
正しく理解できてる? モカシンシューズの基礎知識とコーデの成功法則
シューズでよく耳にする“モカシン”というワードですが、あまりよく知らないという人が多いのも事実。基本を改めて解説しつつ、お手本コーデ&おすすめ品をご紹介します。
本コンテンツはTASCLAPが制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。
定番人気のモカシンシューズ。でも、そもそもモカシンって何だ?
モカシンは革靴の一種として広く知られています。ただし、なぜ”モカシン”と呼ばれるようになったのかを知らない方は多いでしょう。そもそもモカシンとは、1枚の革で足を包み込むように作られたモノ。歴史としては北米インディアンが履いていたスリッポン形式の短靴・長靴のことを指していたようです。本題である名前の理由については単純明快で、モカシンという名称はシューズの甲部がU字状に縫われている縫合形式に由来します。写真のように、アッパー部分のU字状の縫合を”モカシン縫い”と呼び、それがモカシンと呼ばれる靴の名称になったというのが定説です。
混同しがちなデッキシューズやローファー。モカシンシューズとどう違う?
モカシンシューズと混同されやすいものとしてデッキシューズとローファーがありますが、ここからはそれぞれとの違いを解説していきましょう。まずデッキシューズですが、これは本来船の甲板(デッキ)で着用するための靴で、ソールに滑りにくい工夫が施されているのが特徴。モカシン縫いのアッパーがもっともポピュラーではあるのですが、実はデッキ用ソールを搭載していれば特にモカシン仕様である必要はないんです。現にスニーカータイプやスリッポンタイプのデッキシューズも存在しています。
一方のローファーはモカシン型スリッポンのことで、モカシンシューズにおける1つのカテゴリといえるでしょう。誕生したのは1920年代のイギリスで、かつては英国王室や貴族階級の室内靴として重宝されていました。“怠け者”を意味するその名の通り、脱ぎ履きをカンタンに行えるのが大きな魅力。ローファーにもさまざまなバリエーションが存在しますが、素材はレザーが基本で甲部分には“サドル”と呼ばれる飾りベルトが付属します。
他にも種類豊富。知っておきたい3つのモカシンシューズ
モカシンシューズは派生モデルがかなり多彩。その中でも人気が高い代表的な3タイプについて解説していきましょう。
種類1
キャンプモカシン
読んで字の如く、キャンプ(主に川辺)に行くためのモカシンがキャンプモカシン。波状に切れ込みの入った水捌けの良いソールが主に採用されるデッキシューズに対して、キャンプモカシンはソール表面にブツブツとした突起が見られます。この突起が、地面をがっちりとキャッチしてくれるというワケですね。
種類2
ボートモカシン
デッキシューズの中でも、履き口がぐるりと革ひもで囲われ、なおかつアッパーにレザーが使われているものがボートモカシンと呼ばれます。革のエイジングをじっくりと楽しみたい人におすすめのタイプといえるでしょう。ただ、実際にはボートモカシンに厳密な定義はなく、デッキシューズとほぼ同義で使われることも多いのが現状です。
種類3
ビットモカシン
ビットローファーとも呼ばれるこちらのタイプ。デザインベースとなるのはローファーで、サドルの上に“ビット”と呼ばれる馬具をモチーフとした金属製の飾りがあしらわれています。普通のローファーよりもエレガンス&ドレッシーな印象で、コーディネートの格上げにはうってつけ。ちなみに、そのデザインは『グッチ』が本家本元です。
オールラウンドに使えるモカシンシューズ。おしゃれなコーデ術をマスターしよう
プレーントゥなどのドレスシューズほど真面目すぎず、スニーカーほどカジュアルでもない。まさに“良い塩梅”なモカシン系シューズは、コーデテイストを問わず活躍してくれる好アイテムです。街行くファッショニスタたちのコーデを参考にして、日々の着こなしに取り入れてみましょう。
コーデ1
クリーンな白コーデに黒モカシンが効く!
ホワイトで呼応させたデニム×スウェットTから生まれるのは、このうえなくクリーンなムード感。一方で淡色ワントーンは印象がぼやけて見えがちというデメリットがありますが、足元による“黒挿し”でその弱点を解消しています。レザー素材のモカシンならば大人っぽさも高まってまさしく一石二鳥!
