日本製腕時計の鑑。ノット(Knot)を知らなきゃ損をする

日本製腕時計の鑑。ノット(Knot)を知らなきゃ損をする

『ノット』は2015年にスタートしたばかりの新しい時計ブランド。ジャパンメイドらしいクオリティの高さと独自のカスタムメイドシステムが新鮮な、注目の新星です。

黒野 一刻

2019.10.28

ノット(Knot)
腕時計

日本製の良さを伝え続ける腕時計ブランド、『ノット(Knot)』とは?

日本製の良さを伝え続ける腕時計ブランド、『ノット(Knot)』とは?

Maker's Watch KnotMaker's Watch Knot

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2015年3月、吉祥寺に第1号の直営ショップとともに登場した新ブランドが、ここに取り上げる『ノット』です。クラシック&シンプルな腕時計本体と、手仕事が息づくベルトを自在に組み合わせることが可能というシステムで注目されています。直営店は2018年現在、横浜、心斎橋に台湾の台北を加えた4店舗。また、ジャパンメイドの品質の高さを体現しているブランドとして認知されており、国内の希少な技術を持つメーカーとモノ作りを行う取り組み“MUSUBUプロジェクト”など時計メーカーの枠を超えた取り組みも支持を集めています。

『ノット』の腕時計が持つ、唯一無二の魅力とは

通常、腕時計は本体とベルトでワンパッケージで販売されているもの。しかし、『ノット』では決まった組み合わせを持たず、腕時計とベルトを別個に選べるシステムになっています。自分だけのセットを作れるため、人とかぶるのが嫌、という人にもおすすめなのです。そんな『ノット』の魅力を、以下に掘り下げていきましょう。

魅力1ベルトと本体を別々に購入する楽しみ

ベルトと本体を別々に購入する楽しみ

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腕時計のベルトはあくまで付属物で、必要に応じ買い足すもの。それが腕時計を買う時の常識ですが、『ノット』は違います。ベルトと本体が別売りになっており、自分で選ぶというカスタムメイド方式を採用しています。しかもレザーやナイロンを使用した一般的なモノから日本の誇るくみひもや国産の傘生地を使用したモノまで、個性的で魅力的なベルトを多彩に用意しています。

魅力2ベルトの交換に道具は不要

ベルトの交換に道具は不要

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ベルトの交換には専用の道具“バネ棒外し”を使う細かい作業がつきもの、というのも昔の話。『ノット』ではいち早く、ワンタッチでのベルト交換を可能にするイージークリック方式を採用していました。ベルトの取り付け部近くにある小レバーを少しずらすだけで、簡単に外すことができます。ベルトを毎日取り替えたって、苦になりません。

魅力3シンプルだからこそコーデの幅が広がる

シンプルだからこそコーデの幅が広がる

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腕時計本体のデザインは、いたってシンプル。クラシカルなスタイルのケースと、余計な装飾をはぶいた文字盤の組み合わせです。TPOを選ばず、合わせられる服装の幅が広いのでオン・オフ問わずばっちりキマるのです。

魅力4本格仕様の国産腕時計がほぼアンダー50,000円で揃う

本格仕様の国産腕時計がほぼアンダー50,000円で揃う

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『ノット』は腕時計本体のデザインも本格的。ベルトの作りも凝っていて、ムーブメントもジャパンメイドの高精度のモノを採用しています。そんな高級ブランドさながらの『ノット』ですが、価格はいたってお手ごろです。スタンダードなクォーツモデルなら10,000~20,000円台、チタンケースを採用したソーラームーブ搭載モデルでも2万円程度で体に入ります。目玉である国産機械式の3針モデルでも、税抜き50,000円以下といたってリーズナブル。日本の良いモノを国内だけでなく世界にも知ってほしいという、ブランドの願いを体現するようなプライスです。

『ノット』初の高品質な機械式腕時計「AT-38」は見逃せない

『ノット』初の高品質な機械式腕時計「AT-38」は見逃せない

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2016年7月に登場したブランド初の機械式モデルAT-38は、発売された当初各メディアでこぞって取り上げられ、話題となりました。特筆すべきは、そのスペック。他社でこの仕様なら20~30万円はするというクオリティで、5万円程度という好価格を実現しているのです。その驚きのディテールを紹介していきましょう。

そのスペックから『ノット』の「AT-38」の特徴を掘り下げてみよう

「AT-38」のすごいところは、一つひとつのコンポーネントが、高級腕時計にも使われているものであるということ。そのコストパフォーマンスは、まさに腕時計ブランドの新星の真摯な取り組みから生まれた賜物なのです。

特徴1匠の手による上質な仕上げのケース

匠の手による上質な仕上げのケース

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ケースの前面はピカピカの鏡面仕上げ、側面は細かなヘアラインを刻んだツヤ消しのサテン仕上げ。この表面仕上げの前に、ザラツ研磨と呼ばれる、職人の手仕事による高級メタル製品ならではの中間工程を経ているため、プライスレンジの常識を逸脱した大変美しい仕上がりになっています。

