てています。さらに完成度の高い『トゥモローランド ピルグリム』では、職人の手アイロンといったテーラーメイドの手法を随所に取り入れ、クラフトマンシップ溢れるスーツを提案しています。
スーツブランド22
『アーバンリサーチ』
『アーバンリサーチ』はカジュアルからスーツまで、幅広く取り揃えるセレクトショップ。そのスーツは素材や仕立てはクラシックなものを、シルエットや着こなしはカジュアルでモダンなイメージを取り入れたスタイルが特徴です。誰もがもっと気軽にスーツを着られるように、シーンや職業にとらわれないスタイルを提案しています。
倉野
『アーバンリサーチ テーラー』はイタリアの厳選した服地を使ったベーシックなデザインのスーツが特徴。一方の『アーバンリサーチ ドアーズ』では、ウォッシャブル加工やストレッチ素材などを駆使し、日常的に着用できるスーツ(セットアップ)を展開しています。価格がリーズナブルなのも魅力。
スーツブランド23
『ソブリン』
『ユナイテッドアローズ』のスーツコレクションの中で、最高峰に位置するコレクションが『ソブリン』です。伝統的な技術と最上級の素材を使い、クラシックを極めたラインアップ。時代感を取り入れたスタイリングができる絶妙なバランスを持っているため、経営者や役職者、士業など、ステータスに威厳ある業種の方にも愛用されています。ミドルエイジの体格に似合うフィッティングを取り揃えているのも特徴的。
倉野
副資材、服地、型紙、縫製のどれも手を抜かない『ソブリン』は、“10年経っても着られるスーツ作り”が信条。縫製工場ではアイロンワークなどの手作業に時間をかけ、より立体的に、より曲面的に仕上げているそうです。それが着心地の良さにつながっているので、価格以上の価値があるスーツだと思います。
スーツブランド24
『ビームス ハート』
セレクトショップ『ビームス』が展開する多彩なオリジナルレーベルの中で、リーズナブルな価格帯を実現しているのが『ビームス ハート』。プライス以上のクオリティにこだわりながらトレンドも反映したスーツを提案しています。アイコニックなこの1着は、ベーシックなデザインを採用しつつスマートなシルエットでモダナイズ。自宅で手入れ可能なイージーケア素材を使っているのもうれしいポイントです。
倉野
化繊を混紡した素材にウォッシャブル加工を施したイージーケアのスーツから、イタリアの服地を使った高品質なスーツまで、幅広くラインアップする『ビームス ハート』。インナーにニットを合わせるなどカジュアルに着るなら、イージーケアのセットアップスーツがおすすめですね。
スーツブランド25
『ブラックレーベル クレストブリッジ』
かつて『バーバリー ブラックレーベル』の名で展開していた国産ブランドがアップデートして生まれ変わったのが、この『ブラックレーベル クレストブリッジ』。本格的な芯地と縫製技法を凝らした英国的なスーツですが、シルエットには現代の若い人も着られるスリムなモデルを展開しており、信頼、誠実といった新社会人にこそ必要とされる要素を確実にアピールすることができます。
スーツブランド26
『タケオキクチ』
日本人デザイナーの草分け的な存在である菊池武夫氏の名を冠したブランド。1984年に誕生して以来、英国テイストのトラディショナルなスタイルをベースにしたトータルなコレクションを展開しています。スーツも定番アイテムのひとつで、いつの時代も色褪せないオーセンティックなタイプを豊富にラインアップ。
スーツブランド27
『メンズビギ』
先程挙げた『タケオキクチ』の菊池武夫氏が立ち上げたブランドで、英国ベースのカジュアル&ドレスで毎シーズン、トレンドを打ち出した確固たるスーツのコレクションを展開しています。DCブランドとして一世を風靡したのは1980年代ですが、遡ると70年代には『ビギ メンズ』として、テレビドラマ『傷だらけの天使』やブルース・リーの映画でも着用されてきました。
スーツブランド28
『ウノピゥウノウグァーレトレ』
『1piu1uguale3(ウノピゥウノウグァーレトレ)』とは「1+1=3」という意味。日本のブランドですが「モテるオヤジ」を意識させるイタリア風味のコレクションを展開していて、ちょっとチャラそうにも見えますが、素材の吟味や縫製面など実に良くできています。そのため今っぽさのあるリラックススーチングに適したジャケット&パンツのセットアップスーツをラインアップ。ときに斬新な色柄もありますが、黒やネイビーといったベーシックカラーのモデルも豊富ですのでご安心を。
スーツブランド29
『タカキュー』
1950年に創業し、紳士服を中心に展開している東証スタンダード上場企業「タカキュー」の主力ブランド。全国に180以上の店舗を展開しているだけあり、クオリティ、デザイン、プライスのバランスが高いレベルで整ったスーツを販売しています。タテ、ヨコ、ナナメに伸縮する4WAYストレッチなど、現代的な機能性を取り入れたスーツも豊富。
スーツブランド30
『パーフェクトスーツファクトリー』
“P.S.FA”という表記もお馴染みの『パーフェクトスーツファクトリー』は、幅広いビジネスファッションを提案しています。母体は、紳士服の『はるやま』を展開している「はるやま商事」。クオリティはお墨付きです。デザインはよりスタイリッシュで、スマートな印象のスーツが揃っています。
スーツブランド31
『スーツセレクト』
スーツ専門ブランドとして、店舗数も多い『スーツセレクト』は、紳士服の専門チェーン『コナカ』のブランド。専門ブランドだからこそできる、仕立て技術と確かな素材選びをベースに、ビジネススーツのスタンダートとして豊富なラインアップを誇っています。
この記事の掲載アイテム一覧(全31商品)
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『ハケット ロンドン』 2B ノータック シングルスーツ ジャケット スラックス パンツ
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『ダンヒル』 スーツ
