デニムジャケットの着こなし。5つのタイプ別コーデ術

デニム素材が注目された春夏シーズンでしたが、秋以降も人気は継続。パンツが象徴的ですがここではデニムジャケットに着目します。さまざまなタイプの着こなし実例を紹介!

2016.09.01
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平 格彦

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70ほどのメディアで執筆。オンラインサロンも運営

平 格彦
ファッション誌の編集部を経て独立。雑誌、書籍、WEBマガジン、オウンドメディア(ファッションブランドやECサイトなど)で執筆・編集を担当してきた。幅広いテイストのファッションを分析してきた「俯瞰的な視点」が強み。最近はDMMでライター向けのオンラインサロンも運営。 記事一覧を見る
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定番から個性派まで! デニムジャケットの種類と着こなしをお届け

デニムジャケットといっても、加工感やカラーによって印象が変わります。そこで、そんな種類別にコーディネートサンプルをピックアップ! 今着こなすべき5つのタイプを紹介しつつ、今っぽくコーディネートするための参考例をできるかぎり解説していきます。

タイプ1:濃紺デニムジャケット

タイプ1:濃紺デニムジャケット

デニム素材は濃紺が王道。リジッドデニムや生デニムと呼ばれる加工が施されていないタイプや、ワンウォッシュ加工程度のデニムをさします。そんな素材を用いたデニムジャケットは、オーセンティックなムードで、ワードローブに不可欠な存在です。

また、ダークトーンなのでほかと比べて上品なニュアンスなのが魅力。その一方でラギッドな男っぽさも備えているため、幅広いコーディネートに用いることができます。汎用性が抜群なので、持っていて損はないライトアウターの筆頭です。

▼濃紺デニムジャケットの着こなしのコツ

色落ちがない上品なムードを生かしながら、ヘビーに見えないようにインナーやパンツを選ぶのが大きなポイントです。したがって、明るいトーンのインナーなどを合わせるのがおすすめ。トレンドカラーでもホワイトのインナーを合わせるのがイチ押しです。

▼濃紺デニムジャケットの着こなしのコツ

たとえば、インナーにオーバーサイズの白いTシャツをセレクトすると、一気に今季らしく仕上がります。インナーがビッグなシルエットでも、デニムジャケットがコンパクトなので、ラフすぎない印象に仕上がります。もちろん、濃紺×ホワイトという配色が爽快な印象も放ってくれます。

コーデ1

オーバーサイズの白Tで今季らしさをアピール

オーバーサイズの白Tで今季らしさをアピール

デニムジャケットは基本的にショート丈でコンパクトなフォルム。インナーにビッグサイズのTシャツを合わせると、新鮮なレイヤードスタイルが築けます。パンツを上品なスラックスにすれば、大人なイメージのコーディネートは完成。スリッポンもホワイトなら一層軽快です。

コーデ2

好相性のホワイトをパンツ+スニーカーで取り入れた好例

好相性のホワイトをパンツ+スニーカーで取り入れた好例

濃紺デニムの品の良さを引き出すホワイトは、パンツで取り入れてもOK。足元までホワイトにすれば、クリーンなニュアンスの秋スタイルが構築できるはずです。軽やかなイメージをさらに引き出すには、デニムジャケットを袖まくりするという手も。こなれ感と清潔感を両立できたら完璧!!

コーデ3

スラックスで大人にまとめつつ細部に抜け感を

スラックスで大人にまとめつつ細部に抜け感を

オーセンティックなサード型ジージャンのインナーに白いシャツを合わせて上品な印象に。パンツもスラックスを選び、大人なニュアンスに着こなしています。ただし、スラックスといってもチェック柄のクロップド丈。そこで少しカジュアルなムードを組み込み、こなれたムードを醸しています。

コーデ4

デニムの素材感を主張するなら、やっぱりセットアップ

デニムの素材感を主張するなら、やっぱりセットアップ

いわゆるセカンド型のデニムジャケットがモチーフの一着と、同じ素材を用いたパンツとのセットアップスタイル。上下にまとまり感があり、インディゴブルーの深い色みを強調してくれます。白いインナーでは無難すぎるという場合は、チェックシャツなどを差せばOK。パンツの裾のロールアップで無造作感も出しています。

タイプ2:薄色デニムジャケット

タイプ2:薄色デニムジャケット

ウォッシュ加工などで明るいトーンまで色落ちさせたデニムは、軽快で爽やかなニュアンス。均一に色落ちしたタイプならそこまでラフな印象もなく、大人なカジュアルスタイルに用いやすいはずです。

明るいインディゴブルーであれば、モノトーンスタイルなどの差し色としても活用できます。見た目だけでなく、加工を施しているため生地感も比較的ソフト。より軽快なアウターとして着用することができるので、1着あると重宝します。

