
メンズブーツブランド厳選20。国内外から名門メーカーばかりを選別
ブーツの魅力といえば、存在感のある面構えに信頼に足るタフさ。コンフォートな靴ばかりがもてはやされる今だからこそあえて履きたい、ブーツの推奨ブランドを紹介しよう。
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そろそろ手にしたい、魂の1足。実力派ブーツブランドを今、チェック
昨今のシューズシーンを見渡せば、軽く、クッション性に優れた靴ばかり。だが、ふと思う。果たしてそれだけが靴なのか? と。そう、コンフォートシューズが街に溢れる今だからこそ、武骨で重厚なブーツがまぶしく映るのだ。さらに、トレンドとしてウェア類のシルエットがボリューム感を増す中にあっては、服に負けない存在感を持つブーツがスタイリングの格好のアクセントとなってくれるだろう。そこで本記事では、アメリカやヨーロッパの名門ブランドから新進気鋭のジャパンブランドまで、硬骨な靴作りを貫くブーツブランドを網羅。男心に響く魂の1足を見つけたい。
海外ブーツブランドを中心に。押さえるべき名門ばかりを集めた15選
本物のブーツが欲しいなら、まずはブーツの本場であるアメリカやヨーロッパのブランドに目を向けてみるのが良いだろう。本パートでは、「ブーツといえば……」な15ブランドとその代表的なモデルをピックアップ。その顔触れは目移りするほど豪華だ。さらに紳士靴の解説に定評のある飯野さんがそれぞれのモデルをレビューする。
レビューしてくれたファッションのプロ
ブーツもシューズも革靴ならこの人
服飾研究家
飯野 高広さん
大学卒業後、大手鉄鋼メーカーに勤務した後、服飾研究家として独立。ビジネスマンの経験を生かした視点で男性の服飾全般を論じ、特に紳士靴の解説には定評がある。雑誌やWEB媒体のみならず、専門学校で近現代ファッション史の講義を受け持つアカデミックな一面も。
掲載アイテムを比較!
メンズブーツの人気ランキング
これから紹介する商品を、ひと足お先に人気順で披露。アイテム名をクリックすると記事内の掲載箇所に移動します。
ブランド1
『レッド・ウィング』
日本でもっとも高い知名度を獲得しているアメリカンブーツといえば、『レッド・ウィング』だろう。1905年にチャールズ・ベックマン氏が仲間とともにミネソタ州で設立。当時から現在まで、林業や農業などに従事するリアルワーカーのためのブーツを作り続ける。米国最大のタンナーから供給されるレザーや自社工場による製造などクオリティも超一級だ。
1950年に新しいハンティングブーツとして開発された「アイリッシュセッター」。元々はレザーの色がアイルランド産の犬種に似ていることからつけられた名称だが、現在ではモックトゥブーツ全般がこの名で呼ばれている。代表モデルの「#8875」は、赤味がかった茶色が印象的なオロラセット ポーテージ レザー、底がトラクショントレッドパターンのクレープソールという正統スタイルが魅力的。
ブランド2
『パラブーツ』
1908年にレミー・アレクシス・リシャール氏がアルプス山脈の麓にある小さな村で創業。当初はオーダーメイド靴の工房としてスタートしたが、後にブラジル・パラ港から輸入した天然ゴムを使った靴の生産を始めたことをきっかけに『パラブーツ』と命名された。堅牢なノルヴェイジャン製法やフランスの宝石と呼ばれるリスレザー、自社製ラバーソールがブランドの誇り。
「ボーリュー」は『パラブーツ』が誇る大定番Uチップ「シャンボード」のブーツバージョン。アッパーにはオイル含有率が高く、雨ジミができにくいリスレザーが使用され、アウトソールにはハニカム構造のパターンが高いグリップ力を生む自社製のテックスソールが装着されている。頑丈なノルヴェイジャン製法や幅広いスタイリングにマッチする汎用性の高さも「シャンボード」譲り。
飯野
“ルックスの良さ”と“雨雪への強さ”はさすがで、ファッションと山岳の大国であるフランス製にこだわる『パラブーツ』だからこそ。アッパーのリスレザーはマットな表情ですが、次第にギラッとした躍動的な風貌に変化し、撥水性も高まります。特にこの「ボーリュー」は、冬場の旅行や出張時に靴を1足しか持っていけない際にも最適!