コーデ2
ストリートな着こなしに足元で大人感を注入
今っぽいストリート系スタイルの格上げ要因としても、モカシンシューズはもってこい! 王道のスニーカーを合わせるよりもグッとあか抜けた雰囲気に仕上がります。適度にぽってりとしたフォルムのスエードモカシンを選ぶことで、ワイドパンツとのバランスを取っているのもキモです。
コーデ3
堅苦しさゼロの洒脱なセットアップスタイル
コットンストレッチ素材の軽快なセットアップで“お堅い”印象を払拭。インナーに合わせたカットソーも軽やかなイメージをアシストする一助となっています。そして、足元には『レッド・ウイング』のモカシンシューズを抜擢。短靴ほど上品すぎないため、全体の程良いゆるさにマッチします。
コーデ4
武骨なアメカジを足元で巧妙にトーンダウン
ウォッシュドデニムシャツに極太のチノパンを組み合わせた、ラギッド感の色濃いアメカジ系コーデ。ここにワークブーツなどを持ってきてしまうとやや荒々しく見えてしまいますが、落ち着いた表情の黒スエードモカシンなら都会的な印象もキープできます。この計算力の高さには脱帽!
コーデ5
やさしげな出で立ちに呼応するベージュデッキ!
色味のきれいなマドラスチェックシャツと清々しい白パンによるマッチアップで、やさしげなコーディネートをメイク。適度に品良さの香り立つベージュのデッキシューズなら、着こなしのテイストと違和感なく同調してくれます。裾をくるっとラフにロールアップすれば、こなれ感が一段とアップ!
程良くきれいめで大人にぴったり。モカシンシューズのおすすめ12選
ほんのりと品行方正なモカシン系シューズは、大人コーデの良き盟友。ここからは、今すぐポチッと買えるおすすめのモデルを一挙にピックアップしていきます。“おしゃれは足元から”なんていう台詞はベタですが、オールラウンドに使えるモカシンがあれば着こなしの幅は一気に広がるはずです!
掲載アイテムを比較!
モカシンシューズの人気ランキング
これから紹介する商品を、ひと足お先に人気順で披露。アイテム名をクリックすると記事内の掲載箇所に移動します。
アイテム1
『ティンバーランド』スリーアイ クラシック
クラフトマンの手縫いで仕上げられている、ブランド定番のオイルドレザー製モカシンシューズ。かかとがやや浅めの作りですが、履き口周りを革ヒモで覆う360度レースシステムによって高いフィット感を実現しています。ミリタリーテイストなラグソールによる、ハイレベルなグリップ性も持ち味の1つ。
アイテム2
『ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ』フレンチ ボートシューズ
フランス屈指の名門タンナリーであるデュプイ社が手掛けた、ハイクオリティなボックスカーフを素材に抜擢。美しい風合いと高次元の耐久性を兼ね備えるうえエイジングの表情も抜群なので、パートナーとして長く愛用できます。しかも、ラグソールを組み合わせていますから悪路だってへっちゃら!
アイテム3
『エルエルビーン』キャンプ・モック
1930年代にリリースされて以来、変わらずに愛され続ける不動のマスターピース。昔ながらのハンドソーン製法で仕立てられた1足は、履くほど足に馴染んでいきます。アッパーにはしなやかで頑丈なフルグレインレザーをピックアップ。また、オリジナルのラバーアウトソールは抜群のグリップ力を見せてくれます。クッション性に秀でたEVAミッドソールも履き心地向上の一助に。
アイテム4
『クラークス』ワラビーブーツ2
言わずと知れたマスターピース「ワラビー」のアップデートモデル。高強度なリサイクルラバー製アウトソールや通気性&クッション性に秀でるフッドベッドなど、コンフォート性を重視した1足となっています。表地にはイギリスのタンナーが手掛けた極上スエードを使用しており、風合いの良さに関しても折り紙付き。
アイテム5
『パラブーツ』シメイ
たっぷりとオイルを含んだ肉厚レザーアッパーに、『パラブーツ』の定番トレッキングシューズ「アヴォリアーズ」にも採用されるタフなラグソールを組み合わせた1足。適度にボリューミーなシルエットのため、ワイドパンツとの相性は申し分ありません。しかも、爪先がシャープなラストなので武骨過ぎることはなく、大人っぽい着こなしとも調和してくれます。
アイテム6
『ジーエイチバス』キャンプモック
米国の老舗シューズブランドらしい、オーセンティックなルックスのモカシン。アッパーに使われているのは厚みのあるオイルドレザーで、丈夫なのはもちろんコクのあるエイジングも魅力です。また、アウトソールの厚みを抑えたすっきりめのシルエットですから、カジュアルコーデはもとよりオンの装いとも違和感なくマッチしてくれます。
アイテム7
『スペリートップサイダー』エ―オ― ツーアイ プラッシュウェーブ
世界初のデッキシューズブランドとしてアメリカで誕生した『スペリートップサイダー』。こちらは定番モデル「エーオー ツーアイ」を独自の新技術であるプラッシュウェーブによって改良したモノで、従来よりも約40%の軽量化に成功しています。その履き心地はまさしく“素足級”で、やみつきになること必至!