▼薄色デニムジャケットの着こなしのコツ

薄色のジージャンは、ブラック中心のコーディネートで差し色として活用することもできますが、今なら明るいトーンを生かした着こなしがおすすめ。全体をライトなカラーにすることで、新鮮な秋のコーディネートを築くことができます。

▼薄色デニムジャケットの着こなしのコツ

ZOZOTOWN

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たとえば、旬なアースカラーやサファリカラーといった色みと選びつつ、そのなかでも淡いトーンのアイテムを合わせるのがおすすめ。明るい印象の秋スタイルを意識するとより今っぽい印象に仕上がるはずです。もちろん、白いアイテムを合わせて軽快な秋の着こなしを構築してもOKです。

コーデ1

白いインナーとライトオリーブのパンツで今季らしい印象に

白いインナーとライトオリーブのパンツで今季らしい印象に

ウォッシュ加工を施したフェード感のあるデニムジャケットは、コンパクトなシルエットがモダン。明るいオリーブのパンツを合わせることで、爽やかで軽やかな秋のスタイリングを築いています。インナーをホワイトにすることで、土くささを排除したのもポイント。

コーデ2

ブルー×ホワイトのツートンカラーが爽快な着こなし

ブルー×ホワイトのツートンカラーが爽快な着こなし

インナーを同系色にすることは、薄色デニムの軽やかな印象を拡大。さらにパンツもホワイトを選び……薄色ジージャンの爽やかな印象を拡大するには、全身でバイカラーを描く着こなしもおすすめ。たとえば、デニムジャケットと近い色みのインナーを選びつつ、ホワイトのパンツを選ぶような着こなしです。爽やかになりすぎないよう、スニーカーをブラックにして適度に引き締め、大人なムードもプラス。

タイプ3:ブラックデニムジャケット

タイプ3:ブラックデニムジャケット

ブラックデニムはクールな雰囲気。生地はデニムですが、カラーはブラックなので、もはやデニムとは異なる生地と思ったほうがいいかもしれません。グレーに近い色みになるまでウォッシュ加工を施したタイプも少なくありませんが、ブラックならではのクールな魅力が強いのは色落ちが少ないタイプです。印象としては濃紺デニムのジャケットに近いのですが、よりクールなイメージが強くなっています。

シックなムードやスタイリッシュなニュアンスも備えているため、大人なカジュアルスタイルにももってこい。ブラックのアウターが増えてくる秋冬シーズンでも、独自の素材感でさり気なく変化をつけることもできます。

▼ブラックデニムジャケットの着こなしのコツ

ブラックデニムならではのクールな魅力を生かすには、全身をモノトーンで揃えるのがもっとも定番的。全身が難しいという場合は、トップスだけでもモノトーンでまとめるとクールで大人なバランスのコーディネートが簡単に築けます。あまり考えすぎず、シンプルに着こなすことでブラックデニムの質感が引き立ちます。

▼ブラックデニムジャケットの着こなしのコツ

今シーズンなら、ビッグシルエット気味の白いTシャツを合わせるのがもっともおすすめ。そもそもデニムジャケットはコンパクトなアウターなので、裾からインナーがはみ出すくらいが適正です。グレーやブラックなど、モノトーン系のインナーならクールにまとめやすいので、柄物も視野に入れつつトライしてみてください。

コーデ1

セットアップを活用すればモノトーンスタイルも簡単

セットアップを活用すればモノトーンスタイルも簡単

日本製の上質な生地を使用したデニムジャケット。セットアップで使用して黒いスニーカーを合わせれば、クールすぎないブラックスタイルのベースが完成。今季らしいビッグサイズの白いTシャツを差せば、さらにラフなニュアンスが加わり、こなれたモノトーンスタイルに仕上がります。

コーデ2

シルエットをスリムに絞ることでスタイリッシュに

シルエットをスリムに絞ることでスタイリッシュに

こちらもセットアップスタイルですが、ジージャンもパンツもタイトなシルエットなので、ストリートテイストが抜けてスタイリッシュなニュアンスに。スニーカーの白いソールと、腰回りにのぞかせたインナーの白い裾が、軽やかなアクセントとして効いています。

コーデ3

ライトグレーのスラックスで大人なムードを醸したお手本

ライトグレーのスラックスで大人なムードを醸したお手本

トレンドのノーカラー仕様を取り入れたデニムジャケットを着用。明るいグレーのスラックスを合わせることで、上品な軽やかなモノトーンスタイルを築いています。さらにインナーにボーダー柄を差すことで、カジュアルなムードを加速。爽やかなムードが新鮮です。

タイプ4:スタイリッシュなホワイトデニムジャケット

タイプ4:スタイリッシュなホワイトデニムジャケット

トレンドカラーの“ホワイト”と、人気を集めた“デニム素材”の両方を取り入れることができる白いデニムジャケットは、かなりおすすめの秋アウター。スタイリッシュなイメージもあるので、洗練されたコーディネートを簡単に築くことができます。

