
男性版スマートカジュアルの超基本。シーンに合った着こなし方をマスターしよう
カジュアル化が進むドレスコードにおいてスマートカジュアルは必須。男性はどんなアイテムを取り入れどう着ればいいのか、押さえておきたいメンズの基本をご紹介します!
改めて確認。スマートカジュアルとは
ドレスコードの一種であるスマートカジュアル。主に結婚式の二次会や高級レストランなど、一定の品格が必要なシーンで求められる服装を指します。厳密なルールはありませんが、基本的に男性はジャケットが必須。メンズのスマートカジュアル=ジャケパンスタイルと考えても良いでしょう。スタイリングのポイントは、ビジネススタイルより華やかさを意識すること。そして何より、その場に合ったコーディネートを心掛けることが重要です。
スマートカジュアルを知るためには、ドレスコードについて理解しよう
スマートカジュアルの着こなしについてご紹介する前に、まずはメンズの基本的なドレスコードをおさらいしておきましょう。
ドレスコード1
フォーマル
ドレスコードの中で最も格式高いフォーマルスタイル。昨今は滅多に指定されませんが、主に婚礼の新郎や公式の晩餐会などで求められる服装です。昼はモーニングコート、夜は燕尾服やタキシードが一般的。
ドレスコード2
セミフォーマル
準礼装であるセミフォーマルは、結婚式や披露宴に出席する際に指定されることの多いドレスコード。昼はディレクターズスーツ、ブラックスーツなら昼夜ともに着用することができます。
ドレスコード3
インフォーマル
“略式の”という意味があり、ダークカラーのスーツを着用するのが一般的。準礼装でもあるので、普段より少しドレッシーな服装を意識するといいでしょう。ちなみにスリーピースもインフォーマルに含まれます。
ドレスコード4
ビジネスアタイア
“アタイア”とは儀式のことで、上下揃いのスーツがマスト。パーティやレセプションでこのドレスコードが記載されている場合、チーフや光沢あるタイなどで華やかさをプラスするとビジネススタイルと差をつけられます。
ドレスコード5
スマートカジュアル
服装の定義のないスマートカジュアルは、ジャケットを着用していればまず問題ありません。カジュアルアイテムを上品に着たり、ビジネスアイテムをドレスダウンしたりした大人カジュアルをイメージするといいでしょう。
スマートカジュアルの着こなしの基本。5つのポイントを押さえよう
スマートカジュアルを作るうえで、どんなことに気をつければいいのか。ここでは押さえておくべき5つのポイントを伝授。最後にNGの着こなしも紹介しているので、併せてチェックしてみてください。
ポイント1
基本的にジャケットを着用すること
スマートカジュアルといっても、あまりにもカジュアルすぎるのはいただけません。そのため、セットアップや単品で販売しているテーラードジャケットを着用するのがおすすめ。そうすればインナーがTシャツやニットでもきちんと感をキープできます。ちなみに色はネイビーやチャコールグレーなどの濃色が使い勝手が良いですよ。
ポイント2
スマートカジュアルはノータイでもOK
スマートカジュアルにネクタイを締めるか迷うところ。基本的にノータイでも問題ありませんが、インナーにシャツを合わせる場合は襟型に注意が必要。ボタンダウンやホリゾンタルカラーなどのノータイでもサマになる襟型なら、ネクタイをただ外しただけに見えず、かつカジュアルになりすぎないスタイリングに仕上がりますよ。
ポイント3
ボトムスはきれいめを意識したセレクトを
スマートカジュアルにおいて、非常に選択肢が多いのがパンツ。鉄板はウール素材のスラックスですが、着こなしの品格を損なわなければ、ある程度カジュアルなパンツでも問題ありません。例えば、ジーンズでもリジッドやワンウォッシュだったり、クリース入りのチノパンだったり。また、ジャケットとの相性を考えながら、存在感のある色柄をチョイスしてもOKです。
ポイント4
足元はコーデの上品さを損なわないレザー製がベター
厳密なルールがあるわけではありませんが、大人なら足元でも品格を保つべきです。間違いないのはレザー製の靴であること。さらに訪れる場所によっては、足元のドレスコードも変わってきます。結婚式の二次会や会社主催のパーティではフォーマル度の高いストレートチップやプレーントゥが好ましいですが、それ以外はローファーなどの少しカジュアルなデザインでも問題ありません。また、着こなしやシーンに合うのであれば、シンプルなレザー製スニーカーを合わせるのもアリです。
ポイント5
小物で華やかさをプラスするのも手
スマートカジュアルが求められるのは、結婚式の二次会やパーティといったシーンが多いですよね。そうなると品格やきちんと感だけでなく、華やかさも必要になってきます。そんなときは小物を活用するのが◎。ジャケットの胸ポケットにチーフを挿したり、首元にスカーフをプラスしたり。着こなし自体はシンプルでも一気に華やぐので、積極的に取り入れてみましょう。
ちなみに……
こんな着こなしはNGです