ブランド3
『ドクターマーチン』
永遠のロックアイコンとして知られる『ドクターマーチン』だが、その起源は少し意外。1945年にドイツ人軍医のクラウス・マルテンス博士がスキーで負傷し、自身のためにクッション性に優れたラバーソールを開発したのがきっかけだ。この製造特許を英国の靴メーカーが獲得し、ソールの考案者に敬意を表し彼の名をブランド名とした。ブランドの表記が「Dr. Martin’s」ではなく「Dr. Martens」とドイツ語風なのは、こんなストーリーがあるため。「エアウエア」と呼ばれる独自のエアクッションソールが生む快適な履き心地もブランドを象徴する魅力だ。
ブランドの代名詞である「8ホールブーツ」は、当初はリアルワーカーたちから好評を博していたが、1960年代に「ザ・フー」のギタリスト、ピート・タウンゼント氏がステージで着用したのをきっかけに大ヒット、一躍ロックアイコンとなった。アッパーをぐるりと囲むイエローステッチやロゴ入りのヒールループなど、スタイリングのアクセントになるアイコニックなディテールも魅力的。
飯野
元々は工場労働者向けだっただけに、ソールのクッション性とグリップ性に定評があるブーツです。アッパーは堅牢なガラスレザー系で雨にも強く、少しくらい乱暴に扱ってもビクともしません。それゆえ、若い世代が意志を持って最初に買う靴としてもぴったり。ただし、ハーフサイズがないなどサイズ設定が少し特殊なので、購入時にはご注意を!
ブランド4
『クラークス』
1825年に英国の小さな町でクラーク兄弟が創業。ブランドのルーツである羊の皮で作ったスリッパ以降、一貫してソフトな履き心地のブーツを追求してきた、コンフォートシューズのパイオニア。ソフトなスエードやクッション性に優れたクレープソールが使用された「デザートブーツ」や「ワラビーブーツ」といったブーツは時代を超えて愛され続ける永世定番。
ブランド中No.1人気を誇る「デザートブーツ」。4代目のネイサン・クラーク氏が、砂漠地帯に駐屯する英国軍の日常用ブーツをヒントに開発したブーツがルーツで、アメリカで大ヒットを記録した。この「デザートブーツ2」はオリジナルをベースに、クレープソールからラバーソールへの変更をはじめ、履き口内側のパッド、抗菌・防臭・通気性を持つインソール・オーソライトの搭載などのアップデートを加えたモデル。
飯野
同社のデザートブーツは、おっとりとした表情とソフトな履き心地が魅力で、カジュアル革靴の元祖。初代モデルからの最大の進化点はズバリ、底材です。真夏は路面にへばり付き、真冬は固くて滑りがちなクレープソールから、より扱いやすいラバーソールに変更。スニーカー同様の気楽さで履けるようになっています。
ブランド5
『ブランドストーン』
1870年に英国で靴作りを学んだジョン・ブランドストーン氏がオーストラリア・タスマニア島で始めた工場が『ブランドストーン』のルーツ。独自のインジェクション製法で作られるシューズは耐久性や耐水性に優れ、過酷な環境で働くワーカーたちに愛用されてきた。ブランドの代名詞であるサイドゴアブーツは、着脱がしやすく、雨にも強い万能ブーツとして絶大な人気を誇る。
『ブランドストーン』の醍醐味を味わいたいなら、“オリジナルズ”シリーズのサイドゴアブーツ「BS510」がおすすめだ。両サイドにあしらわれたゴアは着脱がしやすいだけでなく、さまざまな足の動きに対応。さらにインジェクション製法によってソール周りの縫い目をなくすことで水の浸入を防止する。アッパーは耐水性のあるスムースレザーで、ヒール部分には衝撃を吸収するクッション素材・XRDを搭載。
飯野
雨や雪が多い地域の普段履きとして人気なのが『ブランドストーン』のサイドゴアブーツです。その理由は、アッパーとソールの間に隙間が生じないインジェクション製法。靴の内部に水が染み込みにくく、ソールのグリップ力も確かです。ブーツなのに脱ぎ履きが容易な点、比較的お手頃な価格で手に入る点でも支持を集めています。
