
シンプル顔の腕時計が1本あればオン・オフ問わず大活躍! 今おすすめしたい15本
増えこそすれ、減ることはない腕時計デザインの選択肢。そんな時計選びで迷いに迷って定まらない……という問題を鮮やかに解決してくれるのが、シンプル顔の腕時計です。
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腕時計選びに迷ったなら、とにかくシンプルなモノが良い!
腕時計のデザインはかつてないほど多様化し、千差万別に。セラミックに代表される新素材の導入でケース素材の選択肢も増え、機能やムーブメント、カラーといった検討材料はますます増える一方です。そんな状況下に置かれて時計選びの迷宮に迷い込んでしまった……というときに目を向けてみたいのが、シンプルデザインの腕時計です。デザインに対するこだわりを捨てた、消極的セレクトと思うなかれ。“盛る”のではなく“そぎ落とす”という引き算のアプローチによってデザインを研ぎ澄ましたシンプルウォッチを選ぶということは、むしろメリットだらけといえるかもしれません。
腕時計がシンプルだと何が良い? シンプルの定義と、日常におけるメリット
まずは、シンプル腕時計とは一体どんなデザインであるのかを明確にしておきましょう。まず、ケースや文字盤の形状は、フォルム自体が主張し過ぎないという意味合いでラウンドの2針か3針モデルが基本。ただし、デザインによってサブダイヤルを過度に主張していなければ、クロノグラフもシンプル時計の範疇に入れても良いでしょう。一方、スケルトンダイヤルのような装飾性が高いディテールは除外するのが賢明です。オープンハートもシンプルさから逸脱する可能性がありますが、これはクロノグラフと同様、デコラティブな印象に傾いていなければ許容範囲としても良さそうです。加えて配色においてはやはり白・黒・ネイビーといった定番色がベター。着こなしの挿し色になってしまうようなカラフルな配色は避けておきましょう。また、シンプル時計の持ち味である汎用性を享受するうえでは、ケース径も40mm程度に留めておくと◎です。
メリット1
持ち前の汎用性で、カジュアルシーンからビジネスまで幅広くカバー
言うまでもなくシンプル腕時計の装飾性の少なさは、汎用性の高さに直結しています。つまりそれは着こなしやシーンを問わないルックスに仕上がっていることを意味し、カジュアルな装いはもとよりテーラード系のビジネススタイルにもさらりと馴染んでくれます。どちらの装いもスタイリッシュな印象に導く効果が期待できます。
メリット2
機能もディテールも控えめな分、有名ブランドにも手が届く、かも
腕時計自体のデザインがシンプルということはムーブメントの機構も複雑化していないことが多く、プライス面のダイエット効果も期待できます。憧れブランドのエントリーモデルにも手が届くモデルが見つかることも珍しくありません。例えば、『ハミルトン』の「アメリカンクラシック バリアント オート」。不朽の名作の自動巻きをアンダー10万円で手にすることができます。
プライス別に厳選! 大人にこそすすめたい、シンプル腕時計15本
ここからは、そんなミニマル顔ながらメリット満載なシンプル腕時計の良作を見ていきましょう。「3万円未満」「3万~10万円」「10万円以上」という3つの価格帯に分けてピックアップしたので、ご予算と相談しながら自分好みの一本を見つけてみてください。
▼3万円未満:気軽なカジュアルプライスでも、シンプル顔なら良作充実!