ドレスコードの中でもスマートカジュアルは自由度が高いですが、もちろんNGなアイテムもあります。肌の見せる面積が多かったり、汚い・だらしないイメージを与えたりすることもあるショートパンツ、ダメージジーンズ、サンダル、ジャージなどはNGです。さらにトップスはプリントTやタンクトップは、スマートカジュアルにふさわしくないので避けたほうがいいでしょう。
4つのシーン別に見る、スマートカジュアルの着こなし方
スマートカジュアルが求められるシーンをピックアップし、実際にどうスタイリングするのが正解なのかご紹介します。ベースは同じでも意識するべきポイントはそれぞれ異なるので、ぜひ参考にしてみてください。
▼シーン1:結婚式の二次会はVゾーンの華やかさが必須
ノータイでもOKのスマートカジュアルですが、結婚式の二次会においてそれは当てはまりません。なぜならお祝いの場にふさわしい華やかさも必須になるから。ベースとなるジャケパンはシンプルでも、ネクタイやチーフといった小物で華のある着こなしを心掛けましょう。
コーデ1
洗練された配色が技アリな二次会スタイル
チェックジャケット×クリース入りパンツの馴染みのある着こなしも、蝶ネクタイをチョイスすることで華やかな印象に。蝶ネクタイもシャツもジャケットと同色のグレーでまとめることで、大人っぽく洗練された雰囲気を醸し出しています。シャツ以外を起毛感のある素材でリンクさせているのも技アリです。
コーデ2
ネクタイとチーフ使いが巧みなボリュームあるVゾーン
存在感のあるネクタイと無造作に挿したポケットチーフが、Vゾーンを印象的かつ華やかに演出。どちらもダークトーンをセレクトしているので悪目立ちすることなく、スタイリングに見事に溶け込んでいます。華やかさをさらに盛り上げる金ボタンのベストをプラスしたテクニックにも注目を。
▼シーン2:ホテルでの食事や同窓会は“キメすぎない”を意識
ホテルでの食事や同窓会でのスマートカジュアルの着こなしで、1番気をつけるべきはビジネススタイルとの差別化。ネクタイを締めるときちんと見えますが、休日にそれではキメすぎに見えてしまいます。そこで、ジャケットはマストで着用しつつ、インナーはニットやTシャツで適度にカジュアルダウンさせるのがおすすめ。
コーデ1
シンプルながらも大人の余裕を醸し出す上品なバイカラー
セットアップにクルーネックニットをスタイリング。ポイントは配色で、ベージュとブラックのバイカラーで構成することで、シンプルながらも上品な着こなしを叶えています。スリッポンもブラックを選びつつ、ツヤやかなベルベッドでさりげなく華やかさを加味しているのもお見事です。
コーデ2
褪せたネイビーとインナーが決め手のジャケパンスタイル
ネイビージャケット×グレースラックスはジャケパンの王道ですが、やや褪せた色味をチョイスすることでほんのりこなれた印象に。インナーは白Tでカジュアルダウンさせ、ビジネススタイルとの差別化にも成功しています。ローファーとスニーカーがドッキングした1足も、このコーデに好マッチ。
▼シーン3:会社主催のパーティは+αアイテムで華やかさをプラス
仕事の合間や就業終わりなどに開催されることも多い会社主催のパーティ。となると、普段のビジネススタイルに、華やかさをプラスできる小物を活用するのがベターです。特に活躍するのはポケットチーフやスカーフ。バッグに忍ばせていても邪魔になりませんし、何より華やかさを気軽に手に入れられますよ。
コーデ1
華やかに挿したチーフが印象的なパーティスタイル
ブラウンのツイード調ジャケット×チャコールグレーのスラックスを合わせた洒脱なジャケパンスタイル。クラッシュで挿したポケットチーフにより、ベストな塩梅で華やかさや遊び心をもたらしてくれます。ネクタイの色とリンクさせ、統一感ある着こなしに仕上げたところも見逃せません。
コーデ2
着こなしと色をリンクしたスカーフでさりげなく華やかに
セットアップとオープンカラーシャツで構築したビジカジスタイルも、首元にスカーフをセットすることでパーティ仕様に早変わり。シャツの色を拾ったスカーフをセレクトしているので、目立ちすぎることなく程良い華やかさを演出しています。
▼シーン4:夏のカジュアルなパーティには襟付きトップスが活躍
スマートカジュアルにジャケットは必須なものの、暑苦しく見えては本末転倒。そういうわけで、夏はノージャケットで問題ないですが、大人としてのきちんと感や上品さは必要です。そこで取り入れてほしいのが、ビズポロやニットポロ。襟付きなのできちんと感がありますし、見た目もスマートにキマります。
コーデ1
着こなしが一気に華やぐスカーフ使いに注目
ハイゲージのニットポロとスラックスで品良くまとめた夏のパーティコーデ。コンパクトにセットしたスカーフで、パーティにふさわしい華やかさも持ち合わせています。ダークカラーのシックなレザーシューズも良いですが、あえて夏らしく軽快な白のダンスシューズというセレクトもアリ。
コーデ2
夏のビジネスコーデの定番ビズポロを小物でパーティ仕様に