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『マッキントッシュ ロンドン』 ビジネススーツ
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『アクアスキュータム』 4つボタンダブルスーツ
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『ベンシャーマン』 ファッション スーツ
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『オースチン リード』 ブリティッシュトラディショナルスーツ
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『ラルディーニ』 ウール2Bシングルスーツ
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『タリアトーレ』 ヴェスビオ
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『ベルベスト』 スーパー100'sウールフランネルチョークストライプ3B1プリーツスーツ
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『イザイア』 2ピーススーツ 2つボタン シングル
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『エルビーエム1911』 ハウンドトゥース ウールリネン 2B カジュアルスーツ
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『ボリオリ』 ケージャケット テーラード スーツ
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『ブルックスブラザーズ』 スーツ
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『ラルフローレン』 ウール100% ストライプ シングル 2つボタン ノータック スーツ
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『ポール・スチュアート』 ヘリンボーンピンストライプスーツ
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『ユナイテッドアローズ』 モヘア トロピカルウール 3B スーツ
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『ビームスF』 カノニコ ソリッド スーツ
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『ナノ・ユニバース』 LB.03/ソロテックス(R)×エコペット(R)ツイル セットアップ
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『ファブリックトウキョウ』 オーダースーツ
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『シップス』 チェルッティ ピンヘッド 無地 スーツ
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『トゥモローランド』 スーパー150'sウールツイル 段返り3Bスーツ
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『アーバンリサーチ』 ウォッシャブルジャージースーツ
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『ソブリン』 モヘア/トロ 2ボタン ノッチド スーツ
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『ビームス ハート』 ベーシック ソリッド 2ボタン スーツ
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『ブラックレーベル クレストブリッジ』 ネイビーソリッドスーツ
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『タケオキクチ』 シャイニーシャークピンヘッド スーツ
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『メンズビギ』 シルク混 シャドーヘリンボーン柄スーツ
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『ウノピゥウノウグァーレトレ』 クレイジーリブジャケット
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『タカキュー』 ストレッチウォッシャブル 2ボタン2ピース
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『パーフェクトスーツファクトリー』 オールシーズン ニットスーツ クラシコ
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『スーツセレクト』 リモートパックスーツ
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倉野
このブランドを着こなす際は、クラシックなブリティッシュスタイルにふさわしいように、ロンドンストライプのシャツにドットタイや小紋タイを合わせるのが良いと思います。素材もクラシックで本格的なものが多いので、足元は重厚感のある英国製のキャップトゥやパンチドキャップトゥ、セミブローグを合わせましょう。