
ハンチングをどう被る? コーディネートとおすすめブランドを一挙公開
数ある被りものの中でも、紳士的な印象が色濃いハンチング。着こなしを上品に仕上げるなら頼らない手はありません。何を選びどう取り入れるべきかは、当記事をぜひ参考に!
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ハンチングって、そもそもどんな帽子?
まずはそもそも論について簡単に解説を。ハンチングとはイギリスの上流階級の人々によって、19世紀半ばごろから用いられるようになった帽子です。もともとは乗馬・狩猟で被る帽子だったこともあり、平らな頭頂部や短いツバなど、動いてもズレにくいフィット感を重視した形状が特徴となっています。ちなみに、ここ日本では“鳥打帽(とりうちぼう)”と呼ばれることも。英国の富裕層が被っていたというルーツもあってか、紳士的なイメージが強い帽子です。
購入前にチェック。知っておきたいハンチングの種類
ちなみに、一言でハンチングといっても、実はいくつかの種類があるということはご存じですか? 代表的なのは以下でご紹介している3タイプ。同じハンチングとはいえ、それぞれが独自の個性を備えているので、まずは違いを覚えておくと良いでしょう。
種類1
モナコハンチング
アイビーハンチングとも呼ばれる、もっとも定番的なタイプ。シルエットは楕円形で、トップ(頭の上面が当たる部分)~バック(後頭部に当たる部分)までが1枚の生地で構成されています。なお、モナコハンチングよりさらに小ぶりで細身なモノをアイビーハンチングとして区別する場合もありますが、両者の違いに厳密な定義はないようです。
種類2
プロムナード
ベレー帽のようにも見えるハンチングの派生版で、その言葉はフランス語で“散歩”の意味。ツバと本体が一体化したかのようなデザインや、継ぎ目のない美しい仕立てがポイントとなっています。前述のモナコハンチングと比べ、より丸みが強いのも印象的な要素といえるでしょう。一般的にハンチングは布製が大半ですが、この型に関してはニットやフェルトといった起毛感の豊かなファブリックが使われることが多いようです。
種類3
キャスケット
日本ではハンチングとは別モノとして紹介されることも多いのですが、実はれっきとしたハンチングの一種。新聞売りが被っていたことから米国ではニュースボーイキャップとも呼ばれています。通常、ハンチングはトップが1枚生地となっていますが、キャスケットは2~8枚程度の生地を繋ぎ合わせてトップ部分が構成されます(写真のモデルは8枚仕様)。他の2種類と比べてややボリューミーなシルエットも持ち味に。
初めてでもミスらない。ハンチング選びのポイントは“顔の形”にあり
上でご紹介した3タイプはどれもカタチが違っています。つまり、顔型によって似合うタイプも変わってくるということ。どんな顔型の人にどのモデルが似合いやすいのかをざっくりと解説していくので、購入時の参考にしてみてください。
ポイント1
丸顔に似合うのはプロムナード型
比較的どのカタチのハンチングでも似合いやすい丸顔。ただし、角ばったようなフォルムのモノだと顔の丸みがやや悪目立ちしてしまう恐れも。一番しっくりくるのは、顔と同じく丸みを帯びた形状のプロムナード型です。フェルトのような柔らかい素材感のモデルであればさらにGOOD。少し浅めに被って、縦のラインを強調するのも効果的です。
ポイント2
面長に似合うのはモナコハンチング型
トップに高さを持たせた帽子だと、面長はどうしても顔の長さが目立ってしまいがち。しかし、トップ部分が低めかつ平面的なモナコハンチングならばその心配は不要で、バランスの良い顔周りを演出可能です。程良く長さがあるツバも、縦長感を軽減するうれしい視覚効果をもたらしてくれます。
ポイント3
三角顔・ホームベース顔に似合うのはキャスケット型
すらりと華奢な顎が特徴の三角顔も、ややエラの張ったホームベース顔も、輪郭から視線を逸らしたいという狙いは同じ。深めのシルエットでツバも長めなキャスケットは、それらの顔型をカバーするのにうってつけといえます。あまり浅く被ると帽子のシルエットがわかりにくくなるので、基本的にはやや深めに被るのが◎。
今買うなら、これ。おすすめのハンチングをピックアップ
帽子専業ブランドからファッションブランドまで、多彩なブランドがハンチングをリリース中。バラエティ豊かにラインアップされる中から、特におすすめの10点を厳選してご紹介します。どれも着こなしの格上げアイテムとして役立ってくれること請け合い!