ブランド6
『エルエルビーン』
大のアウトドア好きだったレオン・レオンウッド・ビーン氏が米国メイン州で創業。1911年にゴム製のボトムに革のアッパーを縫い付けた「メイン・ハンティング・シュー」を発明し、翌年会社を設立したことからブランドの歴史が始まった。その後、氷運搬用の「ボート・アンド・トート」などさまざまなヒット作を発売。今やアメリカ文化のシンボル的存在となっている。
ブランドのルーツである「メイン・ハンティング・シュー」を原型とする「ビーン・ブーツ」。アッパーは雨や雪を弾くフルグレインレザー製で、アウトソールはチェーンパターンが刻まれたラバー製。土踏まず部分のスチール補強やクッション性に優れたポリウレタンフォームのインソールなど作り込まれたディテールも見どころだ。現在もメイン州の自社工場での生産が続けられている。
飯野
アッパーの下半分がゴム製で、台風のような大雨や大雪の際には本当に頼りになるのがこちら。その一方、アメトラテイストのブレザーやツイードジャケットを使ったタイドアップスタイルにも不思議なほど似合います。『エルエルビーン』の創業地である東海岸・ニューイングランド地方の空気感がしっかり伝わってくるブーツです。
ブランド7
『ティンバーランド』
現在のウクライナ・オデーサ出身で、ロシア革命を機にアメリカに移住したネイザン・シュワルツ氏が、1918年にボストンで開業した靴店がルーツ。1973年に息子のシドニー氏が世界初となる完全防水ブーツの開発に成功。『ティンバーランド』と名付けられたこの「イエローブーツ」がブランドの始まりとされる。その後、アメリカに進出するとLAのヒップホッパーたちの間で大ブレイク。一躍ファッションアイコンとなった。
「イエローブーツ」とも呼ばれる「6インチプレミアムブーツ」はブランドの原点。アッパーは防水加工が施されたヌバックレザーで、ソールはグリップ力に優れたラバーラグソール。防錆加工が施されたアイレットや疲れにくいアンチファティーグ機能搭載のインソールなど一つひとつのディテールも高い完成度を見せつける。カラーは「イエローブーツ」らしい定番のウィートカラーがおすすめ。
飯野
足首への密着度が何げに高く、ライニングにも断熱性の高い「プリマロフト」をラミネートしてあるので、“暖かくて高性能なブーツ”をお探しの寒冷地にお住まいの方、寒がりの方などにうってつけ。撥水性能の高い薄黄色のアッパーは付いた汚れが意外に目立たず、良い味になってくれるのも密かな魅力です。
ブランド8
『ダナー』
アウトドアブーツの名門として知られる『ダナー』は、1932年にチャールズ・ダナー氏、ウィリアム・ウェインハーグ氏らによってウィスコンシン州で創業(後にオレゴン州に移転)。当初は木こり用の靴メーカーとして名を馳せたが、1960年代にアウトドアブーツの生産を開始し、1980年に世界で初めてゴアテックスを使用した「ダナーライト」を発売した。
1979年に誕生したトレッキングブーツの金字塔。アウトドアブーツの王道を感じさせるレトロなデザインに、ゴアテックスが優れた防水透湿性をプラスする。アッパーはウォータープルーフフルグレインレザーとコーデュラナイロンのコンビ仕様。巷のワークブーツとはひと味違うすらりとしたフォルムも大人からの支持率が高い理由だ。MADE IN USAを示す黒いタグもデザインのアクセントに。
飯野
タフな割に軽量なので、ハイキング用としてはもちろん、普段用としても重宝する「ダナーライト」。普段は雪の降らないエリアで降雪したときに履くブーツとしても、隠れたベストアンサーです。アッパーにラミネートされたゴアテックスのお陰で、靴の中に水が入りにくいのがポイント。それ以上に、不快な蒸れをほとんど感じないので助かります!