モノによっては1万円台でも良作を手にできてしまうのが、シンプル時計ならではの特権。3万も出せば、プライスのカジュアルさを感じさせない高級感を享受することも可能です。
1本目
『フォッシル』ザ ミニマリスト FS5308
ブランドを代表するシリーズの1つである「ミニマリスト」から、ダークカラーに徹した3針モデルをピックアップ。インデックスと時針、分針には、文字盤に溶け込みながら視認性はいかんなく発揮するガンメタルカラーを採用し、秒針のブルーがさりげなく爽やかさを主張します。ケースの厚みはわずか8mmという薄型設計で、シャツの袖口にスマートに収まってくれます。
2本目
『ノット』クラシック スモールセコンド
腕時計とベルトを別個に選べ、自分だけのセットを楽しめるという新しい提案を打ち出す『ノット』。バーインデックスを基調とする本作は、6時位置にサブダイヤルを備えていることを感じさせないミニマルさが出色です。ムーブメントは国内メーカーのミヨタ製で、海外でも認められているその品質の高さは折り紙付きです。
3本目
『スカーゲン』グレーネン ウルトラスリム SKW6829
ミニマル時計といえば北欧が総本山。その先駆的ブランドである『スカーゲン』の代表作となるのが、“less is more”というデザイン哲学を体現する「グレーネン」です。なかでも本作はわずか4mmという極薄ケースを誇るウルトラスリム版。オーシャンブルーのサンレイ文字盤との絶妙な調和を見せる発光塗料のアラビアンインデックスが、スタイリッシュさを加速するアクセントに。
4本目
『ベーリング』チェンジズ 40mm 14240-402
デコラティブな印象に傾きがちな横目クロノグラフも、北欧発『ベーリング』の手にかかれば、かくもミニマルかつすっきりとした印象のデザインに。工具を使うことなく簡単にストラップの付け替えが可能な設計も特徴的で、メッシュストラップも最初から同梱。1本で2度おいしい腕時計に仕上がっています。
5本目
『ヤコブ・イェンセン』New 757
デンマークデザインにおける巨匠が自身の名を冠したブランドにおいて、その哲学を忠実に表現した腕時計として知られるのが「New」シリーズ。ストラップとラグが継ぎ目なくつながって見えるソリッドなデザインを持ち味とし、ダイヤルも装飾性を極限までそぎ落としたスタイルに。一方で、ベゼル内側にアクセントカラーが施されており、斜めから見たときに目を楽しませてくれます。
▼3万以上~10万円未満:高級ブランドもラインアップ。フォーマルな場にもハマる5本
3万円以上、10万円未満の価格帯になると、素材や仕上げにこだわったミニマルウォッチを手にすることが可能に。質感・スタイルともにフォーマル度の高い場にふさわしい一本に出合うことも夢ではありません。
6本目
『セイコー プレサージュ』SARY147
100年以上に及ぶ機械式時計開発の歴史を有する『セイコー』の自動巻きムーブメントを、気軽に楽しめる『セイコー プレサージュ』。ミニマルにして品格を感じさせるダイヤルデザインを見どころとする本作は、38.3mmという同シリーズでは比較的小径なケースも魅力となっています。秒停止機能などの搭載で実用性を担保する一方、シースルーバック仕様をはじめ、機械式の醍醐味を楽しませてくれる作り込みにも抜かりなしです。
7本目
『ハミルトン』アメリカンクラシック バリアント オート
懐古的なデザインの腕時計が揃う「アメリカンクラシック」シリーズより、アンダー10万円ながら本格派の自動巻きを堪能することができる「バリアント オート」を。光を受けて放射状に輝くサンレイ文字盤の上にはシャープな書体のローマンインデックスが鎮座し、しなやかに動く9連ブレスとともに腕元で極上のエレガンスを表現してくれます。ムーブメントには80時間連続駆動を可能とするH-10を採用するなど、実用面も十分。
8本目
『ティソ』ジェントルマン クォーツ
2019年に“本質を知る紳士のための時計”と銘打って誕生した自動巻き腕時計「ティソ ジェントルマン」。その完成度の高さをクォーツモデルに落とし込んだのが本作です。美しく面取りされたベゼルやケース、極細の秒針といった意匠をエレガントかつ無駄なく配置したその佇まいはタイムレスな魅力をたたえています。
9本目
『ブローバ』98A289 クラシック
オープンハートの自動巻きモデルとしては出色のシンプルさを誇るのが本作。オープンハートの自動巻きで5万円台というプライスも、すこぶる魅力的です。古き良きドレスウォッチにインスパイアされた「クラシック」コレクションの看板モデルだけあって、ドルフィン針や文字盤を区切る十字の意匠、そしてバーインデックスが品良く調和するそのデザインはあらゆるスタイルに映えること請け合いです。
10本目
『ユンハンス』マックス・ビル クォーツ
バウハウスの流れを汲むドイツの主力ブランド『ユンハンス』の代表作となる、「マックス・ビル」の手巻きモデル。繊細極まりない文字盤のデザインもさることながら、ケース径38mm、厚さ8mmという小ぶりなフォルムからもミニマリズムの美意識が感じられます。同モデルといえば手巻き……という風潮もありますが、クォーツならばムーブメント自体がシンプルゆえに価格はフレンドリーに。
▼10万円以上:シンプルであることが価値につながる、憧れ時計5本
10万円以上の価格帯の腕時計となると、シンプルさが高級感に転じたモデルが多数存在します。価格帯的に盛ることが許される装飾性をあえてそぎ落とすことがひとつの贅沢となり、少ない要素で均整の取れた美しいデザインを表現しようとするデザインアプローチが、このタイプの腕時計だからこそ楽しめる見どころとなります。