アイテム1
『オーバーライド』ジャパンツイード ハンチング
無地のシンプルなモナコハンチングは、コーディネートを選ばない万能アイテム。このアイテムに使っているのは温かみを感じさせるツイード生地で、全行程を日本国内で行っているので品質はお墨付きです。また、製作を手掛けた『オーバーライド』は全国展開している帽子専門店で、オリジナルブランドのクオリティも秀逸。大人のコーディネートにも確実にマッチする出来栄えです。
アイテム2
『アース』ハリス NYハンチング
こちらも日本の帽子ブランドがリリースしている定番のハンチング。ブランド名の『アース(arth)』は”art”と”hat”を組み合わせた造語で、日本の制帽技術をベースにしたデザインのアイテムを展開しています。同じくツイード生地を使っていますが、こちらは『ハリスツイード』製。スコットランドのハリス島で生産されたツイードの中でも厳しい品質基準をパスしたものだけがマークを使えるブランドで、クオリティは折り紙付きです。生地感に加え、トラッドな柄も落ち着いたムードを醸しています。
アイテム3
『マニエラ』リネン ハンチング
ハンチングからスタートした帽子ブランドだけに、そのクオリティは折り紙付き。立体裁断を駆使したブランドオリジナルのパターンで極上のフィット感を実現しています。また、素材には撥水性に優れたリネンを使っており、多少雨に打たれても問題なし。吸水速乾性に長けたクールマックスを裏地に使っているのもポイントです。
アイテム4
『インディエトロアソシエーション』ドッグイヤーハンチング
両サイドにドッグイヤーが施された変化球デザインの1枚は、さっぱりした夏コーデの良いスパイスに! 耳を下ろして被るのはもちろん、付属のヒモで結んでおけば上げた状態でも着用できるので、その日の着こなしに応じてアレンジするのもアリでしょう。シルエットはややコンパクトで、ボディはほんのりとツヤ感のあるコットン×ナイロン製。
アイテム5
『ゲラ』ウールフェルト ハンチング
150年以上の歴史を持ち、かのウィンザー公にも愛されたイタリアの老舗帽子メーカー『ゲラ』。本アイテムは上質なウールフェルト素材を駆使した、品行方正なルックスが持ち味となっています。左側にはブランドのエンブレムが鎮座し、高級感をさらに底上げ。加えて、MADE IN ITALYならではの美麗なシルエットでも大人を魅了します。
アイテム6
『カンゴール』シームレス ウール 507
ハンチングはイギリスが起源ということで、イギリスの帽子ブランド『カンゴール』も定番アイテムとしてハンチングをリリースしています。いくつかのモデルを展開していますが、こちらは少し深めの「507」タイプ。ブリム(ツバ)のカーブも効いていて、似合いやすい形状になっています。ストリートでも評価を受けているブランドだけにストリート系のダッド調を加味するアイテムとして取り入れるのもおすすめ!
アイテム7
『ラコステ』クロックエンブレムニットハンチング
ウール100%のリブニットを使ったハンチング。生地が柔らかいため、ソフトで軽やかな被り心地です。ミニマルで使いやすいデザインですが、『ラコステ』であることはしっかり主張。右サイドにレイアウトされたアイコンのクロック(クロコダイル)が、アクセントとして効いています。コーディネートを選ばず使えるため、ハンチングの初心者にもおすすめのアイテムです。
アイテム8
『アニエスベー』KE81 キャスケット ハンチング
適度なボリュームがあるキャスケットに近い形状のハンチングは、汎用性が抜群。どんな輪郭の人にもマッチしやすいバランスに仕上がっています。ウールMIX素材のフェルト生地を使っているため、温かみと上品なムードが同居。オールマイティに使える生地感で重宝します。そして何より、背面に刺繍されたブランドロゴがポイント。前後を逆にして被ってもサマになるデザインです。
アイテム9
『シーピーエイチ』575TC ツイル キャスケット
2019年に登場して以来、完成度を高め続けている定番のキャスケットです。今作では、素材をコットン100%からポリエステル×コットンにすることで、洗濯してもシワが入りにくいように配慮。速乾性も高まっています。さらに、ブリムもソフトなペフ素材に変更。洗濯機で洗っても傷みづらい作りを実現しています。適度にふっくらしたフォルムも特徴的で、顔型やコーディネートを選ばず使えるバランス。
アイテム10
『ラカル』SU2 8パネルベレーキャスケット
まるでシュークリームのような、柔らかで丸みのあるシルエットが目を引く逸品。おまけに、ブリムを後ろに持ってくればベレー帽のようにも被れる2WAY仕様となっています。夏場でもコンフォートに着用できるよう、素材には風通しが良く軽量性にも優れるリネンキャンバスを採用!