ホワイトのアウターがクリーンで新鮮なのはわかっていても、インナーが透けてしまったり汚れが目立ってしまったりするということで避けている人も多いかもしれません。しかしデニムジャケットなら、透け感はありませんし汚れが味になります。クリーンでスタイリッシュな印象が手軽に活用できるというわけです。

コーデ1

セットアップでまとめながら、柄シャツで個性も演出

セットアップでまとめながら、柄シャツで個性も演出

ホワイトデニムのセットアップをベースにしながら、グレーを差すことでスタイリッシュに仕上げた典型的なコーディネート。平たんなイメージにならないよう、総柄のシャツを組み込んでいるのもポイントです。どんな柄でもマッチしますが、小花柄ならさり気なくエレガント。

コーデ2

インディゴブルーとのカラーリングで清潔感を主張

インディゴブルーとのカラーリングで清潔感を主張

ホワイトのデニムジャケットは、インディゴブルーとも相性が抜群。つまり、ブルージーンズを合わせれば、手っ取り早く爽やかなスタイリングが築けます。インナーもインディゴブルーに近い色みを選んで組み合わせれば、清潔感が一層漂います。

コーデ3

ホワイト×ブラックのバイカラースタイルが新鮮

ホワイト×ブラックのバイカラースタイルが新鮮

白いアウターであることを利用して、クリーンなモノトーンスタイルを構築するのもおすすめです。白いインナーでビッグサイズやモックネックといったトレンドの要素を取り入れつつ、ブラックのパンツを合わせると好バランス。リブパンツなら裾がもたつかずすっきりまとまります。

コーデ4

ラフに着崩したいならクラッシュジーンズが良き相棒に

ラフに着崩したいならクラッシュジーンズが良き相棒に

クリーンな印象が強すぎて自分には似合わなそう……。そんな心配があるなら、ラフなクラッシュジーンズを合わせればOKです。インナーもラフなプリントTシャツなどを合わせれば、一層着崩せます。ただし、それでも爽快感を振りまいてくれるのが白いデニムジャケットの底力です。

タイプ5:個性を狙うならダメージデニムジャケット

タイプ5:個性を狙うならダメージデニムジャケット

デニムという素材の特徴のひとつは、加工がしやすいこと。ダメージ感などを加えて個性をプラスしているタイプも少なくありません。コントラストが強い色落ち具体のデニムジャケットは、存在感が抜群。ラフなニュアンスや男っぽいムードが強いのが魅力です。

加工感だけでも十分に個性的なので、デザインは王道のサード型、セカンド型、ファースト型などを選ぶのがおすすめ。着回しやすさが補えます。

▼ダメージデニムジャケットの着こなしのコツ

独特なダメージ感を強調するためには、ほかのアイテムをシンプルにまとめるのが原則。インナーは今なら白いTシャツが本命になります。また、アウターがラフなイメージなので、パンツはブラックを選んで引き締めるのもセオリーです。

▼ダメージデニムジャケットの着こなしのコツ

たとえば、今シーズンなら白いTシャツのなかでもオーバーサイズ気味のシルエットが最適。清潔感のあるインナーでアウターのラフ感を強調しつつ、全体としてラフになりすぎないようにバランスを整えることもできます。そこにブラックのチノパンなどを合わせれば、こなれた大人のジージャンスタイルが完成します。

コーデ1

方程式を守りながらも、クロップドパンツで軽快に

方程式を守りながらも、クロップドパンツで軽快に

ハードなユーズド加工が個性を放っているデニムジャケット。クリーンな白いTシャツをインナーに合わせ、ブラックのパンツで引き締めるという原則を守った着こなしで、大人なバランスで着こなしています。パンツをクロップド丈にして、足元の抜け感で軽やかにまとめているのもポイント。

コーデ2

スキニーなブラックパンツでスタイリッシュな印象に

スキニーなブラックパンツでスタイリッシュな印象に

こちらもセオリーどおりの着こなしですが、黒いパンツのシルエットがかなり細め。スキニーなタイプを選ぶことで、引き締め効果を向上させています。さらに足元にはレザーシューズを選び、下半身をブラックで統一。デニムジャケットを強調しつつ、全体として大人っぽく仕上げています。

コーデ3

ダメージデニムのセットアップスタイルは上級者向け

ダメージデニムのセットアップスタイルは上級者向け

定番のセカンド型がベースのジャケットですが、アイスブルーになるまで薄色に仕上げつつ、汚れ加工などでヴィンテージ感を高めた表情が独創的。同素材のパンツを選んだセットアップスタイルはかなりのインパクトですが、シンプルなヘンリーネックTとレザーシューズで落ち着きを加味しています。

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