特徴2洗練されたシンプルな文字盤

洗練されたシンプルな文字盤

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文字盤の表面は、わずかな歪みもムラも許さない精緻な出来栄え。バーインデックスは、非常に微細なパーツを植え込むアプライド方式を採用していますが、なんとすべて職人による手作業で植え付けられているのだとか。余計な装飾がないからこそ、まるで機会のように精密な手仕事も映えるのです。

特徴3日本製のハイビートムーブメントを採用

日本製のハイビートムーブメントを採用

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ムーブメントはシチズン傘下のムーブメント専門メーカーミヨタ製。シチズンの技術力をベースにした品質の高さはむしろ海外でこそよく知られており、日本製ムーブメントの代名詞として知られています。特に、同じエボーシュメーカーであるETA社よりスウォッチグループ以外への供給停止が発表されてからはその需要と価値がより高まっています。『ノット』で採用しているのは、精度を保ちながら薄さわずか3.9mmを実現したミヨタ渾身のCal.9015。ドレスウォッチ然としたミニマルな佇まいは、このムーブメントにより成り立っています。

特徴4無反射コーティングを施したサファイアガラス

無反射コーティングを施したサファイアガラス

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同様のプライスレンジでは、硬質プラスチックであるアクリルガラスを風防に使用したものも少なくありません。しかしこの腕時計は、ダイヤモンドに次ぐ硬度を誇るサファイアクリスタルを用いています。しかも、光の乱反射を防ぐ無反射コーティングを施したことにより、文字盤の視認性もアップ。これは10万円台の時計でも滅多に見られない素材と技術の組み合わせです。

ちなみに「AT-38」以上のクオリティを誇るクロノグラフモデルも

「AT-38」以上のクオリティを誇るクロノグラフモデルも

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『ノット』におけるオートマティックモデル第2弾として登場したのが、こちらの「AT-40」。素材やケースの加工などは「AT-38」のフィロソフィーを受け継いでいますが、文字盤にフランジ(文字盤縁部分の傾斜)を設けたり台形インデックスを採用するなどより重厚なデザインに見合う意匠を施しています。かん足にも引き通しストラップ用と一般的なストラップのどちらでも美しく見えるようかん穴を用意するなど、細部まで抜かりはありません。また、ムーブメントにはセイコーエプソン社製のハイビートムーブメントを搭載。高い精度を保ったまま、クロノグラフ機能を楽しめます。

『ノット』の腕時計から、おすすめのモデル8点を紹介

自動巻きの「AT-38」のほか、クォーツムーブメントを搭載したさらにリーズナブルな腕時計の数々も『ノット』の真骨頂。老若男女を問わず愛され続ける理由が、ラインアップからもわかるはずです。

アイテム1『ノット』クラシック クロノグラフ CC-39SVWH

『ノット』クラシック クロノグラフ CC-39SVWH

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シリンダー型のラウンドケースは懐中時計のようなクラシカルな雰囲気で、装飾性を抑えたクロノグラフのプッシャーもレトロです。エレガントさを抜群に発揮してくれる凹凸を抑えたホワイト文字盤により、1960~70年代調のクラシカルなメッシュベルトをチョイスしてもマッチしてくれます。もちろん懐の深い色使いであるため、個性的なストラップをチョイスしても大きくハズすことはありません、

アイテム2『ノット』クラシック クロノグラフ CC-39SVNV1

『ノット』クラシック クロノグラフ CC-39SVNV1

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同じ腕時計でも、カラーリングでここまで変わるという例がこの1本。クラシカルなクロノグラフをネイビー文字盤にし、インダイヤルをブラックにすることでコントラストを強めています。これにより若々しくコンテンポラリーな色使いとなり、かつ男らしい雰囲気も醸し出します。シルバーのSSストラップかブラックのカーフレザーストラップを選択して、ビジネス然とした顔立ちにまとめるのがおすすめです。

アイテム3『ノット』クラシック スモールセコンド CS-36SVWH

『ノット』クラシック スモールセコンド CS-36SVWH

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ケースサイズ36mmのシリンダー(円柱)型、6時位置にスモールセコンドを配したオーセンティックな3針スタイルの逸品。どこか、1940年代のアンティークウォッチを思わせる落ち着きのある表情です。そんな古典的スタイルを、正確無比なクォーツムーブメントで再現。ブランド名をあえて目立たせない、デザイン重視のモノ作りに好感が持てます。

アイテム4『ノット』クラシック スモールセコンド CS-36YGBK

『ノット』クラシック スモールセコンド CS-36YGBK

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アンティーク調のスモールセコンドモデルですが、イエローゴールドでケースをコートし、ブラック文字盤を採用することでスポーツラグジュアリーな風合いに仕上がります。イエローゴールドのケースも味系の革製品と調和。リゾーティな編み込み風ベルトとは抜群の相性を見せます。

アイテム5『ノット』クラシック スクエア スモールセコンド SQ-32SVWH1(左)、SQ-32RGWH(右)