ブランド9
『トリッカーズ』
1829年に英国靴の聖地・ノーザンプトンで設立された『トリッカーズ』。その名を世界的に有名にしたのが「カントリーブーツ」だ。英国靴らしい気品とワークブーツばりの頑丈さを併せ持つブーツは、稀代の洒落者と名高い英国のチャールズ皇太子にも愛用されたことで知られる。ロイヤルワラント(王室御用達の紋章)を授かる英国靴屈指の名門だ。
ブランドの看板モデルであるカントリーブーツ「モルトン」。つま先のメダリオンやアッパーの随所に施されたパーフォレーションが“トランパー(ガシガシ歩くの意)”とも呼ばれる頑丈なブーツに上品な華やかさを添える。製法は優れた堅牢性を誇る英国伝統のグッドイヤーウェルト製法。ジーンズからウールのスラックスまで、幅広いパンツに合わせられる高い汎用性も服好きに愛される所以だ。
飯野
「カントリーブーツ」なるカテゴリの原点かつ頂点なのが『トリッカーズ』のこちら。実直な使用感はドレスシューズとは異なり、「英国靴」のもうひとつの側面を足元で教えてくれます。(デニム姿でも構いませんが、)もっとも似合うのはやはり、オイルドジャケットやツイードのスリーピースのようなブリティッシュ直球ど真ん中の装いですね。
ブランド10
『オールデン』
数多の傑作ブーツを擁するアメトラ靴の最高峰ブランド『オールデン』。歴史は古く、1884年にアメリカ・マサチューセッツ州で創業。紳士靴やカスタムメイドのシューズを手掛けていたが、1970年代からは医療用矯正靴の開発を開始した。その開発で培われた技術は、「チャッカブーツ」や「インディブーツ」といったブーツの履き心地にも反映されている。
靴のツウたちが『オールデン』のファーストチョイスとして推奨する定番ブーツ。アッパーはブランドの代名詞的な素材であり、革のダイヤモンドとも呼ばれるコードバン。濡れたような光沢と味わい深いシワが特徴の素材で、シンプルなチャッカブーツはこの革の魅力を存分に味わえる1足といえる。日本人の足型にマッチしやすいバリーラストの採用に加え、カジュアルにもドレスにも対応できる高い汎用性も人気の理由。
飯野
『オールデン』を象徴する「コードバン」ならではの粘り気というか、密着感の高い履き心地をもっとも堪能できるのは、革を贅沢に用いるチャッカブーツだと思います。大胆に出る履きジワや無二の光沢も魅力。個体差はけっこうありますが、黒味が薄れ赤味と透明度が徐々に増す経年変化は、履いた人でなければ味わえない特権です。
ブランド11
『ウルヴァリン』
1883年に米国オハイオ州で設立されたハース・クラウス社を起源とするブランド。代表作は「1000マイルブーツ」。“ソールとアッパーは鋼のように頑丈で、履き心地はシルクのようにしなやか”と謳われ、長きにわたってワーカーたちの足元を支え続けてきた。1921年にはウルヴァリン・シュー&タンニング社に社名を変更し、現在に至るまで質実剛健なブーツを作り続けている。
1914年に誕生して以降、100年ブランドの看板を背負い続ける「1000マイルブーツ」。その名には「1000マイル歩いても壊れない」という堅牢さへの自信が込められている。アッパーはホーウィン社のクロムエクセルレザーで、ソールはビブラムソール。製法は丈夫で履き込むほどに足に馴染むグッドイヤーウェルト。きれいめなスタイリングにも合うすらりとしたプロポーションも、このブーツの美点のひとつだ。