台襟付きのビズポロもクリース入りのアンクルパンツもブルー系で揃えて、清潔感と爽やかさを兼備するスタイリングに。この手の着こなしはビジネスシーンにも通用しますが、レザーのクラッチバッグとビットローファーを合わせることでパーティ感を高めています。
スマートカジュアルをおしゃれに見せる! 大人におすすめしたい10アイテム
スマートカジュアルの着こなし方がわかったところで、最後におすすめのアイテムをご紹介します。必須のジャケットからスカーフなどの小物まで、これを着ていたら間違いないアイテムを厳選しました。
アイテム1
『シップス』2WAYストレッチ ジャケット
ベーシックなネイビージャケットは、スマートカジュアルにおいても重宝すること間違いなし。こちらはトロピカルウール製で、春夏秋の3シーズンで活躍します。ポリウレタンも混紡しているのでストレッチ性が高く、一般的なトロピカルウールに比べるとハリのある生地感も特徴。裏地を省いた軽快な着心地にも注目です。
アイテム2
『ナノ・ユニバース』ウーリーツイルセットアップ スリム
ジャケットとスラックスの単品使いもできて着回し力の高いセットアップは、スマートカジュアルでも強い味方になること必至。そこでピックアップしたのが、『ナノ・ユニバース』の1着です。特殊なポリエステル糸を使っていながら、ウールのように品のある風合いを実現。適度な伸縮性もあって肌触りも柔らかく、洗濯可能なイージーケア性も備えた優れモノです。
アイテム3
『アーバンリサーチ ドアーズ』ウールライクツイルパンツ
いつでもきちんと感をキープできることも、ボトムスをセレクトするうえで重要な要素です。このパンツはウールライクの上品な表情でいて、ポリエステル100%なのでシワになりにくいのが優秀ポイント。クリースとテーパードシルエットが美しいラインを描き、革靴だけでなくスニーカーとも好バランスに仕上がります。
アイテム4
『ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ』ハイゲージ クルーネックニット
洗練された大人っぽい雰囲気を醸し出すハイゲージのクルーネックニットは、ジャケットのインナーにもってこいのアイテム。首元にスカーフを巻いたスマートカジュアルらしい華やかなアレンジにも適しています。上質なウール製なら見た目の上品さも高まり、幅広いシーンに対応しますよ。
アイテム5
『ジョン スメドレー』ウールコットン ニットポロシャツ
夏のスマートカジュアルに活躍するニットポロは、1枚は持っておきたいところ。さらに見た目にも上質さが伝わるものであれば、ジャケットなしでもサマになります。そこでチョイスしたのが『ジョン スメドレー』。メリノウールとシーアイランドコットンの混紡素材を使ったニット地は、通気性や抗菌・消臭といった機能も優れています。
アイテム6
『シップス』ボウタイ
フォーマルさとカジュアルさを併せ持つニット地のボウタイは、結婚式の二次会などのパーティはもちろん、日常使いもしやすいのが魅力。ニットならではのざっくりとした編み地は抜け感をもたらす効果もあり、華やかさはキープしつつもこなれた着こなしを叶えてくれます。
アイテム7
『シップス』ポケットチーフ
華やかなアクセントになるポケットチーフは、ビジネススタイルとは柄や色使いで差別化を図るのがベスト。清潔感も漂う淡いブルーを基調にしたモダンな幾何学柄は、スマートカジュアルにうってつけの1枚です。パーティなどにおすすめのクラッシュやパフドで挿すと、ノータイでも華やかな印象に仕上がりますよ。
アイテム8
『トゥモローランド』シルクプリント スカーフ
ノータイで仕上げたスマートカジュアルの+αアイテムとしておすすめなのがスカーフ。シャツやクルーネックニット、Tシャツなどのあらゆるインナーに対応し、華やかさもおしゃれ度も格段にアップさせることができます。ネイビーをベースにしたクラシックな柄は、スカーフ初心者でも取り入れやすいですよ。
アイテム9
『ジャラン スリウァヤ』タッセルローファー
スマートカジュアルでは基本的に革靴が好ましいですが、シーンや着こなしによってはストレートチップやプレーントゥだと堅すぎて見えることも。そのため、適度にカジュアルなローファーを持っておくと何かと重宝します。今回ピックアップしたタッセルローファーは、きちんと感がありながら洒落感も演出できるデザイン。足元に動きが出るので、着こなしをより印象的に見せてくれるはずです。
アイテム10
『コモンプロジェクト』スニーカー
同窓会などのカジュアルなパーティでは、レザースニーカーという選択肢もアリ。ただ、スポーティなデザインはスマートカジュアルにはトゥマッチなので、『コモンプロジェクト』のようなミニマルなデザインを選ぶようにしましょう。ブラックなら革靴感覚でスタイリングでき、それでいてホワイトソールが軽やかな足元を構築してくれますよ。
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