『ノット』クラシック スクエア スモールセコンド SQ-32SVWH1(左)、SQ-32RGWH(右)

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時計の存在感をアピールしたいのなら、形状にこだわるのが早道です。縦横32mmのサイズは現代では小ぶりなようですが、形状がスクエアだと、腕元での存在感は強烈。サイズ的には写真のように男女兼用ですから、ペアでの着用やシェアリングにももってこいです。

アイテム6『ノット』クラシック スクエア スモールセコンド ローズゴールド & ブラック SQ-32RGBK

『ノット』クラシック スクエア スモールセコンド
ローズゴールド & ブラック SQ-32RGBK

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同じスクエアでも、こちらはより大人の艶感とエレガンスを感じさせるローズゴールド×ブラックで配色。普段使いはもちろん、パーティーシーンでも活躍してくれそうです。重厚さを感じさせる配色ながらわずか6mmというケース厚による25gという軽量さを実現。文字盤もブラック基調の中に光沢あるアラビアインデックスが浮かび上がる形になっており、視認性も文句なしです。

アイテム7『ノット』チタニウムソーラー TS-36TIGR

『ノット』チタニウムソーラー TS-36TIGR

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精細な配色と日常使いにもってこいの高い機能性が同居するこちらのモデル。錆びに強くステンレススチールに比べて軽量なチタンケースを採用しつつ、電池交換の手間を軽減するソーラームーブメントを搭載しています。防水性も10気圧防水を実現しているため「精密機器だから」と神経質になることもなく、まさに毎日手に取りたくなる1本に仕上がっています。これだけのスペックを持ちながら、税抜きでは20,000円を切っているのだから驚きです。また、こちらのモデルにもクロノグラフモデルが存在します。

アイテム8『ノット』クラシック デイト CD-40YGWH

『ノット』クラシック デイト CD-40YGWH

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クロノグラフモデルを除き、『ノット』の製品はその大多数がケース径40mm未満。そんなラインアップにおいて異色とも取れるのがこちらの一品です。ベゼルを薄く取り、ケース下部を斜に削ることにより文字盤の存在感を強調。3時位置に施したメタル縁のデイト表示は、実用性だけでなく文字盤がシンプル一辺倒に陥らないようデザインアクセントとしての役割も担っています。

腕時計本体だけじゃない。『ノット』の選べるベルトも紹介

『ノット』のカスタムメイド方式なら、ベルトのバリエーションも多彩です。オーソドックスな1本から日本の伝統工芸をバックに持つスタイリッシュなモノまで、腕時計の表情を豊かに変えてくれます。『ノット』に合わせるのはもちろん、手持ちの他ブランドの腕時計に合わせるのも面白そうですね。

アイテム1栃木レザーベルト オリジナルメッシュ

栃木レザーベルト オリジナルメッシュ

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栃木県は日本屈指の革製品の産地です。このベルトはそんな栃木の名工が、20もの工程を経て完成させるカーフレザーを素材に使用しています。メッシュを編み込むように作られたベルトは上質なうえに手が込んでいて、存在感も抜群。時計を個性的に飾ります。

アイテム2姫路セミグレインレザーベルト

姫路セミグレインレザーベルト

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上述の栃木レザーと肩を並べる国内2大タンナーの1つ、姫路レザーのベルトも見逃せません。発色の良いカラーリングを得意とする姫路レザーならではの美しい色合いと細やかな型押しは、さすがのひと言。薄くも弾力に富んだ手触りが特徴の乳牛の皮を使用しているので、腕馴染みも抜群です。

アイテム3リザードストラップ

リザードストラップ

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高品質な機械式モデルにふさわしいベルトを、ということで考案された高級感あふれるリザードベルト。トカゲの背中部分のレザーのみをぜいたくに使用したエレガントな佇まいは、大人の腕元に良く似合います。たっぷりと厚みを持たせたボディが、腕時計に威厳をもたらしてくれることでしょう。

アイテム4ミラネーゼメッシュベルト

ミラネーゼメッシュベルト

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イタリア・ミラノは金属加工の名産地。メタルのチェーンを編み込んで製作するブレスレットを、ミラネーゼと呼ぶ由来となりました。可動部分が多いために着け心地も良好で、高級感も兼備。1970年代の流行から復活した、まさにレトロシックなスタイルです。

アイテム5京都 昇苑 組みひもベルト

京都 昇苑 組みひもベルト

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京都の組みひもは、仏具や茶道具、刀剣などの装飾に用いられてきた伝統工芸。絹のヒモを何本も組み合わせて、繊細な色彩と模様を作り上げます。そんな組みひもを、腕時計のベルトに応用するために1年がかりで開発。日本古来の美が腕を艶やかに飾ります。

ハイスペックなモノに取り憑かれ、ライター/エディターとして活動中。いつしか主戦場は時計誌や時計関係のwebに。時計以外にもアイウェアなどのレビューもこなす。
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