飯野
他のアメリカ系ブーツに比べ、シンプルさが際立つのがこのブーツ最大の特長。ライニングをあえて付けていないので、クロムエクセルのアッパーらしいソフトさを直に感じることができます。この手のブーツとしては極めてレアなシングルレザーソール仕様なので、自然な通気性と接地感を重視したい方にもおすすめです。
ブランド12
『メレル』
1981年にランディ・メレル氏がアメリカ・ユタ州で設立。手作りのハイキングブーツが全米で話題を呼び、権威あるアウトドア誌「バックパッカーマガジン」で絶賛された。1981年に「メレル・ブーツ・カンパニー」が設立され、80年代の「ウィルダネス」、90年代の「ジャングルモック」などのヒット作を輩出。現在は世界約160か国で展開されるメガブランドに成長を遂げている。
『メレル』の原点といえる「ウィルダネス」は、アッパーに撥水性のある頑丈な3mm厚のフルグレインレザーを使用。また、やや硬めのフレックスエイトのインソールやビブラム社のアウトソールを搭載することで、登山道や岩場でも優れた安定性とグリップ力を発揮する1足に。本格マウンテンブーツながら、足首からつま先にかけての流麗な曲線はどこか上品なイメージを感じさせる。これも、MADE IN ITALYのなせるワザか。
ブランド13
『ウエスコ』
ジョン・ヘンリー・シューメイカー氏が1918年にアメリカのオレゴン州で創業したのが『ウエスコ』。屈強な作りのアッパーをはじめ、悪路でもグリップ性能を発揮するソール、快適なフィット感を生み出す完成度の高い木型などを網羅し、ワークブーツの王道を示してくれる名門だ。見た目こそ重厚だが、ステッチダウン製法によって歩きやすく仕上がっている。
そんなブランドの顔ともいえる1足は、1938年に誕生した「ジョブマスター」。耐久性、グリップ力、履き心地といったワークブーツの基本スペックが追求された『ウエスコ』らしいマスターピースだ。つま先付近まで続くレースアップが特徴的で、足を包み込むようなしっかりとしたホールド感を実現。丸みを帯びたボリュームたっぷりのフォルムがワークブーツらしい存在感を振りまく。
ブランド14
『ホワイツ』
1世紀以上にわたってMADE IN USAを守り続けるアメリカンワークブーツのキング。生産効率を度外視し、熟練職人が手作業で1足ずつ作り上げるブーツは工芸品のようなオーラを放つ。長時間履いても疲れにくいアーチイースサポートやグリップ力に優れたビブラムソール、足馴染みの良いオイルドレザーなどが生み出す履き心地もまたキングの名にふさわしい。
1930年に誕生した定番モデル「セミドレス」は、上品なルックスから医者や弁護士といったデスクワーカーたちに人気を博してきた異色のワークブーツだ。確かにどこかドレス靴を彷彿とさせるそのデザインは、ジーンズはもちろん、ウールのスラックスなどのきれいめパンツに合わせてもしっくりくる。アッパーには光沢感のあるクロムエクセルレザーが使用されている。
飯野
ブーツをまだスーツ姿にも合わせていた頃の雰囲気をどことなく備えているのがこの「セミドレス」。土踏まずの持ち上げ感も、ドレスシューズ顔負けのメリハリある履き心地を保証してくれます。アッパーのクロムエクセルは厚みがあるわりにソフトで雨に強く、小さな擦り傷程度なら経年によりほとんど目立たなくなるので頼りになります!
