
迷彩柄パンツをコーデの主役に。スタイリングのキモとおすすめ品をピックアップ!
色柄モノに視線が集まる昨今の装い。主戦力として提案したいのが、カモ柄パンツです。その種類をおさらいしつつ、持ち味を生かせるコーデのポイントを読み解きます。
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柄モノ代表といえばコレ。迷彩柄をパンツで着こなしてみない?
今のファッションシーンにおいては、鬱屈としたコロナ禍の影響か、色柄モノの人気高騰が予想されています。そんな機運に乗じて久々に注目したいのが、メンズ向け柄モノの代表格である迷彩柄、カモフラです。巷ではミリタリー人気が絶賛再燃中なので、時代の気分にもハマること請け合い。とりわけそれがパンツであれば、アウターやトップスほど悪目立ちのリスクもありません。気張らず気負わず、さらりと気楽に取り入れることができるんです。
迷彩にも種類あり。押さえておきたい5つの柄と特徴
迷彩柄自体にはいくつかの主要柄があり、それぞれが与える印象も微妙に異なります。ということで、まずは代表的な迷彩柄の特徴を見てみましょう。
迷彩柄1
最も目にする迷彩柄といえば。手軽にミリ感を装える「ウッドランドカモ」
迷彩柄と聞いて、おそらく多くの人の脳裏に浮かぶのがこのウッドランド柄ではないでしょうか。この柄自体は1981年から2006年まで米軍で採用されていたもので、正式名では“M81迷彩”と呼ばれています。サンド、ブラウン、グリーン、ブラックからなる4色の柄をハイコントラストに組み合わせているのが特徴で、一般的な認知度の高い柄。ゆえに、ミリタリーテイストを強く味方につけた骨太な着こなしを構築できます。
迷彩柄2
ベージュチノの延長線上で使える。落ち着いた色合いの「デザートカモ」
ウッドランド柄が森林地帯仕様なのに対し、こちらはその名の通り砂漠専用柄。1980年代に米軍が開発したもので、タンと呼ばれる淡いベージュをベースにブラウンの雲形を組み合わせているのが特徴です。散りばめられた小石の模様がチョコチップのように見えることから、“チョコチップクッキー”という愛称でも親しまれています。配色が落ち着いており柄自体もガチャガチャとしていないため、迷彩柄の中ではハードルの低い柄といえるでしょう。
迷彩柄3
そのインパクト、虎のごとく。コントラストが効いた「タイガーストライプ」
1960年代から70年代のベトナム戦争時に、南ベトナム軍やアメリカ軍の一部で採用されていたのが、こちらのタイガーストライプ柄。ベトナムの宗主国であったフランス軍のリザード迷彩が原型といわれており、虎を思わせる縞模様が特徴的です。パキッとした柄ではなく、ブラシストロークが多用されていることからワイルドな印象があり、インパクト強めな装いを狙いたいときは頼りになること請け合いです。
迷彩柄4
アート感すら漂うカモ柄。「ツリーカモ」で新鮮味をプラス
ハンティングを出自とし、サバゲーの世界でもお馴染みの柄となっているのがツリーカモ柄。リアルツリー柄とも呼ばれることもあり、写実的に樹木が描かれているのが特徴です。森の景色をそのまま切り取ったような柄から枯れ草をモチーフ柄まで多彩なタイプが存在し、パンツに取り入れることで絵になる着こなしを作り出せます。
迷彩柄5
都会派ストリートスタイルに。「デジタルカモ」が面白い
2000年代に入ってからアメリカ軍で採用され始めたのが、ピクセルパターンを用いたデジタルカモ。ACU迷彩とも呼ばれるこのタイプの迷彩柄には配色が異なるいくつかの柄が存在しますが、従来の迷彩柄と比べて土っぽさが控えめな見え方ゆえ、総じて街の景色にも溶け込みやすい傾向があります。都会的なストリートスタイルに対し、やりすぎない男らしさや個性を加味したいときにちょうどいい塩梅の効果が期待できます。
春&秋の迷彩パンツはこう着こなす。明日から試したい5つのサンプル
ここからは、春や秋のコーデに迷彩柄パンツを取り入れるときのポイントを実際の着こなしサンプルとともに見ていくことにしましょう。1本あればストリートスタイルの仕上げはもとより、クリーンな着こなしのハズしとしても戦力になってくれるに違いありません。
コーデ1
定番スタイルへの一点投下で、ストリートコーデを男前に
ロンTを袖見せで重ね着したトップスに対して、浅被りしたキャップという定番のストリートスタイルが存在感マシマシに見えるのは、パンツが無地チノパンでも無地スウェットパンでもなくウッドランド柄だから。スニーカーとロンT、キャップは白で統一し、抜け感を作ってあげると迷彩柄のアクの強さが緩和されるので強面に見える心配なしで取り入れられます。
コーデ2
シャツコーデの脱・コンサバ狙いも、これ1本で一丁上がり
こちらの装いの軸は、白ボタンダウンシャツにタッセルローファーを合わせたクリーンなアメトラスタイル。ですが、パンツはお決まりの無地チノパンではなく、あえてのウッドランド柄にすることでコンサバ感の払拭に成功しています。一見、難易度が高そうな合わせですが、きれいめなトップスと靴が迷彩柄の強さを和らげてくれるので意外とすんなり馴染んでくれます。
コーデ3
プリントの“小僧感”を迷彩で吹き飛ばしつつ、キャラ立ちにも成功
プリント使いのトップスを主役にした装いといえば、ともすると子供っぽい印象に傾きがち。ですが、このコーデのようにウッドランド柄パンツで男気を付与してあげれば、その心配は無用です。タックインで柄の面積を多めにすることでその演出効果が際立ち、キャラの立ったカジュアルに落とし込めます。上半身を引き締め効果のある黒でまとめているのも、成功の要因でしょう。
コーデ4
ワンマイルな装いの家着見え回避に、デザートカモが威力を発揮!