アイテム11
『ショット』レザー ニュースボーイキャップ
『ショット』の傑作ライダースジャケットを連想させるしなやかなシープスキンを起用。オールレザーのクールな雰囲気と、丸みのあるニュースボーイキャップ(キャスケット)ならではのマイルドなムードが融合し、ハード過ぎずソフト過ぎない絶妙なバランスに仕上がっています。カラーはブラック1色ですが、サイズは2種類の展開。大きめのサイズを選ぶと持ち前のボリューム感が生きます。
アイテム12
『カシラ』×『ノックス』HUN-SLIM-MA
こちらもオールレザー仕様。クールなムードを感じさせるモナコハンチング型です。実は帽子専門店の『CA4LA(カシラ)』による別注品で、製作を手掛けたのはアメリカの『ノックス』。1838年に登場した老舗で、歴代の大統領などにも愛用されてきた由緒あるブランドです。品質はもちろん、フロント向かって細くなる美麗なフォルムも品格を醸出。良質なカウレザーを贅沢に使っているため、質感も上品です。肌が触れるスベリ部分には、吸汗速乾機能と抗菌消臭機能を併せ持つ素材を採用しています。
アイテム13
『イッカ』フェイクスエードハンチング
こちらも上質感のあるハンチングですが、使っているのはフェイクスエード。温かみを感じさせる風合いで、秋冬シーズンに最適です。また、ポリエステルがメインのフェイク素材だからこそ、ケアがしやすいのも魅力。価格もリーズナブルなので、気兼ねなく使えます。全体的なデザインはシンプルですが、ブリムの素材はレザー調。さりげない質感の変化で個性も加えています。両サイドのアジャスターベルトでサイズ調整も可能。
アイテム14
『ベンデイビス』NEW BELET HUNTING
アメリカの老舗『ベンデイビス』は、ワークウェアブランドらしいデニム生地を採用。カジュアルなムードで、気軽に被れるのが大きな魅力です。ラフなスタイルにマッチするのはもちろん、きれいめなコーディネートのハズしとしても重宝。ポピュラーな生地を用いつつシンプルに仕上げているので、意外と合わせやすいのもポイントです。その一方、アイコンのゴリラを描いたタグが絶妙なスパイスとして主張。
アイテム15
『グロスター』ナイロンハンチング
こちらも異素材使いが特徴的。スタンダードなモナコハンチングをナイロン素材でシックにカスタムしています。ソリッドな生地感で汎用性に優れ、幅広いコーディネートにマッチ。ジャケットスタイルからデニムスタイルまでナチュラルに馴染みます。内側にはメッシュ生地を使っているので、蒸れる心配は無用。内部にアジャスターを備え、サイズ調整も可能です。
コーデの仕上げにハンチングを。洒脱な着こなしサンプルをご紹介
それ1点で、着こなしをグッとこなれたムードに昇華できるのがハンチングのストロングポイント。その美点を上手く活用した着こなし巧者のスタイルサンプルを見ていきましょう。どのコーデもヒント満載なので見逃し厳禁です!
着こなし1
見慣れたアメカジにハンチングで鮮度を注入
ワークパンツにデニムのカバーオール、そして足元には『ニューバランス』のスニーカーという、オーセンティックなアメカジスタイル。そこにスパイス的に取り入れたのが、上品さを纏ったハンチングです。男らしいコーディネートに品が加わったことで、グッと新鮮な印象に!
着こなし2
紳士的な目線で仕上げたショートパンツコーデ
ハンチングにポロシャツなど紳士的なアイテムを多用し、ラフになりがちなショーツスタイルにきちっとした雰囲気をプラス。トップスのタックインによって、一段ときれいめ感を高めているのも特徴的です。無地アイテムを中心にすることでハンチングのチェック柄を際立たせた高等テクニックにも注目を!
着こなし3
大胆な総柄ボトムスを帽子で引き締め!
インパクトな満点な総柄イージーパンツを主役とした着こなし。それでいて“ヤンチャ”に見えないのは、シックなハンチングで印象をうまく引き締めているから。パンツ以外すべてのアイテムをブラックでまとめている点も、大人っぽさアップの一因となっています。
着こなし4
ミニマルなモノトーンコーデに素材感の妙でキャラ出し!
モノトーンカラーのアイテムを基軸に作り上げた装い。あっさりと見えないのは、素材感で巧妙にメリハリを出したおかげです。特にヴィンテージっぽい褪せたTシャツに高級感あるレザーキャスケットを合わせる手腕はお見事! 色数を抑えても、ちゃんとキャラは打ち出せるというワケですね。
着こなし5
端正さ×抜け感が好バランスでクロスオーバー!
ストライプシャツにキャスケットを合わせて品良さを好演。一方、ペインターパンツやスニーカーによる抜け感出しもナイスで、品がありながらも堅苦しくないカジュアルスタイルに帰結しています。パンツのロールアップやアクセでの味付けといった、センス良い小技もさすが!
この記事の掲載アイテム一覧(全14商品)
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『オーバーライド』 ジャパンツイード ハンチング
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『アース』 ハリス NYハンチング
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『マニエラ』 リネン ハンチング
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『インディエトロアソシエーション』 ドッグイヤーハンチング
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『ゲラ』 ウールフェルト ハンチング
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『カンゴール』 シームレス ウール 507
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『ラコステ』 クロックエンブレムニットハンチング
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『アニエスベー』 KE81 キャスケット ハンチング
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『シーピーエイチ』 575TC ツイル キャスケット
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『ラカル』 SU2 8パネルベレーキャスケット
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『ショット』 レザー ニュースボーイキャップ
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『イッカ』 フェイクスエードハンチング
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『ベンデイビス』 NEW BELET HUNTING
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グロスター ナイロンハンチング
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