11本目
『ノモス』タンジェント ネオマティック プラチナグレー
ドイツにおける時計産業の本拠地・グラスヒュッテに工房を構える『ノモス』もまた、バウハウスデザインの美意識を現代に伝えるブランドのひとつ。極限まで削ったベゼルで文字盤の視認性を高めた繊細かつ実用的なデザインは、まさに機能美そのものです。手巻きモデルが有名ですが、こちらは自社製造のキャリバーDUW3001を搭載した自動巻き。それでいながら厚さを6.9mmに抑えている点は、流石『ノモス』というほかありません。
12本目
『ユンハンス』マイスター クラシック
前出の『ユンハンス』は手巻きモデルでしたが、こちらは自動巻きモデル。「マックス・ビル」と双璧を成す人気を誇る「マイスター」シリーズの3針モデルで、極細ながら長さを持たせることで視認性を担保したバーインデックスが、美しく隆起したボンベダイヤルとそこに沿うようなカーブを描くドルフィン針に美しく映えます。シースルーバック仕様ゆえ、シンプル顔ながら裏から見るとメカニカルです。
13本目
『グランドセイコー』ヘリテージコレクション SBGR315
5つのコレクションで構成されている『グランドセイコー』。その中でも、1967年発売の「44GS」によって確立された“セイコースタイル”のデザイン哲学を受け継ぐベーシックラインが、本作を擁する「ヘリテージコレクション」です。奇をてらわずシンプルに徹した王道の3針モデルで、日本人の腕にも馴染みが良い40mmケースの品行方正な佇まいには孫の代まで使えるスタンダードな魅力が備わっています。自動巻きムーブメントの9S65は、72時間のロングパワーリザーブを実現。
14本目
『シチズン』シリーズ8 831
“引き算の美学”をデザインテーマに掲げて立ち上げられた、『シチズン』の「シリーズ8」。スポーティさを取り入れながら、そのデザイン哲学を変わらず貫いたのが本作です。多層構造のベゼルを採用してケース自体に曲線と直線を同居させてはいるものの、ディテールが過度に主張する印象はなく、スタイリッシュなバランスに落とし込まれています。滑らかな秒針の動きにも、エレガントさが宿ります。
15本目
『IWC』ポートフィノ IW356501
地中海有数の瀟洒なリゾート地の名を冠した、『IWC』の「ポートフィノ」コレクション。優美さや質実剛健さを感じさせるモデルが揃い踏みしている同社においては、貴重なドレスラインとして知られています。本作は、12時位置にローマ数字のアプライドインデックスを施したクラシカルな3針ウォッチで、丸みを持たせたベゼルがエレガントさを際立たせるディテールに。この特徴的な柔らかなフォルムのケースは、同社の「レピーヌ」という懐中時計に着想を得たものといわれています。12時位置の60表記も懐中時計の名残なのだとか。
この記事の掲載アイテム一覧(全15商品)
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『フォッシル』 ザ ミニマリスト FS5308
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『ノット』 クラシック スモールセコンド
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『スカーゲン』 グレーネン ウルトラスリム SKW6829
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『ベーリング』 チェンジズ 40mm 14240-402
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『ヤコブ・イェンセン』 New 757
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『セイコー プレサージュ』 SARY147
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『ハミルトン』 アメリカンクラシック バリアント オート
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『ティソ』 ジェントルマン クォーツ
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『ブローバ』 98A289 クラシック
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『ユンハンス』 マックス・ビル クォーツ
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『ノモス』 タンジェント ネオマティック プラチナグレー
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『ユンハンス』 マイスター クラシック
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『グランドセイコー』 ヘリテージコレクション SBGR315
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『シチズン』 シリーズ8 831
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『IWC』 ポートフィノ IW356501
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