スウェットトップを主役にしたワンマイルスタイルの“部屋着見え”予防にも、迷彩柄パンツは効果的。しかも、これは迷彩柄の中でも男っぽさが控えめなデザートカモなので気楽に合わせられて、ご近所コーデらしいリラックスしたテンションも保てます。
コーデ5
個性強めな被りものとのバランスを、カモ柄パンツで調整
ハットのような主張の強い被りものは、コーデの中で浮かないように取り入れたいもの。こんなときにうってつけなのが、キャラ立ち効果絶大なダックハント柄パンツ。ハットとパンツが違いの強さを打ち消しあってくれるので、コーデ自体がバランス良くまとまります。真ん中のトップスをシンプルな白無地にすれば、子供っぽい印象にも傾きません。
アクの強い迷彩柄も、ショーツなら楽々。夏のパンツスタイル3選
そうはいっても「やっぱり迷彩のアクの強さに抵抗感が……」という人は、夏のショーツで試してみてください。柄自体の面積が少ないので挑戦しやすく、それでいて夏らしいテンションの装いを狙えます。参考になりそうな、3つの好サンプルをご紹介しましょう。
コーデ1
脱・ストリートを狙うなら、トップスは黒シャツでキマり
迷彩柄ショーツでストリート過ぎる格好になってしまうのは避けたい……という人は、トップスに長袖シャツを合わせてあげればご覧の通り。大人らしい印象に簡単に寄せられます。シャツ自体は襟付きも悪くはありませんが、バンドカラーならショーツのユルさとのバランスも取りやすく、迷彩柄の骨太さを中和する効果も期待できますよ。
コーデ2
上下のサイズアップで、今どきなリラックススタイルを構築
迷彩柄ショーツに無地Tというベーシックな合わせは、ジャストフィットでやってしまうとあか抜けない印象を与えてしまうことも。その点、この写真のように上下ともにオーバーサイズであればその危険性がなく、旬を感じさせる夏カジュアルとして着こなせます。ちなみに、足元はこちらのコーデのようにミニマルにまとめることで洗練された印象を与えられます。
コーデ3
スポーツMIXのマンネリ打破にも、迷彩柄が効き目あり
引き続き人気のスポーツMIXですが、いつも同じ系統のアイテムに頼っていてはマンネリ化は避けられません。そこで活用したいのが、ウッドランド柄のショーツ。スポーツブランドのロゴTと同様、ストリートっぽい世界観と親和性が高いアイテムゆえに合わせたときの相性は抜群。パンチ強めのスポーツMIXに仕上がります。
迷彩柄パンツのおすすめ5本。おしゃれブランドから選びたい、人気モデル
セレクトショップもその品質を認める本格派ブランドに加え、いつもお世話になっているあのブランドからも迷彩柄パンツはリリースされています。これからの季節の一軍候補になりうる秀作5本をピックアップしました。
1本目
『ロスコ』M-65フィールドカーゴパンツ
カーゴパンツにおけるマスターピースであるM-65型フィールドカーゴパンツを、米軍への納入実績のある『ロスコ』が忠実に再現したレプリカ版。横方向の織目が特徴的なバックサテンで仕立てた作りには目利きも認める本格派ならではの魅力があり、多くのセレクトショップでも取り扱われています。シルエットは本来の極太さを生かしながら、膝下を程良くテーパードさせ、街使いしやすいスタイルにモディファイされています。
2本目
『ノーティカ』トゥービッグ デジタルカモ カーゴパンツ
90年代にストリートを席巻後、一度は表舞台から姿を消したものの、ファッションディレクターの長谷川昭雄氏のディクレションによってリスタートした『ノーティカ』。そんな同社が手がけたデジタルカモのパンツは、ヒップとワタリにたっぷりとボリュームを持たせたオーバーサイズシルエットを採用しています。裾とウエストのスピンドルによって、シルエットの変化を楽しむことも可能です。
3本目
『アルファ インダストリーズ』ACUタイプカーゴパンツ
流行に左右されない定番として人気を誇る9ポケットのカーゴパンツに、今季はデザートカモ、タイガーストライプ、ウッドランドといった3タイプのカモ柄がお目見え。シルエットはワタリが太く、裾周りをすっきり絞ったワイドテーパードゆえ、はけば自動的に旬のフォルムが手に入ります。
4本目
『クックマン』シェフカーゴパンツ
アメリカ西海岸の厨房で働く男たちに絶大な人気を誇るシェフパンツの名門から、カーゴパンツタイプが登場。ポリエステルに少量のコットンを混紡したツイルは、堅牢かつ洗濯後も乾きやすいという実用性の高さが魅力です。ウエストはシェフパンツと同じゴム入りなのでお腹周りの締め付け感がなく、リラックスしてはくことが可能。腰周りやワタリは太めですが、足捌きを良くするために膝下はしっかりシェイプされています。
5本目
『キャル オー ライン』2タックチノパンツ タイガーストライプ
2タックのワイドシルエットという旬フォルムのチノパンに、タイガーストライプを採用した本作。ありそうでなかった組み合わせが、新鮮さの演出にも一役買ってくれそうです。レングスは9分丈なので裾上げなしですぐにはけて、軽快な足元を楽しめます。
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