ブランド15
『ソログッド』
『ソログッド』の母体は1892年にウィスコンシン州で創業されたシューメーカー、ウェインブレナー社。1世紀以上にわたって警察官や郵便局員、消防隊員などのためのブーツを作り続けている。そんな老舗メーカーのラインアップの中でも、セーフティブーツを中心にした『ソログッド』のタフさは群を抜く。今なお米国製を貫く数少ないブランドのひとつである。
古き良きアメリカンブーツの伝統が息づく「アメリカン ヘリテージ モックトゥ ブーツ」。アッパーにはアメリカの名門タンナーのオイルドレザーを使用。足馴染みの良いレザーは使い込むほどに味わいを増していく。さらにオールアラウンドウェルトステッチ製法によって、スニーカーばりのしなやかな履き心地を実現しているのもポイントだ。MADE IN USAを示すサイドの黒タグも、さりげないアクセントに。
世界に通用する実力派が集結。日本のブーツブランド厳選5選
ブーツの本場はアメリカやヨーロッパだが、近年は、日本ブランドも目覚ましい進化を遂げている。日本人の足型に合った木型といい、職人技が駆使されたディテールといい、ジャパンクオリティはブーツの世界でもまばゆい輝きを放つのだ。
ブランド1
『ローリングダブトリオ』
MADE IN ASAKUSAをバックボーンにしながら、「履く人を思いやる創意工夫」を具現化し、熟練職人の技術を駆使した至高のブーツを生み出しているのが『ローリングダブトリオ』。カリスマシューズデザイナー、徳永勝也氏が2007年に立ち上げたブーツブランドだ。アメリカンクラシックをテーマに、木型から素材、製法、ディテールまでこだわり抜いている。
こちらは、一枚革で仕上げられたスタイリッシュかつスマートな見た目が魅力の「キャスパー」。脱ぎ履きが容易なサイドジップ仕様は、靴を脱ぐことが多い日本の生活様式にもフィットする。アッパーにはホーウィン社のクロムエクセルレザーを採用しており、足馴染みの良さは折り紙付き。潔いシンプルデザインが素材の上質さを際立たせているのも見どころだ。また、パーツが少ない分シワのつき方がダイナミックになるため、履き込むごとに出てくる味わい深さもひとしお。
ブランド2
『ブラザーブリッジ』
こちらも浅草を拠点とする注目株。創業は2014年で、アメリカンテイストのワークブーツなどを展開している。日本人の足に合う木型や、足の骨を安定させるアーチブリッジインソールなど、数々の工夫を盛り込んでいるのも特徴的。ワークブーツの域を超える快適な履き心地を実現している。
本作「ヘンリー」のモチーフは、スポーツシューズの起源でもあるアスレチックブーツ。『ブラザーブリッジ』らしくドレスな雰囲気にアレンジされているのがポイントだ。マイナーチェンジをくり返している定番品で、最新版ではソールを薄いタイプに変更してクラシックな印象をアップ。重厚なグッドイヤーウェルト製法で仕上げたとは思えないほどの屈強性を誇り、走れるほどの履き心地を実現している。
飯野
靴紐が指先近くまで入るブーツは、フィット感を重視したい人におすすめ。アッパーのダッチタロウェカーフは、オランダ産原皮を姫路のタンナーでタンニンなめしと染料のみで仕上げたオリジナル品で、お手入れを重ねると底光りしてきます。ソールも人気急上昇中のドクターソールにするなど、まさにブーツの旬を感じる1足です!