アイテム8
『アグ』アスコット
西海岸生まれの『アグ』による今作は、ウォータープルーフ加工のカウスエードを表地に使っており多少の小雨くらいであれば問題ナシ。内側にはブランドお得意の天然ウールライニングを配して、ふわふわと気持ち良い着用感も叶えています。かなり薄手のラバーソールを合わせることで、ライトな履き味に仕上げているのもGOOD!
アイテム9
『ジャラン スリウァヤ』レザー ボートシューズ
伝統的なデッキシューズのデザインを踏襲したハンドソーンモカシン。ただし、大胆なコンビネーションカラーやボリューミーなビブラムソールで、今の空気感も巧みに注入しています。存在感ある1足ですから、コーデのアイキャッチ的に取り入れたいところ。アッパーには上質なカーフを使っており、きれいめのスタイルとも馴染みます。
アイテム10
『ポルペッタ』ビット ローファー
艶やかな質感の高品質イタリアンレザーをアッパーに抜擢しており、着こなしの格上げ要因としてお役立ち! 甲にはヴィンテージっぽいくすんだ風合いのビットをあしらい、こなれたアクセントとして作用させています。足を包み込むようにして袋状に仕立てるボロネーゼ製法を駆使した、ストレスのない履き心地も魅力のひとつ。まさに才色兼備という言葉がふさわしい1足です。
アイテム11
『リーガル』55ELBC
1980~90年代に展開していた2アイレットシューズから着想されており、どことなくクラシックなムードを感じさせます。しかしながら、機能面は最新仕様にアップデート。ゴアテックステクノロジーを搭載することで、本革製のシューズながらもハイレベルな防水透湿性を実現しています。雨の日であっても憂いなく着用できるのはありがたい限り。加えて、屈曲&弾力性に秀でたソールのおかげで、長時間着用しても疲れにくくなっています。
アイテム12
『ストーム』150E ロドリゴ
2001年にポルトガルでスタートした『ストーム』は、デッキシューズを中心に生産するファクトリーブランド。優れたクオリティを武器に35カ国以上で展開しています。こちらの1足は、クリーンな着こなしにも合わせやすいベージュカラーのレザーが印象的。しっかりと肉厚なラバーソールを搭載していますから、グリップ力も信頼が置けます。
この記事の掲載アイテム一覧(全12商品)
画像をタップクリックするとアイテム詳細が表示されます
-
『ティンバーランド』 スリーアイ クラシック
-
『ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ』 フレンチ ボートシューズ
-
『エルエルビーン』 キャンプ・モック
-
『クラークス』 ワラビーブーツ2
-
『パラブーツ』 シメイ
-
『ジーエイチバス』 キャンプモック
-
『スペリートップサイダー』 エ―オ― ツーアイ プラッシュウェーブ
-
『アグ』 アスコット
-
『ジャラン スリウァヤ』 レザー ボートシューズ
-
『ポルペッタ』 ビット ローファー
-
『リーガル』 55ELBC
-
『ストーム』 150E ロドリゴ
掲載アイテムをもっと見る(0商品)
KEYWORD関連キーワード