ブランド3
『フット ザ コーチャー』
ファッションシーンの足元をリードするブランドといえば、デザイナーの竹ヶ原敏之介氏が手掛ける『フット ザ コーチャー』。イタリア、フランス、英国の最高級レザーを使い、グッドイヤーウェルトをはじめ、マッケイ、セメントなど、デザインにもっとも適した製法を駆使する。国内外のファッションブランドから別注やコラボのオファーが絶えない注目ブランド。
クラシックなサイドゴアブーツをモダンにアレンジした「ブリティッシュ サイドゴア」。装飾性がそぎ落とされたミニマルなデザインは、グラマラスなプロポーションを際立たせるだけでなく、カジュアル、きれいめ、モードまで合わせるスタイリングも選ばない。ソールには軽量かつ優れた屈曲性を持つビブラムソールを採用。厚くボリューム感のあるソールは、背が高く見えるスタイルアップ効果も期待できるだろう。
飯野
“伝統的なモノの本質がわかっているからこそ表現できる現代性”を特徴とする竹ヶ原敏之介氏の作品を象徴するような出来栄えのサイドゴアブーツです。普遍性が極めて高いアッパーのデザインに、厚底ながら軽量でクッション性の高いビブラムソールを組み合わせ、足と服の双方で守備範囲の広い1足に仕上げています。
ブランド4
『ロンウルフ ブーツ』
アメリカンスタイルのワークウェアなどを展開し、本物のヴィンテージ品を凌駕するほどの完成度を誇っている『シュガーケーン』。そのアイテムを使ったコーディネートの足元に似合うワークブーツを生み出すために、『シュガーケーン』が自らプロデュースして生み出したブランドが『ロンウルフ ブーツ』だ。レザーはなめしの段階から手掛けるなど、こだわりが充満。職人が一足一足作り上げる珠玉のブーツは、大量生産品にはないオーラを放っている。
職業に合わせた「ハンター」「ロガー」「メカニック」といったモデルを展開しているのも特徴で、こちらは「カーペンター」。文字通りアメリカの大工が履いていたブーツがモチーフで、バランスの取れた出来栄えで高い人気を集めている。キャッツポウ社製のラバー製アウトソールでグリップ力は抜群。アッパーはアメリカ産のカウハイドで耐久性が高く、製法もグッドイヤーストームウェルトで頑丈な仕上がりだ。つま先のマッドガードは着脱が可能。
ブランド5
『三陽山長』
ルーツは2000年に誕生した靴メーカー「山長印靴本舗」。「三陽商会」がその商標を2001年に取得したことから『三陽山長』が誕生した。「技」「粋」「匠」を理念に掲げ、“日本人のための日本人による靴作り”を追求。最高級のレザーを使い、ビスポークの技法を取り入れた靴作りを展開する。ドレス靴が有名だが、サイドゴアやチャッカ、ジョッパーなどブーツも名作揃い。
『三陽山長』のブーツといえば、サイドゴアブーツの「誠十郎」が代表格。アッパーには細やかなキメと豊かな光沢が持ち味のカーフレザーが使用され、アウトソールには耐摩耗性、グリップ力に優れた日本製ラバーソールが装着されている。また、履き心地を大きく左右する木型は日本人の足型を研究して作られた「R2010」。小ぶりなヒールカップと絞り込まれた土踏まず、低めに抑えられた甲がしっかりとしたホールド感を生む。
飯野
ビジネスシーンでも履けるブーツをお探しなら、必ず候補に入れたい1足。ラバーソールで少々の雨でも難なく履けるようにした点は、ユーザーの意見をしっかりフィードバックしている証しでしょう。『三陽山長』の靴は、木型・革質・縫製のいずれも高レベル。それらを引き出すためにはサイズ選びで妥協せず、ジャストフィットを追求するのがコツです。
この記事の掲載アイテム一覧(全20商品)
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『レッド・ウィング』 8875
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『パラブーツ』 ボーリュー
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『ドクターマーチン』 8ホールブーツ
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『クラークス』 デザートブーツ2
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『ブランドストーン』 BS510
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『エルエルビーン』 ビーン・ブーツ
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『ティンバーランド』 6インチプレミアムブーツ
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『ダナー』 ダナーライト
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『トリッカーズ』 モルトン
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『オールデン』 チャッカブーツ
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『ウルヴァリン』 1000マイルブーツ
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『メレル』 ウィルダネス
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『ウエスコ』 ジョブマスター
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『ホワイツ』 セミドレス
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『ソログッド』 アメリカン ヘリテージ モックトゥ ブーツ
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『ローリングダブトリオ』 キャスパー
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『ブラザーブリッジ』 ヘンリー
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『フット ザ コーチャー』 ブリティッシュ サイドゴア
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『ロンウルフ ブーツ』 カーペンター
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『三陽山長』 誠十郎
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飯野
アメカジ派ならマストの『レッド・ウィング』。その中でも、モックトゥの875系は足添いに優れ、アッパーの色味や質感の違いごとに何足も集めたくなる王道モデルです。トラクショントレッドソールは底面がフラットなお陰で安定感があり、足音が静か。履き馴らすと自動車のペダル操作が容易になるのも隠れた魅力ですね。